別添7 - 総務省

別添7
○総務省告示第○○号
有線一般放送の品質に関する技術基準を定める省令(平成二十三年総務省令第九十五号)第十二条
第二項、第十五条第二項及び第十九条第二項の規定に基づき、総務大臣が別に告示する搬送波のレベ
ルと雑音のレベルとの比の算出方法を次のように定め、平成二十七年○月○日から施行する。
なお、平成二十三年総務省告示第三百十三号(搬送波のレベルと雑音のレベルとの差の算出方法を
定める件)は、平成二十七年○月○日限り廃止する。
平成二十七年○月○日
山本
早苗
-1-
総務大臣
一
光強度変調方式を用 いた場合の搬送波のレベル と雑音のレベルとの比は、次 の式により算出し、
その結果を搬送波のレ ベルを減数として表す値に 換算するものとする。
C/N
10 log10
1
B N RIN R Pr
1
2
2
m R Pr
2 e Id0
2
R Pr
I eq
2
[dB]
この式において、 C / N 、 B N、 m 、 R 、RIN、e、 Id0、 Ieq及び P rは、それぞれ次の 数値を
表すものとする。
C / N :当該搬送波 の搬送波のレベルと雑音のレ ベルとの比
BN :雑音帯域 幅であり、代入値は次のとお りとする。
標準衛星デジタ ルテレビジョン放送方式又 は広帯域伝送デジタル放 送方式:
デジ タル放送の標準方式第五 章第二節又は第六章第三 節に定める標準方式に準拠する
方式 を用いる場合:28.86× 10 6 [Hz]
デジ タル放送の標準方式第五 章第三節又は第六章第五 節に定める標準方式に準拠する
方式 を用いる場合:33.7561×10 6 [Hz]
デジタル有線テ レビジョン放送方式:
六四値直交振 幅変調又は二五六値直交振 幅変調の場合:5.3×10 6 [Hz]
-2-
直交周波 数分割多重変調の場合( 副搬送波の変調の型式が二五六 値直交振幅変調又は
一〇二四 値直交振幅変調の場合に 限る。):5.71×10 6 [Hz]
標準デジタルテ レビジョン放送方式:5.6×10 6 [Hz]
m
:当該搬送波の 光変調度
R
:受光素子の光から電 気への変換効率 [A/W]
RIN
:受信用光伝 送装置の入力信号光の相対強 度雑音であり、測定結果又は 第三項に定める算
出方法により 求めた値を代入するもの とする。 [1/Hz]
e
:電気素量であり、代 入値は次のとおりとする。
1.602× 10
-19
[C]
Id0
:受光素子 の暗電流 [A]
Ieq
:受光部の 入力換算雑音 [A/
P
:受信用光伝送装置の受光電力であり、受信用光伝送装置の入力端子に接続される光ファイ
r
]
バからの出力電力を測定した値又は当該出力電力を光 送 信 機 の 出 力 電 力 を 基 に 光 送 信 機
から受信用光伝送装置までの間に介在する機器による利得及び損失を考慮し
て 算 出 し た 値 ( い ず れ も dB単位の場合は真数に換算)を代入するものとし、受信用光
-3-
伝送装置の入力端子と受光素子の間にWDMフィルタを使用する場合は、その損失分(dB
単位の場合は真数に換算)を 除 し た 値 を 用 い る こ と 。
上記の規定により代入する値は、次の搬送波(標 準 衛 星 デ ジ タ ル テ レ ビ ジ ョ ン 放 送 方
式又は広帯域伝送デジタル放送方式の搬送波を除く。以下この項において同
じ 。 ) の 条 件 を 満 た し て い な け れ ば な ら な い 。 [W]
全ての搬 送波がデジタル搬送波で ある有線放送設備の場合:6.3×10-5以上[W]
ただし、最低受光電力がこれらの値以下の受信用光伝送装置を用いる場合は、光ファイバの出力電力
は当該最低受光電力の値以上であること。
二
FM一括変換方式を用いた場合の搬送波のレベルと雑音のレベルとの比は、次の式により算出し、
その結果を搬送波のレベルを減数として表す値に換算するものとする。
C/N
10 log10
1
2 BN
F2 f
f2
1
1
C / N mod f
1
C / N ONU
[dB]
この式において、 C / N 、 f 、 B N、Δ F ( f )、 C / N m o d (f )及び C / N O N Uは、 それぞれ次
の数値を表わすもの とする。
-4-
C / N :当該搬送波 の搬送波のレベルと雑音のレ ベルとの比
:当該搬送波の 搬送波周波数 [MHz]
f
B
N
:雑音帯域 幅であり、代入値は次の とおりとする。
デジタル有 線テレビジョン放送方式 :
六四値直 交振幅変調又は二五六値 直交振幅変調の場合:5.3×10 6 [Hz]
直交周波 数分割多重変調の場合( 副搬送波の変調の型式が二五六 値直交振幅変調又は
6
一〇二四 値直交振幅変調の場合に 限る。):5.71×10 [Hz]
6
標準デジタ ルテレビジョン放送方式 :5.6×10 [Hz]
Δ F ( f ):当該搬送波の周波数 偏移量 [MHz 0-p/ch]
C / N m o d (f ) :当該搬送波に影響を及ぼす FM変調器の単位周 波数幅当たりの雑音特性 [
-1
1/Hz ]
C/NONU
:FM伝送 区間の単位周波数幅 当たりの雑音特性であり、次 の式により算
出するこ と。
C / N ONU
RIN
R Pr
1
2
2
m R Pr
2 e Id0
2
R Pr
-5-
I eq
2
[1/Hz-1]
この式において、 m 、 R 、RIN、 e 、 Id0、 Ieq及び P rは、そ れぞれ次の数値を表す ものとす
る。
m
:FM一括変 換信号の光変調度
R
:受光素子の 光から電気への変換効率 [A/W]
RIN
: 受信用光伝送装置の入力信 号光の相対強度雑音であり、測 定結果又は第三項に 定める
算出方法に より求めた値を代入するも のとする。 [1/Hz]
e
:電気素 量であり、代入値は次のと おりとする。
1.602×10
-19
[C]
Id0
:受光素 子の暗電流 [A]
Ieq
:受光部の 入力換算雑音 [A/ Hz ]
P
r
:受信用光伝送装置の受光電力であり、受信用光伝送装置の入力端子に接続される光ファ
イバからの出力電力を測定した値又は当該出力電力を光送信機の出力電力を基に光送信機
から受信用光 伝 送 装 置 ま で の 間 に 介 在 す る 機 器 に よ る 利 得 及 び 損 失 を 考 慮 し て 算 出 し
た 値 ( い ず れ も dB単位の場合は真数に換算)を代入するものとし、受信用光伝送装置の
入力端子と受光素子の間にWDMフィルタを使用する場合は、その損失分(dB単位の場
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合は真数に換算)を除した値を用いること。
上記の規定により代入す る値は、次の条件を満た していなければならない。[W]
全ての 搬送波がデジタル搬送波で ある有線放送設備の場合:3.16×10-5以上[W]
ただし、最低受光電力がこれらの値以下の受信用光伝送装置を用いる場合は、光ファイバの出力電
力は当該最低受光電力の値以上であること。
三 第一項又は前項において用いる受信用光伝送装置の入力信号光の相対強度雑音は、次の式により算出すること。
2 E NFk
N
RIN
k 1
Pk
RIN Tx
[1/Hz]
この式において、 RIN、RIN T x、 E 、 N 、 NF k及び P kは、それぞ れ次の数値を表すものとす
る。
RIN
: 受信用光伝送装置 の入力信号光の相対強度雑 音 [1/Hz]
RIN T x
:光送信 機出力光の相対強度雑音 [1/Hz]
E
:フォトン エネルギーであり、代入値 は次のとおりとする。
1.278× 10
N
-16
[mJ]
:最終光増 幅器までの光増幅器の段数 [台]
-7-
NF k
:k段目の光増幅器の雑音指数(真数)
Pk
: k 段目 の光増幅器の入力光電力 [mW]
-8-