山形DCの経済波及効果について

平成26年12月3日
山形デスティネーションキャンペーン成果発表会資料
山形DCの経済波及効果について
山形DC推進協議会・山形銀行 共同調査
やまぎん情報開発研究所
(株式会社 山形銀行)
主任研究員 加藤文子
目 次
1.経済波及効果とは
2.山形DC期間中における観光客数
3.山形DC開催効果の考え方
4.山形DC開催による観光消費額の増加
5.観光消費額の内訳
6.経済波及効果
7.おわりに
2
1.経済波及効果とは
ある経済活動がきっかけとなって、その影響が次々とほ
かの経済活動に及んでいくこと
今回は、DCの開催によって県内の観光消費が増加する
ことにより、様々な県内産業でどれだけ生産が誘発され
るかを推計し、経済波及効果の大きさを明らかにする
※対象期間は平成26年6~9月の4カ月間
3
2.山形DC期間中における観光者数
山形県観光入込者数調 【速報・87定点調査】
(千人、%)
平成26年6~9月(山形DC期間)
6月
観光客数(延)
前年比
7月
8月
9月
計
2,615
2,740
3,654
2,632 11,641
+18.8% +26.6% +12.4% +25.4% +19.8%
資料:県観光交流課
前年の同調査では、87定点調査の観光客数は
全数調査の約56%に相当
山形DC期間中の観光客数(延)を20,786千人と推計
4
3.山形DC開催効果の考え方
山形県観光入込者数の推計 (6~9月)
20,786千人(推計)
(千人)
21,000
過去5年間の平均
17,474千人
20,000
19,000
DCの効果
18,305
18,000
17,374
17,370
過去5年間の
平均に比べ
+3,312千人
19%増
16,848
17,000
16,000
15,473
15,000
14,000
H21年
H22年
資料:県観光交流課
H23年
除外
H24年
H25年
H26年
5
4.山形DC開催による消費額の増加
平成26年6~9月の観光者数(実数)と観光消費額を推計
県内客
宿 泊
県外客(海外含む)
日帰り
宿 泊
日帰り
計
観光客数 (実)
779
2,798
1,562
4,157
9,296
観光消費額
13,011
7,569
36,703
23,493
80,776
うちDCの効果(過去5年間の観光客平均比19%増)
観光 客数(実 )
89
497
181
714
1,481
観光消費額
1,269
1,351
4,184
4,128
10,932
資料:観光庁「共通基準による観光入込客統計」、県観光交流課
(千人回、百万円)
6
5.観光消費額の内訳
(百万円)
県内客
宿 泊
合 計
県外客(海外含む)
日帰り
宿 泊
日帰り
計
入場料
13,011
1,275
5,569
3,435
2,654
78
7,569
1,923
0
3,096
2,422
114
36,703
2,973
19,269
6,570
7,084
514
23,493
5,356
0
8,880
7,964
869
80,776
11,527
24,838
21,981
20,124
1,575
その他
0
15
294
423
732
交通費
宿泊費
飲食費
土産代
参考資料:観光庁「共通基準による観光入込客統計」、県観光交流課
7
5.観光消費額の内訳<DCの効果分>
(百万円)
県内客
宿 泊
合 計
県外客(海外含む)
日帰り
宿 泊
日帰り
計
入場料
1,269
124
543
335
259
8
1,351
343
0
553
432
20
4,184
339
2,197
749
808
59
4,128
941
0
1,560
1,399
153
10,932
1,748
2,740
3,197
2,898
239
その他
0
3
33
74
110
交通費
宿泊費
飲食費
土産代
参考資料:観光庁「共通基準による観光入込客統計」、県観光交流課
8
6.経済波及効果の推計
直接効果
消費や投資(最終需要)の増加によって、新たに生
じる生産のこと
+
間接一次効果
直接効果によって必要となる原材料等を満たすた
めに誘発される生産のこと
+
間接二次効果
直接効果と間接一次効果により生じた雇用者所得
が消費に回ることで誘発される生産のこと
┃
┃
経済波及効果(総合効果)
9
6.経済波及効果の推計
DCの効果による観光消費の増加 109億円
(最終需要)
経済波及効果(総合効果)
①直接効果
②間接一次効果
③間接二次効果
粗付加価値効果
雇用者誘発効果
税収効果
80億円
29億円
16億円
125億円
県内総生産 ※1
の0.2%
63億円
1,234人
7億円
県内雇用
者の0.3%
県内税収
の0.2%
※2
※3
資料:平成17年山形県産業連関表(108部門表)、平成23年度・平成24年度県民経済計算、平成25年度山形県税務統計年報
※1 平成24年度名目県内総生産 ※2 平成23年度雇用者数 ※3 平成24年度国税・地方税調定額
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6.経済波及効果の推計
経済波及効果
主要部門
合
(百万円)
直接効果
間接一次効果
間接二次効果
計
12,496
8,009
2,899
1,588
農 林 水 産 業
409
107
271
31
業
1,135
511
520
104
品
808
408
344
56
設
75
0
51
23
電力・ガス・水道
451
0
385
66
業
1,008
482
367
158
金 融 ・ 保 険
426
0
280
146
不
産
638
67
100
471
輸
1,005
586
354
65
情 報 通 信
253
7
168
78
製
造
食
料
建
商
動
運
サ
そ
ー
ビ
ス
7,026
6,249
344
434
飲
食
店
3,262
3,197
0
65
宿
泊
業
2,770
2,740
0
30
他
71
0
59
12
の
観
光
消
費
は
あ
ら
ゆ
る
部
門
へ
波
及
11
7.おわりに
観光立県の実現
経済波及効果のさらなる拡大
① 観光客数の増加
② 一人当たり観光消費額の増加
③ 観光消費に関わる産業の自給率引き上げ
観光資源の掘り起こし・磨き上げ
受入態勢の整備 観光振興に対する理解向上
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