FM Telemetry Data Format For "SPROUT" INF Revision A Authored Date:2014/5/23 Nihon University CubeSat Project Kento Ohinata 2014/5/23 Revision Revision Date A 2014/5/23 Revised point Authored by Kento Ohinata ―1― 目次 1. 通信方式 .............................................................................................................................................................3 2. FM パケットテレメトリフォーマット ...........................................................................................................................3 2.1. FM ダウンリンクの型について ...........................................................................................................................3 2.2. 注意事項 .......................................................................................................................................................5 3. INF センシング温度・圧力データ ...........................................................................................................................6 4. INF センシングピエゾデータ ...................................................................................................................................7 ―2― 1. 通信方式 衛星からの FM 通信には,以下の方式が使用されます.使用中の通信方式に関しては,運用ページをご覧ください. SPROUT の FM ダウンリンク形式 ダウンリンク周波数及び形式 437.525MHz 1200bps FM/AFSK 9600bps FM/GMSK 437.600MHz 1200bps FM/AFSK 2. FM パケットテレメトリフォーマット SPROUT の FM パケットテレメトリは大きく次の 7 つに分類されます. (1) テスト FM リアルタイムにセンサで取得した情報を FM パケットで送信する. (2) CDH1 センシングデータ FEPROM に保存した CDH1 のセンサ取得データを読み出して FM パケットで送信する. (3) INF センシング温度・圧力データ FEPROM に保存した INF のセンサ取得データ(温度・圧力データ)を読み出して FM パケットで送信する. (4) INF センシングピエゾデータ FEPROM に保存した INF のセンサ取得データ(ピエゾデータ)を読み出して FM パケットで送信する. (5) CAM 生データ FEPROM に保存した CAM の生画像データを読み出して FM パケットで送信する. (6) CAM サムネイルデータ FEPROM に保存した CAM の生画像の圧縮データを読み出して FM パケットで送信する. (7) ADC データ FEPROM に保存した ADC のセンサ取得データを読み出して FM パケットで送信する. その中でも,本資料では INF センシング温度・圧力データと INF センシングピエゾデータについての FM パケットテレメト リフォーマットに関して説明を行います. 2.1. FM ダウンリンクの型について テスト FM 以外の FM パケットテレメトリにはそれぞれ共通の型があります. コールサイン DBN TIM データ群 CR FM パケットテレメトリの型一覧 “JQ1ZJQ>SPROUT:”が与えられます Data Block Number の略,データブロックナンバーが与 えられます Time Data Group の略,センシング開始時の衛星内部 時間が与えられます 1回のセンシングデータのデータ群が格納されています Carriage Return の略,改行コード(キャリッジリター ン)として“0x0D”が与えられます センシングを N 回繰り返したとすると,FEPROM に保存されているデータ群は以下の図の並びのようになっています. また,衛星時間は最初のみに保存されています. ―3― T I M データ群 1 データ群 2 データ群 3 データ群 N ・・・・・ ・・・・・ FEPROM 内に保存されているデータ群 FEPROM に保存されたデータ群を,FM パケットを利用してダウンリンクすることになります. データ群の byte 数と1パケットの byte 数が異なるため,以下の図のように FM パケットがダウンリンクされます. コー ルサ イン D B N T I M データ群 1 T I M データ群 1 データ群 2 デー タ群 2の 一部 C R データ群 3 コー ルサ イン D B N 1パケット目 DBN = 0x0000 データ群 N ・・・・・ データ群 2の一部 データ群 3の一部 2パケット目 DBN = 0x0001 C R コー ルサ イン ・・・・・ D B N ・・・・・ 3パケット目 DBN = 0x0002 1パケットに送れるデータ量の byte 数には制限(224byte)があるため,SPROUT では効率よくダウンリンクを行うため, DBN(Data Block Number)という考え方を採用しております.データ群の byte 数と1パケットの byte 数が異なる ため,上図のようにデータ群が複数のブロックに分けられます.このブロックのことを,Data Block と呼んでいます. DBN は,ダウンリンクしたパケットのパケット番号(FEPROM のメモリの最初からパケットを落としてくるので,その最初のパ ケットを1パケット目とした通し番号)を表したもので,衛星時間はセンシング開始時の衛星内部時間を表しています. それぞれ,16進数で与えられます. DBN 0302 0100 1716 TIM 1514 1312 1110 処理は次のように行ってください. 分類 DBN データ 03020100 TIM 1716151413121110 FM ダウンリンクの型の変換式一覧 意味 変換式 データブロックナンバー 03×163+02×162+01×161+00×160 [blocks] (17×167+16×166+15×165 8桁 衛星時間 +14×164+13×163+12×162 +11×161+10×160)/10 [s] 桁数 4桁 衛星時間はセンシングの開始時の衛星内部時間を表しています.したがって,データを処理する際には1回のセンシング から次のセンシングまでの時間間隔(サンプリング周期)が必要となります.サンプリング周期はテレメトリフォーマットの各 章(3.INF センシング温度・圧力データ,4.INF センシングピエゾデータ 等)に記載しておりますが,サンプリング周 期は変更する場合もございますので,その際には運用ページにてお伝えします. ダウンリンクを行っている FM テレメトリのセンシング開始時間に関しては運用ページにも記載しますので,ご覧ください. ―4― また,1パケットの長さ(byte 数)はデフォルトで 224[byte](448 桁)ですが,長さを変更する場合もござい ますので,運用ページをご覧ください. 2.2. 注意事項 FM テレメトリを扱うにあたり,以下の4点に関しては運用ページをご覧ください. (1) 通信方式 現在 FM ダウンリンクで用いている通信方式を運用ページにて記載しております. (2) センシング開始時間 センシング開始時間は,DBN(データブロックナンバー)の最初にのみ与えられています.現在 FM ダウンリンクで 落としているデータのセンシング開始時間に関しては運用ページに記載しております. (3) サンプリング周期 現在 FM ダウンリンクで落としているデータの,1回のセンシングから次のセンシングまでの時間間隔(サンプリング 周期)をテレメトリフォーマットの各章(3.INF センシング温度・圧力データ,4.C INF センシングピエゾデー タ 等)に記載しております. サンプリング周期は,テレメトリフォーマットの各章に記載しておりますが,変更する場合もございますので,その際 には運用ページにてお伝えします. (4) 1パケットのパケット長 現在 FM ダウンリンクで落としているパケットの1パケットの長さ(byte 数)はデフォルトでは 224 [byte](448 桁)ですが,長さを変更する場合がございます. ―5― 3. INF センシング温度・圧力データ JQ1ZJQ>SPROUT: DBN Data 0x0D Callsign Satellite name Data Block Number INF センシング温度・圧力データ DBN Data Block Number INF INF Data Group Carriage return データ群一覧 テスト FM の場合,ヘッダーコールサイン“JQ1ZJQ>SPROUT:”の後はバイナリデータ(16進数)で取得してくだ さい. データ群(全 28 桁) 0302 0100 1312 1110 2322 2120 3332 3130 4342 4140 5352 5150 6362 6160 また,1パケットの最後に改行コード(キャリッジリターン)として“0x0D”が与えられます. データは全て16進数で与えられますが,下の表(INF センシング温度・圧力データ FM パケットテレメトリフォーマッ ト)内の分類“INF”のデータについては,与えられたデータを10進数に変換したものを x とします. INF のセンシングに関しては,1回のセンシングから次のセンシングまでのセンシング間隔(サンプリング周期)は “13.32 [ms]”となっています. 分類 INF INF センシング温度・圧力データ データ 桁数 03020100 4桁 13121110 4桁 23222120 4桁 33323130 4桁 43424140 4桁 53525150 63626160 4桁 4桁 FM パケットテレメトリフォーマット(全 28 桁) 意味 変換式 2.9832×((5 × x )/4096)2 温度(膜面底部) -50.903×(5 × x )/4096+107.61[deg. C] 1.2539×((5 × x )/4096)2 温度(チューブ1) -43.874×(5 × x )/4096+104.98[deg. C] 0.5937×((5 × x )/4096)2 温度(チューブ2) -40.448×(5 × x )/4096+100.58[deg. C] 0.3021×((5 × x )/4096)2 温度(配管内部) -39.42×(5 × x )/4096+98.922[deg. C] 1.0033×((5 × x )/4096)2 温度(収納機構) -42.105×(5 × x )/4096+103.64[deg. C] 圧力センサ1次圧 (20689.66 × x )/4096 [kPa] 圧力センサ2次圧 (206.90 × x )/4096 [kPa] ―6― 4. INF センシングピエゾデータ JQ1ZJQ>SPROUT: DBN Data 0x0D Callsign Satellite name Data Block Number Carriage return INF センシングピエゾデータ データ群一覧 DBN Data Block Number INF INF Data Group DBN(Data Block Number)の処理方法に関しては,「2.1.FM ダウンリンクの型について」をご覧ください. FM パケットテレメトリの場合,ヘッダーコールサイン“JQ1ZJQ>SPROUT:”の後はバイナリデータ(16進数)で 取得してください. 0302 データ群(全 8 桁) 0100 1312 1110 また,1パケットの最後に改行コード(キャリッジリターン)として“0x0D”が与えられます. データは全て16進数で与えられますが,下の表(INF センシングピエゾデータ FM パケットテレメトリフォーマット) 内の分類“INF”のデータについては,与えられたデータを10進数に変換したものを x とします. INF のセンシングに関しては,1回のセンシングから次のセンシングまでのセンシング間隔(サンプリング周期)は “13.32 [ms]”となっています. 分類 INF INF センシングピエゾデータ データ 桁数 03020100 4桁 13121110 4桁 FM パケットテレメトリフォーマット(全 8 桁) 意味 変換式 ピエゾセンサ1 x-2.5 [V] ピエゾセンサ2 x-2.5 [V] ―7― 著作権 著作権は、日本大学理工学部航空宇宙工学科超小型衛星開発プロジェクトが有します。許可なくこ の著作物を二次使用することを禁じます。 日本大学理工学部航空宇宙工学科超小型衛星開発プロジェクト 〒274-8501 千葉県船橋市習志野台 7-24-1 日本大学理工学部航空宇宙工学科船橋校舎 3 号館 2 階 323 室 TEL:047-469-5430 Email: [email protected] ―8―
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