FD Information

FD Information
大垣女子短期大学 総合教育センター
平成 26 年 10 月 31 日 第 32 号
FD 専門部会
平成 26 年度前期に全学科で、学生による授業評価を実施しました。その結果のまとめが次の図です。
□講義系授業の結果
あな たの受講態度は
1%
シ ラ バスを読みましたか
0%
12%
授業以外の時間に
学習しましたか
0%
4%
6%
13%
21%
1%
13%
26%
28%
57%
66%
52%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
無回答
無回答
1%
1%
0%
2%
0%
9%
6%
17%
24%
24%
2%
0%
0%
9%
17%
32%
66%
69%
話し方は明瞭でしたか
理解できましたか
知識・見方を学べましたか
シ ラ バスに
そっ て いましたか
57%
64%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
無回答
無回答
1%
0%
テ キ ストなどは
効果的でしたか
文字な どは
見やす かったですか
2%
0%
重要な ところを
強調してもらえましたか
12%
11%
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
教員が参加を
促して いましたか
2%
0%
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
教員が静粛さを
保とうとしていましたか
1%
0%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
授業を総合的に
評価す ると
1%
9%
23%
26%
64%
66%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
とても良い
だいたい良い
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまり良くない
全く良くない
無回答
無回答
0%
58%
9%
59%
1%
34%
無回答
23%
熱意や誠意が
感じら れましたか
7%
58%
無回答
無回答
0%
31%
57%
57%
1%
10%
29%
31%
16%
無回答
無回答
1%
□実技系授業の結果
あなたの受講態度は
シラバスを読みましたか
0%
0%
授業以外の時間に
学習しましたか
4% 0%
3%
0%
5%
17%
39%
16%
25%
22%
56%
57%
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
56%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
シラバスに
そっていましたか
3%
1% 0%
無回答
専門知識・技能を
得られましたか
知識・見方を学べましたか
2%
0% 0%
3%
0%
0%
理解度・進度を
よく見ていましたか
0%
0%
6%
37%
58%
57%
59%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
3%
テ キ ストなどは
効果的でしたか
0% 0%
57%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
無回答
話し方は明瞭でしたか
37%
39%
41%
無回答
指導が充分
受けられましたか
4% 0%
0%
0%
0%
3%
1%
公平に
対応していましたか
0%
6%
35%
44%
45%
52%
48%
48%
52%
59%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
0%
0%
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
無回答
無回答
重要なところを
強調してもらえましたか
3%
しっかりできた
3%
熱意や誠意が
感じられましたか
0%
0%
無回答
5%
教員が静粛さを
保とうとしていましたか 1% 0%
授業を総合的に
評価す ると
37%
50%
47%
46%
3%
0% 2%
38%
51%
57%
57%
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
しっかりできた
だいたいできた
とても良い
だいたい良い
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまりできなかった
全くできなかった
あまり良くない
全く良くない
無回答
無回答
無回答
無回答
講義系・実技系ともに、最初の3つは学生のみなさんが授業に取り組む様子への自己評価です。
全体の結果から、次のことがわかります。
☞
「あなたの受講態度は」という項目から、積極的な姿勢で授業にのぞむ学生は(
“しっかりできた”
“だいたいできた”と回答した人)
、講義系で 87%、実技系で 95%でした。多くの学生が授業に積極的
に取り組んだようです。
授業外の学習については、講義系で 65%、実技系で 81%の学生が取り組んでいました。この結果
☞
は昨年度とほぼ同じでした。もう少し、授業外の学習に取り組むことができるように改善していき
ましょう。
シラバスを読んだ人は、講義系で 70%、実技系で 74%でした。昨年度よりも増えていました。シ
☞
ラバスには、授業の目標や内容など、授業計画についてのさまざまな情報が載っていますので、こ
れからも必ず目を通すようにしましょう。
次は、教員に対する評価です。
教員の「話し方」
「テキストの効果的使用」
「熱意や誠意」については、講義系で 89~92%、実技系
☞
で 96~97%となっており、大変多くの学生から肯定的な評価を得ていました。また、講義系の「文
字の見やすさ」
「重要なところの強調」は 86~89%が、実技系の「十分な指導」
「公平な対応」
「重要
なところの強調」では 94~97%が肯定的な評価を得ていました。昨年度と同様、本学の教員が、授
業でさまざまな工夫を凝らしている様子がうかがわれます。
学習の成果に関する評価については、講義系の「知識・見方を学べた」が 90%、
「理解できた」は
☞
81%でした。理解が少し難しい授業もあるようです。実技系の「知識・見方を学べた」
「専門知識・
技能を得られた」はいずれも 97%以上と高く、講義・実技ともに多くの学生から肯定的評価を得て
いました。学生ひとり一人が確実に力を習得できるよう各教員が努力をし、多くの学生がそれに応
えようとする様子がうかがわれます。
これらを踏まえ、総合的な評価では、講義系 89%、実技系 95%が肯定的な評価を得ており、昨年度
☞
以上に、多くの授業が学生からの高い評価を得ていることがうかがわれます。
平成 26 年度前期授業評価に対する専任の教員(非常勤を除く)から学生のみなさんへの回答をまとめ
ました。
【幼児教育科】
❤
応用音楽Ⅰ
①授業評価に対するコメント
「応用音楽」は、子どもたちが音楽を親しみ楽しさを感じながら表現活動できるよう、保育者として
幅広い応用力を身につけていく演習科目ですが、評価の内容から全体的に積極性をもって受講できたこ
とが伺われます。前期では多数の学生が初めて体験する和太鼓を活用してリズム演習を行いましたが、
各自の理解度に合わせた個人指導を多く取り入れたことで、教員側の熱意や誠意も伝わったように感じ
ます。また伝統楽器である和太鼓はレクリエーションの場や音楽療法の世界でも有効に活用されており、
資格取得に向けて学んでいる学生にとっても大変興味深く、真剣に取り組めた姿勢が読み取れます。た
だシラバスに対しての意識が残念なことに薄いようです。どの科目も予習復習、評価内容など含めしっ
かり明記していますので、受講前に必ず確認し、より積極的に受講できるよう心がけてください。
②今後の授業での目標
自由記述の中で「リズムの基礎がしっかり理解でき身についてきたと思う」
「和太鼓は初めての体験で
打ち方や構え方が勉強になった」
「みんなで一緒に演奏する楽しさを知った」など、多くの学生がリズム
遊びやアンサンブルする楽しさを感じ表現することができたようです。また「こども祭での発表が今か
ら楽しみです」
「保育現場で柔軟に対応できる知識や技能をもっと身に付けたい…」など意欲的な感想も
多く見られ、後期からの授業が楽しみです。今後、個人指導も多く取り入れながら、遊びの要素を含め
た表現内容をさらに発展させ、子どもと関わりながら発表できる場を学内外で増やし、専門性を高めて
いく授業を行っていきたいと考えています。
③学生のみなさんへの要望
子どもたちは音楽の世界が大好きです。また保育現場での活用範囲も大変広いため、各自しっかりと
音楽力を身に付けてください。そのためには基礎となるリズム感は必須です。
「継続は力なり」という言
葉どおり、毎日欠かさない練習がとても大切であり、リズムの基礎から応用まで幅広い知識、技能、技
術を身に付け、さまざまな音楽ジャンルに対応出来る保育者になってください。
❤
図画工作Ⅰ
①授業評価に対するコメント
図画工作では、子どもの気持ちを理解するためにも自らが子どもに返って造形表現を楽しんで欲しい
と思っています。図画工作Ⅰでは、幼児に身近な画材の基本的な使い方や、それらの画材を利用した様々
な技法あそびを体験しました。
殆どの学生が自己の取組に対して、積極的に学び、知識・技能を身につけることが出来たとしており、
授業外での学習では、それぞれが時間をかけて折り紙帳の制作に取り組んでいることが分かります。
自由記述に「折り紙帳の制作時間を授業時間内に増やして欲しい」という要望がありましたが、折り
紙帳の制作は復習の作業となりますので、授業後に各自で制作してください。
②今後の授業での目標
今後も学生一人一人に目配りと声掛けをしていき、それぞれの学生の進度に合わせた丁寧な指導を心
がけ、更に満足度を上げていきたい。
ただ課題をこなしていくだけでなく、実習など保育現場でどのように生かすことができるか考えられ
るような言葉をかけ、制作レポートの記述につなげたい。
③学生のみなさんへの要望
図画工作の授業では、楽しく考えたり、相談したりしながら賑やかな環境での制作になることが多い
ですが、教員から制作の説明などを話す時には私語を慎み、しっかりと話しを聞く姿勢を取ってくださ
い。
また、毎回制作物を完成させ、作品と制作レポートを提出しています。欠席の場合当然ですが、未提
出となり評価することが出来ません。また、必要な用品を揃えて参加しなければ制作できず、周りの学
生にも迷惑をかけます。保育者になるのだという意識を持って用意し、欠席の無いように意欲的な態度
で授業に臨んでください。
❤
幼児の運動と遊びⅠ
①授業評価に対するコメント
この授業は、教員1名対学生47名の実技系授業であり、47名の動きの中での指導となるため、学
生一人ひとりの要望に応えることは難しく毎時間の課題となっているが、学生たちが授業内容を理解し
たうえで真剣に受講している姿勢が伺える。
②今後の授業での目標
器具や用具の充実を図り(予算があれば)
、学生一人ひとりが保育者として楽しく学べる環境を心がけて
いきたい。
③学生のみなさんへの要望
①シラバスの確認を必ず行うこと、②保育者を念頭に置き、服装・姿勢を正すこと、③自らが楽しむ
ことを心がけてください。
【デザイン美術科】
★
描写基礎
①授業評価に対するコメント
一人一人の対応を基本的には大切にしています。そしてこちらからものを伝えるだけでなく学生から
出てくるものを捉えたいと思っています。それには全体講評ではなく個人講評が適しているかな。もち
ろん全体講評で人と比べる、比較する、勉強になるなど利点はあります。しかし、さらけ出すという自
分自身に関わる点もあります。この授業では前者を選びました。
②今後の授業での目標
学生の描写力の向上を目指す。
③学生のみなさんへの要望
みなさん私語も少なく授業を一生懸命受けていたと思います。10枚近い作品ができました。それを
それだけで終わらず次へつなげるものとして捉えて欲しいと思います。出来なかった事をもう一度描い
てもいい、
不自然なところを直してもよい、
授業が終わってからでも勉強することはたくさんあります。
少し離れて見たから何故こんな表現をしたのか、描いている時しかできないこと、感じないこと、離れ
てから見えること、考えることなどいろいろ勉強できます。又、モチーフを見てただ描くのではなく、
その都度目標を持って下さい。成果は変わってくると思います。一本の線から始まる中で感じる形、調
子などどこで目標とするものに関わるのか、又、新しい発見が表現へと結びつくのか初めの段階では解
からないことです。だから、より集中をしてその場面を体験して欲しい。
真白い画用紙は何も始まっていないスタート地点です。どんなドラマが始まるか、又、前作と同じよう
な形、調子になるかどうしたら改善できるのか考えてください。
美術はいろいろなもの多方面、多要素、などなどを含むものです。美術に限らず吸収できるものは自分
の勉強にもなります。美術によって人が成長出来る事がたくさんあります。その機会を見つけることが
出来るよう、そのドアは見える人しか入れない。周りにはたくさんのドアがあります。是非自分を高め
次のドアに進んでください。
★
情報デザイン基礎
①授業評価に対するコメント
自己の取組に対する評価は、全項目で全学評価を上回り、比較的高い値を示しました。学生の主体的
な取り組みを進める上で手がかりとなる結果となりました。
教員の取り組みに対する評価では、ほぼ平均値に近い値を示しました。成果への指導は、平均値を下
回ったので対策が必要です。到達度合いや今後の課題についてもっと情報提供が必要と感じました。
②今後の授業での目標
授業のねらいをしっかりと伝えた上で、学生の行動から動機づけ支援を行う。
到達度合いや今後の課題についてわかりやすく説明する。
③学生のみなさんへの要望
実社会にはたくさんの教材があります。授業外での活動を有効活用できるよう、目的意識を持って授
業に参加してみましょう。
★
デジタルデザイン
①授業評価へのコメント
教員の取り組みに対しては、ほぼ平均的な受けていることがわかりました。
illustrator というドローイング系ソフトを使用する為の基礎となる授業なので、自由記述欄に「基礎か
ら順番に覚えて作業できるので制作しやすかった。
」というコメントがあり安心しました。
② 今後の授業での目標
技能の進度には個人差がありますが、
」ひとりひとりの進度を見ながら、楽しく学び、受講生が授業に
積極的な姿勢で取り組めるような雰囲気作りを心掛けたいと思います。
③ 学生のみなさんへの要望
放課後など時間を有効に活用し、今以上に積極的に PC に触る時間を作って技能を向上させ、作品制
作に活かして欲しいと思います。
【音楽総合科】
♪
音楽療法・臨床
①授業評価に対するコメント
平均よりもよい評価を受けていることがわかった。自由回答で、毎回授業の終わりに行っている移調
課題が、最初は苦手だったができるようになったと書いてあったので、繰り返し行うことによる教育効
果があったと思われる。
②今後の授業での目標
学生の参加意欲や動機付けを増すための工夫として、講義形式の授業だが、できるだけ学生がノート
をとる以外の活動で能動的に学習できるように演習も一部取り入れたい。
③学生のみなさんへの要望
提出物を出さない学生や、出しても授業期間の終わりにまとめて提出する学生がいますが、提出期限
内に出してもらうことによりフィードバックや学生の理解度を図ることができるため、出した学生と出
さない学生には授業の理解度に大きな差がでます。自分のためでもありますので決められた期間内に提
出しましょう。
♪
P・Orアンサンブル
①授業評価に対するコメント
毎回課題であった自己の取組に対する評価のシラバスの項目では、初回の授業時に受講生全員でシラ
バスを確認し、授業の進め方や流れ、内容等を把握したことにより改善されたようです。また、授業外
の取組の評価が高いことは嬉しいことでした。アンサンブルという性質上、授業外での個々の練習が必
要で、それがあってこそアンサンブルが成立するので、学生自身もそのことを自覚して各自責任を持っ
てこの授業に取り組めたようです。教員の取組に対する評価もどの項目も比較的良く、前回課題であっ
た公平の項目も改善され、熱意や誠意も伝わったようで嬉しく思います。
②今後の授業での目標
学年が違うと学生の特徴もまた違うので、どの学年においても、今回のように自己に対する評価も教
員に対する評価も高くなるよう、一層気持ちを引き締めて取り組みたいと思います。また、こちらから
の一方的な教えではなく、学生の授業に対する要望など聞きながら、学生自身が積極的に受講できる環
境を作っていきたいと思います。
③学生のみなさんへの要望
この授業では、アンサンブルの技術はもちろんのこと、アンサンブルを通して協調性や責任感なども
培えたのではないかと思います。今後社会に出て、音楽業界に進む人、一般職に進む人様々ですが、ど
の職種においてもこの授業で培った協調性や責任感を活かして頑張ってほしいと思います。
♪
奏法研究
①授業評価に対するコメント
学生の「自己の取り組みに対する評価」では、シラバスを見ていないという評価が、もっとも低かっ
た。学生に対して観るように促す同時にシラバスの重要性を伝える必要があると感じた。
「教員の取り組みに対する評価」においてもシラバスに関する項目が低かった、シラバスはより解りや
すく理解しやすい内容にするよう心がけたい。
全体に全学、学科の平均値より下回る結果となった事は反省しなければいけない。
②今後の授業での目標
シラバスの重要性を受講生に伝えその内容に沿って充実した授業展開をしたい。学生が学びたいと思
う環境づくりをし、学びやすい雰囲気作りや学生に対し丁寧かつ積極的にコミュニケーションを取って
いきたい。
③学生のみなさんへの要望
受け身ではなく積極的に授業に参加してもらいたい。自分の意見を積極的に述べ、興味のあることは
どんどん質問してください。興味が深まることで、授業の内容もより充実したものになります。
【歯科衛生科】
◆
保存修復学
①授業評価に対するコメント
学生に予習を求めることは難しいとしても、復習ができるような授業形態をと、配布資料の改善を毎
年悩み、工夫を行ってきました。殊に、今年度の 2 年生においては 1 年次より授業へのモチベーション
が高まらない学生が見受けられるようで、前期に担当する 2 年生の授業 3 科目「保存修復学」
「歯内療法
学」
「歯科補綴学」の資料を全面的に見直し、改善しました。教科書の重要な部分にラインを引かせるだ
けでなく、穴埋め等の書き込ませる部分を多くし、重要性の具体例として、それに関連する分野の国家
試験問題(対象者は 2 年生ですが)を入れ込んで強調するようにもしました。さらに、授業の中で前回
の復習、振り返りを必ず行って、当日の分野に進めることを大切にしました。学生の「自由記述」に於
いても、その旨が記載されていました。そして、これが幸いしてか、定期試験の結果に反映された学生
もみられました。
②今後の授業での目標
学生の自由記述における『改善したほうが良いところ』には、
「もっと書くことが多いと授業に積極的
に取り組もうと思える。
」と記載されていました。また、
『良かったところ』では、
「プリントの穴埋め形
式が活用しやすかった。
」
「前回の復習をしてくれるので、理解できた。」「重要なところを何回も繰り返
し話すので、理解しやすかった。
」等々が書かれていました。また、配布プリントにおける意見もありま
した。これらの忌憚のない意見を基に、学生に解りやすい授業を行えるよう履修カルテ等で学生の反応
を窺いながら授業改善に向ける所存です。
③学生のみなさんへの要望
授業の中で理解し難かった点について、研究室まで尋ねて来る学生がほとんど無いと言えるくらい少
ないです。その少ない中で、来る学生は成績上位の者がほとんどです。評価の対象になった 2 年生だけ
でなく 1、3 年生も含め、研究室に来るよう声掛けしても来られない状況が有ります。種々有る科目の中
で、再受講を余儀無くした学生がいます。また、再試験で何とかぎりぎりで再受講を免れた学生もいま
す。何が理解できていないかを教員に話ができる早い時期に、何とか時間を作って研究室に尋ねて欲し
いと思います。
◆
診療補助実習Ⅱ
①授業評価に対するコメント
自己の取組に対する評価が、
「学ぶ」
「知識や技能」が学科平均より、0.1低いことからも、この科
目を苦手としていることがうかがえる。コメントの中に、
「わかりやすい」
「丁寧に教えてくれた」
「熱意
を感じた」などの評価がある一方で、
「少しペースが速い」
「忙しい授業」
「覚えられない」のコメントが
あった。教員の取組に対する評価は、
「シラバス」
「公平」が学科平均より低かったこともあり、特に、
苦手としている学生には、理解しやすい工夫に努めていきたい。
②今後の授業での目標
臨床現場の診療では、介助、補助で必ず行っている内容です。覚えなければいけないこと、できなけ
ればいけないことが多い内容の科目でもあります。今年から事前プリントを配布して予習ができるよう
にすることで、授業の内容をより理解しやすくするようにしてみましたが、もっとそれが活かせるよう
に考えていきたいと思います。苦手としている学生には、個人的指導を強化し、理解力、技術力の向上
に努めていきたいと思います。
③学生のみなさんへの要望
現場での診療に非常に関わる教科です。専門科目である歯内療法学、口腔外科学の関連のある科目で
もあります。専門用語、使用器具、器材がこの科目にも重ねてでてきます。事前に配布したプリントを
使って復習をして下さい。分からないことはそのままにせず、授業時間外の個別指導に積極的に参加し
て欲しいと思います。
◆
口腔解剖学Ⅰ
①授業評価に対するコメント
「自己の取組に対する評価」では、全学の平均に比してシラバス、授業外の学習という点でやや低い
評価でありました。学生個々での取組み方の相違はあるかもしれませんが、授業開始前にシラバスの重
要性を伝えるとともに再確認する必要があると感じました。また口腔解剖学は基礎科目であり、取りか
かるのに若干億劫になりがちな教科であることが、授業外での学習への取組みという点で低いのかと考
えられましたが、それであるからこそ平素からの反復の学習が重要であることを伝える必要性を感じま
した。
「教員の取組に対する評価」では、概ね平均程度の評価をいただきました。特に重要項目の強調の部
分で高めの評価をいただきましたが、試験への出否のみならず、最終的には全てが重要になってくると
いうことを伝えていきたいと考えております。また、資料の活用という点ではやや低めの評価となりま
した。教科書では十分に視覚的に捉えられないと考えたため、スライドにて写真や図を多用した結果で
はありますが、学生にとっては最も頼るべき素材が教科書であるという原点に立ち返り、今後は一度立
ち止まり、教科書や配布物とリンクさせていくつもりでおります。
②今後の授業での目標
最も重要なことは学習意欲の向上であります。単に覚えるのではなく、理解することが大切です。極
力、対話を重視した双方向性の講義を心がけているつもりではありますが、まだまだ不足している部分
も多いと考えます。そのためには、今まで以上に積極的にコミュニケーション取り、質問や発言をしや
すい雰囲気作りを重要視していきたいと思います。
③学生のみなさんへの要望
自分自身のポテンシャルをもっともっと信じて欲しいと思います。壁にあたっても一つ一つ解決して
いけば、必ず目標を達成できるようになります。ひいては自分自身が育ち、自己学習、自己解決できる
力を育んでいただきたいと思います。
◆
歯周病予防技術法Ⅲ
①授業評価に対するコメント
教員の取組に対する評価は、概ね全学平均や学科平均と同様であったが、「シラバス」「熱意や誠意」
「雰囲気」においては平均以上の高い評価であった。今後も学生にとって理解しやすい授業が展開でき
るように心がけていきたい。自己の取組に対する評価も概ね平均と同様であったが、
「授業外での取組」
においては平均以上の高い評価であった。
この科目は、学生同士の相互実習を多く取り入れていたため、
授業後に実習室を借用しての練習や道具を持ち帰り練習をしている学生が多かったのは、到達目標が明
確であったからだと考えられる。また、模型での実習と相互実習を交互に行ったことが予習復習に有効
であったと好評であった。
②今後の授業での目標
この科目は 61 名の学生が受講し、模型実習では4名、学生同士の相互実習では5名の教員で指導に
あたった。昨年は、教員によって指導方法に相違があるという意見があったため、5名の教員間でのデ
モンストレーションや技術指導法の統一などを心がけた。視聴覚設備をより有効に活用するとともに、
視聴覚、デモンストレーションそれぞれで利点があるため、確実に見てもらいたい項目を伝えるなど工
夫していきたい。
相互実習においては、G101 と G103 の2部屋を使用したが、G103 の使い勝手が悪いという意見がみ
られた。実習の組み合わせで使用回数が均等になるよう今後も配慮していきたい。
③学生のみなさんへの要望
自由記述で、
「デモンストレーションが見にくいことがあった」
「教えてほしいことがあったが手を挙
げることができなかった」などの意見がみられた。できるだけ公平性を心がけているが、見やすい場所
に移動することや手を挙げるなど実習の中でも積極性を少しずつ養っていってほしい。また、他の学生
に比べ質問の多い学生は、まず実践して何が違うかということを一度考えてほしい。
【看護学科】
■
基礎看護技術論
①授業評価に対するコメント
・学生の自己の取り組みに対する評価
オムニバスの授業であり、シラバスには学生が何を学ぶのか、理解できるよう学習項目や評価等を明示
し、オムニバス授業の初回にはガイダンスを行なったが、学生自身の取り組みとして授業外の取り組み
に対してシラバスの活用が比較的低いのは事前学習に結びつきにくく、復習としての学習を行なってい
たと考える。来年度に向け、事前学習に結びつく課題を考えて行きたい。
・教員に対する評価に対しては比較的良好な評価を得ていた。学生のコメントにもあるように受講する
ことで学びが新たな分野の知識や技術を獲得でき、自らの力になることが実感できるから“学習の楽し
さ”に結びついたと考え、今後も学生の実感としての技術学習をしていきたい。
・改善点として学生が記述している“アセスメントが難しい”事に関しては、アセスメントは他の専門
科目を修得しながら深めていくものであるので看護過程を 1 年生前期の段階では難しいという学生の反
応は理解できる。なるべく分りやすい授業を意図して行なうが理解できないところは、授業時間外で教
授するので、積極的に教員を活用してほしい。
②今回の授業の目標
・看護の基本的な技術として、コミュニケーション力を身につけ人間関係を成立、発展させる技術とし
て身につけ活用する。
・看護過程の基本を理解し展開することができる。
・感染予防の知識を身につけ感染予防のための技術を活用する。
③学生のみなさんへの要望
・看護技術については、できないところを各自できるように、セルフトレーニング室の活用や、日々の
生活の中へ取り入れ活用することで身につけることが、次の実習に結びつくので、各自がするセルフマ
ネジメントし学習することを期待している。
・他の科目との関連を意識しながら自己学習を重ね、次年度の看護過程演習に向けての基礎をつくって
もらいたい。
■
生活支援技術論
①授業評価に対するコメント
・学生の自己の取り組みに対する評価
生活支援技術論は 1 年次生前期の科目であり、学生にとって初めて実習着を着用し、実習室を使用し
て演習しながら知識・技術の修得を目指す専門基礎科目である。そのため、別時間にオリエンテーショ
ン時間を定め、シラバスの内容とともに学習の進め方や身だしなみ、セルフトレーニング室の使用方法
などを記載した手引きを使用して授業内容に向かう姿勢を意識してもらった。
「学ぶ」、
「態度」といった
面の評価が高いことは、学生にもその意図が伝わっていると考えられ、今後も続けていきたい。
授業方法に関しては、自由記載より看護師役、患者役といったロールプレイを通して技術の修得を目
指す演習内容が好評であったと考えられる。また、講義を通して技術の根拠と理論を学び、演習を通し
て身につけるという授業構成も、
学生に理解されやすく、
学修しやすい内容構成であったと考えられる。
「授業外」での評価は平均的ではあるが、空き時間を利用してセルフトレーニング室で技術修得のため
の自己学修をする姿が多くみられていた。難しいと感じながらも看護師という目標に向かって努力する
姿勢がみられ、学生の技術取得に関する意欲の高さが伺えた。しかしやはりその姿は試験前や一部の学
生であることが多く、実技は何度も練習して修得していくものであるため、もう少し積極的に自己学修
をしてもらえると良い。
・教員に対する評価
「シラバス」
「話し方」
「資料の活用」
「公平」「強調」
「熱意や誠意」
「雰囲気」といった他項目で良い
評価を得たため、その部分においては今後も継続して高めていくことができるように意識したい。
「進度による指導」や「成果への指導」に関しては、やや評価が低かった。自由記載欄を読むと、教員
が学生の個別的な疑問すべてに対応しきれていない現状や、時間外での指導や演習時の実技のデモンス
トレーションの方法の改善を希望する声があることによる評価であると考えられる。学生数に対して教
員数が少ない現状ではあるが、学生とのコミュニケーションや演習内容をもっとフィードバックする時
間を設けるなどして、効果的に学生の理解度が高まるような工夫をしていきたい。また、オムニバス形
式であっても内容(単元)ごとのつながりを教員間でもっと意識しながら学生の理解を深めていくこと
ができるように話し合っていきたい。
②今回の授業での目標
・療養環境について説明できる。
・各援助技術の目的・必要性及び基本的な援助方法とその根拠を説明できる。
・援助による対象への身体的・精神的影響について説明でき、対象及び実践者にとって安全・安楽に実
施できる。
・学生相互に適切なコミュニケーションをとりながら、演習を効果的に進めることができる。
・看護を学ぶ者として望ましい主体的・探求的な学習態度と習慣を身につける。
③学生のみなさんへの要望
生活支援技術論は全ての看護実践において当たり前に求められる技術であり、技術修得には非常に時
間がかかる。また、身だしなみや学修態度も看護学生として今後ずっと求められる姿勢である。そのた
め、本単位を修得したら終了ではなく、各援助方法は根拠を意識しながら何度も練習してもらいたいと
いうことと、看護学生として他者から見られる自分を意識して日々学修してもらいたい。
■
老年看護学演習
①授業評価へのコメント
授業では老年看護学に関連した看護技術演習の学習活動を行った。グループワーク、プレゼンテーシ
ョン、体験学習、授業後のコメント記載などアクティブ・ラーニングとして学生が能動的に学習に参加
できる機会を多く取り入れた。しかし、授業計画案が細かな行動レベルに合わせた目標設定が不十分で
ある、また授業協力を依頼した教員との事前打ち合わせ不足などで授業がスムーズでない場面もあった
と感じた。今回の授業評価で自分自身の足りない点などが確認できたので、今後改善の努力をしていき
たい。
②今後の授業での目標
演習科目であり、体験を通して行う内容では学生自身も集中する様子であったが、講義については集
中していない場面もみられたので、授業方法の工夫をしていきたい。また、演習を通して円滑な技術習
得や、他学生の技術を観察し、互いに評価しあい、技術改善を支援する関係性を築く機会になるよう支
援したい。
③学生のみなさんへの要望
学生自身の自己評価は概ね平均的であるが、自主的に学習している学生とそうではない学生と授業に
対する取り組み姿勢にも影響していると思える。授業時間を大切にし、課題の有無に関係なく自己学習
習慣を身につけ、積極的に取り組んで欲しい。
■
子どもの保健演習
①授業評価に対するコメント
今回初めて幼児教育科の皆さんに対し授業を行い、看護学を学ぶ学生とは違うという点で戸惑いもあ
りましたが、幼児を日々観察し接するという点では違いはなく、保育士を目指す学生に対してどう教授
していくことが必要か、という視点で授業を進めさせて頂きました。そのような中、各評価項目につい
ては、私自身が予想していたよりもバランスのよい評価を得ることができ、特に熱意や誠意の点で評価
いただいたことは、よかったと思います。
②今後の授業での目標
演習を進める上で学生人数も多く、授業内容を考えますと充分な時間があるとは言えませんが、それ
ぞれの学生が演習した内容を、実習や卒後活かすことができるように、分かり易い授業展開を心がけて
行きたいと思います。
③学生のみなさんへ要望
課題提出やその期限など、授業を進める上で最低限守って頂きたいルールについては頑張って頂きた
いと感じています。演習の中では、元気もよく活発に進めていくことができるチームワークの良さを学
生は持っていますので、引き続きその良さを活かして頂きたいと思っています。
■
老年看護援助論
①授業評価に対するコメント
今回の評価につき納得は得ていない。授業における教員の姿勢や意図が,学生に伝わっていないこと
は事実であり,大きくはわたしの教授方法の未熟さと工夫の不足があったことは認めざるを得ない。今
後は学生の思考過程,学生の能力バランスに配慮した授業展開が必要であると反省し,今回の学生の評
価を活かしたい。
②今後の授業での目標
学生の質に合わせた教授方法,具体的には分かり易い講義をすべく,諸所に工夫を凝らすことで授業
展開を行う。とにかく学生に意図が伝わるよう情熱を傾ける。
③学生のみなさんへ要望
特になし。
これからも 本学の教職員は
学生のみなさんの学びをさらに深めるために
よりよい授業づくりに努力していきます
★平成 26 度の前期に授業評価を受けた専任の教員が、学生のみなさんの評価に対して回答をするとと
もに、各教員なりの授業改善に向けた目標を設定しました。授業は教員と学生がともに作り上げるも
のなので、教員から学生のみなさんへの要望も挙げました。
★教員から学生のみなさんへの要望では、授業外の自主学習・自主練習を求める声が散見されます。授
業の課題に追われている人もいるかと思いますが、
「やらされている」と思うと負担に感じるのではな
いでしょうか。やらされ感のある人(受け身になっている人)は、今日から少しずつ、自分から「や
る」ことを始めてみませんか?自らのゴールを見据えて、今の地点で何を「やる」とよいのかを自分
の頭でよく考えて進むことができたら、きっと多くの実りを得ることでしょう。学生の時間はあっと
言う間に過ぎていきます。何事にも積極的に、前傾姿勢で取り組んでいってください。
★本学の教員は、学生のみなさんからの授業評価をヒントに今後もよりよい授業を展開し、質の高い授
業づくりに前向きに取り組みたいと考えています。授業評価の機会に限らず、日頃の授業の中で気が
付いたことや要望などがあれば、積極的に教員に伝えてください。また、わからないことは先延ばし
にせずに、気軽に教員に質問してみてください。教員と学生がコミュニケーションを大切に、一歩ず
つ進んでいきましょう!