2014年10月号「CTとMRIについて~進歩著しい画像

C Tと M R Iに つい て
∼進歩著 し い画像検査∼
社会 医療法 人全仁会 倉敷 平成病院
放射線科部長
塚本 和充
進歩 によ って、 レントゲ ン写真 では分
からな い様 な僅 かな骨折 を見 つけたり、
わず か数秒 の息 止 め で全身 を撮 影 した
りす る ことが可能 になりま した。 さ ら
には、 こ の高速 ・高精 細 な撮影 によ り、
今 ま では C Tでは困難 であ った冠動脈
︵
心 臓 を 栄 養 す る血 管︶の評 価 も 可 能
にな っております 。
現 在 当 院 で も、今 年 1月 に新 し い
C T機 器を導 入 し、循 環器内科 医 と の
協力 のも と、前述 の冠動脈 C Tを 行 っ
ております 。ご 興味 のあ る方 は、当院
ま でご連絡 くだ さ い。
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OMRI ︵
一
ヨω咀Dm︶
大 きな筒 状 の磁 石 の中 に入り、 RF
パ ルスと言 う電磁波を使 用 して、体内
から出 てく るわず かな信 号を 画像 化 し
ます 。強 い磁 石を使 用す るた め、 ペー
スメーカーを埋 め込 ん で いる方 や人 工
内 耳 の方 、体内 金属 を お持 ち の方 など
は検 査 が出 来 ま せん ︵
た だ し、最近 で
は MRI対応 のペー スメーカーも登場
。 Tと 比 較 す る と、検
し
い
て
ま
す
︶
C
、
0
査 時 間 は長 く ︵
2 分 ∼ 1時 間 程 度︶
安 静 が保 てな いと検 査 は困 難 な た め、
閉所 恐怖 症 や長時 間同 じ姿勢 が困難 な
方 は検査 が出来 な い可能性 があります 。
こ のほ か にも 細 かな制 限 が あ る た め、
検査を 受 け られ る際 には十分 にご確 認
くださ い。
さ て、得 られ る画像 に ついてです が、
M RIは筋肉 や腱 、軟骨 、椎 間板 など
の描出 に優 れ ており、肩 、腰 、膝 と い
った整形 外科領域 で有 用 です 。 レント
ゲ ンではわ かり にく い腰椎 の圧迫骨折
や椎 間板 ヘル ニア、半 月板損 傷 なども
明瞭 に描出 され ます 。骨盤 内 臓器 の評
価 にも非常 に有 用 で、前立腺 癌 の評価
や子宮筋 腫、卵 巣腫瘍 と い った疾 患 の
精 査 にも活 用され て います。 ま た脳神
経 の領域 にも非常 に優 れ ており、認知
症 の評価 や脳血 管障 害 の評価 、とく に
脳梗塞 の評価 に絶大 な威力 を 発揮 しま
す。
ご存 じ のよ う に、脳梗塞 は脳 の血管
が心臓 から の血栓 や脳動脈硬化 が原因
で詰 ま り、詰 ま った場所 により脱力 や
麻痺 、 しび れ や呂律困難 、 ふら つきな
ど の多 彩 な症 状を 呈 します 。症状 の出
現 から診断 ま で の時 間 は、治療法 やそ
の後 の経 過 に大 きく影響 します。従 っ
て いかに早 く診断 し、治療 を 開始 でき
る かが重 要 にな ってきます。 そ のた め
4時 間体制 で MRI
当院 では 3 65日 2
撮影を行 って います 。
また当院 の認知症疾 患医療 セ ンター
では、神 経内 科医 のも と、 MR I画像
を 用 いた早
期
ア
ル
ツ
ハイ マー型認知症
診 断 支 援 シ ステ ム ︵
V S R A D︶を 利
用 し、認知 症疾患 の早 期診断 、早 期治
療 に力を 入れ て います。
こ の他 にも、様 々な撮 影 法 によ り、
造影剤を 用 いず に動脈 や胆管 、膵 管を
描出 したり、脳血流を 評価 したり、 さ
ら には心臓 ・心筋 の評価 や子宮内膜 の
動 きを 評価す るなど と い った ことも可
能 にな ってき て います。
今 回ご紹介 さ せ て いただ いた内容 は、
″
現在行わ れ て いる検査 のご ぐ 一部 です。
今 後も ます ます多 様化 、複 雑化 し て い
く と思わ れます が、少 し でも普段 受 け
られ て いる検査を身 近 に感 じ て いただ
ければ 幸 いです 。
1:CT機 器
図
図 2:冠 動脈 CTで
得 られる心臓血管
の画像。
図 3:脳 梗塞患者の拡散
強調像。白く見 ら
れる領域が梗塞域。
図 4:脳 血管の画像。
左中大脳動脈 が
描出 されていない。
現在 の医療 にお いて、採 血検 査 や心
電図 など の検 査 ととも に、 レントゲ ン
写真 や CT、 M RIと言 った画像検 査
は無 く てはな らな い検査 とな って いま
す 。 ここ最近 の画像検 査 の進歩 は著 し
一昔前 ま では考 えも及ば な か った
く、
こと が可能 にな って来 て います 。
今回 の ヘルシート ー クでは普 段皆 さ
まが受 け られ て いる、 C Tや M RIと
い った画像 検査 に関 して、当院 で の取
り組 みも少 しおりまぜ述 べた いと思 い
ます。
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一度 く ら いは受 け られ た ことがあ る
かも しれ な いほど、 日本 では広 く普 及
しており、最近 では医院 でも 設置 され
て いる施 設 が見受 けられ ます。 C T の
利点 はな んと言 っても、簡便 ・短時 間
に撮 影す る ことが でき、基 本的 にはど
な た でも ︵一部 ペー ス ー カ ー には注
メ
意 が 必 要 ︶検 査 が 可 能 です。
一方 で、
X線 を 用 いた検 査 のた め、若干 の被曝
はあります が、通常 、健康 に問題 とな
るよ うな こと はありま せん。検査 で得
られ る画像 に関 し ても、
一昔前 ま では、
体軸 に垂直 な断面 のみ の画像 でしたが、
現在 では撮 影技 術 の進歩 に伴 い、様 々
な断面 で の観察 やより細 かな観察 が可
能 にな って います。 このよ うな技術 の
︵
ヽ
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