軽度者に対する福祉用具貸与の取扱について [老企第36号 第2の9(2)] 1、軽度者(要支援1・2、要介護1)について、その状態像から使用が想定しにくい以下の種目は、 原則保険給付の対象外となっています。 ※セニアカーについては介護度にかかわらず要提出(注 1) ・車いす及び同付属品 ・特殊寝台及び同付属品 ・床ずれ防止用具及び体位変換器 ・認知症老人徘徊感知機器 ・移動用リフト(つり具部分を除く) ・自動排泄処理装置 ※要介護2及び要介護3の利用者についても要提出 2、ただし、要介護認定の認定調査票(基本調査)の直近の調査結果によっては、保険給付の対象とし て福祉用具貸与が可能な場合があります。項目は以下の通りです。 対象外種目 厚生労働大臣が定める者(95 号告示第二十五号のイ) 認定調査の結果 ア車いす (1) 日常的に歩行が困難な者 基本調査 1-7「3.できない」 及び車いす付属品 (2) 日常生活範囲における移動の支援が特に必要と →要 ※(1)(2)のいずれかに該 認められる者 理由書提出 当する者 イ特殊寝台 (1) 日常的に起きあがりが困難な者 基本調査 1-4「3.できない」 及び特殊寝台付属品 (2) 日常的に寝返りが困難な者 基本調査 1-3「3.できない」 日常的に寝返りが困難な者 基本調査 1-3「3.できない」 エ認知症老人徘徊感 (1) 意思の伝達、介護者への反応、記憶・理解のいず 基本調査 3-1「1.調査対象者が意見 知機器 れかに支障がある者 を他者に伝達できる」以外 又は ※(1)(2)のいずれかに該 当する者 ウ床ずれ防止用具及 び体位変換器 ※(1)(2)のいずれにも該 基本調査 3-2∼3-7 のいずれか「2. 当する者 できない」以外 又は 基本調査 3-8∼4-15 のいずれか「1. ない」以外 その他、主治医意見書において、 認知症の症状がある旨の記載がさ れている場合も含む。 (2) 移動において全介助を必要としない者 基本調査 2-2「4.全介助」以外 オ移動用リフト (1) 日常的に立ち上がりが困難な者 基本調査 1-8「3.できない」 (つり具部分を除く) (2) 移乗が一部介助または全介助を必要とする者 基本調査 2-1「3.一部介助」 ※ (1)(2)(3) の い ず れ か に該当する者 又は「4.全介助」 (3) 生活環境において段差の解消が必要と認められる者 →要 理由書提出 カ自動排泄処理装置 (1) 排便が全介助を必要とする者 基本調査 2-6「4.全介助」 ※(1)(2)のいずれにも該当 (2) 移乗が全介助を必要とする者 基本調査 2-1「4.全介助」 する者 ① 上記ア(2)、オ(3)以外の項目に該当する者は、那覇市への確認は不要です。 (指定福祉用具貸与事 業者には、認定調査票について必要な部分の写しを保存する必要がありますので、ご協力下さい。 ) ② アの(2) 「移動の支援が特に必要と認められる者」 、及びオの(3) 「段差の解消が必要と認められる 者」については該当する基本調査結果がないため、適正給付のため、那覇市への事前の書類提出が必 要です。 3、医師の医学的な所見に基づき判断され、かつ、サービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメ ントにより福祉用具貸与が特に必要である旨が判断される場合、給付できる場合があります。 i)疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって頻繁に 95 号告示第 二十五のイに該当する者(例パーキンソン病の治療薬によるON・OFF現象) ii)疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期のうちに 95 号告示第二十五号のイに該当する に至ることが確実に見込まれる者(例がん末期の急速な状態悪化) iii)疾病その他の原因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学的判断から 95 号告 示第二十五号のイに該当すると判断できる者 (例ぜんそく発作等による呼吸不全、心疾患による心不全、嚥下障害による誤嚥性肺炎の回避) 注:括弧内の状態はあくまでも例示です。逆に括弧内の状態以外であっても、該当する場合があります。 一連のプロセスとしては、 ① 医師の医学的な所見に基づき判断されていること。 ② サービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントにより福祉用具貸与が特に必要である旨が 判断されている場合であること。 ③ 保険者(那覇市)が、書面等確実な方法により確認することにより貸与の可否を判断します。 (書面等を提出して下さい) ※医学的な所見については(1)主治医意見書による確認、(2)医師の診断書、(3)担当の介護支援専門員が聴 取し確認する方法があります。(2)に関しては診断書料が発生する旨、事前に利用者へ確認して下さい。 4、福祉用具例外給付に係る書類等の提出について 1)提出先 要介護・要支援ともに ちゃーがんじゅう課給付グループです。 2)提出書類 要介護 例外給付の福祉用具を必要と認めた理由書、直近のアセスメント表、居宅サービス計画書(1)(2)(3)、サービス 担当者会議録、サービス利用票及び別票、継続利用者の場合はモニタリング表、その他必要と判断した書類 要支援 福祉用具を必要と認めた理由書、基本情報、チェックリスト、介護予防サービス支援計画書、サービス担当者会議 録に相当する記録、サービス利用票及び別票、継続利用者の場合はモニタリング表、その他必要と判断した書類 3)提出時期 原則、貸与前に提出して下さい。 ① 軽度者が初めて福祉用具貸与の例外給付を利用しようとするとき(例外給付に係る貸与品目の追加、 変更をしようとするときも含む。) ※「初めて」には、要介護 2 以上の者が、要介護更新認定・状態区分変更の認定の結果、 「要支援 1・2、 要介護 1」になり、福祉用具貸与の例外給付を利用しようとする場合、また自動排泄処理装置(尿のみを 自動的に吸引する機能のものを除く)の対象者は、 「要介護 2・3」を含む。 ② 福祉用具の例外給付の利用者についての要介護更新認定後に開催するサービス担当者会議の後 ③ 那覇市で設定した例外給付の認定期間が終了し、終了後も継続して貸与の必要性があるとサービス担 当者会議で判断されたとき ④ その他、那覇市が確認(チェック票等の提出)の必要があると判断したとき 4)暫定プランを作成する際の取扱 介護度が確定した後、速やか(概ね 2 週間以内)に提出することで可能としますが、軽度と判定され た場合、一連のプロセスを経ずに貸与された場合は、算定できない場合があります。 また、介護度が確定する前に提出することを妨げるものではありません。 5)セニアカー貸与の取り扱い(注 1) セニアカー貸与については、安全運転に特段配慮されなければならない福祉用具であるため、那覇市 では介護度に問わず理由書等の提出を求めています。提出書類としては、上記に記載されているものの 他に、セニアカー調査判定票 も提出して下さい。セニアカー調査判定票は、書類等提出前に、介護支 援専門員にて実地調査を行った上で作成してください。 提出後、実地調査を行ったうえで貸与の可否を判定する場合がありますので、ご協力をお願いします。 6)福祉用具貸与の算定・給付が可能となる日について 指定居宅介護(介護予防)支援事業者が、サービス担当者会議を開催して貸与の必要性があることを 確認した日より算定・給付が可能となります。 ※ ただし、那覇市が「該当(算定可)」と判断した場合に限ります。また、理由書等の提出が遅れた場 合(概ねサービス担当者会議開催後 1 ヶ月を越える場合)は、理由書等提出日を算定・給付が可能と なる日とする場合があります。 那覇市 福祉部ちゃーがんじゅう課 給付G 福祉用具貸与例外給付担当 電話:098-862-9010 内線 2418
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