副産品情勢 - JA全農ミートフーズ

 副産物情勢 平成27年2月5日 JA全農ミートフーズ株式会社
内 容
1.内臓 ①国産牛 ○平成26年12月の成牛と畜頭数は、108.9千頭(前年比96.6%)で、引き続き前年割れとなった。 内訳は和牛が51.9千頭(前年比95.3%)、交雑牛が
21.9千頭(同96.1%)、乳牛去勢(雄含む)が18.4千頭(同99.0%)で、乳牛去勢はやや回復したものの、和牛が前年比4.7%減、交雑牛が3.9%減が
影響した。 平成26年1月~12月の年間合計では、和牛が前年比4.4%減、交雑牛が同1.4%増、乳牛去勢が同1.4%減となり、和牛と乳牛去勢は
2年連続で前年実績を下回った。
○平成27年1月の成牛と畜頭数は速報値(1/30と畜まで集計)で、81.4千頭(前年比94.5%)となっている。 1日当たり成牛と畜頭数は、速報値で
4,284頭(前年速報値4,386頭)と、前年比97.7%となっている。 今後、土曜・休日分が加わるため、最終的に前年比97%程度と思われる。
○需要動向については、出荷頭数の減少が続いており、国産牛内臓の赤物は、タン・ハラミ・サガリ・ホホ肉を中心に品薄状態が続いている。
白物については、冬本番で鍋需要の拡大と旺盛な焼肉需要で、引き続き小腸・大腸の引合いが強く、盲腸・直腸・テール等にも引合いが出てきた。
②国産豚 ○平成26年12月の豚と畜頭数は、1.470千頭(前年比94.7%)で、OEDの影響により10ヶ月連続の前年比5.3%減と、かなりの減少となった。
1日当たり平均と畜頭数の比較では、今年度が77,360頭、前年度が81,680頭)と、1日当たり4,320頭減少した。
○平成27年1月のと畜頭数は、速報値(1/30)で1,340千頭(前年実績1,454頭)と、と畜稼動日数が前年と同日数の中、前年比92.2%となっている。
今後、土・休日分の頭数が加わるものの、引き続きPEDの影響等から前年比96%程度と予測される。
○需要動向については、白物は煮込み需要の盛上りから引合い活発も市中絶対量の不足から供給が追いついていない。 赤物は不需要期(焼材)
突入により一服感、すそ物(頭肉)は価格の高騰によりあきらめ感が漂った状況となっている。 OEDの影響も完全に解消されていない現状から、
今後の発生動向に注視が必要と思われる。
③輸入牛 ○平成26年10月の輸入牛タン実績は、チルドが887.9㌧(前年比121.7%)、フローズンが1,533.5.㌧(前年比73.7%)、合計2,421.4㌧で(前年比
86.2%)と、フローズンの大幅減少により合計で13.8%となった。
国別実績では、米国産はチルドが643.2㌧(前年比118.8%)、フローズン597.8㌧(同61.4%)、豪州産はチルドが211.0㌧(同127.4%)、フローズン
が613.2㌧(同78.3%)、NZがチルド13.6㌧(同219.4%)、フローズン164.4㌧(同84.1%)、カナダ産チルド17.7㌧(同126.4%)、フローズン67.7㌧
(同102.6%)と、米国産・豪州産フローズンが大幅に減少した。
○平成26年12月の冷凍輸入牛レバーは、58.8㌧(前年比114.6%)と、かなり大きく増加した。 国別輸入実績では、米国産が31.4㌧(前年比92.6%)、
豪州産が27.5㌧(同176.3%)なった。
2.原皮 ①牛原皮 ○平成26年12月の輸出実績は、32,240枚(前年比76.0%、前月比108.3%)と、再び増加した。 輸出平均価格は8,849円/枚(前年比+1372円、
前月比+460円)と、輸出価格は再び上昇した。 国別実績では、香港が6,180枚(前年比41.1%)、タイ16,090枚(同128.2%)、韓国8,150枚
(同74.1%)、台湾520枚(前年比21.5%)、ベトナム1,300枚(同90.3%)となった。
○平成26年12月のウエットブルー輸入実績は、79.2千枚(前年比140.2%、前月比147.8%)と、前年、前月に比べ大幅に増加した。 輸入平均価格は
10,863円/枚(前年比+1,8254円、前月比+1587円)と、引き続き輸入価格が大幅に上昇した。
成牛皮(大判皮)の輸入実績は、28,159枚(前年比71.0%、前月比116.4%)で、輸入平均価格は13,321円/枚(前年比+1,363円、前月比+260円)
○平成26年1~12月合計の成牛皮輸出数量は、347,509枚(前年比73.4%)と、前年に比べ大幅に減少し、6年ぶりの30万枚台となった。
国別輸出実績は、韓国119.5千枚(前年比104.5%)、タイ123.7千枚(同85.8%)、香港70.5千枚(同64.1%)、台湾22.9千枚(同88.1%)、ベトナム
10.8千枚(同13.7%)
②豚原皮 ○平成26年12月の輸出合計は、1,202,676枚(前年比94.2%、前月比108.8%)と、引き続き前年を下回ったものの、前月より増加した。
国別実績では、韓国42.2千枚(前年比60.8%、前月比91.9%)、タイ637.7千枚(前年比120.6%、前月比101.2%)、台湾405.3千枚(前年比
191.9%、前月比116.0%)、香港103.5千枚(前年比30.4%、前月比214.3%)、ベトナム14千枚(前年比11.6%、前月比44.4%)。 タイ・台湾・韓国向けは通常月と変わらない輸出量で、香港が8ヶ月ぶりに104千枚と倍増した。
輸出価格は865円/枚(前年比-23円、前月比+52円)と、前月より上昇した。
○平成26年1~12月の輸出合計は、13,728,533枚(前年比96.0)と、前年に比べやや減少した。 平均輸出価格は846円/枚(前年比99.6%)。
国別輸出実績は、台湾4,097.5千枚(前年比128.0%)、香港1,391.4千枚(同34.9%)、タイ7,073.0千枚(同161.2%)、韓国710.2千枚(同88.0%)
フイリピン59.2千枚(同86.0%)、ベトナム397.2千枚(同21.2%)。
備 考
1.東京市場内臓価格 単位:円/枝肉kg
価格改定 年 月 日
牛内臓
豚内臓
平成19年4月2日
40/枝kg
5/枝kg
平成20年3月10日
50/枝kg
5/枝kg
平成20年4月14日
50/枝kg
8/枝kg
平成23年5月26日
34/枝kg
8/枝kg
平成24年7月6日
30/枝kg
8/枝kg
平成24年11月19日
30/枝kg
7/枝kg
平成26年6月9日
30/枝kg
9/枝kg
平成26年11月10日
35/枝kg
9/枝kg
*豚正貫物
2.大阪市場内臓価格 単位:円/枝肉kg
価格改定 年 月 日
牛内臓
豚内臓
平成17年4月11日
35/枝kg
2/枝kg
平成18年4月21日
40/枝kg
2/枝kg
平成19年4月9日
40/枝kg
3/枝kg
平成20年3月10日
50/枝kg
3/枝kg
平成20年5月1日
50/枝kg
5/枝kg
平成23年6月20日
40/枝kg
5/枝kg
平成24年7月13日
30/枝kg
5/枝kg
平成26年11月10日
35/枝kg
5/枝kg
*H23.4.1から枝重500kg以上が510kg未満に改定
3.東京市場原皮価格 単位:円/枚
価格改定 年 月 日 牛原皮(和牛)
平成22年4月1日
1,000/枚
平成22年7月20日
1,000/枚
平成23年2月14日
1,000/枚
平成23年7月1日
1,000/枚
平成25年2月1日
1,000/枚
平成25年6月3日
1,000/枚
平成26年1月6日
2,000/枚
豚原皮
60/枚
30/枚
60/枚
110/枚
140/枚
160/枚
200/枚
*交雑牛含む
4.大阪市場原皮価格 単位:円/枚
価格改定 年 月 日 牛原皮(和ヌキ)
平成21年8月5日 1,300円/枚
平成23年2月21日 1,300円/枚
平成23年7月11日 1,300円/枚
平成25年2月8日 1,300円/枚
平成25年6月10日 1,300円/枚
平成26年1月6日 2,300円/枚
豚原皮
40/枚
30/枚
70/枚
100/枚
120/枚
160/枚
*名古屋 (和牛原皮 H26/1/13) 1,000円 →2000円
(豚原皮 H26/1/13) 150円 → 190円