架空取引で3億円着服か - TOMAコンサルタンツグループ株式会社

本物の 一流専門家による Monthly column
会計・監査
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病院・医院経営
社長必見!最近の企業不正の手口と対策
∼ 架空取引で 3 億円着服か ∼
に対して製品代金を振り込ませることで、これを詐取していたも
1. 事件の概要
のであります。
」
2014 年 4 月、
「JNC ファイバーズ」 というチッソの孫会社の
元社員が詐欺容疑で逮捕されたことがニュースになりました。警
2. どうすればよかったのか
察によると、容疑者が購買担当だった昨年 12 月から今年 1 月に
かけて、自分が設立した会社から梱包(こんぽう)材などを仕入 (1)信用調査の実施
⇒ 得意先に対して信用調査を実施している会社はよくみられま
れたように装い、4 回にわたって計 215 万円をだまし取った容
すが、仕入先に対してもできる限り実施することをお勧めしま
疑で逮捕したとのことです。 警察では被害総額約 3 億円に上る
す。登記簿謄本を取り寄せていれば代表者名を確認するだけで
とみています。
発覚していたはずです。また、実際に仕入先に訪問することで
これについて 4 月 18 日、チッソ株式会社はニュースリリース
も発覚していたと思われます。
で以下のように発表しています。
「この度、当社の子会社である JNC 株式会社(以下、当社子会
社という。
)及びその子会社である JNC ファイバーズ株式会社(以 (2)検収担当者の交代
下、当社孫会社という。
)において、当社孫会社の元従業員(以下、 ⇒ 週のうち 1 日もしくは午前の検収と午後の検収などで異な
る検収担当者を置くことも考えられます。業務の効率化のため
甲という。
)及び甲が代表者を務める会社(以下、乙という。
)に
に、毎回同じ担当者にさせてしまいがちですが、時々でもいい
よる不正行為が発覚いたしました。
」
ので普段と違う担当者が検収をすることも効果的です。
「当社孫会社守山工場に勤務していた甲がその立場を利用し、
荷造り梱包材等の購入を乙に対して発注するように当社子会社及
筆者の経験上、会社として意識的に担当者を代える行為をする
び当社孫会社内に仕向け、自らが検収チェックをすると同時に架
だけで、従業員に対し不正を防止しようとしているとの意識をさ
空の納品書を偽造して、あたかも荷造り梱包材等が納品されたよ
せ、かつ、正しく業務処理させる動機付けにもつながります。
うに見せかけることにより、当社子会社及び当社孫会社をして乙
お問い合わせはお気軽にどうぞ! 法人 3 部 03-6266-2533 H25 年経営実績分析
3 月には確定申告があり、また、多くの医療法人が決算を迎え
ました。5 月に申告をされた医療法人も多かったことと思います。
そこで、 今回は平成 25 年分の決算書を平成 24 年分の決算書と
比較して、業界の動向や傾向を分析してみたいと思います。
◆医科
平成 25 年は平成 24 年に比べ、減収減益となっています。医
業収入は 2.9%の減少、医業利益は 14.9%の減少となっています。
医業収入の内訳を見ていきますと、保険診療収入が 1.9%の減
少となり、 保険外診療収入は 14.6%の減少となっています。 保
険診療収入の減少は、長期投薬の増加等により受診件数が減少し
たこと、保険外診療収入の減少は、景気低迷によって保険外診療
の選択が減少したことが要因と思われます。
医業収入の減少と変動費が 1.3%減少したことにより、限界利
益は 3.2%の減少となりました。さらに、医業費用が 2.9%増加し
たことにより、医業利益は 14.9%の減少になりました。
(単位:千円)
■医科の医業収入
※無床医科診
平成25年
平成24年
前年対比(%)
療所 253 件(医
医業収入合計
112,085
115,422
97.1
療 法 人 175 件 、
保険診療収入
99,778
101,756
98.1
個人開業 78 件)
保険外診療収入
9,842
11,518
85.4
を調査対象として
その他医業収入
2,465
2,148
114.8
います。
田・田辺・大塚・神谷・澤口・原口・高柳・菊地
IT 活用・業務改善
◆歯科
平成 25 年は平成 24 年に比べ、 わずかに増収増益となってい
ます。医業収入は 0.3%の増加、医業利益は 1.9%の増加となって
います。
医業収入の内訳を見ていきますと、保険診療収入が 3.9%の増
加となり、 逆に自由診療収入は 18.6%の減少となっています。
インプラントの問題が起こり、治療に慎重となったこと、景気低
迷によって自由診療の選択が減少したことが要因と思われます。
医業収入の増加と変動費が 0.8%減少したことにより、限界利
益は 0.5%の微増。医業費用が 0.1%増加しましたが、医業利益は
1.9%の増加になりました。
(単位:千円)
■歯科の医業収入
※歯科診療所
平成25年
平成24年
前年対比(%)
241 件(医療法人
医業収入合計
50,505
50,362
100.3
72 件、 個人開業
保険診療収入
43,786
42,125
103.9
169 件)を調査対
保険外診療収入
6,364
7,820
81.4
象としています。
その他医業収入
359
417
86.1
今年の 4 月には、診療報酬の改定と消費税の増税がありました。
医科・歯科問わず、業界の動向や傾向を掴み分析することが大
切です。病医院経営に特化した専門家である TOMA まで是非ご
相談ください。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! ヘルスケア事業部 03-6266-2534 中村
行政書士業務
IT経営のススメ 外国人雇用のポイント④
∼ 中小企業のクラウド活用 ∼
数年前から「クラウド」という言葉が一般的に普及・ 認知され
るようになり、google 社の「Gmail」など、私たちの日常生活で
もクラウドを活用したサービスが至るところで見られるようになり
ました。企業においても同様に普及し、2013 年 6 月に総務省が公
表した「通信利用動向調査」によると、一部でもクラウドサービス
を利用していると回答した企業の割合は 28.2%であり、2011 年末
の 21.6%から 6.6 ポイント上昇したそうです。
◆中小企業ではまだまだ低いクラウド利用率
このクラウド利用率ですが、企業規模別でデータを見てみると、
また違った側面が見えてきます。クラウド利用率を資本金別にみる
と以下のようになります。
・1,000 万円未満:23.4%
・5,000 万円∼1 億円未満:27%
・10 億円∼50 億円未満:40.1%
・50 億円以上:52.8%
事業規模が大きくなるほどクラウド活用が進んでいる一方、中
小企業においては利用率が低いという状況が見えてきます。
また、
「通信利用動向調査」では、クラウドを利用していない企
業に対して利用しない理由についても調査していますが、一番多
かった回答が「必要がない」で、その割合は半数近い 41.7%でし
た。この調査結果から、中小企業においてその大多数ではクラウ
ドが活用されておらず、その理由としては「必要がない」と感じ
ている企業が大半である、という現状が見えてきます。
外国人を雇用する場合、その家族が日本に滞在することも考慮
に入れる必要があります。今回は、雇用する外国人が家族を帯同
する場合の家族のビザについてご紹介します。
◆クラウドを活用した BCP(事業継続計画)
では、本当に「必要がない」
、と言いきれるのでしょうか?
「クラウド」と一口にいってもそのサービス形態は多数あります。
そのメリット、デメリットも同様で、会社の規模等によっては必
ずしも全てが有益とは言えません。しかし、会社の規模に関係な
く、導入する事で得られるメリットも必ずあるはずです。
例えば、 クラウドには BCP( 事業継続計画 ) としての活用方法
があります。 会社にとって重要な資料や業務データを社内の PC
やサーバ、あるいは紙媒体で保存していた場合、災害等が発生し
たら全て失い、事業を継続できなくなる可能性があります。クラ
ウドを活用し、その重要なデータを社外に置いておく事で災害時
のリスク分散が可能になります。
2011 年 3 月 11 日に起きた東日本大震災は、日本に多くの被害を
もたらしました。個人または企業において今までの日常生活が送れ
なくなり、現在でも完全に復興したとは言えません。こうした災害
など、想定外の事態が発生した際に、事業を継続させられる仕組み
をつくる事は企業にとって「必要な事」ではないでしょうか。
◆「家族滞在」ビザとは
就労ビザや留学ビザなどの長期滞在ビザを持っている方(以下、
「在留外国人」
)は、その家族が「家族滞在」ビザを取得すること
で、家族とともに日本で生活できるようになります。家族滞在ビ
ザが取得できるのは、在留外国人が扶養する「配偶者」と「子」
です。在留外国人の親は家族滞在ビザの対象になりません。
このビザが許可されるためには、①在留外国人が長期ビザを保
有していること、②在留外国人がその家族を金銭的に扶養できる
こと、③在留外国人との家族関係が証明できることが必要です。
条件として①があることから、在留外国人のビザの有効期限が切
れてしまい、本国に帰国した場合などは、家族滞在ビザをもつ家
族も日本にいることができなくなります。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! IT コンサル課 03-6266-2528 石川・田中
10
1 5 48
396 2
◆「家族滞在」ビザを保有している方の就労
家族滞在ビザは、働くことを目的としたビザではありません。
従って、このビザを保有している方は原則として働くことができ
ません。
もっとも、入国管理局に「資格外活動許可」を申請し、許可さ
れた場合は、週あたり 28 時間まで働くことができます。この「資
格外活動」が許可されると、在留カード裏面に「許可:原則 28
時間以内」と記載されます。もし、家族滞在ビザで在留している
方をアルバイトなどで雇用する場合は、必ず在留カードの記載を
確認しましょう。
◆家族が就労したい場合、家族だけ日本にとどまりたい場合
例えば、日本で働く夫と一緒に来日した妻が、どうしてもフル
タイムで働きたいという場合には、その妻自身が就労ビザを申請
し、許可を受けることで働くことができるようになります。
また、日本で働く父と一緒に来日した子が、日本の学校に入学
し、父の日本駐在が終わった後も引き続き日本の学校に通いたい
場合、一定の条件を満たせばその子自身が留学ビザを取得して日
本に残ることは可能です。
外国人を雇用する場合は、その家族のビザも考慮し、一括して
管理することが望ましいでしょう。また在留外国人の家族を雇用
する場合は、就労の可否について注意が必要です。
TOMA 行政書士法人では、 外国籍の方のビザの申請を支援い
たします。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはお気軽にどうぞ! 行政書士法人 03-6266-2535 市丸
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