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Safe Car News
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2015 年 2 月号
Information Service
SBD Safe Car ニュースレターでは、アクティブセーフティおよび先進運転支援システム(ADAS)に関す
る最新ニュースレターを隔月で提供しています。また、独占インタビュー、動向分析、特集記事、SBD が
発行している「ADAS ガイド 欧州、米国、中国編」の中からハイライトをお届けします。
CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)とデトロイトで開催された北米国際自動車ショーで
は様々な新しいコンセプトが発表されました。今回は両イベントにおけるセーフカーの最新動向を紹介し
ます。
今月のトピックス
GM が自動運転車を目指し
Google と提携し協議を開始
中国の GAC が
NAIAS で自動運転車
WITSTAR を発表
日産と NASA が自動
運転車に向け提携
Bosch iBooster が自動
運転車向けブレーキ
機能を開発
Volkswagen が CES で
自動駐車技術を発表
PSA がドライバーアシス
トのパートナーとして
TRWと提携
SBD 特集 : 世界の ADAS 市
場は、2020 年には約 72
億ユーロに成長する予測
BMW と Audi が CES で
自動運転車を発表
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デトロイト:GM が自動運転車を目指し Google と提携し協議
を開始
General Motors の最高技術責任者は、自動運転車技術
の開発において Google と提携し協議を開始する可能
性について北米で行われた国際自動車ショーで言及し
ました。
同氏は、GM は Google の自動運転車プログラムに参
加する多くの人々と協力していると話します。
Urmson 氏は、2007 年に DARPA チャレンジに優勝し
た SUV 自動運転車で GM と協力した大学であるカー
ネギーメロン大学の一員でした。
「私は当社が何を実施するかしないかの決定には関与
していません。ただ、当社は間違いなく Google と協
議をすることにオープンです。」と、デトロイトで行
われたその自動車ショーのインタビューで Jon
Lauckner 氏は話しました。
「Google が提供するものが無かったら驚愕です。な
ぜなら、同社には才能ある人材がたくさんいて、潜在
的な力があるからです。」と、Lauckner 氏は話しま
す。
出典 : Reuters
Lauckner 氏は、同自動車ショーと共に毎年行われる
カンフェレンスで Google の自動運転車プロジェクト
長である Chris Urmson 氏が発表する予定であった 2
日前にこのようにコメントを出しました。Urmson 氏
は自動車産業のパートナー開拓における Google の計
画を発表する予定でした。
GM を含む自動車メーカーは、自動車の安全走行を促
進する機能の開発を競い合っており、長期的なビジョ
ンには、ほぼ完全な自動運転車が一つの項目として含
まれています。
Lauckner 氏は Google と提携する自動車メーカーは、
その提携がどのように機能するのかを確立する必要が
あると話します。
「実際にそのような提携がどのように機能するかを理
解する必要があります。それは、共同開発契約におけ
る提携のようなものですか? 興味のある人は少なくと
も目を通しに来るべきだと思います。」と、同氏は説
明しています。
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デトロイト:新型 Lincoln MKX に 360 度カメラと自動
ブレーキ機能搭載
デトロイトで行われた 2015 年北米国際自動車ショー
で発表された新型 Lincoln MKX には、アダプティブク
ルーズコントロール、車線維持システム、死角情報シ
ステム、クロストラフィック警告、高さ調節可能なハ
ンズフリーパワーリフトゲートなどの多数のドライ
バー支援機能や技術が搭載されています。
360 度カメラ、最新駐車アシスト
MKX の Lincoln に初めて搭載される 360 度カメラを初
めとした様々な技術により、低速での駐車が容易に行
えるようになります。
フロントカメラが 2 つのフロントグリル間にある
Lincoln バッジの後ろに設置されます。同カメラシス
テムは、180 度の分割された画像を提供し、車が直進
する際に両側から何か接近してこないか車外を確認す
ることが容易になります。360 度ビューでは、車両周
辺全ての最大 7 フィート(約 210cm)を表示します。
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Lincoln MKX は、12 個のセンサが使用された超音波検
知システムが搭載されており、前方および後方の検知、
直角および縦列駐車アシスト、出庫アシストなどあら
ゆる種類の駐車アシスト機能を実現しています。
新型 Lincoln MKX には衝突予知アシスト機能も追加さ
れており、特定の状況における他車両や歩行者との前
方衝突の回避やその衝突程度の軽減に役立てています。
同システムが他車両や歩行者を検知すると、第一に衝
突警告を発し、それでもドライバーが是正措置しない
場合には自動的にブレーキが作動します。
また、Lincoln 車では初の LED ヘッドライトが搭載さ
れており、停止状態から毎時 35 マイル(約 56 キ
ロ) に加速すると作動し、さらに LED リフレクター
を使用することでロービームの幅を広くし、ドライ
バーの視界を改善します。
出典 : Lincoln
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中国の GAC がNAIAS で
自動運転車 WITSTAR を発表
デトロイト:Hyundai の新型
Sonata Hybrid が複数のアクティブ
セーフティシステムを搭載
Hyundai は、デトロイトで行われた北米国際自動車
ショーで Sonata の Hybrid 車を発表しました。
Hyundai のエンジニアは、2016 年モデルの Sonata
Hybrid 車向けに多くのアクティブセーフティ技術を
組み入れ、ドライバーの支援や事故の防止に役立てま
す。前方衝突警告、リアクロストラフィックアラート
付き死角検知、車線変更アシスト、車線逸脱警告シス
テムなどの最新セーフティ技術は、もはや高級車にの
み搭載されるものではなく、この中型セダンにも搭載
されています。
デトロイトで行われた 2015 年北米国際自動車ショー
(NAIAS)に参加した唯一の中国自動車メーカーであ
る Guangzhou Automobile Group Co(GAC)は、同社
の最新モデルの 3 台である GS4 (ワールドデ
ビュー)、GA6 Limited、コンセプトカー WITSTAR
を発表しました。
中国車の新たなベンチマークとなる GS4
安全面においては、GS4 には AFS、 BOSCH の 9G
ESP、TMPS、次世代の幾何学的な吸収制御などのス
マートセーフティ技術が装備されています。
将来へのイノベーションである WITSTAR
この新型電気自動車は、自動車分野の将来の方向性を
表しています。GAC グループのコンセプトカーであ
る WITSTAR には、力強く、省エネルギーで、インテ
リジェンスな機能が搭載されています。
WITSTAR は、GAC グループの研究開発部の中心であ
る GAC エンジニアリングが単独で開発したセダンで
す。レンジエクステンダーのドライブトレインが装備
され、最高速度は毎時 160km、停止状態から毎時
50km までの加速時間は 4.5 秒、また最大登坂勾配は
32% となっています。
Sonata Hybrid の最新死角エリア検知システムは、
ウィンカーが点灯すると隣の車線に接近する車両を検
知しドライバーに警告するように設計されています。
この車線変更アシスト技術は、セグメント唯一のアク
ティブセーフティ機能です。ドライバーはサイドミ
ラーの警告灯により、死角エリアの車両の存在を警告
されます。ウィンカーが点灯すると、車線変更アシス
トシステムは、車線変更が安全かどうかを決定するた
めに近接車線の車両の接近速度を測定します。同シス
テムが他車線の車両が高速で接近していることを検知
すると、同システムは警告音を発し、車線変更が危険
であることをドライバーに警告します。車線逸脱警告
システムでは、前方に装備したカメラを使用し、車線
区分線を認識します。同システムが車両が車線区分線
外に接近していると検知すると、インストルメントク
ラスターの警告灯が点灯し、警告音を発します。
リアクロストラフィックアラート(RCTA)は、2016
年モデルの Sonata Hybrid に搭載される最新死角検知
システム以外のもう一つの機能です。RCTA では、ド
ライバーが駐車エリアから後退出庫する際に Sonata
Hybrid 車の周辺をスキャンし、他の車両が同車に接
近していると検知すると、警告音を発します。同シス
テムは、ドライバーがアクティブセーフティ技術を活
用するのに役立つツールでもあります。
出典 : Hyundai
WITSTAR は、完全な電気走行モードで 100km 以上、
合計で 600km 以上の走行が可能で、航続距離を延長
する場合には、ガソリンは 100km で 2 リットル以下
の燃費で済みます。
インテリジェンス面においては、WITSTAR は 2 点間
での自動走行モードがあります。最適なルートを選択
し障害物を特定する技術が装備され、日中でも夜間で
も自動運転が可能です。
出典 : GAC
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デトロイト:Johnson Controls が自動運転車向けインテリアを
設計
自動運転車は将来、実現されることが予想されていま
す。Johnson Controls は同社のイノベーションを実演
する「ID15 コンセプト」を開発し、自動運転車に対
応したプレミアムなインテリアを提供し、ドライバー
や同乗者が新たな方法で時間を効率的に活用すること
を可能にしています。この ID15 コンセプトは、デト
ロイトで行われる 2015 年北米国際自動車ショー
(NAIAS)で発表されました。
回転テーブル : テーブルは、フロアコンソールに位置
し、18 度回転する座席に組み合わされています。ド
ライバーの活動範囲が拡大し、2 列目の同乗者と快適
に交流することが可能です
ID15 コンセプトは、車両における豪華な材質や機能
の装備に対して高まるニーズに対応して設計されてお
り、次世代の車両に向けた革新的で現実的な自動運転
車のインテリアソリューションをも表しています。同
コンセプトには、仕事、遊び、リラクゼーション、他
の同乗者との交流など運転以外の活動が快適で安全な
環境で可能となる技術が搭載されています。
スマートサーフェス技術 : 車両内部の様々な機能の起
動や制御を可能にする統合管理技術で、興味深く高レ
ベルの技術で、従来のスイッチに代わるソリューショ
ンとして提供しています。
「このコンセプトの設計や開発は、自動運転車に適合
するために必要なインテリアの変化を基盤としていま
す。ユーザーは当社が将来の車のインテリアを先導す
ると期待しており、ID15 は、ユーザーのこのような
期待に添うことを目標としたものです。」と、
Johnson Controls Automotive Interiors の新製品開
発・販売の副社長である Han Hendriks 氏は話します。
ID15 コンセプトは、高級車における持続可能で費用
効果の高いプレミアムソリューションに対する自動車
市場のニーズに対応しています。同コンセプトは、30
以上もの技術やイノベーションを搭載し、自動運転車
のドライバーが運転をしていない時間を有効に活用す
ることが可能です。これらのイノベーションの多くは
すでに生産を開始する状態にあり、実験段階にあるも
のは残りわずかです。
グローブボックススライドトレイ : この新機能は、グ
ローブボックス内にモバイル端末用の保管場所を提供
しています。
イルミネイトサーフェス : 車両インテリア内のエクス
ペリエンスを差異化するために、インストルメントパ
ネル内やドアに LED ライトが装備されており、自動
運転モードと機能的に同期しながら、車両内部の照明
の雰囲気を高めています。
シャープな雰囲気のレザー : レザーで覆われている車
内は、高級感を提供しています。
タンブールドア : ドアパネルに設置された保管場所は、
新たなソリューションとして前方と後方のドアパネル
にプライベートで安全な保管場所を提供しています。
それらの保管場所は、センターコンソール内の保管場
所ともつながっています。
マルチトラックタンブールドア : 同乗者はフロアコン
ソール内を分けて使用することが可能で、機能性を高
めています。
2 Way スライドクールボックス : マルチ機能のコン
ソールにあるプレミアム機能で、前方と後方の両方の
同乗者がアクセスすることが可能です。
出典 : Johnson Controls
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セーフカー 最新レポート
自動運転は夢か現実か?
最近の公道上での自動運
転試験に対する一般の関
心が高まっており、自動
運転技術が人々の車の利
用形態にどのような変化
をもたらすかが機論され
ています。本書はこのよ
うな状況を踏まえて作成
されています。
開発を進める上でのそれ
ぞれの強みおよび弱点に
ついて分析しています。
また Google Car につい
ても大まかに検証し、そ
の性能を既存自動車メー
カーの製品と比較してい
ます。
本書「自動運転は夢か現
実か ?」では、現在自動
運転技術の開発に関わる
キープレイヤーを特定し、
中国 ADAS ガイド
本書「中国 ADAS ガイ
ド」(SAF534CHN)は
中国の自動車メーカー
59 社が合計 479 車種で
提供している ADAS シス
テムの情報を網羅してい
ます。
供している製品の比較や、
各 ADAS アプリケーショ
ンの装着動向の分析など
が簡単に行えます。
ADAS ガイドは中国だけ
でなく、欧州および米国
版も発行しております。
さらにデータベース以外
にも分析ツールを用意し、
自動車メーカーおよび
Tier-1 サプライヤーが提
レポートの詳細に関するお問い合わせは下記にて承っております。
SBD ジャパン e-mail : [email protected] tel : 052-253-6201
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米国:日産と NASA が自動運転車に向け提携
日産自動車の北米拠点と NASA(米航空宇宙局)は、
自動運転車システムの促進や同技術の商用化に向けた
研究と開発において 5 年間の提携をすることを発表し
ました。
米国シリコンバレーにある日産の研究所とカリフォル
ニア州モフェット・フィールドにある NASA のエイム
ズ研究所の研究者は、自動運転システムやヒューマ
ン・マシン・インターフェースソリューション、ネッ
トワーク対応アプリケーション、ソフトウェアの分析
や実証など、道路や宇宙のアプリケーションで使用さ
れる精巧なハードウェアやソフトウェアを中心に共同
で開発する予定です。
これら 2 つの組織の研究者は、物資や人の輸送を目的
とした自動運転車の遠隔操作を実証するために、エイ
ムズ研究所で、ゼロエミッションの自動運転車を使用
して実験を行う予定です。この実験は同時に、NASA
のミッションコントロールセンターから指示を受ける
惑星探査車の操作の開発にも対応しています。同実験
は、2015 年末に同施設で開始される予定です。
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「宇宙に向けた NASA と地球に向けた日産の提携は、
類似した課題を 2 社が抱えていることがきっかけでし
た。この提携により、日産の安全で信頼できる自動運
転技術の開発が加速し、2016 年から 2020 年までに
ユーザーが同技術を使用できることを目標にしていま
す。」と、日産自動車の社長兼最高経営責任者である
Carlos Ghosn 氏は話します。
日産は、最も複雑な都市部の走行を含むほぼ全ての状
況でのナビゲートが可能な自動運転車の導入の目標期
限を 2020 年と設定しています。
NASA はこの提携により、日産の自動運転車向けの革
新的な構成要素技術の専門知識を共有することができ、
車両輸送アプリケーションの共同開発、適正なプロト
タイプシステムやロボットソフトウェア用試験設備の
活用が可能となります。
出典 : Nissan
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日本:Renesas が自動運転車向けセーフティ・セキュリティ
サポートプログラムを発表
Renesas Electronics は、同社の新たな「自動車向け
セーフティ・セキュリティサポートプログラム」によ
り、精巧な自動車システムの複雑な設計を容易にし、
安全でセキュリティな走行に貢献します。この新たな
プログラムは、システム製作者の負担を軽減すること
を目的に、ISO26262 認証の Renesas の自動車向け半
導体製品、ソフトウェア、分析ツール、作業生産物、
教育、コンサルティングなどを組み込んだ統合パッ
ケージソリューションを介して機能安全とセキュリ
ティ機能の実行を容易にします。
この機能安全やセキュリティは、自動運転システムの
信頼や安全に関連して生じる危険要因の削減に必要不
可欠なものです。自動緊急ブレーキや自動追跡、その
他の走行サポートシステムでは、さらに高度な制御を
サポートするために高性能で複雑な自動車向け電子制
御ユニット(ECU)が必要とされています。同様に、
自動運転車の制御では、より複雑な電子システムが必
要とされ、同時に高度な安全性が求められています。
自動運転車では、他車両や交通道路標識などの車外の
インフラストラクチャーと協調して 制御する必要が
あり、車両周辺との通信が重要な要因となっています。
そういった通信により、セキュリティが新たな問題点
となっています。車両外部との通信に関連して生じる
セキュリティリスクの認識が高まっており、国際的に
その規格化が進められています。
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新たなセキュリティ規格には、脅威分析やリスク分析
などの要素が組み込まれ、それらの規格に対応するこ
とで開発における業務負担が増加することが予想され
ています。自動車の電気や電子システムに対応した機
能安全の国際規格 ISO 26262 が発表され、システム製
作者にかかる開発業務負担は約 40~50% 増加してい
ます(同社想定値)。安全コンセプトの構築、定量的
および定性的な安全分析、確証対策など、安全やセ
キュリティ以外の作業に加え様々な作業が必要となり
ます。また、ISO 26262 規格の第 2 版の開発も検討さ
れており、必須要項が増加しシステム製作者の開発業
務負担が増加すると予想されています。
システム製作者に対するこれらの複雑なシステムの需
要増加に対応するために、Renesas は機能安全やセ
キュリティ技術における同社の中心的専門知識を使用
した新たなソリューションとして、自動車向けセーフ
ティ・セキュリティサポートプログラムを発表し、自
動車の新たな安全やセキュリティの提供や開発負担の
軽減をし、自動運転車の早期実現に貢献します。同プ
ログラムは、Renesas の自動車向け半導体製品に適用
する予定で、マイクロコントロール(MCU)の
RH850 ファミリを採用したボディシステム向けソ
リューションを初めとして、2015 年 1 月より提供が
開始されました。
出典 : Renesas
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米国:Buick が新型 Cascada に
ロールオーバー予測システム
を搭載
米国:Chevrolet が Bolt EV
コンセプトカーの自動駐車
機能を発表
Buick は、ダイナミックでスタイリッシュなコンバー
チブルである 2016 年モデルの Cascada に、走行エク
スペリエンスを完璧にする革新的なパワートレインや
シャシー技術を使用しました。同車は 2016 年前半に
販売が予定されています。
同車には以下の技術や安全機能が搭載されています。
•
•
•
•
•
•
テキストメッセージアラート、iOS 6 またはそれ以
降の OS を搭載する Apple 携帯電話対応の Siri Eyes
Free、ナビゲーションが機能する 7 インチカラー
タッチスクリーンである Buick IntelliLink
埋め込み型 Wi-Fi ホットスポット付き OnStar 4G
LTE
シートバックを前へ押すだけで前方座席が前へ自
動的に動く電子リアシートエントリーシステム。
シートバックを元の位置に戻すと、同システムに
より座席が元に戻ります。
装着し易いように、前方座席後部から前方上部に
シートベルトアセンブリをスライドさせるテレス
コピックアームを使用した電動シートベルトプレ
ゼンター
ロールオーバーの可能性が検知されると起動する
リアシート後方に装備されているロールオーバー
保護バー
車線逸脱警告、リア駐車アシスト、リアビューカ
メラ、Rainsenseのワイパー
Chevrolet はデトロイトで行われた NAIAS で、同社の
エントリーレベルの電気自動車を発表しました。
Chevrolet の Bolt EV コンセプトカーに搭載される直
感的な技術は、Bolt EV コンセプトカーのコネクトア
プリを装備するスマートフォンを介してアクセス可能
で、以下の機能を果たします。
•
•
•
出典 : GM
スマートフォンをキーフォブとして使用すること
が可能
予約や車両位置、デジタルキー、支払い処理など
スマートフォンを介して車内での管理が可能
自動駐車・回収技術が組み込まれており、ドライ
バーは車両から出て、Bolt EVコンセプトカーに自
動で駐車するように命じることが可能。ドライ
バーが用事を終了した際に、Bolt EV コンセプト
カーをドライバーの位置まで戻るよう呼びつける
ことが可能。
2016 年型 Volt
新たなボディー構造を持つ Chevrolet の新型 Volt は、
新たな標準機能やセーフティ機能が搭載され、衝突回
避や同乗者保護機能を提供しています。主要機能は以
下の通りです。
•
•
標準リアビューカメラ
車線逸脱警告付き車線維持アシスト、車線変更警
告付き側面死角警告、リアクロストラフィックア
ラート、車間距離インジケーター付き前方衝突警
告、前方自動ブレーキ、前方・後方駐車アシスト
付き先進駐車アシスト(半自動縦列駐車)などを
提供するアクティブセーフティ機能
この最新アクティブセーフティ技術や構造の改良によ
り、 既存モデルが米国高速道路交通安全局(NHTSA)
による新車アセスメントプログラムで 5 つ星を得た
Volt のトップセーフティ性能を構築しています。
出典 : GM
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Bosch iBooster が自動運転車向けブレーキ機能を開発
重大な交通状況におけるドライバーの支援は命を救う
ことにつながります。全ての車両に Bosch の衝突予知
緊急ブレーキシステムが搭載されていると、ドイツだ
けで死傷者を出す追突事故を最大 72% 回避すること
ができるという調査結果が発表されています。Bosch
の交通渋滞アシスタントを使用することで、ドライ
バーは安全に目的地に到達することができ、ストレス
も最小に抑えることが可能です。同アシスタントシス
テムは渋滞時には、最大毎時 60km の走行において自
動的に減速や加速を行い、車線内での走行を促します。
「Bosch のこのドライバーアシスタントシステムは
2016 年に 10 億ユーロ (約 1,300 億円)の売上を産出
すると予測しています。」と、Bosch の取締役会メン
バーである Dirk Hoheisel 氏は話します。同アシスタ
ントシステムは、自動運転の基礎となり、自動運転は
段階的なプロセスで確立される予定です。Bosch はす
でに、ドライバーが常に車両を監視する必要のない高
度な自動運転に照準を合わせています。「Bosch の高
速道路プログラムでは、2020 年までに車両が高速道
路の入口から出口までを自動走行することを計画して
います。」と、同氏は話しています。その後の 10 年
間で完全自動運転車が実現し、いかなる状況にも対応
できるようになると予測されています。
車両の目や耳となる Bosch のセンサ
自動運転は、レーダービデオ、超音波技術が機能する
センサを基盤としています。Bosch は、長年に渡りそ
ういったセンサを数百万と製造してきました。「セン
サは車両が周囲の環境を認識するための目と耳なので
す。」と、Hoheisel 氏は話します。精巧なソフトウェ
アやコンピューターが収集された情報を処理し、自動
運転車が安全に低燃費で走行することを可能にします。
自動運転に不可欠な iBooster
車両自体が運転を担うと共に、ブレーキやハンドルな
どの安全面で重要なシステムは特定の要件を満たす必
要が出てきます。それらの部品が故障した場合には、
故障部品が機能するようサポートが必要となります。
Bosch はすでにブレーキに対応するそのようなサポー
トを開発しました。それが、電気機械ブレーキブース
ターである iBooster です。iBooster と ESP ブレーキコ
ントロールシステムは、互いに独立しており、ドライ
バーが関与することなく、自動車を減速するように設
計されています。
衝突予知ブレーキシステムが危険な状況を検知すると、
車両は迅速に停止します。同時に、iBooster も ACC
(アダプティブクルーズコントロール)により完全に
停止するまで緩やかに減速を行います。
自動運転は、パワートレインやブレーキ、ハンドルな
ど車両の全てに影響を与え、総合システムの専門知識
が必要とされます。
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出典 : Bosch
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CES:Volkswagen が自動駐車
技術を発表
CES: BMW がスマート
レーザーライトと ADAS を結合
今年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー
(CES)で、Volkswagen は次世代の「駐車アシス
ト」である「学習型パーキング」を発表しました。同
システムでは、車両が駐車スペースへのルートを数回
走行することでスキャンし、そのデータを保存し、一
部自動でそのルートを走行して駐車することが可能に
なります。
もう一つのイノベーションとして、同システムは遠隔
操作により同様の行為を行うことが可能になります。
つまり、ドライバーは同システムが保存し認識した駐
車スペースへ入庫する途中で、車両から降り、その後
一部自動モードで走行を継続させ入庫させることがで
き、それらの動きは遠隔操作端末やスマートフォンを
介して監視することができます。駐車スペースから保
存し学習したルートを通って自動出庫することも可能
になります。
出典 : Volkswagen
BMW は、M4 コンセプトアイコニックライトの M4
を導入し、最新技術が自動照明にどのような革命を起
こしたかを CES で発表しました。レーザーヘッドラ
イトは、照射された光を非常にはっきりと形成するこ
とが可能で、ドライバーアシストとしても機能します。
同社が公開したビデオでは、点灯パターンにより道路
上のカーブをはっきりと照らしています。このコンセ
プトをさらに進化させた車載カメラは、シカのような
動物や歩行者などの前方道路上の障害物を特定するこ
とが可能です。ヘッドライトは特定のエリアにスポッ
トライトを照射し、危険をドライバーに警告すること
ができます。BMW は現在同技術をドイツで採用して
いますが、米国で同種のヘッドライトを法的に利用す
るためには、運輸省の規制が変更される必要がありま
す。
CES: Valeo が自動運転のプロ
トタイプ車 Cruise4U を公開
Valeo は CES で、実際の交通状況下でのデモンスト
レーションおいて自動運転のプロトタイプ車
Cruise4U を公開しました。同車を使用する際には、
ドライバー自身が車両を制御するか Cruise4U がハン
ドル、加速や減速を制御するかを決めます。レーザー
スキャン技術は移動または静止障害物を検知し、衝突
を回避します。
Valeo は、大手自動車エンジニアリングインテグレー
ターの IAV と提携し、プロトタイプ車 Cruise4U を開
発しました。
出典 : Valeo
ヘッドライトは、道路前方や対向車線の車両を検知し、
濃い色の点で他の車両を表します。同ヘッドライトは
対向車のドライバーの目をくらませることはなく、前
方車両のリアビューやサイドミラーにも明るい光は照
射されません。
最も革新的な機能は、ヘッドライトがドライバーアシ
ストとして機能する点です。BMW のビデオでは、同
ヘッドライトが車載カメラデータを使用して、大型ト
ラックが車線前方で渋滞しているところに、トラック
とガードレールの間の道路上にラインを描いています。
同システムのコンピューターがその間隔が M4 には狭
すぎると判断すると、ドライバーがそこを通過しない
よう警告サインが表示されます。
BMW の照明システムを担当する Thomas Hausmann
氏は、各ヘッドライトは電動マウントを使用したレー
ザーライトモジュールを 2 つ使用しており、同マウン
トが回転することでドライバーの目をくらませること
のないよう暗い部分を構築していると説明しています。
出典 : BMW
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SBD 特集 : 世界の ADAS 市場は、2020 年には約 72 億ユーロ
に成長する予測
法規制や消費者団体からの影響
もあり ADAS 技術の装着率は
増加傾向にある
•
•
•
ADAS 市場における可能性
AEB 意外に装着率が著しく増加しているのは?
ADAS 市場をリードしている OEM は?
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2020 年には欧州市場において販売される車両の 70% に
何らかの ADAS 機能が装着されると見られています。こ
の欧州市場における装着率増加の要因の一つは
EuroNCAP が ADAS システムを 5 つ星レーティングの評
価対象としたことです。OEM 各社が 5 つ星レーティング
の維持もしくは新規獲得を目指す事でレーダーおよびカ
メラの装着率はそれぞれ 16% と 11% から 63% と 69% へ
と 2020 年までに大幅な増加がすることが予測されます。
米国では 2018 年より全ての新車に後方カメラの搭載が
義務付けられることから、より急激な装着率の増加が期
待されています。しかし、米国の ADAS 市場は依然とし
て主に消費者動向に左右されると見られています。
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欧州向けモデルに搭載しているレーザーベース AEB City
を中国向けモデルに搭載しています。一方 2013 年にな
り BYD や Hongi などの中国 OEM も ADAS 技術の搭載を
始めています。
2020 年には AEB、LDW、ACC の 3 システムが欧州市場
で最も高い装着率を達成すると SBD は見ています。
「セーフカー ADAS 市場予測」(米国/欧州/中国)では、
各種 ADAS システムおよびそのベース技術の普及状況を
分かりやすく示しています。また自動車メーカー単位で
も ADAS 普及状況を地域レベルで示しています。
中国の ADAS 市場は今はまだ初期段階にあります。現在
ADAS が搭載されているのは一部の欧州製および米国製
の輸入車のみとなっています。China Volvo では Volvo が
本書では、各種 ADAS システムおよびそのベース技術の装着率の差異を地域レベル(欧
州、米国、中国)で検証しています。また自動車メーカー単位でも ADAS システム別お
よび技術別装着率を分析しています。
Email us: [email protected]
レポートに関するお問い合わせは SBD ジャパン([email protected] 052-253-6201)まで
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CES:Mercedes-Benz が高級自動運転車 F 015 を発表
Mercedes-Benz は自動運転の高級セダン車 F 015
Luxury in Motion を発表し、輸送手段からプライベー
トなスペースへの自動車の変化を示しています。F
015 は、ラウンジの様なインテリアを持ち、最大限の
スペースで快適さや豪華さを向上させています。この
開発車両の主要機能は、車両、同乗者および外部世界
の間での継続した情報交換であり、F 015 Luxury in
Motion のワールドプレミアの格好な場所としてネバ
ダ州ラスベガスで行われた International CES 2015 で
公開されました。
F 015 Luxury in Motion は、急速に変化する世界に対
する Mercedes-Benz の明確なビジョンです。2030 年
までに 1000 万人以上の人口を持つ巨大都市の数が約
30 から 40 も増加することが予想されています。
Daimler AG 会長兼 Mercedes-Benz Cars 社長である
Dieter Zetsche 氏は、「21 世紀でたった一つ最もぜい
たく品といったら、プライベートなスペースと時間で
す。Mercedes-Benz の自動運転車は、まさしくそれを
提供しています。自動車に対するこのような革命的コ
ンセプトは、F 015 Luxury in Motion により初めて現
実的なものになります」と話します。
Mercedes-Benz は先駆者として、自己走行(自動車)
から自律走行(自動運転)の車両開発を進め、単なる
自動運転の技術実現以上のものを行っています。人々
は常に、そのような検討の中心にいます。1886 年に
製造された Benz Patent Motor Car とその後継者たち
が個人の移動手段に革命を起こしたように、次は社会
全体として、最初の自動運転車が大きな変化をもたら
すと考えられます。
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この革新的なインテリアコンセプトで重要な機能は可
変的な座席システムで、対面座席の配列が可能となる
4 つの回転可能ラウンジチェアがあります。4 人の同
乗者全員が、仕事、リラックス、通信などに乗車時間
を費やすことができます。車の乗り降りを容易にする
ために、ドアが開くと、この電動シートが 30 度外側
へ回転します。
この開発車両の主要機能は、車両、同乗者および外部
世界の間の継続した情報交換です。この機能は、イン
ストルメントパネルやリアパネル、サイドパネルに組
み込まれた 6 つのディスプレイスクリーンによるもの
で、F 015 Luxury in Motion がデジタルアリーナへと
変わります。同乗者は、ジェスチャーおよび視線の追
跡や高解像度のタッチスクリーンによりこのコネク
テッドカーと直観的に相互作用することが可能です。
レーザー投影や LED ディスプレイを装備した電動の F
015 Luxury in Motion は、外部世界とのつながりを確
立し、交通において正しく社会的パートナーとなって
います。
Zetsche 氏は、「約 2 年前当社は、1888 年に BerthaBenz が走行した歴史的ルートで、S 500
INTELLIGENT DRIVE により通常の交通状況における
自動運転を現実のものにする当社の技術を発表しまし
た。当社は、技術の実現から販売の実現において要求
される開発に向けてマスタープランを作成しています。
F 015 Luxury in Motion は、まさにそのマスタープラ
ン上で目指していたものです。」と話しています。
出典 : Daimler
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CES:Hyundai が自動運転と狭路
通行サポートを公開
Hyundai は、ドライバーの安全や快適の向上に向け先進
ドライバーアシスタンスシステムに注力しており、6 つ
の新システムが CES で公開されました。これらのシス
テムは近い将来生産が開始される予定です。
CES:PSA がドライバーアシ
ストのパートナーとして TRW
と提携
交通状況やドライバーは各々異なります。そのため先進
ドライバーアシスタンスシステムは、機能的で、効率的
で、且つ適切なタイミングで介入する必要があります。
Hyundai は、道路状況に応じた最適なサポートの提供を
目指しています。
遠隔自動駐車
このシステムでは全ての駐車操作を自動で行います。
車両、インフラストラクチャー、端末間のコネクティビ
ティ(V2X)
V2P(車両と歩行者間)
歩行者衝突警告
V2I(路車間)
交通信号情報(現在の信号状態や信号が変わるまでのカ
ウントダウン)、速度提案、学校エリア情報
V2V(車車間)
緊急ブレーキ、交差点アシスト、緊急車両警告、道路工
事警告、追い越し禁止警告
走行アシスト
高速道路走行アシスト
車間距離/速度制御
車線指示制御
速度自動調節
緊急停止
ドライバー機能低下モニタリング
狭路通行アシスト
車両が非常に狭い通路の走行を認識し、自動的に側方向
の動きを制御します。
可変速度規制システム
車両速度をその時の交通状況に合わせて自動的に変更し
ます。
交通渋滞アシスト
バーチャル車線表示
低速走行下での車間距離/速度制御
歩行者警告
歩行者との衝突が起こりそうな際に、車両は警告音を発
し、減速します。
出典 : Hyundai
TRW は、PSA のドライバーアシストシステム
(DAS)のパートナーとして同社が選ばれたことを
CES で発表しました。この提携により、同社の次世代
レーダー(AC1000)とカメラ(S-Cam 3)センサ技
術を、単独または「データ統合」システムで、
Peugeot、Citroen、DSの車両への搭載を 2017 年より
開始します。TRWはセンサの供給に加え、完全なシ
ステム統合や機能開発において提携をしました。
TRW はすでに PSA との提携を開始しており、同社の
技術により PSA の車両が、ユーロ NCAP のますます
厳しくなるアクティブセーフティ要件を満たすようサ
ポートしています。
PSA の研究開発長 Gilles Le Borgne 氏は、「C4 Picasso
や Peugeot 308 に採用される TRW システムが成功し
たことを受け、提携を結びました。」と話します。
欧州や中国での PSA 車両プラットフォームに搭載さ
れる TRW の DAS センサは、車両が交通渋滞時に停
止・発進するストップアンドゴー機能付きアダプティ
ブクルーズコントロール(ACC)や車線維持アシスト
機能を可能にし、安全の向上、ドライバーの快適、走
行によるストレスや疲れの軽減に役立てています。
TRW の PSA 対応グローバルアカウントディレクター
である Thierry Metais 氏は、「当社は 2 年前 PSA が
DAS を初めて搭載した際に、Citroen C4 Picasso への
従来のレーダー AC100 の導入に成功しました。そし
て今、2017 年モデル車両に搭載される DAS のパート
ナーとして選ばれました。」と、話しています。
出典 : TRW
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CES:Volvo と Ericsson が自転車・
自動車向けセーフティコンセプト
を公開
CES:BMW が完全自動駐車と
衝突回避を発表
Volvo Cars、スポーツ保護具メーカーである POC およ
び Ericsson は、初のドライバーと自転車に乗るサイクリ
ストをつなぐ革新的な安全技術を CES で発表しました。
同技術はコネクテッドカーおよびヘルメットのプロトタ
イプで構成され、双方向の通信を確立することで Volvo
のドライバーとサイクリストに差し迫る危険に対して警
告を発し衝突を回避します。コネクテッドセーフティ技
術を使用してこのような問題に対応した自動車メーカー
今までありませんでした。
通勤・通学者は自転車を使用することも多く、自転車に
対する需要は世界で増え続けており、結果として、自転
車を巻き込んだ重大事故が増加しています。それは、
Volvo Cars と POC にとって見過ごすべきではなく革新
的で一致協力を必要とすると考えている問題です。新型
XC90 に標準搭載されている Volvo Cars の City Safety シ
ステムは、自転車との衝突を回避するために検知、警告
および自動減速することが可能な技術で、サイクリスト
の安全に真剣に対応した業界初の試みです。
International CES 2015 で発表される革新的なヘルメッ
ト技術コンセプトは、そういった試みで開発されました。
Strava 等のサイクリスト向け人気スマートフォンアプリ
を使用して Volvo cloud を介し、サイクリストの位置情
報を車両に、または反対に車両の位置情報をサイクリス
トに共有することができます。差し迫った衝突が検知さ
れるとドライバーとサイクリストの両方に警告が発せら
れ、それにより、その事故を避けるために必要な処置を
行うことが可能になります。Volvo のドライバーはヘッ
ドアップディスプレイアラートを介して、カーブや他車
両後部などの死角エリア、夜間など、見えにくい自転車
の近接について警告されます。サイクリストはヘルメッ
トに装備された警告灯で警告されます。
このクラウドベースの革新的なセーフティコンセプトは
興味深い開発で、保護されていない道路ユーザー全てに
役立つと考えられます。
BMW は、完全自動駐車や衝突の完全回避が可能にな
る衝突回避機能を多数 CES 2015 で発表しました。
360 度衝突回避プラットフォームは、位置や環境を確
実に認識します。実験車両には BMW i3 が使用されて
います。4 つの先進レーザースキャナーが周囲の環境
を記録し、立体駐車場などにある柱等の障害物を確実
に特定します。車両が壁や柱に高速で接近すると、同
システムは衝突回避のために自動的に車両を減速させ、
数センチ単位の精度で停止させます。ドライバーがハ
ンドルを操作し障害物から逸らし方向を変更すると、
同システムは減速を解除します。同システムは、視界
が悪い環境での走行においてドライバーの負担を軽減
し、安全で快適な走行の向上へつなげます。全ての
BMW アシスタンスシステムと同様、この実験アプリ
ケーションはいつでも自動制御を解除することができ、
ドライバーの操作を優先します。
出典 : BMW
出典 : Volvo
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CES:Polaroid が ADAS と
リンクしたダッシュカムを発表
自動運転車Audi A7が550マイル
の自動走行をCESで実証
Audi は、ジャーナリストを乗車させ、550 マイル
(約 885km)以上の高速道路を自動走行し、自動
運転の時代がすぐそこまで到来していることを実
証しました。Audi A7 自動運転コンセプトカーを使
用した長距離実験走行では、かつてない性能が量
産技術により可能となっていることを証明してい
ます。走行はカリフォルニア州シリコンバレーか
ら International CES 2015 が行われるネバダ州ラス
ベガスまでで実施されました。
Polaroid は、2015 CES で使用し易くなった最新の自
動車向けダッシュカメラを発表しました。Polaroid の
ダッシュカムは、目撃者の役割として道路上で発生す
る出来事を正確に記録するだけでなく、安全機能や警
告システムが追加され、運転初心者や経験者に対して
同様に新たなセキュリティを提供します。
ドライバーが車内で費やす時間は増加しており、多く
は事故が起きやすいラッシュアワーの通勤時です。
Polaroid の車載ダッシュカムは、明確で詳細に出来事
を捉えるためにフル 1080p HD の解像度で記録し、ド
ライバーを事故から守り、保険請求のために実際に何
が起きたかを記録します。埋め込み型のG センサは、
衝突を検知すると自動的に記録を保存、GPS 追跡は位
置と速度を記録し、事故時の正確なデータを提供しま
す。さらに、車線逸脱警告システム、前面衝突警告シ
ステム、速度制限表示などの安全機能が追加されてい
るモデルもあり、事故の発生を防ぎます。これらの機
能が搭載された Polaroid のダッシュカムは、不可欠
な車載アクセサリで、走行習慣に影響を与えて安全な
走行を促します。
Polaroid の dashcam には以下の機能が搭載されていま
す。
•
•
•
•
自動運転コンセプトカー A7 は、Audi が開発した最
新の先進技術システムを活用しています。同コン
セプトでは、停止状態から毎時70 マイル(毎時約
110km)は、ドライバーは運転を操作する必要が
ありません。開発チームが親しみをこめて
「Jack」と名付けたこの車両は、車線変更や追い
越しができ、さらに、自動で加速や減速も行いま
す。左右に車線変更する際は、速度を周囲の車両
に合わせ、速度や車間距離が安全だと判断すると、
正確にタイミング良く車線変更します。
この自動運転コンセプトカーは、様々なセンサを
組み合わせて活用しており、そのセンサの多くは
量産開始が間近です。アダプティブクルーズコン
トロール(ACC)や Audi サイドアシスト(ASA)
の長距離レーダーセンサは、車両の前方と後方を
監視します。前方と後方にそれぞれ 2 個搭載され
ている中距離レーダーセンサは、左右を監視し、
360 度のビューを提供しています。レーザースキャ
ナーは、シングルフレームグリルやリアバンパー
スカートに装備されており、自動運転時に静止状
態や移動状態の障害物を詳細に認識し、多くの情
報を提供します。これらの技術は、車両統合や生
産時の費用構造などを含め近い将来実現される予
定です。最新の高解像度の 3D ビデオカメラは、新
型 Q7 の次世代システムにすでに統合されています。
埋め込み型の G センサが衝突を検知すると自動的
に記録を保存します。
GPS 追跡は位置と速度を記録、事故時の正確な
データを提供します。搭載されるソフトウェアは
GPS 情報を使用し容易な再生を可能にします。
車線逸脱警告システムは、車両が車線から逸脱す
ると音声アラートやスクリーン上で警告し、注意
散漫な走行を防止します。
車両に設定された最高速度を超えると、速度制限
アラートが音声アラートを発し、スクリーン上に
メッセージが映し出されます。
出典 : Audi
出典 : Polaroid
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CES:NVIDIA が新型
プロセッサー Tegra X1 を使用
した自動駐車を公開
CES: Autoliv と Neonode が
アクティブステアリングセンサ
を発表
Autoliv と Neonode は、ラスベガスで開催され
た CESで次世代の自動車用ヒューマンマシンイン
ターフェースを共同で発表しました。 これまで
ずっと CES だったので、一番はじめにでてきたと
こに移しました。
車両から降りて電話を取り出し、ボタンを押し「自動
駐車」と車両に伝えます。NVIDIA の最高経営責任者
である Jen-Hsun Huang 氏は CES において、車両の将
来のビジョンをこのように発表しました。
これまで実施された共同開発では、ドライバーと
自動車制御間の安全で直観的な相互作用における
次世代のドライバーインターフェースコンセプト
の開発が重点的に取り組まれました。この新たな
技術では、視線誘導による光をベースの「タッチ
しないタッチ」検知を提供し、ドライバーは車両
と相互作用しながらハンドルから手を放す必要は
ありません。同技術では機械的スイッチも置き替
えており、車両はドライバーの手がハンドルのど
こに置かれているかを認識することができます。
「夕食を終え『戻ってきて』と言うだけで、車両は自
動で出庫しドライバーのもとに戻ってきます。」と、
Jen-Hsun 氏は話します。
これは、新たに搭載されるプロセッサーTegra X1 の機
能の一例に過ぎず、同プロセッサーには、15 年前な
ら家 1 戸の大きさもあった当時世界最速のスーパーコ
ンピューターが実現した 1teraflop 以上の計算能力が
組み込まれています。
同社の自動運転車向け最新コンピューターである
NVIDIA DRIVE PX は、自動車業界に新たな時代をも
たらしています。プロセッサー Tegra X1 を 2 つと
NVIDIA のコンピュータービジョンエンジニアリング
チームが構築した最新アルゴリズムが多数搭載された
DRIVE PX は、自動車のブレインとして走行を制御し
ます。
コンピュータービジョンエンジニアリングとデモチー
ムのエンジニアはサンタクララの同社本部で、実際の
車庫の見取り図と Epic Games の Unreal Engine 4 を使
用し、極めて現実的なバーチャル車庫を作り上げ、そ
こで DRIVE PX の性能を発表しました。DRIVE PX は、
実験車両に装備されているバーチャル魚眼レンズのカ
メラを介して、NVIDIA GPU が搭載された 5 台のコン
ピューターでシミュレーションされる複雑なバーチャ
ル世界から情報を収集します。
Autoliv の製品および処理開発を担当するグループ
副社長である Johan Lofvenholm 氏は、「当社は、
光をベースとしたマルチセンサ技術 zForce AIR の
ハンドルへの統合に向けて Neonode と提携するこ
とができ非常に嬉しく思っています。私たちは、
自動走行に向け能力を高めながら新たな可能性を
構築していく予定です。」と話します。
出典 : Autoliv
その後、NVIDIA PX は精巧なクラウドアルゴリズムを
使用し、車両が車庫から出庫する際の画像をリアルタ
イムのマップに移し、車両のスロットルやブレーキ、
ハンドルを制御しながら安全走行を促します。
出典 : NVIDIA
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ADAS ガイド
欧州編 米国編 中国編
本書について
•
本ガイドは欧州、米国、中国で展開する自動車メーカーを対象としています。
•
本ガイドでは下記の先進運転支援システムを網羅しています。
•
データベースでは、各 ADAS アプリケーション別の提供状況を自動車メーカー毎に
示しています。
欧州 ADAS ガイド – 2014 より :
•
各モデル毎のシステム提供状況
•
ADAS アプリケーション別の搭載率、
価格、機能
•
自動車メーカー別動向分析
•
Tier 1 サプライヤー別動向分析
お問合せ先 : [email protected]
052-253-6201
Contact: [email protected]
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Information Service
ALFA ROMEO
AUDI
8
BMW
8
2
7
3
6
9
10
12
9
4
8
12
6
9
3
CHEVROLET
CITROEN
2
2
6
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FIAT
FORD
5
5
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6
6
HONDA
3
1
3
1
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1
HYUNDAI
1
1
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1
INFINITI
5
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3
JAGUAR
2
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JEEP
2
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1
LANCIA
1
LAND ROVER
3
3
LEXUS
5
5
MAZDA
2
3
15
1
9
14
MINI
1
1
MITSUBISHI
1
1
NISSAN
OPEL/VAUXHALL
3
PEUGEOT
1
PORSCHE
7
6
6
3
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3
KIA
MERCEDES-BENZ
2
3
2
6
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1
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14
12
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RENAULT
3
3
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SEAT
1
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SKODA
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TOYOTA
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VOLKSWAGEN
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VOLVO
8
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SMART
SUBARU
SUZUKI
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AUDI
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3
3
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BUICK
4
7
3
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5
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2
4
5
3
5
5
5
5
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CADILLAC
3
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CHEVROLET
1
5
CHRYSLER
1
1
2
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DODGE
2
2
4
6
FORD
5
5
3
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1
1
4
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7
5
4
6
3
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1
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1
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8
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5
GMC
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2
HYUNDAI
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KIA
1
LAND ROVER
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LEXUS
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LINCOLN
4
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MAZDA
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1
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MERCEDES-BENZ
4
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10
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NISSAN
PORSCHE
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MITSUBISHI
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5
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SCION
SMART
SUBARU
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TOYOTA
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VOLKSWAGEN
VOLVO
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Information Service
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ACURA
AUDI
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9
Baojun
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Beijing
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BMW
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BUICK
1
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BYD
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CADILLAC
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CHANA
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CHERY
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CHEVROLET
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CITROEN
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DODGE
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DONGFENG
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ENGLON
FAW
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FIAT
FORD
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GAC
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JAC
JAGUAR
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JEEP
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KIA
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Information Service
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LUXGEN
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MAZDA
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MERCEDES-BENZ
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MG
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MITSUBISHI
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NISSAN
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SKODA
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SOUEAST
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SUZUKI
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TIANJIN YIQI
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VOLVO
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YOUNGMAN
LOTUS
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ZHONGHUA
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ZOYTE
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Safe Car News
イベント
Information Service
内容
開催地
ジュネーブモーターショー
ジュネーブ、
スイス
開催期間
2015 年
3 月 5-15 日
Autonomous Vehicle Test &
シュトゥットガルト、 2015 年
ドイツ
Development Symposium 2015
6 月 17-18 日
Safe Car レポート
レポートタイトル(未発行レポートはタイトルが変更となる場合がございます。)
発行状況
解析レポート
SAF524
2013 年 5 月発行
エンドユーザー調査
SAF541
2013 年 6 月発行
将来予測
SAF538
2013 年 7 月発行
解析レポート
SAF525
2013 年 8 月発行
エンドユーザー調査
SAF559
2013 年 12 月発行
ADAS HMI プラクティス : OEM の ADAS HMI 実装方法
解析レポート
SAF560
2013 年 12 月発行
V2X ガイド
解析レポート
SAF523
2014 年 1 月発行
Tier-1 の次世代 ADAS ソリューションの概要
総合ガイド
SAF562
2014 年 3 月発行
ADAS ガイド – 2014(欧州、米国、中国)
総合ガイド
SAF534
2014 年 4 月発行
センサーフュージョンと単一センサシステムの比較評価
解析レポート
SAF561
2014 年 5 月発行
自動運転は夢か現実か?
解析レポート
SAF606
2014 年 10 月発行
総合ガイド
SAF535
2015 年 2 月
最新版発行
総合ガイド
SAF538
2015年Q1発行予定
(欧州)
2014年7月発行(米国版)
2015年1月発行(中国版)
ベンチマーク評価
SAF604
2015 年 2 月発行
欧州におけるカメラベース ADAS の技術・市場動向
エンドユーザー調査 中国における ADAS に対するユーザーニーズ
グローバル予測 ADAS システムの搭載
新興国における先進セーフティシステムのニーズ考察
ADAS 調査 : ADAS ユーザーのシステムに関する理解と評価
セーフカーガイド
法規制及び市場動向(四半期更新)
ADAS 将来予測 (欧州、米国、中国)
ADAS HMI の評価
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