文部科学省 平成 19 年度学生支援GPに採択された「広がれ

文部科学省 平成 19 年度学生支援GPに採択された「広がれ!学生自立型ピア・コミュニ
ティ」は、プログラムの大きな柱の 1 つとして、
「全学共通教育科目」と連動し、平成 20
年度に、ピア・サポートを実施するために必要な意識と方法を学ぶための正課教育科目「関
西大学におけるピア・サポートを考える」を開講しました。
その後、授業計画を検証し、改編や科目名称変更等を行いながら、平成 26 年度には「関西
大学ピア・コミュニティ入門」を春学期に 3 クラス開講しています。
今までに多くの学生がピア・サポートに関する授業を受講し、ピア・サポートとは何かと
いうことや、社会に出てからも必要とされる「社会人基礎力」や「人間力」に結びつくさ
まざまなスキルを学び、さらにはピア・サポータとなり、誰かを支援する活動に仲間と一
緒に取り組んでいます。
平成 26 年度シラバス(抜粋)
科目名
関西大学ピア・コミュニティ入門
担当者名
A1 クラス 三浦真琴、A2 クラス 山本敏幸、A3 クラス 田上正範
開講学期
春学期
開講曜限
水曜 3 時限
授業概要
「ピア・サポート」とは、仲間同士で助け合うことを意味します。仲間
とは、もっとも少ない人数では二者の関係を表し、規模の大きい集団で
は複数他者との関係を表します。それは心理的な安定感の獲得を目指す
ものであったり、学習活動を共有する存在であったり、競技において勝
利を目指す同士であったりします。
このような相互援助の活動は豊かな人間関係を育む基本となるもので
す。この科目ではこのように意義深いピア・サポートについて学びます。
それは同時に、社会に出てから必要とされる「社会人基礎力」や「人間
力」に結びつくものにもなります。即ちこれは「考動力ある関大人」を
育成することを目的として、関西大学が独自に展開する教育プログラム
です。
到達目標
わずか 4 年間の大学生活の中で、社会に貢献する態度や姿勢を身につけ
るのはたやすいことではありません。社会は相互援助関係とそれを支え
るコミュニケーションを通した信頼によって成り立っています。この授
業ではそのことを少しでも身近なもの、我が事として捉え、より豊かで
確かなピア・サポートができるような「ちから」を涵養していくことを
ねらいとしています。
他者に共感することの大切さを理解し、仲間としての他者へのサポート
行動を自明のこととして実践できるように、基礎的知識・スキルを獲得
します。
以下にこの授業での到達目標を提示します。
・ピア・サポートの基本を理解し、演習を通して得た知識を実践で応用
することができる。
・シンキング・スキルを身につけ、実践に応用するに当たっての判断に
活用することができる。
・内省・メタ認知・リフレクション等により自己の成長を確認すること
ができる。
・ピア・コミュニティにおいてチームワークを牽引できる。
・コミュニケーション能力を高め、情報を共有し、意見や感情などを共
感できる。
授業計画
概ね、以下の計画にしたがって授業を展開する予定です。
但し、クラスの雰囲気によって、あるいは最先端の知見や情報を入手す
ることによって、もしくは受講生のリクエストなどによって授業計画に
変更を施すことがあります。
第 1 回 ガイダンス・グルーピング・アイスブレイク
第 2 回 他者の立場を理解するために(1)
第 3 回 他者の立場を理解するために(2)
第 4 回 豊かな想像力の必要性を知る(1)
第 5 回 豊かな想像力の必要性を知る(2)
第 6 回 大学生としてのアイデンティティを考える
第 7 回 こんなとき あなたなら どうする(1)
第 8 回 こんなとき あなたなら どうする(2)
第 9 回 ピア・コミュニティの現状と課題(1)
第 10 回 ピア・コミュニティの現状と課題(2)
第 11 回 ピア・コミュニティの現状と課題(3)
第 12 回 コミュニケーションを豊かにするために(1)
第 13 回 コミュニケーションを豊かにするために(2)
第 14 回 コミュニケーションを豊かにするために(3)
第 15 回 まとめ・授業評価