KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL 10.ハロゲン不純物局在励起子の緩和(京都大学理学部物 理学第一教室,修士論文アブストラクト(1984年度)) 佐々木, 和明 物性研究 (1985), 44(4): 725-726 1985-07-20 http://hdl.handle.net/2433/91638 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 修士論 文 アブ ス トラク ト また rf多光子共 鳴 について も興味ある結果 を得たO-光子共鳴の場合 は励起光 を o偏光 と C偏光である. 二光子共鳴の場合 は,磁場 とビーム方向 を平行 に して実験 を すればラマン光は 7 _偏光 になる。 行 なったが, この場合 は励起光 を O.偏光 とすればラマ ン光 は o これ らの実験及 び解析 について述 べる.なお,実験結果 の一部 に光ポ ンピングの理論か らの 予想 と矛盾す る点があ りその原因を解析中である。 1 0. ノ、ログ ン不純物局在励起子 の緩和 佐 々木 和 明 He温度 においてKCl:Ⅰの局在励起子帯 を光励起す ると, 2申 し型緩和状態 〔IC1 十e〕 (図 1( a ))に由来す る BG発光以外 に, 1中心型状態 (図 1( b ))に由来す ると考 えられ るス ト a ))0 ークスシフ トと半値巾の小 さい NE発光が観測 され る (図 2( NE発光は熱的 に不安定で 2 0K付近で BG発光 と強度 交代 を起 こす が, このよ うな異な ったモー ドの緩和状態 の共存 は KCl:Ⅰ系でのみ確認 されていた。 今回, 1中心型緩和状態が安定化 され る条件 を探 る目的で, He 温度 にお いて い くつかの′ 、 ロゲン不純物系 について発光過程 を調 べた。 b ) ( C )). Rb Cl Cl:Ⅰ, NaCl:Ⅰで新 たにNE発光が観測 された (図 2( 測定の結果, Rb :Ⅰの NI ∃発光は励起 スペ ク トルの特徴や熱的 に不安定で ある事,及び BG発光 と強度 交代 を起 こす事等, KCt:Ⅰ の場合 に良 く似ている。又, NaCl:Ⅰの NE発光は非常 に安定で室温で も観測 される。 他方,上記以外 のKCl:Br や KBr:Ⅰ等 では, 1中心 型緩和状態 に起因す るような 2 発光は存在 しない事 も明 らか にな った。 図 1 -725- 3 ム 5 6 r ' l I OT ONEr J E R GY( e v) 図 2 京都大学理学部物理学第-教室 このよ うに 1中心型緩和状態 は,沃素不純物 を含 むアルカ リ塩化物 でのみ存 在す るもの と思 われ るが, この事 は Cl と Ⅰ の電 子親 和力 や イ オ ンサイズの違 いに よって理解 できる 。 ll. 超流動ヘ リウム 3の NM R法 に よる観測 佐 々木 豊 我 々のグルー プでは超低温生成装置 を利用 して超流動 - リウム 3のス ピンダイナ ミックスを 研究 してい る。 超低温生成装置 は稀釈冷凍機 と銅 の核断熱消磁段 で構成 され,試料 の温度 とし 8mK の最 低温度 を得てい る。超流動- リウム 3にはA相, B相 の 2相 があ り (実際 ては約 0. ,それぞれ に固有 のオー ダーパ ラメ には Al相 とい う第 3の状態 があるがその存在域 は狭いo) e xt ur e ー ターは磁場,境界壁 な どによってその配置 に影響 を受 ける。 この空間変化 の模様 は t と呼ばれ,超流動- リウム 3の研究 を行 うには t e xt ur eを制御 す るこ とが必要条件 とな ってい 上 mのス タイキ ャス トの板 を間隔 300/ 什nで並 べ,板 に平行 に静磁場 を る。 そのため,厚 さ 300/ こ戸 の状況下では′ B相 の t e 文t ur e はほぼ一様 とな ることが期待 されてい か けて NMR を行 った。、 e xt ur e に よると思われ るシグ る。実際 に CW法 によって観測 した結果 によれば, ほぼ-様 な t ナル を得 ることもあ ったが, ほぼ同 じ周波数域 で複雑 な構造 を持っ シグナル を得 ることもあ っ nk状 の境界 壁 を持 た。 この構造 の原因にっいては現在究明中であ り結論 が出ていないが, ki e xt ur eがで きてい るのではないか と考 えてい る。 った t 1 2. ロ ワー/、イブ リッ ド波 の励 起 と伝播 高 橋 淳 一 WT-丑 装置 に よ り行 なわれ た電流保持電流立 ち上げ実験等 にみ られ る様 に ロワーハイブ リ ッ ド波 は トカマ ク装置 に新 しい局面 を開拓 した重要な波 であ る。 この波 は近接条件 を有 し効率的 な入射 には磁場方向- の屈折率 n〝の 1に近 い成分はな るべ く少 ない事 が望 ま しい。そのためには トロイダル方向に多数 の導波管 を並 べ各 々に位相 を変 え - 72 6 -
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