2015年1月20日 情報提供資料 1 成長が続く 豪の住宅市場 月号 住宅着工許可件数が過去最高に 2014年11月の住宅着工許可件数は18,245件と過去 最高を記録しました。 オーストラリアの政策金利は2011年11月から引き下 げられ、2013年9月以降は過去最低の2.50%に据え 置かれています。オーストラリアの住宅着工許可件 数は利下げと歩調を合わせるように増加傾向をた どっていました。最後の利下げとなった2013年9月に ピークを付けた後は、やや減少傾向となっていまし たが、2014年に入ると緩やかながらも再び増加傾 向となっています。 住宅着工許可件数の推移 住宅価格の上昇続く オーストラリアの住宅価格は上昇傾向が続いてい ます。特にシドニー地区での上昇が顕著となってい ます。 シドニーでは2003年の住宅ブーム沈静化が長引き、 住宅供給の抑制が続いたため、人口増加に住宅供 給が追い付いていない状況です。住宅ローン金利 が歴史的低水準にあるため住宅取得意欲を刺激し ています。居住用住宅のローンを完済し担保余力 のある世帯が資産形成目的や節税目的で物件購 入するケースが増加しています。また海外からの投 資需要も強く、特にアジアの富裕層に強い需要が あります。郊外の一軒家を売却し、住環境の良好 なシドニー中心部のマンションにリタイヤしたベビー ブーム層からの需要も高まっています。 RBAは住宅市場を警戒 RBA(オーストラリア準備銀行)は住宅市場に対し て警戒感を示しています。住宅市場の過熱感を抑 制するために、マクロ・プルーデンス政策(住宅融 資規制等)の導入を検討しています。 一方、足元の経済成長がトレンドを下回って推移し ていることなどから、RBAが利下げするとの見方が 広がったため、市場金利が低下し住宅ローン市場 には追い風となっています。むしろ規制が十分な効 果を上げるためには、ニュージーランドのように金 融引き締めが必要となってきそうです。 20 (千件) (2011年12月~2014年11月) 住宅着工許可件数 18 (トレンド) 16 14 12 10 2011年12月 2012年12月 2013年12月 出所:オーストラリア統計局 住宅価格指数の推移 140 (2011年12月30日~2015年1月14日) オーストラリア住宅価格指数 シドニー メルボルン ブリスベン 130 120 110 100 90 2011年12月 2012年12月 2011年12月30日=100 2013年12月 2014年12月 出所:Bloomberg 〈ひとつぶ豆知識〉チャールズ・キングスフォード・スミスはオーストラ リアで最も有名な人物の一人です。1928年に世界で初めて太平洋 横断飛行に成功しました。シドニー空港は彼の名にちなみ、キング スフォード・スミス空港と呼ばれています。 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投 資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在 のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績 等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではあり ません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではあり ません。
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