労 働
スペシャリストチーム「 COE 」の構成と機能
Sustaining Corporate Value
「企業価値保全」に向けて
構成
人材マネジメント
COE
センターズ・オブ・
エクスパータイズ
報酬ベネフィットとそれらのポリシー
新たなグローバル HR 体制の構築
タケダは、グローバルHRオフィサーのもと、各国・地域のHR機能のさらな
る強 化を進めています。2014 年 1 月には、HR ビジネス・パートナーズ
( HRBP )
と、センターズ・オブ・エクスパータイズ( COE )がリーダーシップを
HRオペレーション
とる、新たなグローバル HR 体制を立ち上げました。HRBPは、事業ごとの本
社機能を支援します。COEは、効率的かつ効果的なグローバル HRプログラ
ムの開発を担うスペシャリストチームです。
機能
・グローバルHRプログラムの開発
・ローカルのビジネスニーズに応じたHRソリューション
の提供
センターズ・オブ・エクスパータイズ
( COE)のチーム数
3
チーム
グローバル・タレント・マネジメント
多様な人材の獲得・育成
タケダは、
「グローバル人材の獲得・育成」を中期成
長戦略における重要な方針の一つとし、多様な人材の
採用を積極的に進めるとともに、
グローバルに活躍す
る人材の育成についても力を注いでいます。
日本では、昨年、現職の経営幹部自身が次世代の経
営 幹 部を育てるというコンセプトのもと、武 田 薬 品
( TPC )でのリーダー育成を主導し、責任を担うTPC
スコラ・コギト
Leadership Development Trustees 、通称「トラ
スティー」を組織化し、人材の育成計画を話し合い、既
Schola Cogito
に一部を実行に移しています。その一つとして、将来
Scholaは、ラテン語で「学校」
を意味します。また、Cogito
部門長クラスのリーダーになり得るポテンシャルを
は、デカルトで有名な言葉「我
思うゆえに我あり」のラテン語
表記
“ Cogito ergo sum ”
に
も出てくる単語で、
「考えるこ
と」を意味します。
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Takeda Annual Report 2014
e-learning
持った人材を対象とした、新たなリーダー育成プログ
タケダイズム
ラムを2014 年度より開始しました。本プログラムは、
タケダは、
「タケダイズム(誠実:公正・正直・不屈)」、
社外の一流のビジネススクールの教授等を招いてい
「ミッション」、
「ビジョン 2020」および「バリュー」から
る他、現職の取締役や部門長も講師を務めています。
なる「経営の基本精神」をグループ全体で共有し、活
また、学ぶ意欲・意志のある従業員が勤務地の制限
力に満ちた企業文化の醸成を図っています。
を受けることなく受講できる「スコラ・コギト」
(Schola
2014 年 1 月に、世界中の従業員が社内ネットワー
Cogito )を開講しました。この研修では、講義を行う
クを通じて受講し、
「 経営の基本精神」への理解を深め
事業所をハブとして、主要事業所とモバイルPCをネッ
ることができるタケダイズム e-learning の提供を開
トワークでつなぎ、ライブで講義を進めており、
ビジネ
始しました。このプログラムは、
「タケダの伝統につい
ス・スキルの向上を支援していきます。
て」、
「 今日のタケダについて」、
「タケダイズムの実践
環境整備を含め、女性人材の活用を積極的に進めてい
る企業を公表するものです。
※ 1 就業人員ベース
女性のエンパワーメントへの取り組み状況
2012年度
2013年度
女性
1,806人
1,809人
男性
4,738人
4,769人
女性
36人
32人
男性
38人
3人
2.5%
2.9%
女性
74人
165人
男性
従業員 構成
タケダイズム
e-learning スライド
について」の3章から構成されており、真のグローバル
製薬企業を目指すタケダの一員として共有すべき内
リーダー育成研修
受講者数 ※2
女性管理職比率
容を詳しく解説しています。視覚的にも工夫されてお
り、世界中の従業員が参加した「ビジョン 2020フォト
コンテスト」の応募作品などを多数掲載しています。
ダイバーシティの推進
育児休暇 取得者数
61人
69人
女性特有の疾患 健診受診率
56%
49%
事業所内託児所 利用者数
55人
58人
集計範囲:タケダ単体
※ 2 2012年度は海外従業員を含む
女性の
エンパワーメント
女 性が個 人としても、社 会 集
団としても意思決定過程に参
画し、自律 的 な 力をつけて発
揮すること。
5%
日本における
女性管理職比率
2015年度 目標
女性のエンパワーメント原則(WEPs)の支持
WEPsは、国連グローバル・コンパクトとUN Women
が共同で策定した、女性のエンパワーメントに自主的に
取り組む企業の行動原則です。タケダは2012年に支
労働組合との関係
健全な労使関係の構築
持声明書に署名し、WEPsの7つの原則に基づき、女性
タケダは、各国の法令などに基づき、各社の労働組
の力を企業活動に活かす取り組みを強化しています。
合や従業員代表と話し合いを行っています。日本では、
日本においては、女性マネジメントの育成・輩出に向け
「武田薬品労働組合」と労働協約を結び、労働条件、人
て、具体的な目標値を定めて取り組んでおり、2013年
事制度をはじめとした諸制度について、定期的な協議
度の女性管理職比率は2.9%※1でした。
を行い、健全な労使関係を構築しています。
2014年3月には、女性活躍推進に優れた上場企業
として、経済産業省および東京証券取引所(東証)の
Future Outlook
今後の課題と取り組み
「なでしこ銘柄」に選定されました。
「なでしこ銘柄」は、
経済産業省と東証が共同で、女性が働き続けるための
タケダは、
「ビジョン
2020 」において、ダイバーシ
One Takeda 」として
ティが活きる組織を「 Global
結集させるという方針を掲げています。新たなグロー
「なでしこ銘柄」ロゴマーク
バル HR 体制の構築は、
「ビジョン
2020 」の具現化を
目指すものであり、事業部門や地域を越えた全社共
通の目的を共有し、さらなるアラインメント(整合性)
をとることによってHR 機能の最適化を図り、真のグロ
ーバル製薬企業への挑戦を加速します。
第三者保証の対象となる記載
参照
P.78 環境・社会パフォーマンス指標に関する第三者保証
活動の詳細は、
「 CSR データブック」に掲載しています。
女性活躍推進プログラム「 WILL 」における研修
http://www.takeda.co.jp/csr/reports/
Takeda Annual Report 2014
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