愛媛県地球温暖化防止実行計画(改定案)に寄せられた意見と県の

愛媛県地球温暖化防止実行計画(改定案)に寄せられた意見と県の考え方
寄せられた意見の要旨
1 〇アメダスのデータから計算す
県の考え方
お話のとおり松山市や新居浜市の過去 100 年間
ると、100 年間換算で、松山市 の気温上昇には、都市化の影響もありますが、グロ
の温暖化は 1.7℃、新居浜市の ーバルな地球温暖化の影響も無視できないと考え
温暖化は 4.4℃、という結果と ております。
なるが、この気温上昇が温暖
グローバルな地球温暖化については、私たちの日
化によるものか、都市化によ 常生活や経済活動によって排出される温室効果ガ
るものか、区別できない。
スも少なからず影響を与えていると考えられます
〇グローバルな地球温暖化の現 ので、県としては、できることから着実に取り組ん
象と日常生活との因果関係を でいきたいと考えています。
明確にしてから温暖化対策を
考えるべきである。
2 〇地球温暖化対策に原発は必要
47 頁に記載させていただいたとおり、伊方原子
と考えるので「原発の再稼働 力発電所の再稼働に関する県の考え方は、国の安全
の検討」について盛り込むべ 審査が継続中であり、総合エネルギー政策を司る国
きである。
の方針も示されていないこと等から、現在白紙の状
態です。今後、最終的な結論をみた段階で、改めて
実行計画における原子力発電の位置付けを検討し
ます。
3 〇石炭火力発電のエネルギー効
大規模事業所におけるエネルギーの使用の合理
率向上のため、設備投資への 化については、エネルギーの使用の合理化に関する
財政援助をすべきである。
法律に基づき、国が指導監督を行っていることか
ら、その効率化を図るための予算措置については県
レベルではなく、一義的に国が考慮すべきものと考
えています。
県としては、火力発電所を含む県内の主要な大規
模事業所に対し、企業努力によるCO2 削減の要請
を行っているところですので、ご理解いただきます
ようお願いします。
4 〇森林がCO2 の吸収源である
田畑の温暖化対策への寄与については、50 頁「農
のと同様に、田畑の稲や野菜 山漁村地域の役割の再認識」に記載させていただい
もCO2 の吸収に寄与してい たとおり、バイオマス資源の供給源や二酸化炭素吸
る。
収源として重要な役割を担っているため、県では農
〇むしろ、森林よりも、我々の 林水産物の地産地消の推進や農林水産分野におけ
身近にある農地の方が、都市 る温室効果ガス排出削減対策の推進を図ることと
化抑制に寄与していると考え しています。
るので、農地の重要性にも言
及すべきである。
なお、都市化によるヒートアイランド対策につい
ては、49 頁「
「まちの緑」の保全と緑化の推進」に
記載させていただいたとおり、緑地の保全に努める
とともに、建物の屋上緑化や壁面緑化を推進するこ
ととしています。
5 〇「環境教育・環境学習」の項
ESD(持続可能な開発のための教育)について
目に、ESD(持続可能な開 説明を追加します。
発のための教育)について詳
しく記載すべきである。
6 〇「地域活動のリーダーの育成」
51 頁「教育体制の充実」で記載させていただい
の項目について、地域におけ たとおり、環境マイスター、環境カウンセラー、省
るリーダーの育成に努めてい エネルギー普及指導員、地球温暖化防止活動推進員
るのは理解できる。せっかく 等の講師派遣の受け入れを学校教育機関に働きか
育成したリーダーの活躍の場 けており、引き続き地域活動のリーダーの方々の活
づくりに良いアイデアはない 躍の場づくりに努めてまいります。
でしょうか。
また、27 年2月には、企業のCSR活動とNP
Oの連携を促進するため、えひめの環境活動応援セ
ミナー開催したところであり、今後とも企業とNP
Oの連携による環境リーダーの活躍の場づくりに
もつなげてまいります。
7 〇東予地方・南予地方に「えひ
現時点では、県が東予・南予地域に体験型環境学
めエコハウス」のような体験 習センターを整備する予定はありませんが、平成
型環境学習センターはあるの 27 年度には、東予・南予地域において、生物多様
でしょうか。
〇なければ作って欲しいです。
性の保全のためのモデル地区の設置を検討してい
るところです。
今後は、その他の環境保全分野においても、東
予・南予地域のNPO等と連携し、体験型環境学習
教室等の開催についても検討していきたいと考え
ております。
8 〇県職員による「県政出前講座」
地球温暖化問題に限らず、県では、県民の皆様や
を東予地方・南予地方の人が 団体からのご要望に応じ、地域や職場で行われる集
受けたい時、いつでも受ける 会に、県の職員がお伺いして、県の施策や事業等を
ことができるのでしょうか。
ご説明する「県政出前講座」を実施しています。
県内であればどこへでも県職員がお伺いします。
講座のお申込みなど詳しくは「県政出前講座」の
ホームページをご覧ください。
http://www.pref.ehime.jp/h12200/demaekoza/index.ht
ml
9 〇Ⅵ地球温暖化への適応の取り
最新の政府間パネル(IPCC)は、第5次評価
組みの1行目で「地球温暖化 報告書ですので、訂正いたします。
を防止するため、気候変動に
関する政府間パネル(IPC
C第4次評価報告書)」とあり
ますがこれは第5次ではない
でしょうか。