2014年11月19日 各 位 会 社 名 代表者名 問合せ先 J C R フ ァ ー マ 株 式 会 社 代表取締役会長兼社長 芦 田 信 (東証1部 コード番号4552) 経営戦略部 広報・IRグループ長 伊藤 学 (TEL 0797-32-8591) 当社高発現技術をJAACT2014 Kitakyushu “Wide-spread Cell Engineering World”で発表 当社は、2014年11月11日から14日に開催されたJAACT2014 Kitakyushu “Wide-spread Cell Engineering World” において、当社の独自技術である「modified-IRES-GS系CHO細胞高発現シス テム」についてポスター発表しました。内容を以下に示します。 本発表は、本年9月に米国で実施されたCell Line Development & Engineeringにおいて 1st-prize を獲得しましたものと同じ内容でございます。 組換えタンパク質医薬品の生産細胞樹立おいて、グルタミン合成酵素(GS)を利用する遺伝 子増幅システムはジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)系と共に広く用いられている。GS系は、 GS遺伝子を組み込んだ発現ベクターをCHO細胞に導入後、GS阻害剤メチオニンスルホキシミン (MSX)を処理することで、導入したGS遺伝子が増幅したMSX耐性株を取得する方法で、GS 遺伝子が高度に増幅する程、GS遺伝子共に組み込まれた目的遺伝子の発現も高くなる。ここで 問題となるのは、CHO細胞もGS遺伝子を有するため、外部より導入したGSよりも優位に自らの GS遺伝子が増幅してしまい、結果として、目的遺伝子の発現も弱くなることにある。その問題 を解決し、かつMSXの薬剤圧力を最大とするため、第2の薬剤耐性遺伝子と共に、目的遺伝子と GS遺伝子を改変型内部リボソーム進入部位(modified-IRES)で連結させた新規発現ベクターシ ステム「modified-IRES-GS系」を開発した。このシステムを用いることによりMSXと第2選択薬 剤を用いた高い薬剤選択圧力を与えつつ、外部導入したGS遺伝子を優位に遺伝子増幅させるこ とが可能となり、結果として、高い生産性を有する細胞株を構築することができるようになった。 この新規発現システムで構築した医薬品候補タンパク質を発現するCHO細胞株は、血清や加水 分解物などを全く含まない完全合成培地を用いた10日間の培養で、培養液1リットルあたり1グラ ム以上の高生産性を示し、また、その品質も非常に高いことから、非常に有用なシステムである ことが明らかとなった。 以上
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