2014.12.11発行

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■■■◆ KOHKEN Chemical News Liner
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(株)工業市場研究所
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http://www.kohken-net.co.jp
2014 年 12 月 11 日
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━━━━━━ HEADLINE ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆非鉄金属:JX日鉱日石金属が中国・華南地区において現地法人を設立
(12 月 5 日)
◆農薬:住友化学が米国におけるデュポン社の農業用殺虫剤「Asana」事業を
買収(12 月 4 日)
◆無機:昭和電工がハイシリカゼオライト設備の運転を開始(12 月 3 日)
◆光ファイバ:コーニングがサムスン電子の光ファイバ事業を買収(12 月 2 日)
◆石炭:JX 日鉱日石エネルギーが豪州バルガ炭鉱における新鉱区を開発
(12 月 2 日)
◆製紙:王子ホールディングスが中越パルプ工業と業務・資本提携(12 月 2 日)
◆バイオマス:住友大阪セメントが住友林業及び JR 東日本と共に青森県八戸
市でのバイオマス発電事業会社へ出資を参画(12 月 2 日)
◆太陽光発電:JNC が熊本県水俣市で八幡ソーラー発電所を竣工(12 月 2 日)
◆電子材料:JSR が中国でディスプレイ材料の製造合弁会社を設立
(12 月 1 日)
◆価格改正
・JX日鉱日石エネルギーがベンゼンの契約価格を改定
・三菱樹脂インフラテックが雨どいおよび関連製品を 2015 年 2 月 21 日出荷分
より値上げ
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◆マルチクライアント企画調査の参加企業募集◆
◇『老朽化インフラ向け化学材料の潜在ニーズに関する調査』
本調査では、老朽化インフラのマーケットのなかで使用される各種化学材料
の需要量を把握するとともに、化学材料に求められるニーズの変化などの情
報を収集・分析することで、老朽化インフラ市場の実態と各種化学材料の潜
在需要等を取りまとめるものです。
現在、企画調査の参加企業様を募集しております。
・価 格
: 30 万円(税別)【1 社当たりの参加費用】
・発 行
: 2015 年 1 月予定
・詳細・お申込みは、http://www.kohken-net.co.jp/topics/topics.php?id=59
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━━━━━━ WEEKLY NEWS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆非鉄金属:JX日鉱日石金属が中国・華南地区において現地法人を設立
(12 月 5 日)
JX日鉱日石金属は、中国華南地区での精密圧延品等の顧客サービス拡充を
目的に、コイルセンターを運営する新会社を広東省東莞市に設立すると発表
した。
その目的は、中国華南地区では、電機、電子および自動車関連産業の成長
が継続しており、精密圧延品をはじめとする電子材料の需要の拡大が今後見
込まれており、同社は、今回の新会社設立により、納期を中心とする顧客サー
ビスの拡充に努め、リン青銅、コルソン合金、チタン銅等の高機能精密圧延品
の需要拡大に対応していく。また、グローバル化する顧客要求に応えていく為、
同社グループの既存のコイルセンター(日本、台湾、蘇州、タイ、マレーシア)とも
連携を強化しながら、アジア地域におけるデリバリーネットワークの整備を今後と
も進めていく。
新会社の社名はJX日鉱日石金属製品(東莞)であり、資本金は 14 百万人民
元(JX日鉱日石金属 100%出資)、従業員数は約 25 名で 2015 年 2 月の営業
開始の予定としている。
◆農薬:住友化学が米国におけるデュポン社の農業用殺虫剤「Asana」事業を
買収(12 月 4 日)
住友化学は、デュポン社が米国で保有する農業用殺虫剤「Asana(アサナ)」事
業の買収について同社と合意し、12 月 2 日付で事業の譲渡を受けたことを発表
した。
「Asana」は、米国において、トウモロコシ、大豆などの穀物や、野菜、果樹など
50 種類以上の幅広い作物に登録を有する汎用性の高い農薬で、住友化学が
開発した有効成分である合成ピレスロイド系殺虫剤エスフェンバレレートを含有
している。製剤中に綿実油を含ませることで、高い残効性を付与している点も特
徴である。
住友化学は、本製品の米国における登録、販売を継承し、本年 12 月より
100%子会社であるベーラント USA 社を通じて販売を開始するとしている。
◆無機:昭和電工がハイシリカゼオライト設備の運転を開始(12 月 3 日)
昭和電工と米国 UOP 社の合弁会社であるユニオン昭和は、昭和電工東長原
事業所(福島県会津若松市)内において進めてきたハイシリカゼオライト生産設
備の新設工事が完了し、今月より運転を開始すると発表した。
ハイシリカゼオライトは、合成ゼオライト中のシリカ成分の比率を高め、疎水性
を高めることにより、揮発性有機化合物(VOC)や臭い成分を優先的に吸着する
機能を持たせた製品である。
これまで、ユニオン昭和は UOP モービル工場(米国アラバマ州)からハイシリ
カゼオライトを輸入し国内向けに販売を行ってきたが、同地域に対する安定供
給と新規用途への速やかな対応、技術サービス等を強化するため、グローバル
戦略の一環として、今回、UOP グループとして 2 拠点目となるハイシリカゼオライ
トの製造拠点を日本に新設することになったとしている。
◆光ファイバ:コーニングがサムスン電子の光ファイバ事業を買収(12 月 2 日)
コーニングは、サムスン電子の光ファイバ事業の買収に関して、同社と最終合
意に達したことを発表した。
サムスンは、韓国、中国および東南アジアの顧客に光ファイバおよびケーブル
を供給しており、買収完了後はコーニングの同市場へのアクセスが強化されると
ともに、アジアにおける光通信製品のラインアップが拡充する。コーニングは、買
収完了と同時に、サムスンの光ファイバ事業および韓国・亀尾および中国・海南
の同社製造施設を、コーニングオプティカルコミュニケーション部門に統合する予
定である。
契約内容は非公表であり、この取引は規制当局の承認取得などの買収条件
を満たした後、2015 年第 1 四半期末までに完了する見込みとしている。
◆石炭:JX 日鉱日石エネルギーが豪州バルガ炭鉱における新鉱区を開発
(12 月 2 日)
JX 日鉱日石エネルギーは、豪州現地法人である JX Nippon oil & Energy
(Australia) Pty Ltd が出資する Oakbridge Pty Ltd を通じて権益を保有するバル
ガ炭鉱において、新鉱区の開発を進めることを発表した。
バルガ炭鉱は、年間約 1,100 万トンの生産規模を誇る豪州でも有数の炭鉱で
あり、電力会社や鉄鋼会社をはじめとする日本のユーザー向けに、発電用およ
び製鉄用の石炭を生産している。また、同炭鉱は高い生産効率性および優れた
品質管理体制のもと、安定的に石炭を供給している。
こうした中、新鉱区の開発は、現鉱区が 2017 年に終掘を迎える見通しである
ことから、生産量の維持を図ることを目的とするものある。開発投資総額は、約
7 億 400 万豪ドル(約 704 億円※BJV合計金額)であり、本年 12 月より新鉱区
の開発に着手し、2016 年より生産を開始、2018 年には本格生産に移行する予
定としている。
◆製紙:王子ホールディングスが中越パルプ工業と業務・資本提携(12 月 2 日)
王子ホールディングスは、中越パルプ工業との間で、業務提携及び第三者割
当引受けによる資本提携を実施することを決議したと発表した。
王子ホールディングスは、この業務・資本提携により、中越パルプ工業(事業
内容:紙パルプ製品の製造販売、発電事業)の経営資源をより一層相互に活用
し、投資効率、資金効率のさらなる向上を図る。
業務提携の内容は、1)輸入原燃料の共同調達及びチップ船の共同運航、
2)相互技術協力支援、3)資材の共同調達及び製品の共同物流、4)成長事業
分野におけるアライアンスである。資本提携では、中越パルプ工業に対する持ち
株比率を 20.8%、所有議決権割合を 20.9%とし、同社を持ち分法適用会社とす
る。王子ホールディングスでは、これにより、従前以上のコスト合理化対策の実
施と新規ビジネスエリアへの参入を進めるとしている。
◆バイオマス:住友大阪セメントが住友林業及び JR 東日本と共に青森県八戸
市でのバイオマス発電事業会社へ出資を参画(12 月 2 日)
住友大阪セメントは、住友林業及び JR 東日本と共に、未利用の林地残材や
間伐材等を利用したバイオマス発電会社である八戸バイオマス発電を合弁にて
設立し、青森県八戸市においてバイオマス発電事業を行うと発表した。
同事業は、新会社が八戸港付近の工業用地に、発電規模約 12MW のバイオ
マス発電施設を建設し、再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用した発
電事業を行うものである。燃料の木質チップは、主に青森県三八・上北・下北
地域の間伐材や製材端材、周辺鉄道沿線の鉄道林の間伐材、パームヤシ殻
等、年間約 13 万トンを使用する予定である。
年間発電量は、約 85,000MWh(一般家庭約 17,000 世帯分の年間使用電
力量に相当)、2015 年 6 月に着工、2017 年 12 月の営業運転開始の予定とし
ている。
◆太陽光発電:JNC が熊本県水俣市で八幡ソーラー発電所を竣工(12 月 2 日)
JNC は、熊本県水俣市において八幡ソーラー発電所の竣工式を執り行ったと
発表した。同発電所は、JNC の社宅跡地(約 30,000 ㎡)を活用したメガソーラー
設備で、JNC グループ 3 ヵ所目の竣工となる。発電能力は 2.6MW で、一般家庭
約 800 戸分の年間発電量を見込んでいる。投資金額は約 7 億円である。
JNC グループは、高度情報化社会に欠かせない液晶材料や有機 EL 材料の
製造販売及び研究開発を基幹事業とする一方、環境・エネルギー分野も重要な
事業ドメインと位置づけ、九州地区に 13 ヶ所の流れ込み式水力発電所(最大出
力合計 93,200kW)を保有すると共に、太陽光発電にも取り組んでいる。同社は、
自然環境や地域社会に配慮した事業活動を行い社会に貢献していくとしてい
る。
◆電子材料:JSR が中国でディスプレイ材料の製造合弁会社を設立
(12 月 1 日)
JSR は、台湾の化学大手である長春石油化学(以下「長春石化」)と中国常熟
市にてディスプレイ材料の製造を行う合弁会社 捷時雅精細化工(常熟)を設立
することに合意したと発表した。投資額は約 40 億円。
合弁会社の設立にあたっては JSR が 51%、長春石化が 49%を出資する。新
設する工場は中国常熟市にある長春石化の現地法人敷地内に建設し、液晶デ
ィスプレイ(LCD)用材料である着色レジスト・感光性スペーサー・保護膜等の生
産を行う。
2015 年中頃に着工し、2016 年中の生産開始を予定している。今回設立する
合弁会社は、ディスプレイ材料事業として 3 か所目の海外生産拠点になるとして
いる。
◆価格改正
・JX日鉱日石エネルギーがベンゼンの契約価格を改定
12 月契約価格は、885$/t(前月比▲210$/t)、国内価格換算想定値は
111.3 円/kg
・三菱樹脂インフラテックが雨どいおよび関連製品を 2015 年 2 月 21 日出荷分
より値上げ
値上げ幅は、15%以上
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株式会社 工業市場研究所
TEL:03-6459-0165 FAX:03-5408-1584
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