事務所だより最新号 - 松丸社会保険労務士事務所

平成 27 年 3 月号
事務所便り〈19〉
松丸社会保険労務士事務所
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従業員の健康増進と生産性
向上を両立させる!
◆「ポジティブなメンタルヘ
ルス対策」を行うための方法
論
「職場のメンタルヘルス対
策」と言えばこれまで、うつ
病を発症させないためには
どうすべきかといった対策
や、休業後の職場復帰など、
ネガティブな心の健康問題
への対処法を考えるのが一
般的でした。
しかし、最近は、
「従業員が
いきいき働く」
、
「従業員の意
欲・やる気を高める」といっ
た、ポジティブな対処を行う
ことをメンタルヘルス対策
の目標とする考え方が広ま
っています。
その方法の1つとして注
目されているのが、
「ワーク・
ワーク・
エンゲイジメント」の考え方
エンゲイジメント
です。
◆仕事を“やりたい”
ワーク・エンゲイジメント
とは、オランダ・ユトレヒト
大学のウィルマー・B・シャ
ウフェリ教授により提唱さ
れた概念で、
「仕事に誇り(や
りがい)を持ち、仕事にエネ
ルギーを注ぎ、仕事から活力
を得ていきいきしている状
態」と定義されています。
日本ではしばしば「ワーカ
ホリック」が問題となりま
す。ワークホリックもワー
ク・エンゲイジメントも、仕
事に没頭している状態であ
るのに変わりはありません
が、仕事を“やらされている”
感の強いワーカホリックに
対して、ワーク・エンゲイジ
メントは仕事が楽しく、“や
りたい”状態であるのが大き
な違いです。
◆ これからの従業員管理に
欠かせない概念
ワーク・エンゲイジメント
が高い人は、心身の健康度が
高く、組織に愛着を感じ、生
産性も高いと言われており、
従業員のワーク・エンゲイジ
メントを高める要因につい
ても、現在研究が進んでいま
す。
労働力人口が減少して限
られた人材の中で最大の成
果をあげることが求められ
ている現状、ぜひ押さえてお
きたい概念と言えます。
「障害基礎年金の不支給
率」の調査結果について
◆不支給判定に約 6 倍の地域
倍の地域
差が・・!
・・!
病気やけがで障害を負っ
た年金加入者が受け取る障
害基礎年金の申請に対して
「不支給」と判定される割合
について、都道府県間で最大
約6倍もの地域差があった
ことが日本年金機構の調査
でわかりました。
精神・知的障害についての
各都道府県の判定基準が統
一されていなかったことが
要因で、厚生労働省は是正が
必要と判断し、夏にも判定指
針を作成するとしています。
◆都道府県ごとの不支給率
調査対象は国民年金加入
者の 2010~2012 年度にお
ける申請(約 29 万 7,000 件)
で、不支給率が最も高かった
のは大分県(24.4%)であり、
以下、茨城県(23.2%)
、佐賀
県 ( 22.9 % )、 兵 庫 県
(22.4%)
、山口県(21.2%)
の順となっています。
不支給率が最も低かった
のは栃木県(4.0%)で、新潟
県(5.2%)
、宮城県(5.7%)
、
長 野 県 ( 5.8 % )、 徳 島 県
(6.2%)が続いています。
以上から、不支給率の最
も高い大分県と最も低い栃
木県では 6.1 倍もの差があ
ることがわかります。因み
に、埼玉県は
埼玉県は 16.3%
%と、不
支給率が高い部類となって
いる。
◆判定基準の違いが原因
障害基礎年金は原則、日本
年金機構の都道府県事務セ
ンターごとに審査しており、
申請全体の 67%を占めてい
るのが精神・知的障害です。
都道府県ごとに 150~300
件の事例を分析したところ、
「日常生活能力の程度」とい
う項目の扱い方の違いが不
支給率のばらつきの原因に
なっていることがわかりま
した。
不支給率が低い 10 県では、
「障害程度が軽い方から 2 番
目の段階以上」を支給の目安
としていましたが、不支給割
合が高い 10 県では「3 番目
以上でないと支給しない」と
いう厳しい判定でした。
なお、厚生労働省は厳し
いほうの「3 番目以上」が適
切であると考えているよう
です。
◆今夏にも判定ガイドライ
今夏にも判定ガイドライ
ンを策定
厚生労働省はこれらの
判定基準の是正に向け、2 月
に検討会を設置し、今夏にも
統一基準となるガイドライ
ンを策定するようです。
ガイドラインができること
によって今後、審査が厳し
くなり年金を打ち切られる
人が増える可能性も危惧さ
れています。
3 月の税務と労務の手続提
月の税務と労務の手続提
出期限[提出先・納付先]
出期限[提出先・納付先]
2日
○ じん肺健康管理実施状況
報告の提出[労働基準監督
署]
○ 健保・厚年保険料の納付
[郵便局または銀行]
○ 日雇健保印紙保険料受払
報告書の提出[年金事務
所]
○ 労働保険印紙保険料納付・
納付計器使用状況報告書
の提出[公共職業安定所]
○ 外国人雇用状況報告(雇用
保険の被保険者でない場
合)<雇入れ・離職の翌月
末日>[公共職業安定所]
10 日
○ 源泉徴収税額・住民税特別
徴収税額の納付[郵便局ま
たは銀行]
○ 雇用保険被保険者資格取
得届の提出<前月以降に
採用した労働者がいる場
合>
[公共職業安定所]
○ 労働保険一括有期事業開
始届の提出<前月以降に
一括有期事業を開始して
いる場合>
[労働基準監督署]
16 日
○ 個人の青色申告承認申請
書の提出<新規適用の物
>[税務署]
○ 個人の道府県民税および
市町村民税の申告[市区町
村]
○ 個人事業税の申告[税務
署]
○ 個人事業所税の申告[税務
署]
○ 贈与税の申告期限<昨年
度分>[税務署]
○ 所得税の確定申告期限[税
務署]
○ 確定申告税額の延納の届
出書の提出[税務署]
○ 国外財産調書の提出[税務
署]
○ 総収入金額報告書の提出
[税務署]
31 日
○ 健保・厚年保険料の納付
[郵便局または銀行]
○ 日雇健保印紙保険料受払
報告書の提出[年金事務
所]
○ 労働保険印紙保険料納付・
納付計器使用状況報告書
の提出[公共職業安定所]
○ 外国人雇用状況報告(雇用
保険の被保険者でない場
合)<雇入れ・離職の翌月
末日>[公共職業安定所]
○ 個人事業者の消費税の確
定申告期限[税務署]