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熊本県立人吉高等学校(全日制)平成25年度学校評価表
1
1
学校教育目標
本校の綱領「礼節」「勤労」「進取」の精神を念頭に、全職員一体となって愛情と信頼を基調とした教育を
実践し、心豊かで調和のとれた社会に貢献できる人間の育成を図る。
2 「磨き 鍛えん 青春の志高く」を共通の指導理念とし、「志」達成のために真摯に努力する元気溌剌とし
た生徒の育成を図る。
3 地域の進学拠点校として、組織としての学校力の強化に努め、確かな学力を育成し、一人一人の進路目標の
実現に努める。
4 普遍性・時代性・地域性を考慮しながら、特色ある教育を展開し、魅力的な特色ある学校づくりを実践する。
2 本年度の重点目標
『磨き 鍛えん 青春の志高く』 ”自分づくりは足下から!一つ一つに魂を込めて!”
1 基礎学力の徹底を図り、学力を向上させる。
2 生徒指導の徹底を図り、基本的生活習慣を確立する。
3 進路指導の充実を図り、自己実現を目指す。
4 文武両道の精神を重んじ、学習と部活動の両立を図る。
5 生徒・保護者・地域に一層信頼される学校づくりを推進する。
3 自己評価総括表
評 価 項 目
小項目 評価の観点
大項目
具体的目標
具体的方策
評価
学校教育目
標の周知
生徒・保護者の ・全校集会、秀麗
認識割合80%
会総会、学年保護
以上の達成
者会等での周知
学校PRの
取組
定員の確保
式典や体育
大会や文化
祭等の記念
行事への取
組
伝統と歴史が
感じられる思
い出に残る行
事の実施
・生徒、保護者、
同窓生参加型の
事業計画及び実
施
学習への意
欲喚起
予習をして授
業に臨む生徒
の割合が前年
度より向上
・学習方法の改善
・分かる授業の展
開
B
公開授業・
研究授業の
実施、研修
会への参加
全職員、年間1
回、研究授業・
公開授業を実
施
・公開授業週間の
実施と合評会の
充実
・各種研修会への
積極的な参加
B
進路希望の
達成
進路希望達成
80%以上、大学
短大進学率80
%以上
・進路希望と学力
の的確な把握
・学年、教科、進
路指導部の連携
による適切な進
路指導
A
全生徒の進路
実現と不適切
な採用選考等
への適切な対
処
・事前指導と選考
後の面談の徹底
・面接指導の充実
C
学校の
経営方
針
学校経営
創立90
周年記
念事業
の成功
分かり
やすい
学力向上 授業の
工夫・
改善
キャリア 進路目
教育(進 標の達
路指導) 成
適切な進路
保障
・球磨人吉管内中
学生保護者対象
の学校説明会を
3カ所で実施
B
A
A
成果と課題
学校教育スローガンの認識は生徒
67%・保護者65%、学年スローガン
の認識は生徒75%、保護者54%とい
う結果であった。学校からの配付物
をあまり保護者に渡していない生徒
が依然として31%もいることも要因
の一つであると思われる。
また、生徒に対してもことある毎
に周知を図り、学校の活性化につな
げていきたい。
中学2・3年生保護者を対象に実
施し、生徒の活動状況や本校教育の
成果等について、周知を図るよい機
会となった。しかし、参加者総数が
約200人であり、次年度は開催時期を
含め再検討し、参加者数の増加につ
なげたい。
同窓生による記念演奏や作品展を
成功させることができた。記念式典
の各場面で生徒が中心的役割を担っ
たことと、式典における生徒のマナ
ーが素晴らしかったことで高い評価
を得た。
100 周年に向けての資料等の管理
・引継ぎを遺漏なきよう努めたい。
教師の認識は 81%(昨年 68%)、生
徒は 61%(昨年 57%)で昨年を上回る
ことができ、目標を達成することが
できた。さらに充実するよう今後も
工夫・改善していきたい。
公開授業・研究授業・研修会に積
極的であると回答した教師は 75%(昨
年 59%)であり、昨年を上回ることが
できた。また、土曜日に公開授業を
実施したため、外部からの参加が昨
年度より増えた。
難関大学を含め、国公立大学合格
者数が過去最高(107人)を記録
するなど、進路希望の達成は概ねで
きた。
ひとり一人の進路希望をしっかり
把握し、数多く進路検討会を重ね、
きめ細やかな指導に努めている。保
護者や生徒からの理解度も高い。
進路に関す
る情報提供
進路に関する
情報提供が適
切と思う保護
者90%以上の
達成
進路決定能
力の育成
2年次12月
における進路
希望未定者10
%未満
キャリア 進路意
教育(進 識の向
路指導) 上
基本的
生活習
慣の確
立
生徒指導
活気あ
る学校
づくり
人権教
育の充
実
・進路指導資料集
「道標」や広報「
道標ニュース」等
の定期発行
・保護者会等での
進路説明の徹底
・担任を中心にH
R活動を活用し
た進路指導(文理
選択を含む)
・啓発講演会、大
学訪問等の充実
B
B
あいさつの
励行、端正
な服装
進んであいさ
つし服装を整
える生徒90%
以上の達成
・生徒指導の共通
理解・実践に係る
職員研修の実施
と徹底
B
社会的規範
意識や「人
高生」とし
ての誇りと
自覚
規則を守り、人
高生としての
・交通講話や情報
誇りを持って
モラル教育講演
いる生徒90%
会等の実施
以上の達成
B
部活動の充
実
部活動加入率
90%以上の達
成
・部活動時間の確
保
・年間活動計画の
作成
生徒会活動
の充実
学校行事に積
極的に取り組
む生徒の育成
充実した人
権教育の実
践
人権教育
の推進
「命を
いじめ根絶
大切に
への取組
する心」
を育む
教育の
充実
「命を大切
にする」ユ
ニットの活
用
・魅力ある行事の
実施
・各種委員会活動
の活性化
・年間指導計画を
本校は人権を
作成
尊重した教育
・職員研修の開催
活動を行って
・研修会への職員
いると思う生
派遣等による意
徒80%以上の
識改革
達成
・人権教育推進委
員会の充実
・アンケート調査
「心のきずな
や面談による早
を深める月間」 期発見
における取組
・生徒会による呼
の充実といじ
びかけ(いじめ根
め事例の100% 絶)
解決
・標語募集等によ
る啓発活動
「命の大切さ」 ・授業、LHR等
に関する年間
を活用した心に
を通した計画
響く啓発活動の
的な語りかけ
実施
広報活
動の充
実
HP、人高
ニュース、
学校要覧の
充実
HPの適宜更
新と人高ニュ
ースの年9回
発行
・全職員による写
真等の提供
・人高ニュースを
生徒・保護者・学
校評議員、近隣中
学校へ配付
地域に
密着し
た学校
ボランティ
ア活動等へ
の参加
ボランティア
の要請に対す
る積極的な協
力
・担任を通しての
情報提供
・ボランティア美
化活動の実施
B
B
B
A
B
A
信頼され
る学校づ
くり
B
例年1学期に行われていた3年生
の保護者会がなくなったため、保護
者に年間の進路計画を伝えるのがう
まくいかないように思えた。しかし、
センター説明会等で補えた。
それぞれの学年で進路講演会を実
施した。また5月に秀麗会総会に全
体での進路講演会を初めて実施し、
おおむね好評であった。
服装やあいさつは89%の生徒が意
識してできているというアンケート
結果である。
職員研修の時間はとれなかったが
昨年よりも整容面を意識して指導し
ている職員が増えた。
規範意識と人高生としての誇りは
90%を超える生徒が自覚している。
しかし、交通マナーや情報モラルに
関しては、認識が甘い生徒もいる。
部加入率は 92%を確保した。
部活動時間は、土曜日課の導入で、
概ね確保できた。
年間活動計画は、部活動毎に作成
はされているが、全体の掌握までは
至らなかった。
学校行事に関しては、88%の生徒
が、積極的に取り組んでいる。委員
会活動に関しては、真の意味での積
極性はまだまだである。
生徒の認識が 86%であり、目標は
達成できた。職員の人権意識の向上
のための職員研修が開けなかったの
が次年度への課題である。また、人
権教育推進委員会の会議を定期的に
月2回に開催できた。次年度は更に
内容の充実した委員会を目指した
い。
LHR、全校集会、講演会といじ
めに関する取組を充実させることが
でき、評価のポイントもアップした。
いじめへの対応も教職員で連携を取
ることに努めることができた。
人権に関する学習が数学・理科を
除く教科で実施できた。次年度は総
合的な学習の時間なども使って啓発
活動の充実を図っていきたい。
HPについては、学校行事や部活
動など適宜更新を行った。人高ニュ
ースについては、予定どおり年9回
発行できた。学校要覧については、
構成を工夫し内容も充実させた。9
0周年記念事業に関する広報活動も
概ね好評であった。
地域や福祉施設等からのイベント
への協力依頼に対して、JRC・ボ
ランティア部が中心となって呼びか
け、積極的に取り組んだ。このほか、
吹奏楽部や放送技術研究部等も演奏
や司会等で協力した。
また、毎月実施している人吉高校
周辺の清掃活動やおくんち祭り開催
前の青井阿蘇神社周辺の清掃活動等
にも、多数の生徒が一生懸命取り組
んでくれた。
4
1
学校関係者評価
学校教育目標について
○ 基本目標に、定時制・五木分校と同じ綱領を掲げられており、一体感・整合性があり、内容も格調高い
指導理念となっている。
○ 「文武両道」みたいに簡潔な方がよい。項目が多すぎる。
○ 伝統的教育目標と地域の進学拠点校としての目標が位置づけられ、しっかりとした目標になっている。
○ すばらしい学校教育目標だと思う。しかし、3分の1の保護者・生徒が教育スローガンを知らないとい
うアンケート結果に驚きである。このことについて、別途アンケート等で調査してみてはどうか。
2 学校評価の内容と方法について
○ 内容や方法については適切である。評価項目数も丁度よく、成果と課題の把握もわかりやすい内容とな
っている。
○ 本年度の重点目標に沿った内容で、アンケート集計もわかりやすく、自己評価総括表も項目ごとによく
絞られていて理解しやすい。
3 学校評価の結果について
○ 特に、保護者アンケート数が増加したことは評価したい。しかし、今回も教育スローガンへの理解度が
三者とも低調だった。中でも職員の低調さが生徒・保護者へ影響しているのか検討が必要である。
○ 毎年、いいところと悪いところが同じなのがおもしろい。また、学校行事への積極的参加が三者とも評
価が高く、一体感があってすばらしい。
○ いろいろな面で向上しているが、学校教育目標の保護者の周知、認識不足は問題となるところである。
○ 正当な評価で、学校の取り組みや先生方の努力の成果だと思う。
4 教育活動・その他の学校運営の改善に向けた取組について
(1)学校経営について
○ 創立90周年記念事業は高い評価を受けたが、学校教育目標の周知が三者とも低調である。機会を捉え
て周知徹底を図ってほしい。また、定員確保への更なる取組も必要である。
○ 親子の会話に、学校でのことが話題になっているかが重要であると思う。
○ 本校の伝統を守り、また、定員確保するために学校PRの活動は大切である。継続的活動が望まれる。
また、学校教育目標を認識させることは、重要であり、周知に努力が必要である。
(2)学力向上について
○ わかりやすい授業の工夫、改善に取組がなされており、改善のきざしが見えてきた。ただ、予習・復習
について、生徒・保護者の評価が低いのが気になる。また、職員研修会への参加率が向上したことは評価
できる。
○ 授業参観に参加させてもらったが、先生方がそれぞれに工夫されていた。また、生徒のノートのきれい
さに驚いた。
○ 学習意欲を高めるわかる授業の展開等のため、研修、研究を積み重ね、継続的に努力してほしい。
○ 朝7時過ぎに、意欲的に登校していく本校生を見るたびに、先生方の生徒への学力向上へのひたむきな
努力が伝わってくる。
○ 学力は個人差があるが、学力の底上げに向けて、学校一丸となって取り組んでほしい。
(3)進路指導について
○ 概ね順調に推移している。ただ保護者への情報提供が低調である。更なる生徒への指導が必要である。
○ 生徒の評価が高いのでいいと思う。
○ 単に進路情報提供だけでなく、進路決定能力の育成も生徒達の力になる。継続的指導をお願いしたい。
○ 個人の学力や性格に応じて、きめ細やかな指導がなされており、大きな成果をあげている。
(4)生徒指導について
○ 服装・あいさつ・モラル意識等についての指導は評価できる。このことは本校の伝統的なことなので、
今後期待したい。ただ、部活動に関する職員の評価が低調なのが気になる。
○ 活気ある学校づくりの評価が下がったのが残念である。私が本校生を一番評価しているところなので、
頑張ってほしい。
○ 規範意識と本校生としての誇りを持っていることはすばらしいことである。ただ、交通マナーや情報モ
ラルに関して今後の指導が必要である。
○ 本校では、先生方が話しやすい雰囲気で、厳しい中にも温かみのある指導がなされている。
(5)人権教育の推進について
○ 年を追うごとに取組が充実されている感がし、成果も出ているようである。ただ、職員の評価と生徒・
保護者との評価に大きな落差がある。このことは、「隠れいじめ」がなきにしもあらずと思われるので、
常にアンテナを張って注意していく必要がある。
○ いじめ根絶はたいへんなことである。表に出ないこともあるかと思う。命の大切さを一人一人が心にと
め、強い心を持つことが必要であると思う。
(6)信頼される学校づくりについて
○ めでたく創立90周年を迎えた。これは地域性と先人達の努力の賜であり、それに報いるため、その時
々に現存する人たちは当地の拠点校として地域に密着した経営に努め、歴史と伝統を継承していく努力を
しなければならないと思う。
○ 人高ニュースを楽しんで読んでいる。学校、生徒、保護者の一体感が生まれてよい。また、校内献血の
取組も50人の生徒が協力したことはとてもいいことだと思う。今後も是非続けてほしい。
○ 部活動のボランティア参加等、地域密着の学校づくりができつつある。信頼関係を築くためには継続が
大切である。今後も頑張ってほしい。
5 その他
○ 学校評価制度も定着した感じがする。特に、学校の取組内容を知ることができる。肯定されていること
は更に伸ばし、課題は改善策を立てて取り組むことによって、よりよい学校経営をめざすことができる。
先生方の学校あげての取組に心から敬意を表する。
○ これまで、優秀な生徒が、この地域外に出ていくのが地元の大きな課題であったが、本校の取組の充実
により、この地に残り、本校に入学してくるようになった。学校のこれまでの努力に敬意を表する。
○ 定員確保は、今後も課題になると思う。PR活動のみならず、学校評価すべての面が大切である。
○ 家庭学習の評価が生徒・保護者ともに低いということは、スマートフォン、携帯電話やテレビなどと関
係なければいいのだが。
○ 本校生に対しては好印象を持っている人が大多数であるが、自転車マナーや保護者送迎での交通マナー
の悪さが指摘される。親子ともマナー向上に努めるべきである。
5
総合評価
職員自己評価アンケートの全項目平均は4段階評価で3.3であり、昨年度を0.2ポイント上回った。アン
ケート20項目中15項目で評価が向上し、特に、施設・設備の充実や本校における人権教育の推進について大
きく向上した。また、生徒の個性を伸ばし、進路目標達成に向けた努力しているという項目が最も高い値を示し
た。
生徒対象アンケートの全項目平均は4段階評価で3.1であり、昨年度を0.1ポイント上回った。アンケー
ト15項目中11項目で評価が向上し、特に、本校におけるいじめ根絶の取組について、大きな伸びがみられ、
生徒会を中心に取り組んだ成果がアンケート結果にも表れたと思われる。また、進路指導に関する項目や生徒の
学校行事に対する積極的な取組などについて、高評価を得た。その反面、ボランティア活動への参加については
積極的に参加する生徒と全く意識の低い生徒の二極化がみられ、今後の大きな課題でもある。
保護者対象アンケートの全項目平均は4段階評価で3.0であり、昨年度と同じ結果だった。アンケート12
項目中4項目で評価が向上し、特に、職員自己評価アンケートと同じく、施設・設備の充実が最も大きな伸びが
みられた。また、生徒の学校行事への積極的参加、学校行事の充実、施設・設備の充実などが高評価を得た。
アンケート結果を全体的にみると、職員、生徒、保護者ともに、生徒の学校行事への積極的参加の項目が高評
価で、本校教育方針の周知に関する項目が昨年度に引き続き低評価であり、次年度に向けた大きな課題である。
また、学校関係者評価委員会においても、本校の取組について概ね肯定的な意見を多くいただいた。しかし、
この結果に甘んじることなく、アンケート結果や委員会の中でいただいた課題を一つずつ無くしていくよう、今
後とも、職員、保護者、地域が一体となって取り組んでいきたい。
6
次年度への課題・改善方策
次年度への課題については、昨年度と重なる部分もあるが、①家庭学習を含めた学習への意欲喚起と自学環境
の整備、②本校教育方針の周知徹底、③ボランティア活動への積極的参加、④定員確保などが挙げられる。また、
本年度、高評価を得たいじめ根絶や学校行事の充実についても、さらに工夫を重ね継続的に取り組んでいく必要
がある。各課題については、以下のような改善方策を実施していきたい。
① 家庭学習を含めた学習への意欲喚起と自学環境の整備については、二者面談や進路講演会等を積極的に行い、
学習することの意義や将来に向けた具体的な目的意識を高めるとともに、学年保護者会等の実施により、保護
者との協力体制の構築と意識付けに努める。また、自学の習慣化・充実のため、学校内での環境整備を行う。
② 本校教育方針の周知徹底については、何よりも職員の意識改革と学校新聞、秀麗会総会(PTA総会)、学
年保護者会等を活用した周知・啓発活動を重点的に実施する。
③ ボランティア活動への積極的参加については、総合評価の欄にも書いたとおり生徒の二極化がみられる。L
HRや総合的な学習の時間を活用し、その意義を含めた心の教育に努めるとともに、各種ボランティア活動の
募集を積極的に行っていく。
④ 定員確保については、本年度からこの地域の県立高校合同で、中学2・3年生保護者対象に学校説明会を実
施したが、管外流出を食い止めることができなかった。開催時期や内容を再検討し、次年度も実施していく。
また、各中学校への本校の取組実績が十分伝わっていない面もみられるので、広報活動をさらに充実させてい
く。