食物アレルギー オンライン受付 HOME >> 食物アレルギー 予防接種 院長予定・院内予定 食物アレルギーの診断は採血で解かるの? ペアレント・トレーニング お母さん方から、「保育園に入園させるので何が食べられて、何が食べられない 食物アレルギーの基礎知識Q&A のか、 はっきりさせたいのでアレルギーの採血検査(IgE CAP RAST)をして欲しい。」 または、「保育園からアレルギーの検査をするように言われた。」と、 しばしば相談を受けます。 食物アレルギー 食物アレルギー(治療) 本当に採血検査のみで食物アレルギーはわかるのでしょうか? 食物アレルギー(最新知見) アトピー性皮膚炎 発達障害 答えは ” No!” です。 <br>ある食物のIgE CAP RASTが高値でも食べても症状が出ない人もいますし、IgE CAP RASTが低値でも <br>食べると症状が出て食べられない人もいます。 <br>IgE CAP RAST値だけでは食物アレルギーは診断できません。 <br>IgE CAP RAST値は、そのアレルゲンに感作されているかどうかをみるもので、症状が出るかとは別物 院長挨拶 なのです。 医院概要・アクセス <br>極端に言えば、この値がどんなに高くても、食べて症状が無ければ、その食べ物は食べ続けても大丈 院内紹介 院長の知恵袋 リンク集 夫です。 <br> ではどのようにして診断するのでしょう。診断までの過程ををご一緒に見てみましょう。 診断は、厚生労働省研究班の食物アレルギーの診断の手引き2011に従って行います。 お問い合わせ 下記ファイル(PDF)をご覧いただくには「Adobe AcrobatReader」が必要です。(無償) <br>※「Adobe AcrobatReader」のダウンロードはこちらから。 <br>※ Acrobat Readerは、米国アドビシステムズ社の商標です。 食物アレルギーを正確に診断するには、「これまで食べてどうだったか」という話が一番大切です。 <br>特定の食物に対して、毎回何らかの症状が出る場合に「食物アレルギー」を考え、負荷試験を行うこ とで確実に証明することが出来ます。<br><br> 問診・食物日誌など 1. 疑われる原因食物、摂取時の症状と時間経過、発症年齢、乳児期の栄養方法、 食習慣、環境因子、既往歴、アレルギー性疾患の家族歴、 服薬状況(成人におけるβ遮断薬、非ステロイド抗炎症薬)などについて問診し ます。 http://www.matsumoto-kodomo-clinic.com/cgi-bin/matsumoto-kodomo-clinic/siteup.cgi?category=2&page=0[2014/08/10 22:08:28] 食物アレルギー 2. 食物日誌を付けてもらい症状と食物の因果関係を観察します。 各種検査の特徴と適応 (1)一般血液検査 食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎の経過中に、末梢血好酸球数の増加、鉄欠乏性貧血、 肝機能障害、低蛋白血症、電解質異常がみられることがありますので必要に応じて一般検査を行います。 (2)血中抗原特異的IgE 抗体検査 血中抗原特異的 IgE抗体陽性(=感作されていることを示す検査所見)と食物アレルギー症状が出現する こととは 必ずしも一致しません。 このことは非常に重要です。 1. 食物─食物、食物─環境抗原間での交差抗原性があります。 <br> (2型の食物アレルギー、口腔アレルギー症候群) <br> <br>2. IgE CAP RAST値(鶏卵、牛乳、魚、ピーナッツ)による食物負荷試験のプロバビリティー (症状誘 発の可能性) <br> (90%~95%)が報告されています。(Sampson. HA:J Allergy Clin Immunol.1997;100: 444-51)。 <br> しかし国内での追試研究では鶏卵と牛乳のみが食物負荷試験のプロバビリティー(症状誘発の可能 性) <br> (95%以上)が確認されただけで、魚、ピーナッツ、小麦、大豆はいずれも95%未満でした。 <br> <br>3. 卵白と牛乳のIgE CAP RAST値に基づいた食物アレルギーの診断の陽性的中率は低年齢ほど高いこと が <br> わかっています。(Komata T, Ebisawa M,et.al : J Allergy Clin Immunol .2007; 119: 1272-4) プロバビリティカーブ (IgE CAP RAST値と症状誘発の可能性) プロバビリティカーブの読み方 http://www.matsumoto-kodomo-clinic.com/cgi-bin/matsumoto-kodomo-clinic/siteup.cgi?category=2&page=0[2014/08/10 22:08:28] 食物アレルギー ・牛乳のIgE抗体価3.0UA/mLの場合、症状を誘発する可能性は1歳未満の児では約90%、1歳児では約 50%、 2歳以上の児では約30%です。しかしあくまでも確率論です。 ・牛乳のIgE抗体価<0.3UA/mLの場合(検査で陰性とされた場合)でも、症状を誘発する可能性は 1歳未満の児では約18%、1歳児では約7%、2歳以上の児では約2%です。 IgE抗体価のみで食物アレルギーが無いとはいえません。 ・逆に大豆や小麦などの場合にはIgE抗体価が100UA/mLでも、症状が誘発されない可能性が5%以上あり ます。 IgE抗体価のみで食物アレルギーがあるとはいえません。 (3)皮膚テスト ・プリックテストは血中抗原特異的IgE抗体検査と同様に診断感度は高いのですが、 <br> 食物負荷試験と比較すると特異度は低いものです。 <br> (Sampson. HA:J Allergy Clin Immunol.1999; 103: 981-9.) <br> <br>・血中抗原特異的IgE抗体検査で検出できない乳児食物アレルギーの原因抗原の診断では、 <br> プリックテストは特に有用です。 <br> <br>・口腔アレルギー症候群においてはプリック-プリックテスト(原因食物そのものを用いてプリック テストを行うこと。 <br> 例えば果物をプリック針で刺してから皮膚に適用する。)の有用性が高いです。 <br> (Scott H.Sicherer:Pediatrics .2003;111: 1609-16.) <br> <br>・皮内テストはショックの危険性や偽陽性率が高く、診断のためには通常行いません。 ヒスタミン遊離試験 1. 疑わしい原因食物を1~2週間完全除去し、臨床症状の改善が得られるかどうかを観察します。 (食物日記などへの記載による除去の確認も重要) 2. 母乳および混合栄養の場合、母親の食事の原因食物除去が必要です。 3. 食物除去試験で陽性と判定された場合、確定診断のために可能なら食物負荷試験を行います。 食物負荷試験 1. 専門の医師がいる入院設備のある施設で行うことが望ましいですが、 <br> 危険性が低いと判断できる時は専門医がいる施設で外来にて行うこともあります。 <br>2. 食物負荷試験は、原因抗原診断のために行う場合と、耐性獲得(食べられるようになったか) の <br> 判断のため行う場合の2通りの目的で行います。 <br>3. 負荷試験の適応とすべきでない症例: <br> 直近のアナフィラキシー症例や血中抗原特異的IgE抗体高値例で明らかなエピソードのある例 http://www.matsumoto-kodomo-clinic.com/cgi-bin/matsumoto-kodomo-clinic/siteup.cgi?category=2&page=0[2014/08/10 22:08:28] 食物アレルギー 負荷試験の種類としては下の3通りの方法があります。 ※DBPCFC(Double-blind placebo-controlled food challenge) 食物負荷試験の注意点 ・体調の悪いとき(感冒、下痢、疲労時など)は行いません。 ・アレルギー症状を充分にコントロールして食物負荷試験により症状が出たかどうか判断が可能な状態で 行います。 ・抗アレルギー薬などの内服薬は原則中止して行います(閾値を上げてしまうことがあるため)。 ・負荷は少量から開始し、症状が出現したら中止します。 ・症状が出現したら、アドレナリン・抗ヒスタミン薬・吸入β2刺激薬・ステロイド薬を必要に応じて投 与します。 ・1回の負荷試験で判断できない場合、再評価が必要です。 食物アレルギーのアレルゲンが確定したら ・アレルゲンが確定したら、原則としては、必要最小限の除去を行います。詳細は食物アレルギー(治療) のページで述べます。 <br> <br>・3歳以上になっても食べることが出来ない場合には、経口免疫療法(経口減感作療法)を考慮しま す。 (当院でも行っております)<br> 当院での食物負荷試験の実績 2007年 0例 <br>2008年 3例(全卵2例、牛乳1例) <br>2009年 7例(全卵3例、卵黄1例、牛乳1例、ヨーグルト1例、リンゴ1例) <br>2010年 16例(全卵10例、卵黄2例、牛乳2例、ヨーグルト1例、うどん1例) <br>2011年 26例(全卵14例、牛乳5例、うどん4例、卵ボーロ3例) <br>2012年 33例(卵ボーロ3例、加熱卵黄4例、全卵12例、牛乳5例、うどん7例、卵牛乳抜き食パン2 例) <br>全てオープン負荷試験 小児科・アレルギー科 熊本県合志市 まつもとこどもクリニック 発達障害 菊池市 経口減感作療法 ◇受付はこちらから!<br> | オンライン受付 | <br><br>◇診療について<br> | 食物アレルギー<br> | 食物アレルギー治療<br> | 食物ア レルギー最新知見 <br> | 発達障害 | <br><br>◇まつもとこどもクリニック<br> | 院長挨拶<br> | 医院概要・アクセス<br> | 院内紹介<br> | 院長の知恵袋 | http://www.matsumoto-kodomo-clinic.com/cgi-bin/matsumoto-kodomo-clinic/siteup.cgi?category=2&page=0[2014/08/10 22:08:28] 食物アレルギー <br><br>◇インフォメーション<br> | お問い合わせ | 〒861-1102 熊本県合志市須屋264-4 TEL:096-338-8960 COPYRIGHT(C)2010 医療法人童心会まつもとこどもクリニック ALL RIGHTS RESERVED. http://www.matsumoto-kodomo-clinic.com/cgi-bin/matsumoto-kodomo-clinic/siteup.cgi?category=2&page=0[2014/08/10 22:08:28]
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