299KB - 第一生命保険

Fed Watching
米国 QE3
「慎重な
QE3の縮小を
縮小を継続す
継続する一方、
一方、
慎重な」金融政策
金融政策スタンス
政策スタンスを
スタンスを維持
(14年
14年6月17、
17、18日
18日FOMC)
FOMC)
発表日:201
発表日:2014
2014年6月18日
18日(水)
~FF金利の中立水準の中央値がこれまでの4%から3.75
FF金利の中立水準の中央値がこれまでの4%から3.75%に下方
3.75%に下方シフト
%に下方シフト~
シフト~
第一生命経済研究所 経済調査部
主任エコノミスト 桂畑 誠治
0303-52215221-5001
○14年
14年7月からの
月からの資産購入額を3
資産購入額を350億ドル
50億ドルと
億ドルと100億ドル
100億ドル縮小
億ドル縮小することを決定
縮小することを決定
資産購入額は、
資産購入額は、7 月か
らMBS月額 150 億ド
ル、国債月額 200 億ド
ルとそれぞれ 50 億ドル
縮小
6月17、18日のFOMCでは、FRBは資産購入ペースを7月から月額350億ドルと100
億ドル縮小することを全会一致で決定した。7月から購入資産は、MBS(住宅ローン
担保証券)を月額150億ドル、国債を月額200億ドルとそれぞれ50億ドル縮小される。ま
た、満期を迎えた証券の再投資の継続も全会一致で決定された。フォワードガイダンス
は、変更されなかった。
利上げ開始時期の見通しでは、15年が12人と前回3月予想の13人から1人減少、16年
が3人と前回3月予想から1人増加した。また、FF金利の予想では、15年末の中央値
が1.125%と前回の1.00%から引き上げられた。16年末の中央値が2.50%と前回の2.25%
から上方修正された。これは、投票権のないタカ派の地区連銀総裁の予想引き上げが影
響しているとみられ、FOMC全体の見方が変わったわけでないと考えられる。さらに、
FF金利の中立水準の中央値がこれまでの4%から3.75%に下方シフトした。FOMC
内で低金利長期化派がこれまでよりも若干勢力を増したことを示している。
出口戦略について、FRB議長は年内に修正原則を公表する予定とした。金利正常化
の詳細を詰めているとしており、現時点ではFOMC内で合意形成ができていないよう
だ。ただ、議長は再投資の方針を見直しつつあるとしており、これまでの出口戦略の原
則では、利上げ前に再投資を終了するとしていたが、FOMC参加者の発言から利上げ
と同時期、あるいは利上げ開始後に変更されると考えられる。より慎重な出口戦略とな
りそうだ。また、MBSの売却の可能性が低いことも改めて指摘しており、MBSは満
期まで保有する方針。
また、議長は現在の株価のバリュエーションは歴史的な正常値から逸脱していないと
の見方を示し、最高値を更新する株式市場をさらに後押しする発言を行った。
FRBは、金融市場の過剰な反応によって経済・金融の正常化が遅れることを回避す
るために、経済情勢が金融引き締めの必要な状況になるまで、現在のような市場にやさ
しいスタンスを維持すると予想される。
○14年7
14年7月からの資産購入額を
年7月からの資産購入額を350
月からの資産購入額を350億ドルと
350億ドルと100
億ドルと100億ドル縮小することを決定
100億ドル縮小することを決定
悪天候の影響を受け下
振れたが基調的な強さ
を維持していると判断
し 、QE3の縮小を決
定した
足下の景気判断は「経済活動の伸びは、ここ数カ月に盛り返した」と勢いを取り戻し
たことが示された。ただし、悪天候等によって下振れたときに、景気判断を変えていな
いことから、緩やかな景気拡大が続いているとの景気判断はほとんど変わっていないと
考えられる。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
1
雇用判断は「雇用市場の指標は全般的に一段の改善が示された。しかし、失業率はよ
り低下したが、依然高水準にある」と前回から上方修正された。FRB議長は現在のペ
ースで雇用が増加すれば、雇用の質の改善も続くとしている。
需要項目別では「家計支出は緩やかに伸びているようにみえる」と、個人消費の判断
は下方修正された。一方で、「企業の設備投資は再び拡大し始めた」と上方修正された。
また、
「住宅セクターの回復は減速したままだった」と前回と変わらず、住宅部門の判断
は維持された。
見通しについては「緩やかなペースで拡大する」と年初に落ち込んだ後、加速してい
るものの、基調としては緩やかとの見方を維持している。
リスクについては「景気と労働市場の見通しに対するリスクがほぼ均衡している」と
前回と同様の判断を維持した。ただ、議長は記者会見でイラク、中東情勢がエネルギー
供給に影響を及ぼす恐れがあると指摘した。FOMC参加者は中国経済の減速、地政学
的なリスクを警戒しているとみられるものの、現時点ではリスクが大きくなるとは考え
ていないようだ。また、地政学的リスクに関しては、まだ広範にわたる金融面での世界
的な影響は見られないとの認識が維持されていると考えられ、現段階では米国経済への
影響は大きくないと結論づけられた模様だ。
このような状況から、FOMCは「現在、より広範な経済に、継続している労働市場
の状況の改善を支えるのに十分な基調的な力強さがある」と判断したうえ、
「現行の資産
購入を始めて以降の雇用の最大化と労働市場の状況の見通し改善に向けた累積的な進展
を踏まえて」、資産購入ペースをさらに小幅縮小することを決定した。
QE3は 10 月末に終
了する見込み
8月以降のQE3縮小については、声明文で「もし入手する情報が、労働市場の改善
が進み、インフレ率が長期的な目標に向かって戻るという委員会の見通しを広範に裏付
けるならば、委員会は今後のFOMCでさらに慎重な足取りで購入ペースを縮小するだ
ろう」とFOMCの見通しに沿ったファンダメンタルズの状況が続くなかで、慎重なペ
ースでQE3の縮小を進める方針を維持した。
ただし、
「資産購入には事前に定まった道筋はない」とし、縮小ペースの決定は「予測
される資産購入の効率とコストの評価のほか、委員会の労働市場とインフレの見通しに
も従うことになるだろう」と縮小ペースは、経済情勢・見通しで決定する方針が維持さ
れた。
FOMC参加者の2014年のGDP成長率予想が大幅に下方修正されたものの、雇用情
勢の緩やかな改善が続くほか、累積的な労働市場の改善を評価していることから、FR
Bは現在の慎重なペースでテーパリングを続け、10月にQE3を終了すると予想される。
○ 6月のFOMC
6月のFOMCの
FOMCの経済予想
経済予想で
予想では、実質GDP
は、実質GDP、
実質GDP、失業率を下方修正。一方
失業率を下方修正。一方、インフレ率は
一方、インフレ率は小幅
、インフレ率は小幅上方修正
小幅上方修正
FOMC参加者の新しい経済予測(FRB理事4人と地区連銀総裁12人による予測中
14 年 実質GDP
実質 GDP
GDP成長
成長
見通しを
大幅に
率見通し
を大幅
に下方 央値)が公表された。
修正した一方
した一方で
修正
した一方
で、失業
実質GDP成長率(10~12月期の前年同期比)は、14
14年は+
14年は+2.1
年は+2.1~+
2.1~+2.3
~+2.3%(
2.3%(前回
%(前回予測
前回予測
率の見通しも
率の見通し
も下方修正
14年3月+
14年3月+2.8
年3月+2.8~+
2.8~+3.0
~+3.0%、
3.0%、13年12月+2.8~+3.2%、9月+2.9~+3.1%、6月+3.0
%、
~+3.5%、3月+2.9~+3.4%)とレンジの上限・下限が大幅に下方修正された。
15年は+3.0~+
3.0~+3.2
~+3.2%(
3.2%(14
%(14年3月
14年3月+
年3月+3.0~+
3.0~+3.2
~+3.2%
3.2%、13年12月+3.0~+3.4%、9月+
3.0~+3.5%、6月+2.9~+3.6%、3月+2.9~+3.7%)、1
16年は+2.
年は+2.5
2.5~+3.
~+3.0
3.0%(14
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
2
年3月+
年3月+2.5~+
2.5~+3.0
~+3.0%
3.0%、13年12月+2.5~+3.2%、9月+2.5~+3.3%)と変わらず。
失業率(10~12月期の平均値)は、14
14年
14年6.0
6.0~6.1
6.1%(前回
%(前回予測
前回予測14
予測14年3月
14年3月6.1
年3月6.1~
6.1~6.3%、
6.3%、
13年12月6.3~6.6%、9月6.4~6.8%、6月6.5~6.8%、3月6.7~7.0%)
、15
15年
15年5.4
5.4~
5.7
5.7%(前回
(前回14
前回14年3月
14年3月5.6
年3月5.6~
5.6~5.9%、
5.9%、13年12月5.8~6.1%、9月5.9~6.2%、6月5.8~6.2%、
3月5.7~6.5%)、16
16年
16年5.1
5.1~5.5
5.5%(前回
%(前回14
前回14年3月
14年3月5.2
年3月5.2~
5.2~5.6%、
5.6%、13年12月5.3~5.8%、
%、
9月5.4~5.9%)と全ての年でレンジが下方修正された。
PCEコアデフレーターの予測(10~12月期の前年同期比)は、14
14年+
14年+1.
年+1.5
1.5~+1.6
~+1.6%
1.6%
(前回14
前回14年3月
14年3月+
年3月+1.4~+
1.4~+1.6
~+1.6%、
1.6%、13年12月+1.4~+1.6%、9月+1.5~+1.7%、6月
%、
+1.5~+1.8%)とレンジの下限が上方修正された。15
15年+
15年+1.
年+1.6
1.6~+2.0
~+2.0%(
2.0%(前回
%(前回14
前回14年3
14年3
月+1.7~+
1.7~+2.0
~+2.0%、
2.0%、13年12月+1.6~+2.0%、9月+1.7~+2.0%、6月+1.7~+2.0%)
と下限が下方修正された。16
16年+
16年+1.
年+1.7
1.7~+2.0
~+2.0%(
2.0%(前回
%(前回14
前回14年3月
14年3月+
年3月+1.8~+
1.8~+2.0
~+2.0%、
2.0%、12月+
%、
1.8~+2.0%、9月+1.9~+2.0%)と下限が下方修正された。
○ FOMCの金融引き締めの予想は
FOMCの金融引き締めの予想は15
の金融引き締めの予想は15年が
15年が1
年が12人と多数も前回3月よりも1人減少し、
人と多数も前回3月よりも1人減少し、16
も前回3月よりも1人減少し、16年は3人に増加
16年は3人に増加
FOMC参加者の政策金利見通しでは、事実上のゼロ金利政策を解除するタイミング
についての予想は、
14年が1人(前回14年3月時点1人、12月2人、9月3人、6月3人、3月4人、12
月3人)と変わらず。
15年が12人(前回14年3月時点13人、13年12月12人、9月12人、6月14人、3月13人、
12月13人)と減少した。
16年は3人(前回14年3月時点2人、13年12月3人、9月2人、6月1人、3月1人)
に増加した。15年以降に解除すると予測する参加者が多い状況は変わっていないが、F
OMC内での勢力図に変化が生じているとみられる。
適切な政策金利の水準見通しでは、15年末のレンジが0.25%~3.00%(14年3月0.25%
~3.00%、12月0.25%~3.25%)
、中央値が1.125%と前回の1.00%から引き上げられた。
16年末の同レンジは、0.50%~4.25%(14年3月0.75%~4.25%、12月0.5%~4.25%)
とレンジ下限が下方修正されたが、中央値が2.50%と前回の2.25%から上方修正された。
〇 低金利政策長期化期待から、株
低金利政策長期化期待から、株高、金利低下、
、金利低下、ドル
低下、ドル安
ドル安
株上昇、金利低下、ド
ル下落
日本時間3:00のFOMCの声明文の公表(3:30FRB議長の記者会見)後の金融市場
の動向では、株式市場は上昇、S&P500は最高値を更新した。10年国債利回りは、景気
への楽観的な見方や、失業率の下方修正等を受け一旦上昇したものの、FF金利の中立
水準の中央値の低下などから、水準を切り下げた。
為替市場では、ドルは対円、対ユーロで一旦上昇したが、FRBのハト派的な金融政
策スタンスが変わっていなかったことから、下落した。
また、WTI先物はイラク情勢の緊迫化を受け、1バレル=106ドル程度に水準を切り
上げているなかで、小幅な変動にとどまった。その後、ドル安を受け、小幅上昇に転じ
た。一方、金先物は小幅上昇した。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
3
米 10年国債利回り
10年国債利回り
2.66
2.55
20:00
20:21
20:42
21:03
21:24
21:45
22:06
22:27
22:48
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23:51
0:12
0:33
0:54
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1:57
2:18
2:39
3:00
3:21
3:42
4:03
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4:45
20:00
20:21
20:42
21:03
21:24
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0:12
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1:15
1:36
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2:18
2:39
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3:42
4:03
4:24
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22:46
23:02
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0:38
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1:10
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4:38
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1:15
1:36
1:57
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3:00
3:21
3:42
4:03
4:24
4:45
(円)
ドル・円
声明文公表
( ユーロ)
ユーロ)
102.4
1.360
ユーロ・ドル
ユーロ・ドル
102.3
1.359
102.2
1.358
102.1
1.357
102.0
1.356
101.9
1.355
101.8
1.354
101.7
1.353
101.6
1.352
( ドル)
ドル )
NYダウ
声明文公表
16,950
1,960
16,900
1,955
16,850
1,950
16,800
1,945
16,750
1,940
16,700
1,935
16,650
1,930
( %)
声明文公表
2.61
106.2
2.60
106.0
4
声明文公表
S&P500
S&P 500
声明文公表
( ドル)
ドル )
107.0
原油先物
声明文公表
2.65
2.64
106.8
2.63
106.6
2.62
106.4
2.59
2.58
105.8
2.57
105.6
2.56
105.4
105.2
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
○14年6月17、
17、18日のFOMC声明文
18日のFOMC声明文(下線部は前回からの変更箇所。削除された箇所は表記していない)
4月の会合以降に入手した情報は、経済活動の伸びは、ここ数カ月に盛り返したことを示している。雇用市
場の指標は全般的に一段の改善が示された。しかし、失業率はより低下したが、依然高水準にある。家計支出
は緩やかに伸びているようにみえ、企業の設備投資は再び拡大し始めた一方、住宅セクターの回復は減速した
ままだった。財政政策が経済成長を抑制しているものの、抑制の程度は小さくなってきている。インフレは、
委員会の中長期的な目標を下回る水準で推移しているが、中長期にわたるインフレ期待は引き続き安定してい
る。
法律に定める責務に従って、委員会は最大限の雇用と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和
によって、経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は緩やかに改善を続け、委員会が二つの責務
と一致していると判断する状況に向かうと予想している。委員会は、景気と労働市場の見通しに対するリスク
がほぼ均衡しているとみている。委員会は、インフレ率が長期に亘り目標の2%を下回れば経済にリスクとな
り得ると認識しており、インフレ率が中期的に目標に向かって戻るという根拠を求め、物価動向を注視してい
る。
委員会は現在、より広範な経済に、継続している労働市場の状況の改善を支えるのに十分な基調的な力強さ
があると判断している。現行の資産購入を始めて以降の雇用の最大化と労働市場の状況の見通し改善に向けた
累積的な進展を踏まえて、委員会は資産購入のペースを一段と慎重に縮小することを決定した。委員会は7月
から政府支援機関のMBSの購入を毎月150億ドルとこれまでの毎月200億ドルから縮小し、国債は毎月200億
ドルとこれまでの毎月250億ドルから購入ペースを鈍化させる。また、GSE債とMBSの償還元本をMBS
に再投資し、米国債の償還資金を入札で再投資する既存の政策を継続する。委員会が保有する国債は、相当規
模の額になるうえ、依然増加が続くことから、長期金利に下向きの圧力をかけ続け、住宅ローン市場を支え、
より広範な金融環境をさらに緩和的なものにする支援となるだろう。このような状況はより力強い経済の回復
を進めるとともに、インフレ率が時間とともに確実に委員会の二大責務に最も一致した水準になることを促す
だろう。
委員会は今後数カ月間に入手する経済、金融情勢に関する情報を注視し、物価安定の下で労働市場の見通し
が著しく改善するまで、米国債および政府支援機関のMBSの購入を続けるほか、必要に応じて他の政策手段
も導入する。今後入手する情報が、労働市場の改善継続とインフレ率の中長期的な目標への回帰という委員会
の予想をおおむね裏付けるなら、委員会は今後の会合でより慎重な足取りで資産購入ペースを縮小するだろう。
しかし、資産購入にはあらかじめ決まった道筋はなく、委員会は、資産購入ペースの判断は、今後も労働市場
およびインフレに関する委員会の予想のほか、資産購入によって予測される効果とコストの評価に影響される。
雇用の最大化と物価安定に向けた進展を継続させる支援として、委員会は本日、資産購入プログラムが終了
し景気回復が強まった後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが適切になり続けるとの見解を再確
認した。現行の0%から0.25%というFF金利目標誘導の範囲を維持する期間を決める際に、委員会は最大雇
用と2%のインフレ目標に向けた進展を実績と予測の両面から評価する。この評価は、労働市場の状況に関す
る指標のほか、インフレ圧力とインフレ期待の指標、金融情勢の状況など様々な情報を広く考慮する。委員会
は、こうした要因の評価を基に、特にインフレ率が2%の長期的な目標より低くとどまると予想され、長期的
なインフレ期待が十分に抑制される場合には、現行のFF金利の誘導目標レンジを資産購入が終了した後も相
当な期間維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。
委員会が金融緩和の解除を決定する時には、雇用の最大化と2%のインフレという長期的な目標に一致する
バランスの取れた対応をとるだろう。委員会は、雇用とインフレが目標に合致する水準に近づいた後も、経済
状況は当面、委員会がFF金利の誘導目標をより長期的に正常と判断している水準よりも低い水準に維持する
ことを正当化すると現在予測している。
FOMCの金融政策行動に賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
5
ラエル・ブレイナード、スタンレー・フィッシャー、リチャード・フィッシャー、ナラヤナ・コチャラコタ、
ロレッタ・メスター、チャールズ・プロッサー、ジェローム・パウエル、ダニエル・タルーロ。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
6
○14年4月29、
29、30日のFOMC声明文
30日のFOMC声明文(下線部は前回からの変更箇所。削除された箇所は表記していない)
3月の会合以降に入手した情報は、経済活動の伸びは厳しい天候要因をある程度反映して、冬期に急激に減
速した後、最近上向いたことを示している。雇用市場の指標はまちまちだったものの、ならすと一段の改善が
示された。しかし、失業率は依然高水準にある。家計支出はより速いペースで伸びているようにみえる。企業
の設備投資は鈍り、住宅セクターの回復は減速したままだった。財政政策が経済成長を抑制しているものの、
抑制の程度は小さくなってきている。インフレは、委員会の中長期的な目標を下回る水準で推移しているが、
中長期にわたるインフレ期待は引き続き安定している。
法律に定める責務に従って、委員会は最大限の雇用と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和
によって、経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は緩やかに改善を続け、委員会が二つの責務
と一致していると判断する状況に向かうと予想している。委員会は、景気と労働市場の見通しに対するリスク
がほぼ均衡しているとみている。委員会は、インフレ率が長期に亘り目標の2%を下回れば経済にリスクとな
り得ると認識しており、インフレ率が中期的に目標に向かって戻るという根拠を求め、物価動向を注視してい
る。
委員会は現在、より広範な経済に、継続している労働市場の状況の改善を支えるのに十分な基調的な力強さ
があると判断している。現行の資産購入を始めて以降の雇用の最大化と労働市場の状況の見通し改善に向けた
累積的な進展を踏まえて、委員会は資産購入のペースを一段と慎重に縮小することを決定した。委員会は5月
から政府支援機関のMBSの購入を毎月200億ドルとこれまでの毎月250億ドルから縮小し、国債は毎月250億
ドルとこれまでの毎月300億ドルから購入ペースを鈍化させる。また、GSE債とMBSの償還元本をMBS
に再投資し、米国債の償還資金を入札で再投資する既存の政策を継続する。委員会が保有する国債は、相当規
模の額になるうえ、依然増加が続くことから、長期金利に下向きの圧力をかけ続け、住宅ローン市場を支え、
より広範な金融環境をさらに緩和的なものにする支援となるだろう。このような状況はより力強い経済の回復
を進めるとともに、インフレ率が時間とともに確実に委員会の二大責務に最も一致した水準になることを促す
だろう。
委員会は今後数カ月間に入手する経済、金融情勢に関する情報を注視し、物価安定の下で労働市場の見通し
が著しく改善するまで、米国債および政府支援機関のMBSの購入を続けるほか、必要に応じて他の政策手段
も導入する。今後入手する情報が、労働市場の改善継続とインフレ率の中長期的な目標への回帰という委員会
の予想をおおむね裏付けるなら、委員会は今後の会合でより慎重な足取りで資産購入ペースを縮小するだろう。
しかし、資産購入にはあらかじめ決まった道筋はなく、委員会は、資産購入ペースの判断は、今後も労働市場
およびインフレに関する委員会の予想のほか、資産購入によって予測される効果とコストの評価に影響される。
雇用の最大化と物価安定に向けた進展を継続させる支援として、委員会は本日、資産購入プログラムが終了
し景気回復が強まった後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが適切になり続けるとの見解を再確
認した。現行の0%から0.25%というFF金利目標誘導の範囲を維持する期間を決める際に、委員会は最大雇
用と2%のインフレ目標に向けた進展を実績と予測の両面から評価する。この評価は、労働市場の状況に関す
る指標のほか、インフレ圧力とインフレ期待の指標、金融情勢の状況など様々な情報を広く考慮する。委員会
は、こうした要因の評価を基に、特にインフレ率が2%の長期的な目標より低くとどまると予想され、長期的
なインフレ期待が十分に抑制される場合には、現行のFF金利の誘導目標レンジを資産購入が終了した後も相
当な期間維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。
委員会が金融緩和の解除を決定する時には、雇用の最大化と2%のインフレという長期的な目標に一致する
バランスの取れた対応をとるだろう。委員会は、雇用とインフレが目標に合致する水準に近づいた後も、経済
状況は当面、委員会がFF金利の誘導目標をより長期的に正常と判断している水準よりも低い水準に維持する
ことを正当化すると現在予測している。
FOMCの金融政策行動に賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
7
リチャード・フィッシャー、ナラヤナ・コチャラコタ、サンドラ・ピアナルト、チャールズ・プロッサー、ジ
ェローム・パウエル、ジェレミー・スタイン、ダニエル・タルーロ。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
8
○14年3月18、
18、19日のFOMC声明文
19日のFOMC声明文(下線部は前回からの変更箇所。削除された箇所は表記していない)
1月の会合以降に入手した情報は、経済活動の伸びは厳しい天候をある程度反映して、冬期に減速したこと
を示している。雇用市場の指標はまちまちだったものの、ならすと一段の改善が示された。しかし、失業率は
依然高水準にある。ここ数カ月に家計支出と企業の設備投資は拡大を続けた一方、住宅セクターの回復は減速
したままだった。財政政策が経済成長を抑制しているものの、抑制の程度は小さくなってきている。インフレ
は、委員会の中長期的な目標を下回る水準で推移しているが、中長期にわたるインフレ期待は引き続き安定し
ている。
法律に定める責務に従って、委員会は最大限の雇用と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和
によって、経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は緩やかに改善を続け、委員会が二つの責務
と一致していると判断する状況に向かうと予想している。委員会は、景気と労働市場の見通しに対するリスク
がほぼ均衡しているとみている。委員会は、インフレ率が長期に亘り目標の2%を下回れば経済にリスクとな
り得ると認識しており、インフレ率が中期的に目標に向かって戻るという根拠を求め、物価動向を注視してい
る。
委員会は現在、より広範な経済に、継続している労働市場の状況の改善を支えるのに十分な基調的な力強さ
があると判断している。現行の資産購入を始めて以降の雇用の最大化と労働市場の状況の見通し改善に向けた
累積的な進展を踏まえて、委員会は資産購入のペースを一段と慎重に縮小することを決定した。委員会は4月
から政府支援機関のMBSの購入を毎月250億ドルとこれまでの毎月300億ドルから縮小し、国債は毎月300億
ドルとこれまでの毎月350億ドルから購入ペースを鈍化させる。また、GSE債とMBSの償還元本をMBS
に再投資し、米国債の償還資金を入札で再投資する既存の政策を継続する。委員会が保有する国債は、相当規
模の額なるうえ、依然増加が続くことから、長期金利に下向きの圧力をかけ続け、住宅ローン市場を支え、よ
り広範な金融環境をさらに緩和的なものにする支援となるだろう。このような状況はより力強い経済の回復を
進めるとともに、インフレ率が時間とともに確実に委員会の二大責務に最も一致した水準になることを促すだ
ろう。
委員会は今後数カ月間に入手する経済、金融情勢に関する情報を注視し、物価安定の下で労働市場の見通し
が著しく改善するまで、米国債および政府支援機関のMBSの購入を続けるほか、必要に応じて他の政策手段
も導入する。今後入手する情報が、労働市場の改善継続とインフレ率の中長期的な目標への回帰という委員会
の予想をおおむね裏付けるなら、委員会は今後の会合でより慎重な足取りで資産購入ペースを縮小するだろう。
しかし、資産購入にはあらかじめ決まった道筋はなく、委員会は、資産購入ペースの判断は、今後も労働市場
およびインフレに関する委員会の予想のほか、資産購入によって予測される効果とコストの評価に影響される。
雇用の最大化と物価安定に向けた進展を継続させる支援として、委員会は本日、資産購入プログラムが終了
し景気回復が強まった後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが適切になり続けるとの見解を再確
認した。現行の0%から0.25%というFF金利目標誘導の範囲を維持する期間を決める際に、委員会は最大雇
用と2%のインフレ目標に向けた進展を実績と予測の両面から評価する。この評価は、労働市場の状況に関す
る指標のほか、インフレ圧力とインフレ期待の指標、金融情勢の状況など様々な情報を広く考慮する。委員会
は、こうした要因の評価を基に、特にインフレ率が2%の長期的な目標より低くとどまると予想され、長期的
なインフレ期待が十分に抑制される場合には、現行のFF金利の目標誘導レンジを資産購入が終了した後も相
当な期間維持することが適切になるだろうと引き続き予測している。
委員会が金融緩和の解除を決定する時には、雇用の最大化と2%のインフレという長期的な目標に一致する
バランスの取れた対応をとるだろう。委員会は、雇用とインフレが目標に合致する水準に近づいた後も、経済
状況は当面、委員会がFF金利の誘導目標をより長期的に正常と判断している水準よりも低い水準に維持する
ことを正当化すると現在予測している。
失業率が6.5%に近づいていることから、委員会はフォワードガイダンスを更新した。委員会のガイダンス
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
9
の見直しは過去数回の声明で表明した委員会の政策意図の変更を示唆するものではない。
FOMCの金融政策行動に賛成したのは、ジャネット・イエレン委員長、ウィリアム・ダドリー副委員長、
リチャード・フィッシャー、サンドラ・ピアナルト、チャールズ・プロッサー、ジェローム・パウエル、ジェ
レミー・スタイン、ダニエル・タルーロ。
政策行動に反対したのはナラヤナ・コチャラコタ。声明の6段落目は賛成したが、5段落目はインフレ率を
低い状態から2%の目標に向かって回復させる委員会の取り組みに対する信認を損なうほか、経済活動を妨げ
となる政策の不透明感を高めると考えた。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
10
○14年1月28、29日のFOM
29日のFOMC声明文
日のFOMC声明文(下線部は前回からの変更箇所。削除された箇所は表記していない)
12月の会合以降に入手した情報は、経済活動の伸びはここ数四半期に上向いたことを示している。雇用市場
の指標はまちまちだったものの、ならすと一段の改善が示された。失業率は低下したが、依然高水準にある。
ここ数カ月に家計支出と企業の設備投資はより急速に増加した一方、住宅セクターの回復は幾らか減速した。
財政政策が経済成長を抑制しているものの、抑制の程度は小さくなってきている。インフレは、委員会の中長
期的な目標を下回る水準で推移しているが、中長期にわたるインフレ期待は引き続き安定している。
法律に定める責務に従って、委員会は最大限の雇用と物価安定の促進を目指す。委員会は、適切な政策緩和
によって、経済活動は緩やかなペースで拡大し、失業率は委員会が二つの責務と一致していると判断する水準
に向けて徐々に低下すると予想いている。委員会は、景気と労働市場の見通しに対するリスクがほぼ均衡して
いるとみている。委員会は、インフレ率が長期に亘り目標の2%を下回れば経済にリスクとなり得ると認識し
ており、インフレ率が中期的に目標に向かって戻るという根拠を求め、物価動向を注視している。
現行の資産購入プログラムが始まってからの連邦政府の歳出削減の度合いを考慮しても、その間の経済活動
および労働市場の改善は、より幅広い経済情勢が底堅さを増している状況に一致していると、委員会は引き続
き認識している。最大限の雇用に向けた累進的な進展や労働環境の見通し改善を考慮して、委員会は資産購入
のペースをさらに慎重に縮小することを決定した。委員会は2月から政府支援機関のMBSの購入を毎月300
億ドルとこれまでの毎月350億ドルから縮小し、国債は毎月350億ドルとこれまでの毎月400億ドルから購入ペ
ースを鈍化させる。また、GSE債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還資金を入札で再投
資する既存の政策を継続する。委員会が保有する国債は、相当規模の額なるうえ、依然増加が続くことから、
長期金利に下向きの圧力をかけ続け、住宅ローン市場を支え、より広範な金融環境をさらに緩和的なものにす
る支援となるだろう。このような状況はより力強い経済の回復を進めるとともに、インフレ率が時間とともに
確実に委員会の二大責務に最も一致した水準になることを促すだろう。
委員会は今後数カ月間に入手する経済、金融情勢に関する情報を注視し、物価安定の下で労働市場の見通し
が著しく改善するまで、米国債および政府支援機関のMBSの購入を続けるほか、必要に応じて他の政策手段
も導入する。今後入手する情報が、労働市場の改善継続とインフレ率の中長期的な目標への回帰という委員会
の予想をおおむね裏付けるなら、委員会は今後の会合でより慎重な足取りで資産購入ペースを縮小するだろう。
しかし、資産購入にはあらかじめ決まった道筋はなく、委員会は、資産購入ペースの判断は、今後も労働市場
およびインフレに関する委員会の予想のほか、資産購入によって予測される効果とコストの評価に影響される。
雇用の最大化と物価安定に向けた進展を継続させる支援として、委員会は本日、資産購入プログラムが終了
し景気回復が強まった後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが適切になり続けるとの見解を再確
認した。委員会はまた、FF金利誘導目標について、現在の0%から0.25%という異例の低水準が少なくとも、
失業率が6.5%を上回り、1、2年先のインフレ率予測が委員会の中長期的な目標である2%を0.5ポイントを
超えて上回らず、長期的なインフレ期待が十分に抑制されている限り、適切になるとの予想を再確認した。極
めて緩和的な金融政策スタンスを維持する期間の決定に際しては、委員会は労働市場の状況を示す追加の指標、
インフレ圧力とインフレ期待を示す指標、金融情勢の状況など他の情報も考慮する。こうした要因の評価に基
づき、委員会は、特にインフレが委員会の中長期的な目標である2%を下回ると予測される場合には、失業率
が6.5%を下回った後もしばらくはFF金利誘導目標を現在のレンジで据え置くことが適切になるだろうと引
き続き想定している。委員会が金融緩和の解除を決定する時には、雇用の最大化と2%のインフレという長期
的な目標に一致するバランスの取れた対応をとるだろう。
このFOMCの金融政策に対し、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、フィッシャー、コチャラコタ、ピ
アナルト、プロッサー、パウエル、スタイン、タルーロ、イエレンが賛成した。
以上
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容
は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
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