1 平成25度 清水中河内小学校評価書 Ⅰ 経営の重点に関わること 学校名 静岡市立清水中河内小学校 「A…よくできていた」、「B…できていた」、「C…あまりできてはいなかった」、「D…できていなかった」 「○…成果」、「●…課題」、「◎…提言・改善策」 かしこく あかるく たくましく 評価 2 ①子ども達は、授業の中で「わかった」「できた」という思いをもつことができ る。 B 重点目標 【学校説明】 個別指導や友達同士で考え合う場を通して、「わかった」「できた」という思いをもつ子が 90%以上いた。(12月の振り返りから)来年度は、一単位時間の中でつける力を明確にし、 「できた」という喜びが実感できる経験を積み重ねていく。さらに、それを「活用」していく授 業展開も考えていきたい。 1 学校教育目標 気づき 考え 実行する (1)一人一人が自信をも ち、できた喜びを味わえ ②子ども達は、友達とのかかわりを通して、自分の思いに自信をもって表 る授業や学校行事の推 現することができる。 進 【学校説明】 B A ●個人差があるようだ。 ●日々の授業で、間違ってもいいから手を挙げて意見を 言えるクラス作りができたら、もっと自信をもって表現でき る子が増えるだろう。 ◎行事を通して自信がつけば、やがて授業の中にも反映 されてくるだろう。 ○自宅周辺での出会いでも、元気にあいさつができてい る。 ○学校外でも必ずあいさつをしてくれる。 ●学校内でのあいさつは、どの子も自分からよくできてい るが、外ではできていない子もいる。 ◎こちらから積極的にあいさつをするよう努め、大人が見 本となるようにしたい。 A 【学校説明】 黙働清掃もじまんにしようと、全校で力を入れて取り組んできた。12月の振り返りでは、 「しっかりできた」という子が80%いた。また、代表委員会で時間内に終わらない所を確認 し合い、自分の掃除場所が終わったら、終わっていない場所を手伝いに行くなど、補い 合って活動する姿も見られた。引き続き、心をこめて隅々まで丁寧に行う黙働清掃をめざ して取り組んでいく。 子ども達は、めあてに向かって全力で取り組み、記録向上や新たな技に挑 戦することができる。 ○何か目標があれば、それに向けて準備や練習など、と てもよくがんばっている。 ○運動会、持久走、学習発表会、校外学習等、行事を参 観する限り、自信をもって表現することができている。 ○学校としての取り組み姿勢はAだと考える。 A 【学校説明】 高学年を中心に気持ちのこもったあいさつを心がけることで、それを下学年の子が真似 して行うようになり、あいさつへの意識が高まってきた。12月の振り返りでは、「よくできた」 という子が80%いた。外部からの訪問者にも気持ちのよいあいさつができている。引き続 き「じまんのあいさつ」をめざし、校内でも地域でも明るく元気なあいさつができるよう取り 組んでいく。 (2)人とのかかわりを大 切にし、思いやりの心を ②子ども達は、一生懸命黙働清掃することができる。 育てる。 B B 運動会、持久走記録会、学習発表会等の行事では、どの子も一生懸命練習し、その成 果を発揮して達成感を味わうことができた。また、授業で学習した内容を他学年や外部の 方に発表する経験を通して、自信をつけている子もいる。一方で、まだ自分の意見に自信 がもてずにいる子もいる。来年度も引き続き、互いに認め合い、高め合う学級・学校づくり を通して、自分の思いに自信をもって表現できる子の育成に努めたい。 ①子ども達は、明るく元気なあいさつができる。 学校関係者評価委員会から A ◎学校外に落ちているゴミを拾える子たちに育ってほし い。 A (3)めあてに向かって自 【学校説明】 主的に体づくりに励む子 毎日行う朝運動では、サーキット、縄跳び、持久走等、一人一人がめあてに向かって一 生懸命取り組み、そのめあてを達成しようと頑張る姿が見られた。12月の振り返りでは、 を育てる。 「よくできた」という子が91.4%いた。運動会では、仲間と支え合いながら難しい演技を成功 させ、持久走記録会では、自分の記録を1秒でも縮めようとするなど、全力で取り組む姿が 見られた。 A ○めあてに向かっている子の瞳は、輝いている。 ○持久走記録会では、ゴールまで一生懸命走る姿が見ら れた。 ◎「めあてに向かって全力で取り組む」ということは、非常 に大切なことだ。体づくりだけでなく、これを国語や算数の 基礎勉強にもつなげてほしい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・様々な行事において、一生懸命練習を重ね、本番において自信をもって表現する子ども達の姿が数多く見られた。この頑張りを価値づけ、一人一人に自信をもたせていきたい。そして、日々 の授業の中でも自分の考えに自信をもって発言したり、友達や先生に伝えたりするこども達を育てていく。そのためには、授業のねらいを明確にし、つける力は何なのか、そのためにどのような 課題を設定するか等、授業研究をするとともに、友達とかかわり合い学ぶ経験を通して、一人一人に「わかった」「できた」という喜びや楽しさを実感させるような授業をめざしていきたい。 ・「あいさつ」「黙働」「体つくり」を学校のじまんにしようと、全校で取り組んできた。「あいさつ」「黙働」については、高学年の意識が変わり、それが次第に他学年の子達へと波及していったことが 大きな成果といえる。このじまんを、引き続き来年度も継続し、さらに質の高いものにしていく。そして、学校だけでなく、「地域でもあいさつがこだまする」「地域もきれいに清掃していく」姿をめざ していきたい。 2 Ⅱ 各指導部・領域等に関わること 大項目 中項目 評 価 指 標 (目標・取組の括り) (小項目等・具体的取組) 1 教育課程 学習指導 学校は、少人数の利点を生かし、学習の基礎基本を確実に定着さ せる取り組みを行っている。 (1)確かな学力の育成 【市共通項目1】 (3)特別活動の充実 【市共通項目3】 1 (4)少人数の学級を基 教育課程 盤とした学校経営 学習指導 ○学校側のくふう、努力は良い。こたえる側の子ども達に もっとがんばってほしいと思う。 ◎基礎学力は、ぜひ頑張って力を入れてほしい。少人数 だからこそ、一人一人に指導してほしい。 B評価にし、より一層Aに向かって励んでもらいたい。 ◎目標を明確にして、取り組ませていただきたい。 ◎「他を思う心」。人間としての基本は幼少期が大切。動 物を飼育する、草花を育てる等々、大切な心の勉強にな る。B評価にして、より上をめざしてほしい。 B A 【学校説明】1年生を迎える会、宿泊活動、クリーン作戦等の行事において、各学年で役割 を意識して取り組み、自主的な活動ができた。自分の学年だけではなく、様子を見ながら 他学年と協力することもできた。高学年は、中心になって計画実践する姿、優しく低学年を 支えようとする姿が見られた。下学年はその姿を見て、「リーダーになったらこう動こう」とい う意識をもって取り組んでいる。縦割り活動を通して、進んで計画・行動する姿勢、仲間を 思いやる心が育ってきている。「ふれあいタイム」の全校遊びの中でも、6年生が中心にな り、低学年に声をかけたり、手助けしてあげたりしながら遊んでいた。今後も、様々な場面 で、更に子どもたちの思いを表出させ、子ども主体の活動となるよう支援していきたい。 学校は、一人一人が主役になれる行事や活動を推進している。 B B 【学校説明】 道徳の時間だけではなく日常生活の中でも、随時他を思いやる指導をしてきた。また、全 職員で心の教育をしてきた。言葉づかいでは、元気なあいさつ、友達同士で注意し合う姿 や感謝の気持ちを自分から伝える姿が多くなってきた。しかし、まだ時折、友達に対してき つい言葉が出てしまう場面がある。常に相手の立場になって考えながら行動できるよう に、今後も「自分を見つめ、他を思いやる心づくり」に粘り強く取り組んでいく。また、地域・ 家庭でも思いやりについて考え、行動に表すことができるよう、連携を密にしながら地域・ 家庭へ道徳教育の啓発をしていきたい。 学校は、様々な学校行事や山の子活動など、体験活動や集団で活 動する場面を通して、主体的に自ら考え、判断し、計画、実践する 子を育てている。 学校関係者評価委員会から B 【学校説明】 朝15分間行う「言語活動(読書、ことばの学習等)」(月・水・金)、「チャレンジタイム(算 数)」(火・木)で、基礎基本の定着を目指し、授業の中でも少人数の利点を生かし、個別指 導を丁寧に行ってきた。しかし、学力学習状況調査や定着度調査の結果から、問題文や 資料を的確に読み取る力や、考え方を言葉や図などを用いて書く力等が不足しているとわ かった。来年度は、徹底した個別指導、「つける力」(目標)を明確にした授業を展開しなが ら、確実に力をつけられるよう努力したい。 学校は、自分をみつめ、他を思いやる心づくりを推進している。 (2)道徳教育の充実 【市共通項目2】 評価 A ○よくできている。 ○高学年は、活動の中で自分の役割を認識している。ま た、低学年の子も、すぐに高学年の子に頼らず行動してい たので、ぜひ続けていただきたい。 ○高学年は低学年の面倒をみるというのは、どの子も言 われなくてもよくできている。それは、代々受け継がれてい ることで、高学年は、自分が低学年の時に、お兄さんお姉 さん達にしてきてもらったことが自然とできている。すばら しい。 ●反面、言葉遣いが少し乱れているのは気になる。 A 【学校説明】 様々な行事において、一人一人に仕事や役割をもたせ、取り組ませてきた。また、全校 の前でどの子も発表したり活躍したりする場を設け、個の頑張りを認め、広げてきた。その 経験を重ねるごとに、自信をもち意欲的に取り組めるようになってきている。特に高学年に おいては、宿泊活動・運動会等の行事、山の子活動や委員会活動等において、一人一人 がリーダーとなり、活躍する経験を積み重ねることで、大きく成長を見せている。来年度も、 この取り組みを継続し、更に質的に高めていきたい。 A ○行事において、どの子も発表することができていて、大 変よかった。 ○一人一人が主役となって活動している姿に感心してい る。特に上級生の動きがよくみえる。Aの上を評価したい。 3 学校は、地域教材や地域人材を活用し、体験的な学習を積極的に 取り入れ、地域に根ざし、地域を巻き込んだ教育活動を実践してい る。 1 教育課程 学習指導 (5) 地域に根ざした教 育 A 【学校説明】 国語、生活科、総合(地域の産業、福祉、環境教育、キャリア教育)、クラブ活動等、地 域・保護者の方々の多くの協力を得て、地域に根ざしたよい学びをすることができた。また 運動会や持久走記録会等の行事でも、多くの方に声援をいただき、子どもたちの力となっ ている。例年の行事に加え、今年度は流しそうめんにも協力をいただき、中河内ならでは の体験ができた。来年度も積極的に地域と結びついた教育活動を行い、交流後の交信を 大切にして、つながりのある活動にしていきたい。 A ○地域の皆様の支援は、とてもありがたい。 ◎「地域の子は地域で育てる」と言われるので、地域の人 をもっともっと活用してもよい。 ◎より一層地域の人たちの参加、協力が得られる工夫が 必要。中河内地区の人づくりの中心的施設となるよう。 ◎地域とかかわることは、少しでも多くの人と接することで あり、子ども達にとっては自分自身をみてもらうこととなり、 頑張ることができる。また、中河内ならではの様々な行事 によって豊かな感性、知性を取り込める。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 全校で行う様々な行事において、高学年が低学年を支え、上下が良い関係で全体がまとまっている姿、「一人一人が主役として」活躍できる姿において、高く評価された。これは、本校の特色 であり、じまんともいえる。引き続き、さらに高めていけるよう取り組んでいきたい。「地域で子どもを育てる」「学校を地域の中心に」という強い思いを感じ取ることができた。さらに地域を巻き込 んだ活動を実践していきたい。 学校は、一人一人の児童をよく見取り、自分のよさを実感し、自分 に自信が持てる子を育てている。 B 【学校説明】 小規模の特性を生かし、全職員で35人を育てるという共通意識のもと、子どもたちと関 わっている。月1回の「子どもを語る会」では、子どもたちについて全職員で話し合い、共通 した指導・支援ができるようにしてきた。また、子どもたちの自己肯定感を高めることを目指 して、学校保健委員会では「自分を好きになろう」というテーマを扱ったり、どのクラスでも 友達同士でよいところを見つけ合う活動を行ったりしてきた。今後も、子どもたちを認め、励 ましていくこと、できるようになったことを発揮・活用する場を意識して作っていくことで、より 自信がもてるようにしていきたい。 (1)一人ひとりを大切に した指導 2 【市共通項目4】 学校は、子ども達が言葉やあいさつの大切さについて考え、コミュ 生徒指導 ニケーション能力を高める指導を推進している。 B 【学校説明】 学校のじまんの1つである「あいさつ」を真のじまんにしようと取り組んできた。子どもたち のあいさつに対する意識が高まり、自分からあいさつする姿や立ち止まってあいさつする 姿が高学年から全体に広がってきた。しかし、地域の中でのあいさつには、まだ課題が見 られる。また、友達同士でいる時、言葉遣いの乱れも見られる。今後は、地域の中でもじま んのあいさつができること、友達同士でも相手を大切にした言葉遣いやコミュニケーション ができることを目指して、根気強く継続した指導をしていきたい。 3 進路指導 A B ○先生方全員が、よく子ども達を見て接してくれているの で、すばらしい。感謝している。 ○学校保健委員会の取組は、子ども達にとって幅広い教 育となる。また、命の大切さ、尊さについて子ども達は理 解できていた。学校の取組姿勢は、A。 ◎最近、「自己肯定感」という言葉を耳にする。子どもの自 己肯定感を高めるには、親の自己肯定感を高めるのも大 事。例えば、カウンセリングの先生の講演会を開くなど、親 の子育てへのスキルアップにつながるのではないか。 ○よいあいさつができるのも指導のたまもの。 ◎子ども達のあいさつは、大人にもおよび、地域全体に移 る。知らない人、初対面の人にも進んであいさつ、しっかり 受け応えができる子どもになってもらいたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 全職員で一人一人の児童を育てていくという学校の取組は高く評価された。今後も、子ども一人一人の自己肯定感を高めていけるように取り組んでいく。親にも働きかけ、学校・家庭の両面 から子ども達を認め、励ましていく環境づくりに努めていきたい。あいさつについては、今後も学校のじまんとなるように教育活動の核としてとらえ、学校・地域で広めていけるように取り組んでい きたい。 ○よく計画され、行われている。 学校は、様々な教育活動の中で、本物体験を充実させ、夢が広が ○地域を含めた学校行事や消防音楽隊、外部講師を招く るような取り組みをしている。 等、学校のみならず、積極的に外部から幅広く取り込んで いる。これにより、子ども達は、広い視野をもつことがで 【学校説明】 き、考える力を与えられると思う。 (1)自分の夢を見つける 地域以外の方と接する機会があまりない子どもたちに、将来の夢に向かって視野を広げ ◎知識を得ることは大事なことだが、体験して、体得したも られるように、エスパルス営業企画部の方のお話を伺ったり、修学旅行で携わる様々な職 のは大きな財産となる。益々、充実させるよう取り組んで キャリア教育 種について調べたりすることで、将来の夢を広げたり、職業の選び方を学んだりすることが ほしい。 できた。また、各学年において、地域の方も含め、外部から様々な方を招き、関わるという ◎地域の職業を実体験してみてはどうか。 貴重な経験を通して、学びを深め、子ども自身の視野を広げることができた。来年度も、 様々な人と接すること、体験することを大事にしていくことで、職業観や勤労観を育ててい きたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 地域を含め、積極的に外部から講師や行事を取り込んだ取り組みが評価された。来年度は、地域の方々にご協力いただき、職業を見学、体験する活動を可能な限り、組み入れていきたい。 B A 4 4 安全管 理・指導 学校は、登下校時や災害時に、子ども達が自分自身の身を守るた めに必要な対策や指導をしている。 A (1)学校安全システムの 【学校説明】 避難訓練では、緊急地震速報を受けての訓練や、起振車体験等、様々な状況を想定し 構築 て訓練を行った。登下校の安全については、通学路の危険箇所や安全を守ってくれる家 【市共通項目5】 A 等を子ども達と共に確認し、災害時の安全確保に努めた。また、登下校時の交通安全指 導も常日頃行い、素早い指導と対応で事故を未然に防いでいる。来年度も定期的な下校 指導を行い、子ども達の安全に対する意識をさらに高めていきたい。 ○一列になり、上級生が下級生を助けながら登下校して いる姿は立派である。 ○昨年、大雨による登校時間の変更では、迅速な連絡、 対応をしていただいた。 ○親の目、先生の目、地域の目で安全は確保されてい る。 ◎災害だけは予測できない。引き続き訓練は定期的に 行ってほしい。 ◎安全管理には、常に意識をもち、対策に取り組んでいた だきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 今後も学校は、定期的な登下校指導に加え、様々な状況を想定した訓練、安全管理指導に取り組んでいく。それらを通して、子ども達一人一人に安全に対する意識や「自分の身は自分で守 る」という意識をもたせていきたい。 5 保健管 理・指導 学校は、継続的に運動に取り組むための環境づくりを行い、子ども たちが主体となって体力向上を目指すよう支援する。 (1)健康教育の充実 【市共通項目6】 A 【学校説明】 朝のサーキットトレーニング、リズム縄跳び、鉄棒、持久走など、子どもたちが自主的に 体力向上に努められるように、環境整備をしてきた。また、課題である投力や柔軟性は、ロ ケットボールなどの用具を準備したり、成果が目で見て分かるような記録用紙を用意したり して、子どもたちがめあてをもって、楽しんで練習に取り組めるうように工夫し、その結果、 記録も向上した。今後も、課題である投力、柔軟性、鉄棒の力を伸ばせるように、年間計 画を見直し、重点化を図りながら、継続的に運動に楽しんで取り組めるようにしていきた い。 学校は、う歯保有者の減少に努め、子ども達が生活習慣を見つめ 直すために必要な指導を行っている。 ○校庭を元気に駆け回る子ども達の姿は、見ていて心地 よい。 A A ○「ノーテレビ、ノーゲーム」の取組は、続けていただきた い。 ○学習塾のない地域であるが、「ノーテレビ、ノーゲーム」 によって家庭での宿題や自主勉強などの向上が図られ る。 ●家庭での取り組みが悪い。 【学校説明】 給食後歯磨き指導を行い、歯磨きについての意識を高めた。また、ノーテレビ・ノーゲー ムデーを積極的に取り入れ、規則正しい生活習慣を家族で見直す機会を作った。学校保 健委員会では「自分を好きになろう」というテーマで取り組み、自己肯定感を高めることが できた。昨年度取り上げた姿勢については、家庭・学校で見守りながら継続して指導でき るようにしていきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 ・朝の体づくりにおいては、今後も子ども達が自主的に運動に取り組む習慣が継続できるよう、様々な工夫をしながら支援していく。来年度は、鉄棒運動や投力、柔軟性の向上に重点を置き、 計画的に取り組んでいく。 ・今年度の「ノーテレビ、ノーゲーム」については、来年度も定期的に取り組み、視聴時間やゲーム時間を家庭で見直すきっかけにしていきたい。 A 6 特別支援 教育 (1)学校の実態に応じた 校内支援体制づくりの推 進 【市共通項目7】 学校は、児童のあらわれを見取り、常に適切な見立てを行い、随時 支援方法の見直しを行っている。 ○個の心の状態を配慮し、学校は対応してくれている。 A 【学校説明】 必要に応じて保護者と面談を行い、児童のあらわれを伝えてきた。また、保護者の意向 から巡回相談を実施し、専門的な立場から見立てを行い、支援方法の見直しを行った。特 別支援に限らず、全職員で全校児童一人一人に十分な支援も行っている。また、定期的 に「子どもを語る会」、スクールカウンセラーとのコーディネート等を行い、児童の実態把握 と支援方法の検討・確認を行い、指導の見直しを行ってきた。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 今年度はスクールカウンセラーと連携を図り、児童の実態把握から、適切な見立て、支援方法の見直しができた。また、必要に応じて希望する保護者とも面談を行い、適切な対応ができた。 来年度も引き続き、児童一人一人の支援方法について、随時検討・確認・見直しを行っていく。 A 5 7 組織運営 学校は、アンケートや対話などを通して地域の声に耳を傾け、学校 経営改善と情報の発信に努めている。 (1)組織・運営の改善 【市共通項目8】 A 【学校説明】 行事や学校評価など、保護者にアンケートをとり、地域や保護者の意見を得ることができ た。その意見を集約・分析して、来年度へ生かせるように考えている。また、アンケートに 限らず、子ども達の表れを日頃から情報交換してきた。地域の方々とのつながりも強くなっ てきているので、行事等を通して、引き続き積極的に地域の方々と交流を図りたい。 A ○子ども会球技大会で優勝した「順送球」を運動会でとり 入れる等、地域での活動に深い理解を示してくれている。 ○隣組回覧での「学校だより」は、大変好評。 ◎今後も続けていただきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 アンケートは、保護者や地域の方々の子どもに対する願いを知ることができた。また、アンケートだけに頼らず日頃から学校に足を運んでくださる地域の方々との対話を通して、学校への期待 感を強く感じている。来年度も引き続き、保護者や地域の声に耳を傾け、交流を深めていきたい。 8 研修 学校は、「わかり合おうとする姿があふれる授業」という研修テーマ の実現を目指した授業の実践に努めている。 (1)研修体制の充実 【市共通項目9】 ○職員全員で共通の目標を立てて取り組むことは、大変 良いことだ。今後も同様にお願いしたい。 ●先生や友達の話を目を見て聴けたらと思う。 A 【学校説明】 研修テーマを実現するために、3つの手だてを立て、職員間で共通理解を図りながら研 修を進めてきた。今年度は特に、「本気で聴く」姿を大切にし、課題を自分のものとして解 決していく、「子ども主体の授業づくり」を実践した。その結果、授業内で仲間の話や課題 に対する疑問を聴き合い、出し合う姿が見られてきた。来年度は、1時間の中でつけるべ き力がつく授業をめざし、子ども達が学びの深まりを実感できる授業づくりを図りたい。 A 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 研修のめざす「本気で聴く姿」を全職員で考え合い、共通理解を図ることができた。進んで授業を見合い、やらされる研修ではなく、「自ら」研修していこうという職員集団であったことが大きな 成果だった。来年度は、授業の目標を明確にし、一時間の中でつけるべき力がつく授業をめざし、子ども達が学び合いながら「わかった」と実感できる授業づくりをめざしていく。 9 学校は、地域や保護者と連絡を密にとりながら、信頼される中河内 保護者・ の学校づくりに努めている。 地域住民 等との連 (1)信頼される学校づく 【学校説明】 必要に応じて、子どもの表れを家庭に連絡し、学校の取り組みや指導内容等を伝え、保 携 りの推進 護者の意見を聞いてきた。その他、連絡帳や家庭生活表、通信などを通して、常に子ども 【市共通項目10】 の表れを保護者に伝える努力をしてきた。欠席、早退、けが等があった場合には、担任や ○子どもの具合が悪くなった時、迅速に適切な対応をして くださるのでありがたい。 ○常に地域全体も巻き込むような方策でよい。 A A 養護教諭が対応し、必ず電話連絡している。地域の方々も日常的に学校に足を運んでくだ さっている。来年度も、引き続き保護者や地域の方々の力を借りながら、連携して子ども達 を育てていく環境づくりに努めていきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 日頃から保護者と連絡を密にとり、互いに情報交換できる体制ができていて、学校と家庭、地域との距離が縮まっていると感じる。引き続き、信頼される学校づくりをめざして取り組んでいきた い。 10 施設設備 学校は、適正な安全点検を定期的に実施し、速やかに必要な処 置、改善を図っている。 ○大変なことだが、今後もお願いしたい。 A (1)施設・設備の適切な 【学校説明】 管理 毎月一回複数の職員で、時には児童と一緒に安全点検を実施してきた。大きなけがや A 事故なく学校生活を送っている。また、点検日以外にも危険な箇所を見つけたら修復する など迅速な対応を行っている。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 今年度は、複数の職員で行う方法に加え、子どもと一緒になって危険個所を点検したことで、大人に気づかない危険個所を発見することができた。今後も、様々な角度や視点から安全点検を 行い、安全な環境づくりに努めていきたい。 6 学校から 経営のまとめ 1 学校から経営のまとめ(成果と課題) ○運動会や学習発表会等、様々な学校行事において、一生懸命練習を重ね、本番において自信をもっ て表現する子ども達の姿が数多く見られた。この頑張りを価値づけ、日々の授業の中でも自信をもって 発言したり、自分の思いを伝えたりする子ども達にしていきたい。 学校関係者評価委員会まとめ ○運動会、学習発表会等の行事において、子ども達は一生 懸命練習し、本番で自信をもって表現している姿が数多く見 られた。 ○様々な学校行事、縦割り活動において、高学年は自分の 役割を認識し、低学年も頼らず行動している。全学年仲良く ○少人数の利点を生かし、一人一人に活躍する場を与え、様々な学校行事や山の子活動等の体験活 動を通して、全学年がまとまって活動できている。また、地域の方々の様々なご協力を得て、地域に根差 活動できていることはすばらしい。 した体験的な学習も積極的に行うことができた。今後も、中河内ならではの教育活動を推し進めていきた ◎「地域の子は地域で育てる」という考えで、今後はもっと地 い。 域を活用してもよい。学校が、中河内地区の人づくりの中心 的施設になるように願っている。 ○常に保護者と連絡を密にとり、子どもについて情報交換を行ってきたことで、保護者に信頼される学校 になってきている。この信頼に応えるべく、今後も家庭・地域に開かれた学校づくりをめざしていく。 〇先生方全員が、よく子ども一人一人を見て接してくれてい る。 ●「言葉づかい」や「あいさつ」については、道徳の時間等で自分を見つめ他を思いやる心を育む指導を 行う一方で、日々生活の中でその大切さや意義について繰り返し考え、実践する根気強い取り組みをし ◎子どもの「自己肯定感」を高めるためには、親の自己肯定 ていく。 感を高めることも大切。講演会を開くなどして、親も子育てを 考えていきたい。 2 学校関係者評価の意見を受けて(改善策) Ⅰ-2-(1)一人一人が自信をもち、できた喜びを味わえる授業、Ⅱー1-(1)確かな学力の育成 ・授業を通して、「学習の基礎基本を確実に定着させる」、「ねらいを明確にし、一時間の中でつけるべき力を つける」ことをめざし、一人一人に「わかった」と実感させるような工夫、授業展開に取り組んでいく。 ・様々な教育活動において、友達とのかかわりを通して、一人一人に自信をもって表現できる力を育てていく。 Ⅱ-1-(2)道徳教育の充実、2-(1)一人一人を大切にした指導 ・校内で定着してきた「あいさつ」を、学校だけでなく家庭や地域の中でも気持ち良くできるように、その大切さ について考えさせ、実践していく。 ・自己肯定感を高める指導については、学校と家庭が連携してその手立てを考えていきたい。 ・「言葉づかい」については、今後も根気強く指導を続ける。 Ⅱー1-(5)地域に根ざした教育、3-(1)自分の夢を見つけるキャリア教育 ・今後も地域の方々にご協力を依頼し、見学や体験など充実した活動を可能な限り組み入れていく。また、外 部から様々な方々を招いて、子ども達の視野を広げられるような取り組みをしていく。 ◎登下校の安全指導や、災害時の訓練等、今後も引き続き お願いしたい。安全管理には、常に意識をもち、対策に取り 組んでほしい。
© Copyright 2024 ExpyDoc