事例紹介(本家委員提出)[PDF:831KB]

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該当部分を抜粋
大人のための
お金と生活の知恵
資料7ー②添付資料
本家委員提出
大人のための
お金と生活の知恵
● 「中立的な立場」から情報提供を行っている組織・団体 14 や、
「購入者の立場」に立っ
て情報提供している専門家などから情報を得ることが大切です。「売り手側」から
しか情報を得ることができないときは、複数の「売り手」から情報を集め、比較検
討するようにしましょう。
⑥「自分だけは大丈夫」と思わない
● 「自分だけは大丈夫」と思っていた方も、振り込め詐欺などの被害に遭っています。
用心するにこしたことはありません。
「お金」と日々の「生活」
。切っても切れない関係にあるこの2つ。
この2つを巡って、あれこれ考え、心配したり、悩んだり。
苦労も多い、というのが実感ではないでしょうか。
ところで、これほど大切な「お金と生活」のこと。
⑦ あわてず確認する
● 「電話番号が変わった」「お金をとりにいく」「カードを預かる」は詐欺!と警察庁
のホームページに出ています(2014 年 3 月現在)
。あわてずに確認しましょう。
これまで、きちんと学ぶ機会はありましたか?
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Ⅳ 次世代に向けて
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● 次世代への貢献などをご検討されている方に、お考えいただきたい点をお伝えしま
す。
① 次世代への金融教育
● 子や孫など、次世代の人たちに対して、今後の人生の基盤となる基本的な内容(周
囲の人への感謝、ものやお金の大切さの理解、働くことの意義、お金には限りがありその範囲内で家計管
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理を行うことが重要であることなど)を、教えてあげて下さい。
● 学校でも、
お金と生活の基本を学ぶようになってきています(学校教育が目指す「生
きる力」の育成の一環です)。しかし、お金や
生活の問題は価値観と一体のものですし、日
常生活での実践が最も重要です。家庭におい
色々な見方があると思います。しかし、今は、学校でも、
てご家族の方がご自身の経験も踏まえて教え
「生きる力」を育むため、
お金と生活の基本を学ぶようになっています。
ていただくことが、子や孫の今後の人生にとっ
本書では、大人の方のための「お金と生活の知恵」をご紹介します。
て非常に大きな財産になると考えられます。
「1つでも役立つことがあればよい」
、
そんな軽い気持ちでご覧ください。
2014年
(平成26年)
3月
金融広報中央委員会
金融広報中央委員会(事務局:日本銀行情報サービス局内)は、
健全で合理的な家計運営のために、
都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・
公正な立場からの正確でわかりやすい「金融経済情報の提供」と、一人ひとりが賢い消
費者として自立するための「金融経済学習の支援」を積極的に展開しています。
14
当委員会では、
「中立・公正」な立場から情報を提供しており、
『金融商品なんでも百科』などを作成して
います(ホームページでもご覧になれます)
。同書には、
金融に関する情報収集・相談窓口も掲載しています。
21
大人のための
お金と生活の知恵
② 子や孫に資産をゆずりたい
④ 将来の社会を考えたお金の使い方
● 子や孫に資産をゆずりたいとお考えの方もいらっしゃると思います。その場合には、
「計画的」な準備と実行が重要です。
● 人々がお金をどのように使うかが、社会のあり方など世の中全体に大きな影響を及
ぼします。
● 資産をゆずる場合、ご自身のライフプランにおける他の目的(老後、医療ほか)と
● 将来も持続可能な社会を築いていくためには、消費者一人ひとりが、お金を使う(例
の優先関係を考えておく必要があります。子や孫のライフプランにも影響します。
えば、ものやサービスを購入する、出資・投資する、寄付するなど)にあたり、次
早めに考え、準備したり、家族と意思疎通を図ることが大切です。
世代に対する自分の「思い」や、社会・経済のあり方に対する「志」を込めて、適
● とくに贈与、相続、事業承継などに関しては、さまざまな税制上の措置があり、あ
らかじめよく考えて利用されると効果的です。制度を調べ、計画を立て、早めに対
切に判断し行動することが、次世代や社会に対する大きな貢献になります。
(注)2012 年に成立した消費者教育推進法は、「消費者が、自らの消費生活に関する行動が、現在
と将来の世代にわたって内外の社会経済情勢や地球環境に影響を及ぼし得ることを自覚して、公
応することが重要です。
● 例えば、贈与には年 110 万円の基礎控除があります(贈与税がかからない)。3 人
正で持続可能な社会の形成に積極的に参画すること」を、基本理念の 1 つとしています。
に贈与する場合(例:配偶者、子 2 人)では 10 年間で 3300 万円、20 年間では
6600 万円になります。計画的な実行の大切さがわかります。
(ご注意)贈与を受ける方との間で、例えば 10 年間にわたって毎年 100 万円ずつ贈与することを
約束しているような場合には、贈与税がかかります。国税庁ホームページなどで調べ、税務署や
税理士に適宜相談しましょう。
③ 判断力の衰えなどに備えたい
● 加齢などに伴う判断力の衰えについて心配される方も多いと思います。
より詳しく学びたい方は
当委員会のホームページを
ぜひご覧ください。
知るぽると
検索
「知るぽると」は、金融広報中央委員会および
都道府県金融広報委員会の愛称です。
“ぽると”は「港」や「入口」の意味です。
お金の知識への「入口」
(ポータル)
としてご活用ください。
関係行政機関、金融団
体の金融教育に関する
ホームページともリン
クしています
こちらです
● この点も、計画的な準備が重要です。例えば、ご家族、信頼できる方と、あらかじ
め話し合っておくと、希望に近い対応がとれる可能性が高まります。
● 介護や成年後見についても、制度に関する知識を備えておくと、不安を和らげる効
果があります。例えば、本人の判断能力が十分にあるうちに、判断能力がなくなっ
た場合に備えて、自分が信頼できる方との間で、自分の生活や財産管理などについ
て希望に沿った契約を結ぶ「任意後見制度」もあります。
● 地方自治体の社会福祉協議会に対し、金銭管理の援助などを一定料金で依頼するこ
とができる「自立支援事業」の利用者も増えてきています。
● 近年、
「エンディング・ノート」を利用する方も増えています。
「エンディング・ノー
ト」は、財産に関することに限らず、最期の迎え方、自分亡きあと家族にどうして
ほしいか、家族に対する思いなどを、自由に書き記し、自分の意思や希望を伝える
ものです。あらかじめ考えておくと、逆に「いま何をしておくべきか」が明らかに
なり、日常生活の安心感も高まりやすくなります。
本書に関し、ご意見・ご感想をいただけます場合は、下記メールアドレスあてにお送りください。今後の参
考にさせていただきます。なお、個別にご回答することはできかねますので、あらかじめご了承ください。
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