中間1

材料力学中間試験(No.1)
(2014/11/4)
試験時間 80 分/筆記用具・電卓・定規・コンパス
学籍番号
氏
名
<1/2>
100 点満点
※解答は誘導を含めて記述すること(記号を用いて式誘導してから数値計算する)/単位を忘れないこと
3桁以上で計算すること/力と圧力はSI単位(kN,kPaなど)で表示すること/1MPa=1N/mm2
問1)①2つの力F1,F2 の座標成分(F1x、F1y),(F2x、F2y)を求めよ。
②F1,F2 の合力をPとして、その座標成分(Px、Py)を求めよ。
F2
y
③合力Pの大きさ|P|と水平からの作用方向θを求めよ。
P
解)18 点
①F1x=30cos(-35°)=24.6kN,F1y=30sin(-35°)=-17.2kN
F2x=50cos40°=38.3kN,F2y=50sin40°=32.1kN
40° θ
35°
F1
②Px=F1x+F2x=62.9kN,Py=F1y+F2y=14.9kN
2
2 0.5
x
0.5
③|P|=(Px +Py ) =(4178) =64.6kN
θ=tan-1(Py/Px)=tan-10.237=13.3°
問2)高さH=190cm、1辺B=140cm の満水状態の水槽を、直径d=50cm、高さL=
40cm の3本の円柱(E=48.5MPa,ν=0.280)で均等に支えるとき、以下を求
めよ。(水槽と柱の自重は無視する/応力、圧力はPa 単位で表すこと)
B
① 水槽内の水の重さWと水槽底面に働く水圧pw(γw=9.80kN/m3)
② 柱に作用する圧縮応力σ
③ 柱の収縮量ΔLと直径変化量Δd
pw
H
L
σ
解)20 点
d
①水槽内の水の重量:W=γw×V=9.80×(1.4×1.4×1.9)=36.5kN
pw=W/A=36.5/(1.4×1.4)=18.6kN/m2=18.6kPa または
B
pw=γw×h=9.80kN/m3×1.9m=18.6kN/m3=18.6kPa
②1 本の柱の断面積:A=πd2/4=0.196m2
σ=W/(3A)=36.5kN/(0.196×3)m2=62.1kPa(圧縮)
③εL=σ/E=-62.1/48500=-1.28×10-3
ΔL=εL×L=-0.512mm(圧縮)
εd=-ν×εL=3.58×10-4
→
Δd=εd×d=0.179mm(伸張)
問3)壁に厚さB=12cm、正方形断面(L×L)=25cm×25cm の金具(E,νは問 2 と同)
を固定し、先端にF=5.2kN のおもりを載せる。金具に発生するせん断応力τ、
せん断ひずみγ、金具の傾斜量δを求めよ。
B
F
解)12 点
金具断面積:A=0.0625m2
L
τ=F/A=5.2kN/0.0625m2=83.2kN/m2=83.2kPa
δ
G=48.5/(2×1.280)=18.9MPa γ=τ/G=83.2/18900=4.40×10-3
δ=B×γ=120×4.40×10-3mm=0.528mm
G
E
2(1  )
<2/2>
学籍番号
氏
名
問4)長さL=60cm,直径d=30mm の丸棒(引張強度σf=150.0MPa,ν=0.330)の引張試験を行ったと
ころ、軸荷重P=58.5kN の時、伸びひずみがεL=1.52×10-3 であった。以下を求めよ。
① 棒のヤング率Eと直径変化量Δd、および引張破壊に対する安全率Fs
② 引張破壊に関する安全率Fs≧2.5 を確保するための引張力P
P
解)16 点
P
d
①棒の断面積A=707mm2
L
→ σ=P/A=58.5kN/707mm2=0.0827kN/mm2=82.7MPa
E=σ/εL=82.7 MPa/1.52×10-3=54400MPa=54.4GPa
εd=-ν×εL=-5.02×10-4 →
Δd=d×εd=-0.0151mm
Fs=σf/σ=150/82.7=1.81
②Fs=σf/σ≧2.5 → σ≦(σf/2.5)=60.0MPa → P≦60.0MPa×A=42400N=42.4kN
または、破壊引張力:Pf=σf×A=106kN,Fs=Pf/P≧2.5 →
P≦Pf/2.5=42.4kN
問5)長さa1=a2=50cm で、一辺長d1=40cm,d2=30cm の正方形断面ブロックを連結し、端部に圧縮力
P=-25.0kN を加える。ブロック材の弾性率を E1=180MPa,E2=240MPa として、各ブロックの ①
負担応力σ1,σ2 と、②伸び量Δa1,Δa2 を求めよ。
a
a
1
2
解)12 点
①ブロック断面積:
2
P
2
2
A1=1600cm =0.160m ,A2=900cm =0.0900m
P
2
d2
d1
σ1=P/A1=-156kN/m2=-156kPa,σ2=P/A2=-278kN/m2=-278kPa
②ε1=σ1/E1=-156/180000=-8.67×10
→
②
①
-4
Δa1=ε1×a1=-0.433mm(収縮)
ε2=σ2/E2=-278/240000=-1.16×10-3 →
Δa2=ε2×a2=-0.579mm(収縮)
問6)長さL=120cm,直径d=14mm の棒(E=85.0GPa,ν=0.330,引張降伏応力σy=150MPa)をn本
使用して重りWを吊るすとき、以下を答えよ。
①n=5 本,W=70.0kN の時、棒の伸び量ΔL,直径変化量Δd,引張降伏の安全率Fs
②n=8 本のとき、棒を引張降伏に至らしめるWと、降伏時の棒の伸び量ΔL
③W=130kN のとき、引張降伏に対しFs≧2.5 を確保するための棒の本数n
解)22 点
①棒1本の断面積A=154mm2
d
L
2
棒に作用する引張応力σ=W/(nA)=70000N/(154mm ×5)
=90.9N/mm2=90.9MPa
εL=σ/E=1.07×10-3 →
ΔL=εL×L=1.28mm
εd=-ν×εL=-3.53×10-4 →
W
Δd=εd×d=-4.94×10-3mm
Fs=σy/σ=150/90.9=1.65
②棒1本が引張降伏する力:Fy=σf×A=150N/mm2×154mm2=23.1kN → W=Fy×8=185kN
εL=σy/E=1.76×10-3 →
ΔL=εL×L=2.12mm
③Fs=(Fy×n)/W≧2.5 → n≧2.5×W/Fy=14.1 本 → n=15 本