概要版(PDF:896KB)

景況調査(平成 26 年 4 月~6 月期)の結果について
県内景況を把握するため四半期ごとに企業サイドの景況感を調査する「企業調査」と個人消費
サイド景況感を調査する「景気調査」を実施し、「景況調査」として結果をとりまとめています。
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1
企業調査
調査概要
① 調査期間
② 調査客体および方法
グ調査
2
平成 26 年 6 月
県内の事業所(775 事業所)/郵送アンケート、訪問によるヒアリン
結果概要
今期(平成 26 年 4 月~6 月)の滋賀県内企業の景況をみると、前期(平成 26 年 1 月~3 月)と比
較して、生産、売上、業況の各 DI はプラスからマイナスに転じ、経常利益 DI はマイナス幅が拡大
した。雇用の水準 DI についてはマイナス幅が縮小し、不足感が弱まっている。
規模別にみると、大企業では、生産、売上、経常利益、業況の全ての DI についてプラスからマイナ
スに転じた。中小企業では、生産、売上、業況の各 DI についてプラスからマイナスに転じ、経常利益
DI はマイナス幅が拡大した。
業種別にみると、製造業では、生産、売上、業況の各 DI についてプラスからマイナスに転じ、経常
利益 DI はマイナス幅が拡大した。卸売業、小売業、サービス業では、売上、業況の各 DI についてプ
ラスからマイナスに転じ、経常利益 DI はマイナス幅が拡大した。一方で、建設業では、売上 DI のプ
ラス幅が縮小したが、経常利益 DI はマイナスからプラスに転じ、業況 DI はプラス幅が拡大した。
地域別にみると、大津、南部、甲賀、東近江、湖東、湖北、高島の全ての地域において悪化傾向と
なった。湖東地域では、生産、売上の各 DI についてプラスからマイナスに転じ、経常利益、業況の各
DI についてはマイナス幅が拡大した。南部地域、湖北地域では、生産、売上、業況の各 DI について
プラスからマイナスに転じ、経常利益 DI についてはマイナス幅が拡大した。甲賀地域では、生産 DI に
ついてプラス幅が縮小し、売上、業況の各 DI についてプラスからマイナスに転じ、経常利益 DI につ
いてはマイナス幅がわずかに拡大した。大津地域では、生産 DI についてプラス幅が縮小し、経常利益
DI のマイナス幅が拡大し、売上、業況の各 DI についてプラスからマイナスに転じた。東近江地域で
は、売上 DI についてプラス幅が縮小し、経常利益 DI のマイナス幅が拡大し、生産、業況の各 DI に
ついてプラスからマイナスに転じた。高島地域では、生産 DI についてプラス幅が拡大したが、売上
DI についてプラス幅が縮小し、経常利益、業況の各 DI についてプラスからマイナスに転じた。
来期(平成 26 年 7 月~9 月)の見通しについては、小幅な動きではあるが、生産 DI については
マイナス幅が縮小するが、売上、経常利益、業況の各 DI についてはマイナス幅が拡大する見通しと
なっている。雇用の水準 DI についてはマイナス幅が拡大し、不足感が若干強まる見通しとなってい
る。
注:本調査結果中の「DI」とは、ディフュージョン・インデックスの略で、各調査項目についての増加(好転・上
昇・長期化等)割合から、減少(悪化・低下・短期化等)割合を差し引いた値を示します。
○規模別
大
中
○業種別
企
小
業
製
企
造
業
業
建
設
業
卸
売
業
小
売
業
サ
○地域別
ー
ビ
ス
業
大
津
地
域
南
部
地
域
甲
東
賀
近
地
湖
江
東
域
地
地
域
域
湖
北
地
域
高
島
地
域
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1
景気調査
調査概要
①
②
調査期間 ···· 平成 26 年 6 月
調査客体 ···· 県内にある事業所に就業する者で、経済活動の動向を敏感に反応する現象
を観察できる職種
<販売関連> 大型小売店、コンビニエンスストア、電気量販店、商店街などに就業する者
<サービス関連> ホテル、旅館、旅行代理店、タクシー会社などに就業する者
<雇用関連> 公共的施設、人材派遣業に就業する者
③ 調査方法 ···· 郵送によるアンケート調査
④ 回収状況 ···· 110 件
2
結果概要
全体の景気の水準 DI は▲28.6 で、前期調査(平成 26 年 3 月)の DI である▲2.9 からマイ
ナス幅が 25.7 ポイント拡大し、2 期ぶりの悪化となった。
業種別にみると、販売関連 DI は▲57.5 で、プラスからマイナスに転じ、2 期ぶりの悪化とな
った。雇用関連 DI は 52.4 で、プラス幅が縮小し、7 期ぶりの悪化となった。一方、サービス関
連 DI は▲23.5 で、マイナス幅が縮小し、4 期ぶりの改善となっている。
3 カ月前と比較した全体の景気の方向性 DI は▲31.2 で、3 期ぶりにマイナスへと転じた。
業種別にみると、販売関連 DI は▲60.0 、サービス関連 DI は▲16.9 、雇用関連 DI は 27.8 と
なり、販売関連、サービス関連 DI については全体と同様、3 期ぶりにマイナスへと転じた。雇
用関連 DI については前期比で 33.1 ポイントの減少となり、2 期連続で悪化しているが、プラ
スを維持している。
3 カ月先の見通しに関する全体の景気の方向性 DI は 6.0 で、マイナスからプラスへと転じる
見込みとなっている。
業種別にみると、販売関連については、マイナスからプラスへ転じ、サービス関連については、
マイナス幅が縮小、雇用関連については、プラス幅が拡大しており、3 業種すべてで改善を見込
んでいる。
図表1 現在の景気の水準DI
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
▲ 20.0
▲ 40.0
▲ 60.0
▲ 80.0
調査客体別
図表2
全体
販売関連
サービス関連
雇用関連
景気の方向性DI
H25.09
H25.12
H26.03
H26.06
▲ 26.8
▲ 33.3
▲ 31.4
9.1
▲ 30.5
▲ 54.2
▲ 31.6
64.0
▲ 2.9
3.4
▲ 36.5
75.0
▲ 28.6
▲ 57.5
▲ 23.5
52.4
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
▲ 20.0
▲ 40.0
▲ 60.0
▲ 80.0
調査客体別
全体
販売関連
サービス関連
雇用関連
H25.09
H25.12
H26.03
H26.06
見通し
▲ 7.7
11.7
19.0
▲ 31.2
6.0
▲ 13.2
3.4
20.0
▲ 60.0
1.7
▲ 20.0
38.1
0.0
75.0
1.7
60.9
▲ 16.9
27.8
▲ 2.6
62.5