野田地域感染症情報 千葉県野田保健所 第 3~5 週 (1 月 12 日~2 月 1 日) ≪感染症トピックス≫ ◆ インフルエンザの流行が続いています 県全体の定点当たり報告数は、2015 年3週は 34.35、4 週が 37.70 と増加していましたが、5 週は 28.42 と減少しました。引き続き報告数が多い状況が続いており、今後の流行状況に注意が必要です。 2015 年 5 週の年齢群別報告割合は、5~9 歳 千葉県の流行シーズン別インフルエンザ定点当たり報告数 34.7%、10~14 歳 18.0%、0~4 歳 17.7%が多く、 60 2010/11シーズン 2014/15 シーズン全体では、5~9 歳 28.2%、10~ 50 2011/12シーズン 14 歳 19.4%、0~4 歳 15.4%でした。 定 2012/13シーズン 点 40 2013/14シーズン 2015 年 5 週の小児科・インフルエンザ定点医療機 当 た 2014/15シーズン 関の協力による迅速診断結果の報告は、5,765 例中 A 報り 30 28.42 告 型 5,532 例(96.0%) 、B 型 198 例(3.4%)、A and 数 20 B 型 3 例(0.1%) 、A or B 型 32 例(0.6%)でした。 10 引き続き A 型が優勢ですが、B 型の検出割合が 4 週の 0 1.7%から増加しました。 36 38 40 42 44 46 48 50 52 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 53.22 40.56 【千葉県健康福祉部疾病対策課 インフルエンザについて】 http://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/kansenshou/influenza/index.html 50.84 42.28 診断週 ~野田保健所管内の高齢者施設でインフルエンザの集団発生がありました~ 2015 年 1 月、管内の高齢者施設でインフルエンザの集団発生がありました。管内の第5週の定点あたり報告数は 14.4 と警報基準値には達していませんが、報告数は多い状況が続いており、注意が必要です。 ◆ 第 3~5 週の注目疾患 伝染性紅斑 2015 年 5 週の県全体の定点当たり患者報告 数は、0.73 となりました。保健所別定点当たり 患者報告数は、船橋市(1.9) 、海匝(1.8) 、松 戸(1.7)が多くありました。 2014 年には 1,721 例の報告があり、2013 年に報告があった 474 例の 3.6 倍でした。 2015 年はさらに増加傾向を示しており、今後 の流行状況に注意が必要です。 定 点 当 たり報 告 数 伝染性紅斑 1 .4 0 1 .2 0 1 .0 0 2015年 0 .8 0 2014年 2013年 0 .6 0 2012年 2011年 0 .4 0 0 .2 0 0 .0 0 1 5 1 9 2 13 3 17 4 21 25 29 33 37 5 6 7 8 9 41 10 45 11 49 53 週 12月 レジオネラ症 千葉県では 2009 年 24 例、2010 年 30 例、2011 年 35 例、2012 年 32 例、2013 年 59 例、2014 年 59 例の届出がありました。2014 年は 2013 年に引き続き届出数が多かったため、2014 年 59 例の届出状 況をまとめました。 病型別は肺炎型 54 例、ポンティアック熱型 4 例、無症状病原体保有者 1 例、性別では男性 46 例、女性 13 例と男性が多く、年齢では男性は中央値 68.5 歳(最小値 43 歳、最大値 86 歳)、女性は中央値 78 歳(最小値 63 歳、最大値 94 歳)と高齢者に多く、女性の方が高年齢で多くありました。 症状等として記載があったのは肺炎 50 例(84.7%)、発熱 49 例(83.1%)、咳嗽 30 例(50.8%)、呼吸困 難 25 例(42.4%) 、意識障害 13 例(22.0%) 、下痢 5 例(8.5%)、腹痛 4 例(6.8%)、多臓器不全 3 例(5.1%)、 その他 8 例(13.6%)でした(複数報告あり) 。 流行性角結膜炎 流行性角結膜炎は 5 類の眼科定点把握疾患です。報告のない週はなく、1 年を通して報告されていることから、 2010 年から 2014 年の 5 年間の発生状況をまとめました。 年別の報告数は、2010 年 875 例、2011 年 1,073 例、2012 年 960 例、2013 年 990 例、2014 年 856 例で、合計 4,754 例の報告がありました。性別では、男性 2,467 例(51.9%) 、女性 2,287 例(48.1%) で、男性がやや多かく、年齢群別の報告数は、小児では1~5 歳に多く、成人では 20 代~40 代に多くありまし た。 ◆全数報告疾患(2015 年第3~5週報告 ()内は、2015 年第 1 週からの累計) ニ類感染症 結核 3件(3件) 五類感染症 アメーバ赤痢 1件(1件) ◆定点報告疾患(第 5 週の状況) 野田保健所管内では、咽頭結膜熱(0.25)、RS ウイルス感染症(1.0)が県全体よりも報告が多く ありました。詳細は、次ページのグラフを御参照ください。
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