工場の環境配慮性を高める取り組み

【製品製造】
工場の環境配慮性を高める取り組み
シャープは工場の環境配慮性を高めるために独自の評価・認定制度を運用しており、これまでにほぼすべての工
場が環境配慮性の極めて高い「スーパーグリーンファクトリー(SGF)」の水準に達しています。
グリーンファクトリー(GF)を推進
シャープは地域社会から信頼される工場をめざし、環境配慮性を備えた工場のあるべき姿を「グリーンファク
トリー(GF)」と定義しています。10のコンセプトをもとに基本方針とノウハウを示した「GFガイドライン」
を国内は1999年度、海外は2001年度からすべての工場に導入しています。
SGF・SGFⅡを全工場に展開
工場の環境配慮性を独自の基準で評価・認定する仕組みとして2003年度から「SGF」、2008年度から「SGF
Ⅱ」を国内外の全工場に展開しています。
SGFでは高効率機器や除害設備の導入など、ハード面の整備を中心にした施策の評価を行っています。また、
SGFのレベルを達成した工場を対象とするSGFⅡでは、これら環境設備の性能をフルに発揮させるための運用・
管理などソフト面の取り組みと、その成果としての排出削減などを総合的に評価しています。さらに操業安全対
策や緊急時対応といったリスクへの備えも評価項目に加えるなど、より高い水準の環境配慮型工場をめざす取り
組みを推進しています。
2013年度までにほぼすべての国内工場がSGFの最高位であるSランク、海外の全工場がAランク以上の水準を
達成したことから、今後は中国・アジアを中心に各地域の実情に合わせた取り組みを進めていきます。
社外環境認証の取得推進(中国 NSEC)
中国の生産拠点NSEC(南京)は、省エネや廃棄物の削減などを進める一方、環境認証の取得にも積
極的に取り組んでいます。
2013年度は「クリーン生産認証 ※」の継続取得をめざし、約7か月にわたる南京市政府などの審査を
受けました。その結果、セントラルエアコンの冷却効率向上や省エネ設備の導入などによる年間消費電
力量(760千kWh)の削減、純水循環装置の改良による排水量(8,400m 3)の削減などが高く評価さ
れ「クリーン生産企業」として再認定されました。また、NSECが立地する南京経済技術開発区でも環
境負荷低減に向けたNSECの幅広い取り組みが評価され、地区で初となる「環境友好企業」にも認定さ
れました。
※ 2003年に中国で施行された「清潔生産促進法」に基づき、製造業の環境負荷低減を目的として、工場の省エネ、廃棄物
の削減施策などを推進している企業を各地方の政府機関が認定する制度。
クリーン生産認証取得に向けた現場審査の様子
環境友好企業の認定証