Oracle Database Quality of Service Managementの概要(PDF)

Oracle 概要
Oracle Database Quality of Service Management
おもな機能と利点
クラウドでのデータベース・サービス・レ
ベルの管理
機能
• アプリケーションの応答時間の SLA を
積極的に管理
• 1 つのダッシュボードからクラスタ内
の 11.2 以降のすべての Oracle RAC DB
を管理
• サーバー・プールおよびサーバーあた
り複数の DB をサポート
• カスタマイズ可能なエンド・ツー・エ
ンドのワークロードの分類
• 実際のパフォーマンス・レベルの測定
および管理
• 停止時間を発生させずに、ポリシーを
容易に定義および切り替え
• 見通しを持ったリアルタイムの推奨事
項
• JIT リソース割当てをシングル・クリッ
クで実装
• Memory Guard でアプリケーションを
保護
利点
• 統合アプリケーションの予測可能なパ
フォーマンスの保証
• SLA を満たすための動的なリソース割
当て
• リソース使用の最適化による IT コスト
の削減
• Oracle Exadata お よ び Oracle
Enterprise Manager Cloud Control と
の完全な統合およびサポート
Oracle Database Quality of Service(QoS)Management を使用する
と、システム管理者は、Oracle Exadata Database Machine 上でホス
トされているアプリケーション・サービス・レベルを直接管理できま
す。QoS Management はポリシー・ベースのアーキテクチャを使用し
て、正確な実行時パフォーマンスとリソース・メトリックを関連付け、
そのエキスパート・システムでこのデータを分析してボトルネックを
識別した後、動的な負荷条件の下でパフォーマンス目標を達成し、維
持するための推奨リソース調整を生成します。十分なリソースを使用
できない場合、QoS では、重要性の低い目標と引替えに、よりビジネ
ス・クリティカルな目標が保持されます。
QoS Management の Memory Guard は、Oracle Cluster Health
Monitor と連携して、メモリの過負荷のために障害が発生する恐れが
あるノードを検出します。このようなノードが検出されると、新しい
接続を自動的に防止することによって既存のワークロードを保持し、
十分なメモリが再び使用可能になったら接続を復元します。
Oracle Database Quality of Service(QoS)Management を使用したクラウド
への統合
Oracle Database QoS Management は、データベース・クラスタまたはクラウ
ド全体のワークロード・リクエストを監視する、自動化されたポリシー・ベー
スの製品です。アプリケーション間で共有されているリソースを管理し、各ア
プリケーションが企業に必要なパフォーマンス・レベルで動作し続けることが
できるようにシステム構成を調整します。システム構成や要求の変化に正常に
応答することによって、使用しているアプリケーションのパフォーマンス・レ
ベルがさらに変動しないようにします。
各企業は、IT への投資の回収率を向上させるために統合施策に着手すると、少
数のデータセンターへの物理的な統合だけでなく、Exadata Database Machine
などの共有されたハードウェア上へのアプリケーションの統合も行わなければ
ならないという要件に直面します。ハードウェアを共有する多数のアプリケー
ションの使用は、品質保証契約(SLA)を定義し、積極的に管理できる場合に
のみ可能になります。積極的な管理とは、監視だけを示すのではなく、現在の
要求を満たすためのリソースの動的なジャスト・イン・タイムの割当て機能も
必要になります。これは、要求が応答時間には依存しない、OLTP インターネッ
ト・アプリケーションなどのオープン・ワークロードの場合に特に重要です。
これがオラクルの Quality of Service Management テクノロジーによって提供
される目的であり、また解決策です。
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Oracle 概要
QoS Management は、ターゲット・クラスタまたはデータベース・クラウド上
の各データベース作業リクエストのパフォーマンスを監視します。ポリシーに
よって定義された分類を使用して、作業リクエストがデータベース・サービス
経由でデータベースに到着した時点から、それらのリクエストの追跡を開始し
ます。応答時間の 2 つの構成要素、つまり、リソースの使用に費やされた時間
と、リソースを使用するための待機に費やされた時間を正確に測定することに
よって、QoS Management はシステム内のボトルネックをすばやく検出できま
す。その後、クラスタへの全体的な影響に基づいてボトルネックの軽減のため
にリソースを再割当てし、それによってサービス・レベルを保持または復元す
るための推奨事項を作成します。
Oracle Database QoS Management は、システム上のリソースを管理すること
により、次のことを可能にします。
• 要求を満たすための十分なリソースが使用可能な場合は、ワークロード
が変化しても、アプリケーションに対するビジネス・レベルのパフォー
マンス要件は満たされます。
• 要 求 を 満 た す た め の 十 分 な リ ソ ー ス が 使 用 で き な い 場 合 、 QoS
Management は重要性の低い要件と引替えに、より重要なビジネス・パ
フォーマンス要件を満足させようとします。
• 負荷条件が容量を著しく超えても、リソースは使用可能な状態に維持さ
れます。
QoS Management は、データベース内、同じサーバーを共有するデータベース
間、あるいは Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)クラスタまたはデー
タベース・クラウド内の異なるサーバー・プールにあるデータベース間の統合
ワークロードに対するサービス・レベルを管理できます。
Oracle Exadata での Oracle Database QoS Management
QoS Management のフル機能は、データベース・クラウド上の統合アプリケー
ションを配置および管理するために、Oracle Exadata 上で使用できます。
Operations Managers は、ワークロードを分類したり、SLA に基づいてワーク
ロードのパフォーマンス目標と相対的なランク付けを定義することによってポ
リシーを作成したり、完全に統合された Enterprise Manager Cloud Control ダッ
シュボード上で QoS Management がパフォーマンスやリソースをリアルタイ
ムに追跡できるようにしたりできます。その後、
(要求の増加などのために)パ
フォーマンス目標を下回ると、アラート通知とともに推奨事項が生成され、ク
ラスタ全体への影響が予測される実装可能なアクションが使用可能になります。
QoS Management が有効になると、個々の Exadata ノードはメモリ関連の障害
から保護されます。Memory Guard 機能はリアルタイムのメモリ使用を追跡し、
あるノードでメモリの過負荷を検出した場合は、現在の負荷が軽減されるまで、
新しいデータベース・リクエストが送信されないようにします。
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Oracle 概要
Oracle Real Application Clusters での Oracle Database QoS Management
QoS Management はまた、Oracle RAC 上で、限定された機能セットで Enterprise
Edition の一部としても使用できます。ワークロードの分類やポリシーの作成は
可能ですが、測定専用モードでしか動作できません。これにより、パフォーマ
ンス目標に基づいた積極的な管理なしでのリソースの監視が可能になります。
QoS Management が有効になっていると常に、Oracle RAC EE クラスタは
Memory Guard によって完全に保護されます。
お問い合わせ先
Oracle Database Quality of Service Management について、詳しくは oracle.com を参照するか、+1.800.ORACLE1 でオ
ラクルの担当者にお問い合わせください。
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