私たちは、共にみどりを愛し、守り、はぐくむことによ り、豊かなみどりと;pdf

私たちは、共にみどりを愛し、守り、はぐくむことによ
り、豊かなみどりと豊かな心を私たちの子孫に継承するこ
とができるのである。
私たち一人一人がみどりを介してつながり、みどり豊か
な練馬とするために、この条例を制定する。
(練馬区みどりを愛し守りはぐくむ条例前文から)
平成 20 年(2008 年)6 月施行
練馬区
1 事前協議の手続きの流れ
事業を行う場所の住所、敷地面積、事業の内容等
をお知らせください。緑化計画の事前協議が必要
窓口・電話でのご相談
か回答します。また、緑化の基準について説明し
ます。
「緑化計画事前協議申請書」に、必要な図面等を
添付して提出してください。申請書は練馬区のホ
ームページよりダウンロードが可能です。
第 16 号様式(第 25 条関係)
事前協議の申請
提出された緑化計画が、練馬区みどりを愛し守
りはぐくむ条例の基準に適合している場合は、
「緑化計画事前協議終了書」を発行します。必
ずお受け取りください。第 18 号様式(第 25 条関係)
事前協議の終了
内容を変更または取下げるときは「緑化計画変
更届出書」を提出してください。変更の場合は
変更図面等を添付してください。
自然保護条例第 14 条に該当している場合は、東
京都へ届け出た変更届一式の写しを添付してく
ださい。第 19 号様式(第 27 条関係)
事前協議の変更の申請
対象行為の事業完了後、緑化計画に係る工事が
完了したときは、しゅん工図、しゅん工写真を
添付の上、速やかに「緑化完了届出書」を提出
してください。(詳細は P.12 参照)後日、現地
確認を行います。
緑化工事完了の届出
一部を完了させたい場合には、変更申請をする
必要があります。
※提出書類はすべて正副2部必要です
1
2 対象行為
(1)地上部の緑化計画が必要な行為
分割前の区域(宅地の合計)面積 300 ㎡以上の下記の①開発行為、
②建築、その他③∼⑨の開発事業を行う場合は、地上部の緑化計画に
ついて事前に協議してください。
(2)屋上部の緑化計画が必要な行為
分割前の区域面積 300 ㎡以上の下記の②建築を行う場合で、建築物の屋
上が建ぺい率 80%の地域または防火地域にある場合は、屋上部の緑化計
画について事前に協議してください。
①開 発 行 為
②建
築
そ
の 他
主として建築物の建
建築物を新築
③屋外運動競技施設の建設(ゴルフ場、運動場他)
築又は特定工作物の
し、増築し、改
④屋外娯楽施設の建設 (遊園地他)
建設の用に供する目
築し、又は移転
⑤墓地の設置
的で行なう土地の区
する行為(建築
画形質の変更行為
基準法第 2 条第
⑥ウエスト・スクラップ処理場の設置
(都市計画法第 4 条
13 号に規定する
第 12 項に規定する
建築)
⑦材料置場の設置
⑧駐車場の設置
⑨ペット火葬施設等の設置
開発行為)
土地を分割して建築
を行うものも含む
※分割前の区域についての注意
◆もともと 300 ㎡以上の土地を分割して行う建築行為は緑化対象にな
ります。
◆300 ㎡未満の計画敷地であっても、まちづくり条例の協議申請を行
うまたは過去に行われた場所での建築行為は緑化対象になること
がありますので、詳しくはお問い合わせください。
◆開発区域面積 1,000 ㎡未満のつぎの行為は、緑化計画の事前協議が不要な場合があります
ので、お問い合わせください。
◎仮設建築物、地下の建築物、ガソリンスタンド等の建築行為
◎風致地区内で、建ぺい率や壁面後退距離の緩和を受けた建築物の建築行為
2
3 特例措置
P2 の対象行為(1)または(2)に該当する開発事業で、東京都の条例の「東
京における自然の保護と回復に関する条例」(以下、「自然保護条例」とい
う。)第 14 条に該当する場合は、特例措置(P.18 条例第 32 条)となります。
下記のとおり手続きを行ってください。
緑化計画事前協議申請書に、東京都へ提出した緑化計画書(添付書類含む)
の写しを添付して正副2部提出してください。
※自然保護条例第 47・48 条に該当した場合は、特例措置にはなりません。
通常の手続きどおり、緑化計画事前協議申請書を提出してください。詳細は
P.6「事前協議の注意点」を参照してください。
自然保護条例の概要
東京都内で 1,000 ㎡(公共施設は 250 ㎡)以上の敷地での開発計画や建築計画等に際
しては、自然保護条例の第 14 条及び第 47・48 条に基づき、自然の保全や緑化の立場か
ら「緑化計画」や「開発許可」を行っています。該当する場合は東京都へお問い合わせく
ださい。
(対象規模)
条例第 14 条(緑化計画):敷地面積 1,000 ㎡(公共施設は 250 ㎡)以上
条例第 47・48 条(開発許可):自然地を含む 3,000 ㎡(風致地区内は 1,000 ㎡)以上
(問い合わせ先)
条例第 14 条(緑化計画)・条例第 47・48 条(開発許可)
都庁第2庁舎9階
東京都環境局 自然環境部 緑環境課 指導係
電話 03-5388-3455(直通)
03-5321-1111(都庁代表)
3
4 申請時期について
練馬区まちづくり条例の協議申請の対象か否かによって、緑化計画の
事前協議申請をすべき時期が変わりますのでご注意ください。
① 練馬区まちづくり条例の協議申請の対象である場合
→
まちづくり条例第 73 条の協議申請までに緑化計画の事前協議を終了
し、「緑化計画事前協議終了書」を受け取ってください。
練馬区まちづくり条例(以下、「まちづくり条例」という。)で協議申請が必
要な行為に該当する場合は、まちづくり条例の協議申請書に「緑化計画事前協
議終了書」の写しを添付することになっています。
自然保護条例の対象の場合も、都の協議書のみでは申請できません。
(P3 参照)
まちづくり条例の協議申請が必要な行為は、大規模建築物の建築、特定用途建
築物の建築、宅地開発事業(区域面積 500 ㎡以上)、墓地の設置、自動車駐車場の設
置、材料置場の設置、ウエスト・スクラップ処理場の設置、ペット火葬施設等の設置の各
手続きです。それぞれ取扱い窓口が異なりますので、協議先については下記へお
問い合わせください。
問い合わせ先:練馬区環境まちづくり事業本部
℡ 03-3993-1111(代表)
都市整備部都市計画課
②
練馬区まちづくり条例の協議申請の対象外である場合
開 発 行 為
建
築
そ
の
他
開発行為に着手する日の
建築基準法第 6 条第 1
施設の建設及び設置の工
前まで
項に規定する申請又は
事に着手する日の前まで
同法第 6 条の 2 第 1 項
の規定による確認を受
けるための書類の提出
の日の前まで
建築基準法第 18 条第 2
項に規定する通知の日
の前まで
4
5 申請書類
緑化計画事前協議申請書に、つぎの書類を添付して、
2部提出してください。
添
・案
付 書
類
内 図
・地上部の緑化計画図
・屋上部の緑化計画図(平面図、緑化断面図、建築物の立面図)
※屋上部対象地域で利用可能な屋上部がない場合は、利用可能な屋上部がないことが
わかる図面をつけてください。
・樹木現況図(既存樹木を残す場合のみ必要)
なお、自然保護条例第 14 条に該当した場合は
P.3「3
特例措置」に記載した手続きを行ってください。
※屋上部の緑化計画図は、つぎの場合に添付してください。
◆P.2
2対象行為の(2)に該当した場合
◆P.2
2対象行為の(2)に該当しない場合で、地上部の基準緑被面積を
屋上部へ振り替えた場合
ただし、自然保護条例第
14 条に該当した場合はつぎのとおりです。 参照)
※地上部の緑化計画図には、つぎのものを記載してください。(P.12∼14
①縮尺 ②方位 ③敷地境界線 ④建築物の位置 ⑤道路の位置と幅員
・東京都へ提出した緑化計画書(添付書類含む)の写し
⑥樹木の位置と樹種
⑦地被植物等および生け垣の位置と種類
⑧基準緑被面積・計画緑被面積の算出過程
※屋上部の緑化計画図には、つぎのものを記載してください。(P.15 参照)
①縮尺
②方位
③敷地境界線
⑥樹木の位置と樹種
④建築物の位置
⑤道路の位置と幅員
⑦花壇・菜園・地被植物等の位置と種類
⑧基準緑被面積・計画緑被面積の算出過程
⑨緑化断面図
⑩建築物の立面図
申請は窓口のみの取り扱いとなります。郵送やFAXは対応しておりません。
5
6 事前協議の注意点
緑化の再協議と緑化工事の完了期限について
建築確認申請時、建築主と緑化の協議の申請者が同じである必要があります。
開発事業者などが一度緑化計画の事前協議を申請したところであっても、建築を行う者(建築確
認申請者)が開発事業者と異なる場合は、建築を行う者が再度緑化計画の事前協議を行う必要が
ありますので、開発事業者は建築主に必ずお伝えください。
緑化工事は開発行為で開発事業完了時に緑化が完了できない場合、当該開発事業区域内で行な
う建築の完了時までに緑化工事を完了してください。
自然保護条例第 47・48 条に該当した場合について
自然保護条例第 47・48 条に該当した場合、
以下の順序で各申請手続きを行うことになります。
①緑化計画の事前協議申請(まちづくり条例第 73 条協議申請の前)
②都市計画法第 29 条(開発許可)および練馬区まちづくり条例第 73 条の申請(自然保護条例
第 47・48 条許可申請の前)
③東京都に自然保護条例第 47・48 条許可申請(都市計画法第 29 条の許可後)
④緑化計画の変更届出書提出(自然保護条例第 47・48 条の許可後、必要な場合)
風致地区内の事前協議について
風致地区内で宅地造成を伴い建築を計画され、まちづくり条例協議申請が必要な場合、以下の
順序で各申請手続きを行うことになります。
① 緑化計画の事前協議申請(まちづくり条例協議申請の前)
② 風致地区の宅地造成等許可申請(まちづくり条例協議申請後速やかに)
③ 風致地区の建築物許可申請(1棟ごとの申請、建築確認申請の前)
なお開発面積が 1000 ㎡以上の場合は、手続きが異なることがありますのでご注意ください。
(p3 参照)
各条例とのかかわり
みどり条例
[イメージ]
自然保護条例(都条例)
6
まちづくり条例
風致地区条例
7 基準緑被面積の算出
(1)算出方法
緑化計画図で基準緑被面積以上の緑被面積を計画してください。
基準緑被面積の算出方法は、つぎのとおりです。
基準緑被面積の端数処理においては小数点第3位の切り上げまたは実数にしてください。
地
上 部
・建築の場合つぎの①と②により算出される面積のうち、小さいほうの面積を基
準緑被面積とします。
①(敷地面積−建築面積※ )×0.3
②(敷地面積−敷地面積×建ぺい率※ ×0.8)×0.3
・開発行為(建築計画がなく造成のみの計画で、開発許可またはまちづくり条例協
議の前に申請が必要な場合に限る)は以下の式により求めた面積を基準緑被面積
とします。
(開発許可またはまちづくり条例協議の後に変更届を出す場合は、上記①②の式
を適用します。また、開発行為の申請者と異なる者が建築を行う場合は再協
議が必要です。詳細は P.6
6 事前協議の注意点をご覧ください。)
宅地面積※ ×(1−建ぺい率)×0.3
※建ぺい率とは、建築基準法第 53 条の規定による建ぺい率です。
例
角地
+10%
風致地区内でも、建築基準法上の建ぺい率です。
※建築面積とは、建築基準法施行令第2条第1項第2号に規定する建築面積です。
(駐車スペース・車路は建築面積に含むことはできません。)
※宅地面積とは、開発行為をする土地の区域の面積から公共の用に供する部分
の面積を差し引いて得た面積です。区画により建ぺい率が異なる場合の計算
方法については、お問い合わせください。
・その他施設の設置(P.2 に記載されている③∼⑨の施設の設置)
敷地面積 ×0.1
※敷地面積から駐車スペース、車路等は控除できません。
7
屋
上 部
つぎの式により算出される面積を基準緑被面積とします。
利用可能な屋上部※ の面積×0.2
※利用可能な屋上部とは、建築物の屋根部分で人の出入りおよび利用可能な部
分から、当該建築物の管理に必要な施設に係る部分を除いたものをいいます。
注意:ルーフバルコニーなども対象になります。
※利用可能な屋上部がない場合は、基準緑被面積に含まれません。
地上部と屋上部の緑被面積の振替
(利用可能な屋上部がある場合のみ振替可能です)
◆地上部の基準緑被面積を満たすことが困難な場合
地上部の基準緑被面積のうち緑化が困難な面積相当分は、当該建築物の利用
可能な屋上部の同一面積の緑化をもって振り替えることができます。
※屋上部は地被類の面積もそのまま緑化面積として算入できます。
◆屋上部の基準緑被面積を満たすことが困難な場合
屋上部の基準緑被面積のうち緑化が困難な面積相当分は、地上部の同一面積の緑化をもっ
て振り替えることができます。
※地上部は地被類の面積は3割しか緑化面積に算入できません。
(2)計算例
敷地面積 500 ㎡
建築面積 250 ㎡
建ぺい率 50%
①(500 ㎡−250 ㎡)×0.3=75 ㎡
②(500 ㎡−500 ㎡×0.5×0.8)×0.3=90 ㎡
75 ㎡<90 ㎡
したがって、基準緑被面積は 75 ㎡です。
※店舗等の駐車スペース・車路は建築面積に含むことはできません。この二式
により算出します。
開発行為(宅地面積 2,000 ㎡
各区画の建ぺい率 50%)
2,000 ㎡×(1-0.5)×0.3=300 ㎡
したがって、基準緑被面積は 300 ㎡です。
※各区画の建ぺい率が異なる場合は、区画の面積と建ぺい率から面積比例案
分で計算に使用する建ぺい率を算出します。詳しくはお問い合わせくださ
い。
8
8 計画緑被面積の算出基準
(1)新規の緑化(地上部)
地上部で新規に緑化する場合は、つぎのとおり計画緑被面積を算出してください。
その際、計画緑被面積の端数処理においては小数点第3位の切り捨てまたは実数に
してください。
※地上部緑化においては、プランター等の緑化は認めていません。
① 樹木
(高木、中木、低木は樹種により決定しています。P.13 の「樹木分類表」をご参照ください)
高木 …………… 1 本あたり5㎡
(植栽時に高さ 2.0m以上必要)
中木 …………… 1 本あたり2㎡
(植栽時に高さ 1.5m以上必要)
低木 …………… 1 本あたり 0.5 ㎡
(植栽時に高さ 0.3m以上必要)
(低木は、植栽地1㎡あたり2本まで緑被面積に算入できます。2本を超える場合は、
密植とみなし植栽地面積を緑被面積とします。)
※基準の高さを満たしていない樹木は、高木は中木、中木は低木とみなします。
(基準未
満の低木は樹冠投影面積を緑被面積とします。樹冠投影面積の考え方については、P.11
(3)既存樹木 の項目をご参照ください)
※高木・中木は、樹間距離(高木は2m以上、中木は1m以上、高木と中木は 1.5m
以上)をとって植栽してください(P.10 図1)。間隔が取れない場合は②生け垣の計算
になります。
※高木および中木の下に低木・地被類等を植栽する場合はダブルカウントが可能です。
(P.10 図2−1,2)
② 生け垣(高木または中木の樹種)
生け垣の延長×1.0 mにより算出した面積です。
③ 地被類等(接道の割り増しはできません)
多年生の芝、リュウノヒゲ、アイビー、シダ植物、草本性植物等は、
植栽面積×0.3 により算出した面積です。
(屋上部は植栽面積をそのまま算入します)
④接道緑化に対する割り増し
接道部に①樹木、②生け垣を植栽した場合は、緑被面積を 1.5 倍することができます。
※接道部とは、一般の通行の用に供されている道路および河川敷・水路敷等の境界線か
ら3mの範囲です。ただし、工作物・ブロック塀等で遮へいされないこと(道路から
樹木が2/3以上見えること)が条件です。
(P.10 図3)
⑤壁面緑化(建築物の外壁部分に、多年生のつる植物を用いて緑化すること)
ア.補助資材のない場合
緑化する壁面の延長×1.0 mにより算出した面積です。
イ.補助資材のある場合
補助資材の面積のうち植物が登はん可能な部分を緑被面積とします。
9
図1
樹木の間隔
中木
中木
1m 以上
図2−1
高木
高木
1.5m 以上
2m 以上
ダブルカウントが可能な場合
ダブルカウントが可能な組み合わせ:
・高木+低木
・高木+地被類等
中木
・中木+低木
高木
・中木+地被類等
左図の場合は、高木+低木または中木+低木
のため、ダブルカウントが可能。
したがって緑化面積は、
低木
5×1 + 2×1 + 0.5×4 = 9.0
図2−2
より 9.0 ㎡となる。
ダブルカウントが不可能な場合
ダブルカウントが不可能な組み合わせ:
・高木+中木
芝生 4.0 ㎡
・低木+地被類等
左図の場合は低木+地被類等のため、
ダブルカウントが不可能。
そのため、芝生の面積から低木分の面積を控除
低木2本
する必要がある。
したがって緑化面積は、
0.5×2+(4.0-0.5×2)×0.3
= 1.0 + 3.0×0.3 = 1.9
図3
より 1.9 ㎡となる。
接道緑化における遮蔽の考え方
左図の場合、
樹木の高さ(a)のうち、遮蔽されている部分
a
(b)の占める割合が3分の1以内であれば
遮蔽物
割り増しが可能。
b=a/3 以下
道路側
樹木
10
※樹木に含まれるのは、樹木・生け垣です。
(2)新規の緑化(屋上部)
屋上部に新規に緑化する場合は、つぎのとおり緑被面積を算出します。
縁石等で区画された植栽基盤(有効容量 50 リットル以上のプランター類を含む。)の面積を緑
被面積とします。ただし、植栽基盤には樹木、地被類等(芝、リュウノヒゲ、アイビー、セダ
ム、シダ植物、スギゴケ類、その他の草本性植物)が植栽されていなければなりません。
※緑被面積に算入できるのは、利用可能な屋上部の緑化に限られます。
(3)既存樹木(敷地内の移植を含む)
既存樹木を残す場合は、つぎのとおり緑被面積を算出します。
① 幹周り 100cm 以上の樹木(地上高 1.2mの幹周り)
樹冠投影面積の 1.5 倍を緑被面積とします。
※樹冠投影面積とは、樹木の枝葉が伸びている部分を地表に真上から投影した面積です。
② ①以外
樹冠投影面積を緑被面積とします。
※①及び②で算出した面積が高木で 5 ㎡に満たない場合は 5 ㎡、中木で 2 ㎡に満たない場合は
2 ㎡、低木で 0.5 ㎡に満たない場合は 0.5 ㎡とします。
※既存樹木はダブルカウントができません。樹冠が重なる部分は除いて計算してください。
(図4)また、接道部に対する割り増しはありません。
※既存の地被類等は、その被覆面積を緑被面積とします。
図4
既存樹木のダブルカウント禁止
<左図の緑地の計算方法>
芝生(新規)
20.0 ㎡
マツ(既存)
樹高 3.0m
樹冠投影面積
既存樹木の面積
マツは高木の分類、樹高 3.0m>2.0m(高木の最低限)
このため、樹冠投影面積と 5 ㎡(高木)のうち大きな
方を採用
8.0 > 5 より 8.0 ㎡となる。
8.0 ㎡
芝生の面積
全体から既存樹木の分を除いた上で 0.3 を乗じるので、
(20.0-8.0)×0.3 = 3.6 より 3.6 ㎡となる。
したがって、緑地全体の面積は
8.0 + 3.6 = 11.6 より 11.6 ㎡となる。
11
緑化計画にあたっての留意点
(1)既存樹木・樹林の保全
①既存樹木・樹林は可能な限り保全してください。
②既存樹木での大径木(幹周り 100cm 以上)または樹林地が一定規模以上(100 ㎡以
上)でやむを得ず伐採する場合は、樹木樹林伐採届出書(裏表紙参照)を提出し
てください。
③保護樹木・保護樹林等に指定されている樹木・樹林は伐採できません。伐採を
する際には事前に指定解除の手続きが必要です。(担当:みどり推進課みどり事
業係)
(2)樹 木 等 の 配 置
①緑化ブロックは、駐車スペースに設置する場合は原則として緑被面積とするこ
とはできません。駐車スペース以外の場所に設置する場合は、植栽が可能な部
分の面積の 0.3 倍を緑被面積とすることが可能です。
②接道緑化に対する割り増しにおけるフェンスの取扱いについては、位置や構造
等が分かる資料を持参の上、窓口までお越しください。
③開発行為等で複数区画の緑化を計画する場合は、区画ごとの緑被率がなるべく
均一になるようにしてください。
(3)接 道 部 緑 化
できる限り接道部の緑化に努めてください。
9 完了の届出
(1)必要書類
緑化完了届出書(第 20 号様式)に、しゅん工図、しゅん工写真を添付して正副2部
提出してください。
自然保護条例第 14 条に該当している場合は、東京都へ届け出た完了書類一式の写し
を添付してください。
(2)提出時期
開発行為で行為完了時に緑化が完了できない場合は、当該事業区域内で行う建築の
完了時に提出してください。建築を行う者が開発行為の申請者と異なる場合は、再協
議が必要です。(詳細は P.6 緑化の再協議と緑化工事の完了期限について をご参照
ください。)
建築・その他の場合は、原則として事業完了後すみやかに提出してください。
(植栽
時季等の理由でやむをえない場合は、事業完了から6カ月以内に提出してください。)
12
樹木分類表
樹木分類の考え方については、練馬区では下記の内容により分類を行っています。
高木:成木時の高さが5mを超える樹木(植栽時に高さ 2.0m以上あることが必要)
中木:成木時の高さが3mを超える樹木(植栽時に高さ 1.5m以上あることが必要)
低木:高木・中木以外の樹木
※この表に無い樹種、およびタケ類、つる植物については、個別に回答しますので
お問い合わせください。
高木(緑被面積 5 ㎡/本)
常緑樹 アカマツ、アカシア類、オガタマノキ、カシ類、クスノキ、クロガネモチ、クロマツ、
ゲッケイジュ、シイ類、シマトネリコ、スギ、ソヨゴ、タイサンボク、タブノキ、ヒノキ、
ヒマラヤスギ、ビワ、ベンジャミン、モチノキ、モッコク、モミ類、ヤマモモ
落葉樹 アオギリ、イチョウ、エゴノキ、エノキ、エンジュ、カエデ、カキ、カシワ、カツラ、
カリン、キリ、クヌギ、ケヤキ、コナラ、コブシ(練馬区の木)、サクラ、
シャラ(ナツツバキ)、ジューンベリー、スズカケノキ、トチノキ、トネリコ、ニレ、
ネムノキ、ハナミズキ、ホオノキ、ミズキ、ムクノキ、ヤマボウシ、ユリノキ
中木(緑被面積 2 ㎡/本)
常緑樹 イチゴノキ、イヌツゲ、オリーブ、カイヅカイブキ、カクレミノ、カナメモチ、
キョウチクトウ、キンモクセイ、コニファー類、サザンカ、サンゴジュ、シキミ、
シュロ、ツバキ、トキワマンサク、ドラセナ、ネズミモチ、ヒイラギ、ヒサカキ、
ヒメユズリハ、マサキ、ラカンマキ
落葉樹 アカメガシワ、イボタノキ、ウメ、カイドウ、ガマズミ、カラタチ、ザクロ、
サルスベリ、ハゼノキ、マユミ、マンサク、ムクゲ、モクレン
低木(緑被面積 0.5 ㎡/本)
常緑樹 アオキ、アセビ、アベリア、イワナンテン、キンカン、クサツゲ、クチナシ、
シャクナゲ、シャリンバイ、シルバープリペット、ジンチョウゲ、ソテツ、
ツツジ(練馬区の花)、トベラ、ナンテン、ハクチョウゲ、ヒイラギナンテン、
ピラカンサ、マホニア、ヤツデ、ラベンダー
落葉樹 アジサイ、ウツギ類、エニシダ、グミ、コデマリ、ニシキギ、ハギ、ハナズオウ、
ブルーベリー、ボケ、ヤマブキ、ユキヤナギ、レンギョウ
13
N
地上部緑化計画図作成例(開発行為の場合)
各区画の建ぺい率が、
異なる場合の作成例です。
3.0m
キ
キ
1 区画
敷地面積 110㎡
建ぺい率 60%
キ
2 区画
敷地面積 110㎡
建ぺい率 50%
ハ
生け垣 6.0m
3 区画
敷地面積 130㎡
建ぺい率 50%
キ
キ
5.0m
キ
道
キ
路
キ
キ
キ
キ
4 区画
敷地面積 110㎡
建ぺい率 60%
キ
ハ
5 区画
敷地面積 110㎡
建ぺい率 50%
キ
ハ
6 区画
敷地面積 130㎡
建ぺい率 50%
キ
ハ
生け垣 12.0m
ハ
縮尺 1/・・・
3.0m
敷地面積 110+110+130+110+110+130=700 ㎡
凡
例
(110+110)/700×0.6+(110+130+110+130)/700×0.5=0.5314
ハ
ハナミズキ(高木)
基準緑被面積 700×(1−0.5314)×0.3=98.406 ㎡
キ
キンモクセイ(中木)
計画緑被面積(44+56.25)=100.25 ㎡
ツツジ(低木)
カナメモチ生け垣
接道部以外
形状寸法
名
称
高さ
(m)
数
葉張り
(m)
高木
(本)
3
ハナミズキ
2.5
1.5
キンモクセイ
1.5
1.0
ツツジ
0.5
0.5
カナメモチ
1.2
0.5
計
量
中木
(本)
低木
(本)
生垣
(m)
5
14
12.0
3
5
14
計 算 式
緑被面積(㎡)
5 ㎡×3 本
15
2 ㎡×5 本
10
0.5 ㎡×14 本
7
1.0m× 12.0m
12
12.0
44
接道部
形状寸法
名
称
高さ
(m)
数
葉張り
(m)
高木
(本)
2
ハナミズキ
2.5
1.5
キンモクセイ
1.5
1.0
ツツジ
0.5
0.5
カナメモチ
1.2
0.5
計
量
中木
(本)
低木
(本)
生垣
(m)
5 ㎡×2 本×1.5
9
7
6.0
2
計 算 式
9
7
6.0
14
緑被面積(㎡)
15
2 ㎡×9 本×1.5
27
0.5 ㎡×7 本×1.5
5.25
1.0m×6.0m×1.5
9
56.25
N
地上部緑化計画図作成例(戸建て住宅を複数区画建築の場合)
5.0m
※各区画の建ぺい率が同じ場合の作成例です。建ぺい率の異なる区画がある
場合の基準緑被面積の算出方法はお問い合わせください。
3.0m
ハ
道
ハ
ハ
路
ハ
ハ
ハ
建物
建物
建物
1 区画
敷地面積 110 ㎡
建築面積 50 ㎡
建ぺい率 50%
2区画
敷地面積 110 ㎡
建築面積 50 ㎡
建ぺい率 50%
3区画
敷地面積 110 ㎡
建築面積 50 ㎡
建ぺい率 50%
キ
キ
キ
縮尺 1/・・・
敷地面積 110+110+110=330 ㎡
建築面積 50+50+50=150 ㎡
建ぺい率 50%
①(330−150)×0.3=54 ㎡
②(330−330×0.5×0.8)×0.3=59.4 ㎡
基準緑被面積 54<59.4 なので 54 ㎡
計画緑被面積(9+45)=54 ㎡
凡
例
ハ
ハナミズキ(高木)
キ
キンモクセイ(中木)
ツツジ(低木)
接道部以外
形状寸法
名
称
キンモクセイ
ツツジ
計
高さ
(m)
数
葉張り
(m)
1.5
0.5
高木
(本)
量
中木
(本)
1.0
0.5
計 算 式
低木
(本)
3
3
緑被面積(㎡)
2 ㎡×3 本
0.5 ㎡×6 本
6
6
6
3
9
接道部
形状寸法
名
称
ハナミズキ
計
高さ
(m)
2.5
数
葉張り
(m)
高木
(本)
1.5
6
6
中木
(本)
量
計 算 式
低木
(本)
5 ㎡×6 本×1.5
15
緑被面積(㎡)
45
45
N
地上部緑化計画図作成例(共同住宅等の建築の場合)
3.0m
6.0m
道
ハ
ハ
低木密植
2.0m×5.0m
ハ
低木密植
2.0m×5.0m
生け垣
15.0m
建
芝生
2.0m×8.0m
低木密植
2.0m×5.0m
物
キ
敷地面積 800 ㎡
路
シ
キ
シ
キ
縮尺 1/・・・
建築面積 450 ㎡
シ
シ
凡 例
シラカシ
ハ
ハナミズキ
建ぺい率 60%
① (800−450)×0.3=105 ㎡
キ
キンモクセイ
②(800−800×0.6×0.8)×0.3=124.8 ㎡
芝
基準緑被面積 105<124.8 なので 105 ㎡
低木密植
計画緑被面積(40.8+67.5)=108.3 ㎡
生
カナメモチ生け垣
接道部以外
形状寸法
名
称
シラカシ
キンモクセイ
カナメモチ
芝生
計
高さ
(m)
数
葉張り
(m)
高木
(本)
2.0
1.0
0.5
3
3.5
1.5
1.2
中木
(本)
量
低木密植
(㎡)
生垣
(m)
地被類等
(㎡)
3
15.0
3
15.0
16.0
16.0
生垣
(m)
地被類等
(㎡)
3
計 算 式
5 ㎡×3 本
2 ㎡×3 本
1.0m×15.0m
2.0m×8.0m×0.3
緑被面積
(㎡)
15
6
15
4.8
40.8
接道部
形状寸法
名
称
ハナミズキ
ツツジ
計
高さ
(m)
2.5
0.5
数
葉張り
(m)
高木
(本)
1.5
0.5
3
3
中木
(本)
量
低木密植
(㎡)
30.0
30.0
16
計 算 式
5 ㎡×3 本×1.5
2.0×5.0×3 箇所×1.5
緑被面積
(㎡)
22.5
45
67.5
N
屋上部緑化計画図作成例(共同住宅等の建築の場合)
利用可能な
屋上部分
路
6.0m
10.0m
芝生
12.0m
6.0m
道
25.0m
屋上平面図
敷地面積 800 ㎡
縮尺 1/・・・
建築面積 450 ㎡
建ぺい率 60%
利用可能な屋上部の面積 25.0×12.0=300 ㎡
基準緑被面積 300×0.2=60 ㎡
計画緑被面積(6.0×10.0)=60 ㎡
植栽内訳
名称
芝
形状寸法
高さ(m)
数量
葉張り(m)
生
単位
60
屋上部緑化の場合、
○緑化断面図
○建築物の立面図
を忘れずに添付していただきます
ようお願いします。
17
防火地域
練馬区みどりを愛し守りはぐくむ条例(抜粋)
第5章
みどりを守りはぐくむ手続
第1節 開発事業の手続
(事前協議等)
第 31 条 開発事業者は、つぎの各号に定める行為を行おうとするときは、それぞ
れ当該各号に定める計画の内容について、規則で定めるところにより区長に協
議しなければならない。
⑴
開発事業に係る土地の区域(以下「開発区域」という。)の面積が 300 平
方メートル以上の開発事業
⑵
開発区域の地上部の緑化に関する計画
建築物の敷地の面積が 300 平方メートル以上の建築で、当該建築物が建ぺ
い率 10 分の8の地域または都市計画法第8条第1項第5号の防火地域内に存
するとき
2
当該建築物の屋上部の緑化に関する計画
区長は、前項の規定による協議があったときは、開発事業者に対して、別表
で定める緑化基準に基づき、規則で定めるところにより必要な助言または指導
を行うことができる。
3
区長は、第1項の規定による協議が終了したときは、開発事業者に対して、
規則で定めるところにより通知するものとする。
(特例措置)
第 32 条
開発事業が、東京における自然の保護と回復に関する条例(平成 12 年東
京都条例第 216 号。以下「自然保護条例」という。)第 14 条第1項に規定する
緑化計画書の届出を要する行為に該当するときは、当該緑化計画書の写しを区
長に提出することにより、前条第1項の規定による協議が終了したものとみな
す。
(事前協議の変更)
第 34 条
開発事業者は、第 31 条第3項の規定による通知を受けてから開発事業が
完了するまでの間に、当該通知に係る協議の内容を変更しようとするときは、
規則で定めるところにより区長に届け出なければならない。
(緑化工事完了の届出)
第 35 条
開発事業者は、第 31 条第1項の規定により協議を行った行為について、
当該協議に基づく緑化に係る工事が完了したときは、速やかに、規則で定める
ところにより区長に届け出なければならない。ただし、第 32 条の規定により協
議が終了したものとみなす開発事業については、自然保護条例第 14 条第2項に
規定する緑化完了書の写しの提出をもって届出があったものとみなす。
(維持管理の義務)
第 36 条
開発区域内で新たに土地または建築物の所有権を取得した者は、開発事
業により植栽した草木の適切な維持管理に努めなければならない。
18
他 の 制 度 の ご 案 内
伐
採
届
○樹木・樹林伐採届出
伐採樹木・樹林がつぎに該当するときは、
伐採する 30 日前までに届出が必要です。
地上高 1.2mにおける
幹周りが 100cm 以上のもの
樹林 面積が 100 ㎡以上のもの
樹木
開発調整課緑化審査係
本庁舎15階の窓口にてご相談ください。
緑化計画の手引き(pdf 版)と各申請書(Excel 版)は
練馬区ホームページよりダウンロードできます。
ダウンロード方法:
練馬区トップページ「暮らしのガイド」→「事業者向け」→「土木・建築関係」
→「緑化計画の事前協議について」
■開発行為や建築行為などにふくまれるもの
の項目に載っています。
平成 27 年(2015 年)3 月発行
連絡先
練馬区
環境まちづくり事業本部
都市整備部 開発調整課 緑化審査係
TEL 03(3993)1111(代表) 内線 8585 8586
直 通 03(5984)2406
〒176−8501 練馬区豊玉北6−12−1(本庁舎15階)
19