＜参考資料＞凍土遮水壁設置における下部透水層地下水調査について平成26年 4月1４日東京電力株式会社 0 目的・凍土遮水壁設置工事の凍結管の設置時（削孔）において、下部透水層（互層部）の地下水位が上部透水層（中粒砂岩層）よりも高ければ、上部透水層から下部透水層への地下水の流れは生じず、上部透水層の地下水に汚染がある場合でも汚染は拡散しないものと考えられる。・しかし、下部透水層の地下水位が上部透水層より低い場所では、下部透水層への地下水の流れが生じ、汚染が拡散する可能性がある。・上記に対して、汚染が下部透水層に流出する可能性がある場合には、止水対策（スタンドパイプ設置）を講じて、汚染拡散を防止する計画である。スタンドパイプよる汚染拡散防止下部透水層への汚染拡散の可能性があるケース・地下水の汚染あり・下部透水層の水位の低下建屋スタンドパイプボーリング孔 ①地下水バランス上部透水層＞下部透水層建屋中粒砂岩層埋戻土 ②下部への流れ下部透水層が汚染している場合は、更に深く対策が必要対策互層放射性物質 ③放射性物質が下部透水層へ流出する可能性ありスタンドパイプで放射性物質の拡散防止透水層難透水層地下水の汚染状況等を把握してスタンドパイプの設計（長さ、範囲）を確定するため、凍土遮水壁の設置箇所にて、１～４号機建屋周りの地下水調査を行う。 1 1 調査概要調査項目対象水質下部透水層（互層部）下部透水層の汚染状況の確認地下水位下部透水層（互層部）上部透水層（サブドレン水位）と下部透水層の水位の比較（→上部透水層から下部透水層への地下水の流れの有無の確認） Fz-4 4月下旬採水目的 Fz-5 ５月下旬採水 ※上部透水層の水質、地下水位は、既往のサブドレン水の調査結果を用いて評価する。 Fz-８ 4月中旬採水観測孔位置凍土壁設置箇所 ※凍土遮水壁の根入れ確定のためのボーリング調査孔を活用して水質、地下水位を調査する。 2 2１今後の予定・５月上旬以降にスタンドパイプの設計を確定して順次発注する予定。４月５月中旬 Fz-4 設置工事下旬上旬 ▼採水 Fz-5 ▼採水下旬 ▼分析完了設置工事 Fz-8 中旬採水 ▼ 分析完了 ▼ ▼分析完了（設置済） 3