平成 27 年 3 月号 事務所便り〈19〉 松丸社会保険労務士事務所 松丸社会保険労務士事務所 連絡先:〒359-1105 埼玉県所沢市青葉台 1302-7 電 話:090‐2335‐2084 FAX:050‐3156‐7095 E-mail:[email protected] ホームページ:http://matsu-sr-office.com/ 従業員の健康増進と生産性 向上を両立させる! ◆「ポジティブなメンタルヘ ルス対策」を行うための方法 論 「職場のメンタルヘルス対 策」と言えばこれまで、うつ 病を発症させないためには どうすべきかといった対策 や、休業後の職場復帰など、 ネガティブな心の健康問題 への対処法を考えるのが一 般的でした。 しかし、最近は、 「従業員が いきいき働く」 、 「従業員の意 欲・やる気を高める」といっ た、ポジティブな対処を行う ことをメンタルヘルス対策 の目標とする考え方が広ま っています。 その方法の1つとして注 目されているのが、 「ワーク・ ワーク・ エンゲイジメント」の考え方 エンゲイジメント です。 ◆仕事を“やりたい” ワーク・エンゲイジメント とは、オランダ・ユトレヒト 大学のウィルマー・B・シャ ウフェリ教授により提唱さ れた概念で、 「仕事に誇り(や りがい)を持ち、仕事にエネ ルギーを注ぎ、仕事から活力 を得ていきいきしている状 態」と定義されています。 日本ではしばしば「ワーカ ホリック」が問題となりま す。ワークホリックもワー ク・エンゲイジメントも、仕 事に没頭している状態であ るのに変わりはありません が、仕事を“やらされている” 感の強いワーカホリックに 対して、ワーク・エンゲイジ メントは仕事が楽しく、“や りたい”状態であるのが大き な違いです。 ◆ これからの従業員管理に 欠かせない概念 ワーク・エンゲイジメント が高い人は、心身の健康度が 高く、組織に愛着を感じ、生 産性も高いと言われており、 従業員のワーク・エンゲイジ メントを高める要因につい ても、現在研究が進んでいま す。 労働力人口が減少して限 られた人材の中で最大の成 果をあげることが求められ ている現状、ぜひ押さえてお きたい概念と言えます。 「障害基礎年金の不支給 率」の調査結果について ◆不支給判定に約 6 倍の地域 倍の地域 差が・・! ・・! 病気やけがで障害を負っ た年金加入者が受け取る障 害基礎年金の申請に対して 「不支給」と判定される割合 について、都道府県間で最大 約6倍もの地域差があった ことが日本年金機構の調査 でわかりました。 精神・知的障害についての 各都道府県の判定基準が統 一されていなかったことが 要因で、厚生労働省は是正が 必要と判断し、夏にも判定指 針を作成するとしています。 ◆都道府県ごとの不支給率 調査対象は国民年金加入 者の 2010~2012 年度にお ける申請(約 29 万 7,000 件) で、不支給率が最も高かった のは大分県(24.4%)であり、 以下、茨城県(23.2%) 、佐賀 県 ( 22.9 % )、 兵 庫 県 (22.4%) 、山口県(21.2%) の順となっています。 不支給率が最も低かった のは栃木県(4.0%)で、新潟 県(5.2%) 、宮城県(5.7%) 、 長 野 県 ( 5.8 % )、 徳 島 県 (6.2%)が続いています。 以上から、不支給率の最 も高い大分県と最も低い栃 木県では 6.1 倍もの差があ ることがわかります。因み に、埼玉県は 埼玉県は 16.3% %と、不 支給率が高い部類となって いる。 ◆判定基準の違いが原因 障害基礎年金は原則、日本 年金機構の都道府県事務セ ンターごとに審査しており、 申請全体の 67%を占めてい るのが精神・知的障害です。 都道府県ごとに 150~300 件の事例を分析したところ、 「日常生活能力の程度」とい う項目の扱い方の違いが不 支給率のばらつきの原因に なっていることがわかりま した。 不支給率が低い 10 県では、 「障害程度が軽い方から 2 番 目の段階以上」を支給の目安 としていましたが、不支給割 合が高い 10 県では「3 番目 以上でないと支給しない」と いう厳しい判定でした。 なお、厚生労働省は厳し いほうの「3 番目以上」が適 切であると考えているよう です。 ◆今夏にも判定ガイドライ 今夏にも判定ガイドライ ンを策定 厚生労働省はこれらの 判定基準の是正に向け、2 月 に検討会を設置し、今夏にも 統一基準となるガイドライ ンを策定するようです。 ガイドラインができること によって今後、審査が厳し くなり年金を打ち切られる 人が増える可能性も危惧さ れています。 3 月の税務と労務の手続提 月の税務と労務の手続提 出期限[提出先・納付先] 出期限[提出先・納付先] 2日 ○ じん肺健康管理実施状況 報告の提出[労働基準監督 署] ○ 健保・厚年保険料の納付 [郵便局または銀行] ○ 日雇健保印紙保険料受払 報告書の提出[年金事務 所] ○ 労働保険印紙保険料納付・ 納付計器使用状況報告書 の提出[公共職業安定所] ○ 外国人雇用状況報告(雇用 保険の被保険者でない場 合)<雇入れ・離職の翌月 末日>[公共職業安定所] 10 日 ○ 源泉徴収税額・住民税特別 徴収税額の納付[郵便局ま たは銀行] ○ 雇用保険被保険者資格取 得届の提出<前月以降に 採用した労働者がいる場 合> [公共職業安定所] ○ 労働保険一括有期事業開 始届の提出<前月以降に 一括有期事業を開始して いる場合> [労働基準監督署] 16 日 ○ 個人の青色申告承認申請 書の提出<新規適用の物 >[税務署] ○ 個人の道府県民税および 市町村民税の申告[市区町 村] ○ 個人事業税の申告[税務 署] ○ 個人事業所税の申告[税務 署] ○ 贈与税の申告期限<昨年 度分>[税務署] ○ 所得税の確定申告期限[税 務署] ○ 確定申告税額の延納の届 出書の提出[税務署] ○ 国外財産調書の提出[税務 署] ○ 総収入金額報告書の提出 [税務署] 31 日 ○ 健保・厚年保険料の納付 [郵便局または銀行] ○ 日雇健保印紙保険料受払 報告書の提出[年金事務 所] ○ 労働保険印紙保険料納付・ 納付計器使用状況報告書 の提出[公共職業安定所] ○ 外国人雇用状況報告(雇用 保険の被保険者でない場 合)<雇入れ・離職の翌月 末日>[公共職業安定所] ○ 個人事業者の消費税の確 定申告期限[税務署]
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