(1月21,22日)(PDF:324KB)

2015/2
大麦の品種育成と普及に係る試験研究の推進会議と
セミナーを開催しました
農業試験場
農業試験場(須坂市)は 1 月 21、22 日に名古屋市で大麦の育種課題に関する推進会
議と「大麦機能性セミナー」を開催しました。
これは、平成 26 年度に「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(農食研究推
進事業)」に採択された「新たな実需ニーズに応える寒冷地・多雪地向け新需要大麦品
種等の育成と普及」に関する取り組みの一環として行われたものです。本課題は、農業
試験場が初めて代表機関となって国産大麦の生産振興を目指して新規用途大麦品種早
期育成と普及を目的としています。
推進会議には、専門プログラムオフィサー(運営管理者)、外部アドバイザー及び参
画 11 機関等から 24 名が参加し、本年度成績と次年度計画を検討しました。焼酎用大麦
「北陸 50 号」の育成(北陸農研センター)のほか、農業試験場が育成し、来年度に品
種化が見込まれるもち性大麦「東山皮糯 109 号」、病害虫抵抗性や品質に関する新たな
知見など、事業開始 1 年目から成果があがり、計画通り事業が推進していることが評価
されるとともに、事業期間内に品種が広域普及することに期待が寄せられています。
続 いて開 催 されたセミナーでは、大 麦 食 品 推 進 協 議 会 池 上 会 長 と外 部 アドバイザー、
研 究 担 当 者 が講 師 と なり、最 近 話 題 となってい る大 麦 食 物 繊 維 β-グ ルカンの機 能 性 や
機 能 性 表 示 について、情 報 と知 識 の共 有 を図 りました。
現 在 、大 麦 食 品 の 消 費 拡 大 が進 んでいますが 、これが一 過 性 のブー ム で終 わる こと な
く 私 た ちの 食 生 活 に 定 着 する こと を 期 待 す る と ともに 、本 課 題 の 成 果 が 大 麦 の 消 費 拡 大
に貢 献 できるよう取 組 んでいきたいと思 います。
大麦機能性セミナーの講演(左:池上会長、右:作物研究所
担当者
矢ケ崎
和弘
電話番号
試験場だより 461 号へ
農業試験場ホームページへ
柳沢氏)
026-246-9783