機能性食品成分の分析および化学構造研究 Analyses and Characterization of Bioactive Natural Products 伊東 秀之(Hideyuki Ito) 保健福祉学部 栄養学科 教授 Professor, Department of Nutritional Science 研究領域:食品科学 共同研究者:我如古菜月 キーワード:食品化学,食品分析,食品機能 URL:http://www.fhw.oka-pu.ac.jp/hito/ 【研究内容】 We focus on exploring bioactive natural products from food and beverage or unused resources and investigating the biological properties of natural products including the bioavailability to characterize the principles underlying their biological activities. 現在医薬品の半数以上は,自然界から得られた有機化合物(天然有機化合物)を基にデザインさ れたものです。しかしながら自然界には,未だ手付かずの素材が数多く存在しているのが現状で, いわば自然界は機能性素材の宝庫と言っても過言ではありません。一方,盛んに研究が行われてい る身近な機能性食品素材でも,機能性成分については見逃され,未解明のまま利用されているもの も少なくありません。私たちは世界各地の未利用資源から身近な県産品素材までを研究材料として 機能性成分を探索しています。即ち素材に含まれる成分の分析,分離,精製を行い,各種分析デー タや化学反応の結果から得られるデータを解析して,機能性評価を行いながら機能性成分の化学構 造を解明することが私たちの研究テーマです。 特に欧米で機能性の研究が盛んに行われているザク ロから,最近私たちは今まで全く知られていなかった ポリフェノール成分を数種発見し,1) それら関連の成分 が腸内細菌の善玉菌を元気づける作用や抗老化(アン チエイジング)作用などのユニークな機能を持つこと を森下仁丹㈱との共同研究によって見出しました。こ れらの研究成果が,ザクロポリフェノールの高含有エキ スや健康飲料の商品化に繋がりました。また,ウイスキー ザクロから発見した新 規化合物の化学構造。 の新たな機能開拓の一環として,ウイスキー中の機能性成 ポメグラニインAと命 分の探索およびそれら成分の効率的生産の研究をサント 名しました。 リービジネスエキスパート㈱と共同で進めています。 OH HO O HO O HO O O O O HO OH OH O O O OH HO OH OH OH O HO O OH HO O HO O O O O HO OH OH O O OH OH O OH OH O HO HO O OH HO O HO O O O O HO OH OH O O OH OH HO OH O OH OH O HO O HO O HO O O O O HO OH O O OH O HO OH OH OH OH OH 1) Ito, H., et al., Ellagitannin oligomers and a neolignan from pomegranate arils and their inhibitory effects on the formation of advanced glycation end products, Food Chem., 152, 323- 330 (2014). 【連絡先】 TEL/FAX:0866-94-2086 Mail:[email protected]
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