金融制度改正と「BESTWAY」 - Nomura Research Institute

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と がわ
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2014. 3 Vol.138
し みず
[email protected]
〒100- 0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル
特集
金融制度改正と
「BESTWAY」
データ潮流
NRI オリジナル調査データから
世の中の動きをとらえます。
■ ウェアラブル端末普及の鍵は
投資信託が銀行で販売されるようになった1998 年から、
野村総合研究所(NRI)は投信の窓販業務システム「BESTWAY」をいち早く提供し、
金融制度改革に柔軟に対応しながら、日本における “貯蓄から投資へ” の流れを
支えてきました。今年1月から始まった
少額投資非課税制度「NISA」への対応について谷岡和香が語ります。
「用途開発」
著者のこころ
「 BE S T WAY」は、銀行を始め
と す る 金 融 機 関 が、窓 口 で 投
NRI の著者にインタビュー。書籍執筆にまつわる、
ちょっとした想いを伝えます。
資信 託を販 売 するためのシステ
■ 今年のトレンドは、ITとビジネスの
ムで す。 N R I では、共 同 利 用 型
深い連携
『ITロードマップ 2014 年版』
( A S P)サービスの「 B E S T WAY
NRIからのお知らせ
2 種 類 を 提 供して いま す。 前 者
統括 古明地 正俊
調査
■ 事業創造や変革とIT 活用の
関係性が明らかに
「ユーザー企業の IT 活用実態調査(2013 年)」
■ NISA 口座申込みは年内に
865 万件へ
J J」と、パッケージ型サービスの
は主に地 方銀行や保 険会社、投
信会 社など で、後 者 はメガバン
クで 利 用されて いま す。両 方合
わ せると、銀 行 全 体 で の シェア
(少額投資非課税制度)の利用実態調査」
「NISA
はおよそ 8 割に達します。
■ 金融資産残高が大きく伸びる
私 は N R I に 入社してからずっ
エリアは東京の東側
「全国 8800 の駅周辺 1km 商圏の地域特性」
を分析
と「 BESTWAY」の開発に携わっ
谷岡 和香
たにおか・わか
金 融ソリューション事 業 本 部 B E S T W A Y
事 業 部 。N R I に 入社 後「 B E S T W A Y」の
開発 チームに所属 。いくつかのプロジェク
トに お けるチ ームリー ダー を 経 て、2 012
年 10 月からプロジェクトマネジャーとして、
パッケージ型「 B E S T WAY」の N I S A 対応
を 遂行した。
てきました。日本では金融制度、
わ せて 業 務 をスムーズ に行える
経営
特に投信に関する制度は頻 繁に
よう、システムを 迅 速 に 対 応 さ
ノウハウを活かす
総合商社丸紅と連携し、新しいビジネスの
改 正されます。記 憶に 新しいと
せることで 支 援して いま す。 今
ころで は、特 定 口 座 の 導入、金
年 1 月から 始 まった 少 額 投 資 非
融商品取引法の改 正などがあり
課 税 制 度「 N I S A 」につ いて も、
ツイッターとフェイスブックの
公式アカウントはこちら!
ます。制 度 が 変われ ば、金 融 機
私 たち は 速 や か に 対 応 すべく 1
Twitter
関の 業 務 も変わりま す。私 たち
年以 上前には開 発 に 踏み切って
は、金 融 機 関が 新たな制度に合
いました。
■ 新会社設立でそれぞれの技術・
創出と拡大を図る
@ nri_official
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NRI.Japan
1
「NR I ニュースレター」に掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 C opyright © Nomura Re search Inst itute, Ltd. All Right s Re ser ved.
特集
金融制度改正と「BESTWAY」
制度変更に伴う実務のあり方も提案
私はパッケージ型「BESTWAY」
解 釈しな がら、実 務 をイメージ
に お け る プ ロ ジ ェクト マ ネ ー
してシステムをつくってきました。 を 解 釈しな がらで きることを 進
ジャーとして、今回の「 N I S A 」対
そうしなけ れ ば、制 度 開 始 に合
めました。同時に金 融 機 関に対
応 を 進 めました。 パッケージ 型
わ せ てシステム をリリースで き
して 私 たちは、当 局から随 時 出
なくなるからで す。
される資 料 など を 踏まえて「こ
「 B E S T WAY」を 金 融 機 関 に 納
計 画 を 立 て、把 握して い る情 報
品したのは 2013 年 6 月末 でした。 「 N I S A 」は非常に大 規 模な制
ういう制 度 なのでこういうシス
同 年 10 月の 口 座 申 請 申 込 開 始
度 改 正 だったことも あり、最 終
テムをつくります」ということを
に向けた金融 機 関での受 入準
的な確 定情報 が当局から公開さ
随時 伝えていました。
備 期 間などに間に合わせる必 要
れたのは、従 来の制度 改 正と比
制度 変 更が実務にどう影響す
があったからです。
較して もたい へ ん 遅くなりまし
るか を、日々の 業 務 に忙 殺 され
た。例えばこの 制 度 では、金 融
ている金融 機 関が個々に理 解し
機 関と税 務 署との間でデータの
対 応していくと大 きな負荷 がか
やりとりが 発 生しま す が、実 際
かりま す。そこで 私 たちが 解 釈
私 たちは制 度 改 正に合 わ せ
にデータ接 続に関する確 定仕様
し、システムを 通じて 実 務 の あ
たシステム 対 応 には、ある程 度
が 公 開 さ れ た の は 2013 年 5 月
り方を 含めて 提 案していく。そ
経 験を 積 んでいます。改 正に基
でした。
れが、多くの 金 融 機 関の業務を
づく具体 的 な仕様 が当局から提
そこで 私 たちは、資 料やす で
支えている私 たちの 役 割であり、
示され なくて も、制 度 に 関して
に出されている情 報 から、ある
仕事のやりがいを実 感 できる面
徐々に開示される情 報や資 料か
程 度 進められる部分と、未 知 数
白みでもあると思っています。
ら自分たちで 汲み 取り、法 律を
でリスクが ある部 分とを 分 けて
法律を解釈して
実務をイメージ
「BESTWAY」の「NISA」対応の流れ
2012
9
10
11
2013
12
1
2
3
4
5
6
7
2014
8
9
制度イベント
10
11
12
1
▲N ISA 口座申請申込開始
▲ NISA 取引開始
システムイベント
( ▲プロジェクト開始 )
▲ NISA 口座申請機能リリース
▲ NISA 取引機能リリース
制度決定状況 ① ▲平成 25 年度税制改正要望( 金融庁 )
②
③
▲平成 25 年度税制改正大綱
▲平成 25 年度税制改正公布
④
⑤
2
▲NISAに関わるe-Tax仕様書公開(国税庁)
その他、実務上の取り扱いについての通達
制度決定状況
①ここでは、金融庁より要望がだされた。この時点では「要望」であり、どの程度が制度に取り込まれるかは大きな不確定要素。
不確定ながらもシステムリリース時期から鑑みて、プロジェクトを2012/11に開始。仕様はある程度想定をおいて実施。
②ここで制度の大枠が決定。設計仕様の見直しを実施。
③②で発表された大綱が法律として公布。②の大枠が法律化される段階で見直しを実施。
④税務署とのデータ接続部分の仕様についてはここで開示された。これに基づいて 2013/10 向けの機能を FIXさせた。
正式開示されるまではある程度想定をおいて、周辺機能の開発を実施して備えていた。
⑤その他実務上の取り扱い ( 制度解釈した後の細かい運用、ルールなど )については適宜公開された。
公開されたタイミングでシステム改修の必要のあるものは適宜取り込んで対応した。
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データ潮流
ウェアラブル端末普及の鍵は「用途開発」
メ ガ ネ 型 の ス マ ート グ ラス、 アとも に 開 発・提 供して い くこ
それに関連 する業 界が大きく形
腕 時 計 型 の ス マ ート ウォッ チ、 とが 条 件となりま す。 人々の 生
成 されるにはどのような展 開が
服 など につけて健 康 管 理 を 行
必 要か、N R I は引き続き注 視し
活 がより便 利 で 快 適になるかた
うモバ イル ヘルスケア 端 末 など、 ち で、ウェアラブル 端 末 市 場と
身 につ け て 利 用 するウェアラブ
ル端 末 が、注目を 集 めています。
ダイエットやスポーツへの利用な
ています。
日本におけるウェアラブル端末の販売台数予測
(万台)
500
ど、用 途 が はっきりして い る 端
450
末 については一定の ニーズ も あ
400
ることから、N R I で は今 後、普
350
及が広がっていくと見ています。
300
た だし、ウェアラブル 端 末 市
250
場 はまだ 立ち上 がったば かりで
200
す。これから市 場 を 拡 大して い
150
くに は、利 用 者 が「 使って み た
100
い」と 感じ る用 途 をさら に 創 出
50
しつつ、ハードウェア・ソフトウェ
0
475
363
225
125
63
23
2013 年度
2014 年度
2015 年度
2016 年度
2017年度
2018 年度
出所)NRI
著者のこころ
ITロードマップ 2014 年版
「今年のトレンドは、ITとビジネスの深い連携」
統括 古明地 正俊
情 報 技 術 のトレンドや 進 化 を
ら、デ ータ活用のためにはデ ー
置 を 取り
予 測 す る 本 書。2 014 年 版 で は
タ分 析 の 技 術だけで なく、例 え
入れたけ
I T を 活 用し た サ ー ビ ス の 可 能
ば分析結 果 を 踏まえてビジネス
れ どうま
性についても 多く言及して いま
戦 略 を 改 善できる人材や、デ ー
く使 い こ
す。 著 者 の 一人で ある古 明 地 は
タを 使いこなしていく組 織 的 な
な せ な い、
今 年 のトレンドとして「 I T とビ
取り組みがこれからは不 可欠 で
成 果 を出
ジ ネ ス、 組 織 の
す。 欧 米で はこうした 連 携 意 識
せない、 という声 をよく聞 きま
連 携が今まで以
が強まっていると感じます」。
す。そのため 新しい 技術を 紹介
上 に 深 まって い
最 近 はビ ジ ネ スや 組 織 設 計
するときは、ビジネスにど ん な
く」と指摘します。 のあり方について 相 談を 受ける
使い方 が できるかも含めて伝え
「ビッグデ ータ
ことが 多くなったと古 明 地 は 感
を挙げるな
じて い ま す。「 新し い 技 術 や 装
東洋経済新報社
るようにしています」。
こめいち・まさとし
先 端 I T イノベーション 部 グル ープ マネージャー。本 書 は 2 014 年 1 月発 行。定価 2 , 2 0 0 円+税
3
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NRIからのお知らせ
調査
事業創造や変革とIT 活用の関係性が
明らかに
「ユーザー企業の IT 活用実態調査(2013 年)」
金融資産残高が大きく伸びるエリアは
東京の東側
「全国 8800 の駅周辺 1km 商圏の地域特性」を分析
N R I は日本企業における I T 活用の実 態を把握
N R I は「全国の駅 周辺 1k m 商圏の地域特 性 分
するため、2 0 03 年から毎年アンケート調 査 を実
析」を 今 年 1 月に 実 施しました。 そ の 分 析 から、
施して い ま す。2 013 年 12 月に行 った 調 査 で は、
2 013 年 か ら 2 0 3 0 年 に か け て「 周 辺 エリアの 金
全 業 種にわたる大手企 業 59 9 社から回答を得ま
融資産残高が大きく伸びる駅」、および現時点で
「周辺エリアで住宅リフォームのニーズが強い駅」
した。
I T が果たす役割によって企業を 4 つのタイプに
について、1 位から 2 0 位までを抽出しました。金
分けて分析したところ、
「I T が競争優位につなが
融 資 産の 伸び が 期 待されるエリアは「 東 京の東
るコア 技 術」と考える企 業 ほど、事 業 創 造 や 変
側」で、1 位となった駅は「京葉線・日比谷線の八
革に向けた I T 活用と、I T 分野での新技術活用に
丁堀駅」でした。一方、住宅リフォームの潜在ニー
積極的であることがわかりました。
ズが強いのは「東 京西部 地域」で、1 位は「東 急
また「日本企 業 全体の I T 投 資は横ばいから微
目黒線の武蔵小山駅」でした。
減している」
「I T をコア技術とする企業は、ビジネ
詳細はこちら
ス変革のための投資にお金を回している」
「I T を
http://www.nri.com/jp/news/2014/140207.html
コア技術とする企 業は事 業創造・変革・新技術活
用に積 極 的」といった傾 向も明らかになりました。
詳細はこちら
http://www.nri.com/jp/news/2014/140228.html
NISA 口座申込みは年内に 865万件へ
「NISA(少額投資非課税制度)の利用実態調査」
経営
新会社設立でそれぞれの技術・ノウハウを
活かす
総合商社丸紅と連携し、新しいビジネスの創出と拡大を
図る
今 年 1 月に開始された N I S A
( 少 額 投 資 非 課税
N R I と丸 紅株 式会社は、丸 紅が新設する I T 子
制 度 )は、口 座 開 設 数 が 475 万件( 国 税 庁 発 表、
会 社の 事 業 運 営 を 共 同 で 行うため、資 本・業 務
1 月1 日現 在 )に登り、順 調 な 滑り出しを見せて
提携に関わる契約を今年2月14日に締結しました。
います。N R I は 2 月初めに N I S A の利用実態調査
丸紅は、10 0 % 子会社の丸紅情報システムズ株
を実施しました。N R I が過去に行った N I S A に関
式会社が行う事業のうち、システム開発・保守事
する調査 結果とも比較したところ、N I S A につい
業等を分割し、4月1日に設立する丸紅 ITソリュー
ての認知度は 6 9.5%と、1 年間で 3 倍以上に上昇
ションズ株式会社に移管します。N R I は、新設会
していることが わかりました。今 回の 調 査 を 踏
社の第 三者割当増 資を引き受けることでその 運
まえると、N I S A 口座の申込みは年内に 8 6 5 万件
営に参加します。3 社が培ってきた技術・ノウハウ
にまで達する見通しです。また、N I S A 口座を開
を合わせることで、新設会社は、丸紅グループ向
設 する金 融 機 関は、現 在は 証 券 会社 がリードし
けの I T 基盤や業務システムを強化し、一 般 顧 客
ています が、今後は銀 行の 割合が増えていく見
向けにはクラウドなど 新技術を活用したソリュー
込みです。
ションを提供していきます。さらに丸紅と N R I は、
詳細はこちら
http://www.nri.com/jp/news/2014/140212.html
グローバルに事業の開発を進めていきます。
詳細はこちら
http://www.nri.com/~/media/PDF/jp/news/2014/140217.pdf
お問い合わせ先
TEL
4
と がわ
し みず
03-6270-8100( 担当:十河、清水) E-mail [email protected]
株式会社野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部
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