2014 年 10 月 20 日 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 2014年10月20日 日本NI、「グラフィカルシステム開発コンテスト2014」の受賞作品を発表 ―効率的で柔軟性に富んだCWレーザーの開発事例が最優秀賞を受賞― ニュースハイライト 東京大学 物性研究所が、NI 製品を活用することで効率的で柔軟性に富んだ CW(continuous wave:連続 波)レーザーの高精度化を実現し、最優秀賞を受賞しました。 10 月 22 日開催予定の NIDays(日本 NI 主催のテクニカルカンファレンス)にて授賞式を執り行います。 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は、10月20日、 グラフィカルシステム開発コンテストの受賞作品を発表いたしました。本コンテストは、NI製のソフトウェア・ハードウェ アを使用したアプリケーションを全国から募り、技術、コスト、革新性等の面から審査するコンテストで、今年で16回目 を迎えます。本年のコンテストには、無線通信、医療機器、組込制御、自動テスト、音響振動など幅広い分野のアプ リケーションが寄せられました。最優秀賞および各部門の優秀賞は以下の通りです。 【最優秀賞】 東京大学 物性研究所 小林研究室 伊藤 功氏 「FlexRIOとPXI-7851Rによる高精度CWレーザー」 今回開発された高精度CWレーザーは、次世代時間標準として注目されている光格子時計の開発と応用を目標とし た科学技術振興機構「ERATO香取創造時空間プロジェクト」の下で開発されたもので、NIのリアルタイム制御ハード ウェアとFPGA技術をうまく融合させた点が評価されました。今後の展開にも期待できます。 作品の全文 : http://sine.ni.com/cs/app/doc/p/id/cs-16362 【学生部門優秀賞】 東京工業大学大学院 機械物理工学専攻 修士2 年 水上孝一氏 「誘電率センシングによるGFRP 製風力発電ブレードの損傷モニタリング」 ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製風力発電ブレードに生じた内部損傷を検出可能な安価なセンサを開発し、 損傷モニタリングに適用することを目的に、LabVIEW(注1)とPXI製品を用いて、開発したセンサのテストを行うとと もに、測定データから健全部と損傷部を判別するアルゴリズムを組み込み、センサによる損傷モニタリングの実現可 能性を検証しました。 作品の全文 : http://sine.ni.com/cs/app/doc/p/id/cs-16356 【システムインテグレーション部門優秀賞】 株式会社松浦電弘社 開発設計課 安岡 忠明氏 「歩行型放射線量自動計測システム KURAMA-m」 文部科学省や福島県でこれまで使用されてきた車載型放射線量自動計測システムKURAMA-Ⅱの技術をベース にして、コンパクトで高性能なsbRIO-9606をコントローラとした歩行型システムの開発を行いました。再構成可能な 組込制御システムSingle-Board RIO(注2)を活用することで、既存システムよりも軽量(30%減)で小型(70%減)の システムを開発することに成功しました。 作品の全文 : http://sine.ni.com/cs/app/doc/p/id/cs-16355 グラフィカルシステム開発コンテストについては以下の URL をご覧ください。 http://ni.com/jp/apcon 日本ナショナルインスツルメンツ 代表取締役 池田亮太のコメント 今年度の作品は、FPGAをベースとしたLabVIEW RIOアーキテクチャやビジョンアプリケーションを活用したもの が多く見られました。最優秀賞の作品は次世代時間標準として注目されている光格子時計の研究に利用されている 「グラフィカルシステム開発コンテスト 2014」の受賞作品を発表 1 / 2 「光周波数コム」に周波数標準を安定供給するためのシステムです。NIのテクノロジを活用することにより、システム 開発期間の短縮、アナログ回路では実現不可な時定数でも実現できる制御、リモート制御・自動操作が可能となっ ています。世界を変える、とも言われているような光格子時計の実現を支える技術にNI製品が活用されていることは 非常に嬉しいことです。この作品は、日本代表としてNI本社で開かれる事例コンテストに出品される予定ですが、当 該コンテストではこれまで日本のユーザからの作品が数多くの賞を獲得してきました。今回の受賞作品も最先端の 研究事例として高く評価されるのではないかと期待しています。NIではこれからもGrand Engineering Challenge (大きな工学的課題)の解決に役立つ製品を数多く提供していきたいと考えています。 (注 1)LabVIEW 計測/テスト/制御システムの開発に使用されているシステム開発環境。テキスト行ではなくドラッグアンドドロップ式のグラフィカル関数ブ ロックでプログラミングでき、直感的なフローチャート表現によりコードの開発や管理、解釈が簡単に行える。 (注 2)Single-Board RIO 高性能および優れた信頼性を必要とする大量オーダーおよび OEM 用の制御/データ集録アプリケーション向けに設計された組込ボ ード。リアルタイムプロセッサや、再構成可能 FPGA、アナログ/デジタル I/O を 1 つのボードに組み込み、NI LabVIEW システム開発 ソフトウェアでプログラミングする実装可能な組込デバイスから構成されている。 日本ナショナルインスツルメンツについて ナショナルインスツルメンツ(NI)は、1976年以来、柔軟で優れたテクノロジソリューションを提供し、世界中のエンジ ニアの生産性向上とイノベーションを後押ししてきました。ハードウェアとソフトウェアを統合したNIのプラットフォーム は、ヘルスケアや自動車、家庭用電化製品から素粒子物理学にいたるまで、あらゆる業界で活用され、社会の発展 に貢献しています。 日本ナショナルインスツルメンツ(japan.ni.com)は、NIの日本法人です。 本リリースのURL: http://www.ni.com/newsroom/release/ni-announces-2014-gsd-achievement-award-winner/ja-jp/ 【本リリースに関するお問い合わせ先】 一般読者向け 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 営業部 TEL: 0120-527196 / FAX: 03-5472-2977 E-Mail: [email protected] National Instruments、NI、ni.com、LabVIEW は National Instruments の登録商標です。その他の企業名ならびに製品名は、それぞれの 会社の商標もしくは登録商標です。 「グラフィカルシステム開発コンテスト 2014」の受賞作品を発表 2 / 2
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