資料1-2 亀岡市子ども・子育て支援事業計画 概要版(PDF:463KB)

亀岡市子ども・子育て支援事業計画
亀
岡 市
計画の策定にあたって
計画策定の趣旨
子どもは社会の希望、未来を作る力であり、安心して子どもを生み、育てることので
きる社会の実現は社会全体で取り組まなければならない最重要課題の一つです。
しかしながら、現在子どもや子育てをめぐる環境の現実は厳しく、近年の家族構成の
変化や地域のつながりの希薄化によって、子育てに不安や孤立感を感じる家庭は少なく
ありません。また、待機児童の解消が喫緊の課題となっており、仕事と子育ての両立を
支援する環境の整備が求められています。
このような現状・課題に対応し、子育てをしやすい社会にしていくために、国や地域
を挙げ、子どもや子育て家庭を支援する新しい支え合いの仕組みを構築することが求め
られ、
「子ども・子育て関連3法」が平成 24 年8月に成立しました。子ども・子育て関
連3法に基づく、新たな子育て支援の仕組み「子ども・子育て支援新制度」では、①質
の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供、②保育の量的拡大・確保、教育・保育
の質的改善、③地域の子ども・子育て支援の充実、を目指します。
そこで、亀岡市では、幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総合的
に推進していくため、亀岡市次世代育成支援行動計画を踏まえながら、平成 27 年度か
ら 31 年度の5か年を計画期間とした、「亀岡子ども・子育て支援事業計画」
(以下、本
計画という)を策定します。
計画の位置づけ
この計画は、子ども・子育て支援法第 61 条第1項に基づく、市町村行動計画として
位置づけます。また、次世代育成支援対策推進法第8条第1項に基づく次世代育成支援
対策推進行動計画については、亀岡市次世代育成支援行動計画(後期計画)の考えや取
り組みを踏襲した、本市における子ども・子育て支援事業を総合的に推進していく計画
と位置づけます。
計画の期間
「子ども・子育て支援法」では、自治体は平成 27 年度から5年を1期とした事業計
画を定めるものとしています。本計画は、5年ごとに策定するものとされていることか
ら、平成 27 年度から平成 31 年度までを計画期間とします。
計画の基本的な考え方
基本理念
次世代を担う宝「かめおかっこ」を育てることが、すべての市民の喜びになる、明る
い地域づくりをめざして、子ども自らが持っている力を大切に育てる「子育ち」と、す
べての子育て家庭の「子育て」を、まち全体で応援する計画として、次世代育成支援行
動計画(後期計画)の基本理念を継承するとともに、亀岡市子ども・子育て会議、子ど
も・子育て支援アンケート調査の結果を踏まえ、亀岡市のめざす将来像として、次のよ
うに基本理念を定めます。
市民の宝「かめおかっこ」の
笑顔あふれるやさしいまち
基本的な視点
子どもの育ちの視点
子どもの視点に立ち、幼児期の人格形成を培う教育・保育については良質かつ適
切な内容及び水準のものとなるように配慮し、子どもの健やかな発達が保障され「子
どもの最善の利益」が実現される社会を目指す取り組みを進めます。
親としての育ちの視点
親としての自覚と責任を高め、豊かな愛情あふれる子育てが次代に継承されるよ
う、親の主体性とニーズを尊重しつつ子育て力を高めます。
地域での支え合いの視点
地域の実情を踏まえ、子どもの成長にとってより良い環境づくりのために身近な
地域で子どもや子育てを見守り、支えあうことができるような仕組み作りに取り組
みます。
子育て環境の充実の視点
子どもや子育て家庭の置かれた状況に応じて、妊娠・出産期から幼児期の学校教
育・保育に至るまで、子ども・子育て支援の量的拡充と質的改善を図ることが必要
です。また、
「児童の権利に関する条約」にうたわれている子どもの人権の尊重を守
る取り組みを進めます。
基本目標と具体的内容
基本目標1
地域ぐるみで子育てを支援する
子どもを生み育てることを、地域社会として尊重し、支援していく環境づくりを進め
ることにより、地域における「子育て文化」の再生、充実を進めます。
すべての子育て家庭が安心して子育てができるように、地域における子育て支援サー
ビスの充実を図るとともに、子育てを地域で支える環境づくりに向けた関係機関との連
携を強化し、地域ぐるみで子育てを支えるネットワークづくりに取り組みます。
【施策の方向性】
○
地域において子育てを支援する体制の充実に取り組みます。
○
妊娠・出産・子育てに関する各種の情報提供、相談活動の充実を図ります。
○
地域において、親子が気軽に遊べる安全・安心な居場所づくりを進めます。
基本目標2
親と子どもの健康を支援する
安心して妊娠・出産・子育てができ、子どもが心身ともに健やかに成長できるように、
保健・医療、福祉及び教育の各分野の連携を図りつつ、母子保健の充実や小児医療に関
する事業の充実に努めます。
また、思春期特有の体や心の問題について相談できる体制や、児童虐待等の予防と対
策のための整備を進めていきます。
【施策の方向性】
○
子どもや母親の健康の確保・増進、食育の推進、病気の予防や早期発見、思春期
保健対策に継続的に取り組みます。
○
小児医療体制の確保など、妊娠期からの継続的な支援を推進します。
基本目標3
子どもの学びを支援する
次代の担い手である子どもたちが、その成長とともに豊かな心と体を育んでいくため
に、様々な学習の機会や自然体験・社会体験などの体験を通して、様々な人々と交わり・
ふれあうことで、自ら学び、考え、行動できるよう「生きる力」を育む教育環境の充実
に取り組みます。
また、子育てを行っている親とともに、これから親になっていく若い世代が、家族や
家庭の大切さ、子どもを産み育てることの意義を理解できる環境づくりを進め、家庭の
教育力の充実を図ります。
基本施策:1
子どもの個性を大切にした学校教育の充実
【施策の方向性】
○
幼児教育においては、遊びを学びの中心に置き、その充実を図ります。
○
小中学校教育においては、基礎・基本を徹底し、知識・技能を活用する力を育て、
一人ひとりの個性を伸ばす教育の充実を進めます。
基本施策:2
家庭や地域の教育力の向上
【施策の方向性】
○
家庭の教育力の向上に向けた情報提供などの取り組みを進めます。
○
地域の教育力の向上に向けた世代間交流などの取り組みを支援します。
○
児童の健全育成に参加意欲のある地域の人材や多様な地域資源の活用を図りなが
ら、多世代での交流や集いの場づくりに努めます。
基本施策:3
次代の親の育成支援
【施策の方向性】
○
乳幼児や妊産婦とのふれあいの機会や職業体験活動などの取り組みを進めます。
基本目標4
子育てしやすい安全でやさしいまちづくり
自然環境に恵まれた亀岡のまちで、安全・安心を感じることのできる環境となるよう
に、子どもや子育て家族が身近な場所で安心して遊ぶことのできる場づくりや、安心し
て外出できる生活環境の整備を進めます。
また、地域住民との協働のもとで、安全で安心して暮らせる「セーフコミュニティ」
に取り組むまちとして、子どもを交通事故や犯罪から守り、地域で健やかに育つことの
できるような安全・安心な環境づくりを進めます。
【施策の方向性】
○
安全な道路交通環境の整備、公共施設等における「子育てバリアフリー」の推進
など、子育てを支援する生活環境の整備を図ります。
○
地域ぐるみで子どもを守り育てる、子ども安全見守り活動の充実を進めます。
基本目標5
仕事と子育ての両立を支援する
男女がともに仕事と子育てを両立できるように、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生
活の調和)の促進に向けて、事業主や地域住民への広報・啓発の推進に取り組みます。
さらに、仕事と子育ての両立を応援するために、多様な働き方に対応した保育サービ
ス等の充実を図ります。
【施策の方向性】
○
国・府及び労働分野との連携、事業所との協働のもとに、仕事と生活の調和の実
現のための働き方の見直しを図るための広報・啓発等を推進します。
○
仕事と子育ての両立支援のための保育所などの基盤整備や、多様な働き方に対応
した子育て支援の展開に努めます。
○
利用者の生活実態及び意向を十分にふまえながら、
延長保育や病児・病後児保育、
一時預かり事業の充実など多様な保育サービスの提供体制の充実を図ります。
基本目標6
子どもの人権を大切にするまちづくり
子どもが幸せに育つ権利を脅かす児童虐待やいじめ等の問題に対して、早期に発見し
適切な対応がとれるよう様々な関係機関の連携を強化し、相談体制の充実を図ります。
ひとり親家庭等の自立支援の推進、障害のある子どもと家庭への支援など、子どもの健
全な育成が保障される支援体制の充実に努めます。
【施策の方向性】
○
すべての子どもの人権が尊重されるまちづくりを進めます。
○
児童虐待防止対策の関係機関とのネットワークを充実し、児童虐待の発生予防や
早期発見、早期対応を推進します。
○
ひとり親家庭の自立と生活の安定のための相談体制の充実や、支援制度の情報提
供に努めます。
○
障害のある子どもへの支援を充実し、様々なサービス等を組み合わせた生活支援
を図ります。
○
不登校やひきこもりなど、様々な事情で学校へ行くことのできない子どもへの支
援に努めます。
子ども・子育て支援事業計画
教育・保育の量の見込み並びに提供体制の確保の内容及びその実施時期
○幼稚園、保育所、認定こども園事業
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全ての子育て家庭の子育てを応援するため、地域の実情に合わせ(児童数の増減
等)、施設整備等の子育て環境を整備していきます。
また、幼稚園・保育所双方の問題点を解決するため、幼保一元化を検討していき
ます。
平成 27 年度
1号
2号
3歳以上保育が必要
3歳以上
教育希望
見込み量の見込み
3号
教育希望
が強い
1・2歳保
育が必要
0歳保育が
必要
86 人
1,213 人
694 人
110 人
1,240 人
1,601 人
700 人
150 人
327 人
388 人
6人
40 人
827 人
提供量合計
左記以外
過不足分(提供量-見込み量)
平成 31 年度
1号
2号
3号
3歳以上保育が必要
3歳以上
教育希望
教育希望
が強い
提供量合計
左記以外
1・2歳保
育が必要
0歳保育が
必要
1,240 人
1,601 人
700 人
150 人
384 人
463 人
49 人
47 人
過不足分(提供量-見込み量)
地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保の内容及びその実施時期
○時間外保育事業
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概ね同程度の利用者数で推移していくとみられ、ニーズに合わせた受け入れ態勢
の整備を行います。
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
量
663 人
651 人
639 人
633 人
622 人
量
729 人
716 人
702 人
696 人
684 人
過
不
足
(提供量-見込み量)
66 人
65 人
63 人
63 人
62 人
見
提
込
み
供
○放課後児童健全育成事業
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見
込
み
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
743 人
741 人
737 人
709 人
680 人
227 人
238 人
248 人
235 人
229 人
970 人
979 人
985 人
944 人
909 人
28 か所
31 か所
34 か所
37 か所
40 か所
743 人
741 人
737 人
709 人
680 人
量
(1~3年生)
見
込
み
量
(4~6年生)
見
込
み
合
量
計
実 施 箇 所 数
( 確 保 方 策 )
提
供
量
(1~3年生)
提
供
量
(4~6年生)
提
供
148 人
実人数
量
合
23 人
年間平均
○子育て短期支援事業
40 人
352 人
実人数
年間平均
54 人
実人数
335 人
実人数
325 人
年間平均
136 人
年間平均
229 人
766 人
781 人
791 人
845 人
909 人
▲204 人
▲198 人
▲194 人
▲99 人
0人
計
過
不
足
(提供量-見込み量)
259 人
実人数
年間平均
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今度も、児童及びその家庭の福祉の向上を図るため、必要に応じ児童養護施設に
おいて、一定期間養育等を行い、生活の安定を図ります。
(年間)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
量
204 人
200 人
196 人
194 人
191 人
量
204 人
200 人
196 人
194 人
191 人
過
不
足
(提供量-見込み量)
0人
0人
0人
0人
0人
見
提
込
み
供
○利用者支援事業
■
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保護者に身近な地域子育て支援拠点や保育所において、利用者の個別ニーズに応
じたきめ細やかな利用者支援を実施します。
実 施 箇 所 数
( 確 保 方 策 )
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
3か所
4か所
6か所
6か所
6か所