次世代X線望遠鏡用非球面金型の開発

再生可能資源で駆動可能な燃料電池の研究
准教授 波岡 知昭
NAMIOKA Tomoaki
工 学 部
工学部 機械工学科
燃料電池は高効率発電が可能で、今後が期待される発電装置である。
しかし、燃料電池の燃料として使用される水素は、天然資源としては存在
しておらず、化石資源から製造している2次エネルギーである。
当研究室では化石資源ではなく、
自給可能な再生可能資源(特にバイオマス)
を燃料として駆動することが可能な燃料電池の研究開発を行っている。
また、バイオマスを燃 料化(ガス化)した際に発生する微量不純物の精製
方法に関する研究も行っている。
また、航空機や大型トラック用APU(補助電源)用途を目的とした、
ジェット
燃料や軽油を直接燃料とする燃料電池の研究開発も行っている。
【研究テーマ】
直接炭化水素駆動燃料電池の電極開発
バイオマスガス化ガス駆動燃料電池の電極開発
全セラミック燃料電池燃料極の高性能化 炭化水素を含む燃料を燃料電池の燃料として使用した場合、電極上に炭素
が析出することによって発電性能の低下(電極劣化)が生じる。当研究室
では、
機能性合金を用いる手法と酸化物電極材料を用いる手法の2方向
からのアプローチで炭素析出や硫 黄に対して耐性のある新しい電極の
提案とその評価を行っている。
バイオマスガス化時に排出される微量タールの改質に関する研究
キーワード
相談に応じられる内容
水蒸気改質、固体酸化物形燃料電池、バイオマス、ガス化 炭化水素の接触改質、燃料電池、エネルギー変換、未利用資源の有効利用
次世代X線望遠鏡用非球面金型の開発
客員教授 難波 義治
NAMBA Yoshiharu
工 学 部
工学部
半世紀に渡り超精密加工および機能評価の研究に従事し、主として電子
産業・光学産業に貢献して来た。科学の発展を支える先導的なものづくり
技術を開発することを主眼としており、結果的には先端産業の新製品開発
に貢献した。このような経験から、製品の機能を向上できる新しい加工技術
の開発を狙って研究を行っている。 【研究テーマ】
7軸制御の自由曲面加工装置
合成石英製金型の研磨
次世代X線望遠鏡用非球面金型の製作
2015年に打上げるX線天文衛星ASTRO-Hには2台の硬X線望遠鏡(HXT)
と2台の軟X線望遠鏡(SXT)が搭載される。これらの望遠鏡用反射鏡は
円錐近似面であり、より結像性能を上げるには非球面化することが必要で
ある。2020年代のX線望遠鏡の打上げを目指して、JAXA、NASA、ESA
と協力して次世代のX線望遠鏡の開発が実現できる新しい超精密非球面
金型の製作を行っている。
ガラス熱成形用炭化珪素製自由曲面金型の超精密研削
光学・電子材料の超精密研削
UA3P-500Hによる形状計測
完成した回転放物面金型
キーワード
単結晶、超精密加工、フロート・ポリシング、非球面
光学・電子材料のフロート・ポリシング
Shape Adaptive Grinding(新開発の革新的研削法)
相談に応じられる内容
非線形光学結晶の加工、単結晶材料の超精密加工、フロート・ポリシング、超精密研削、
超精密切削、超精密研磨