市指定天然記念物・ヒカリモの公開・活用に向けた取組み(PDF

市 指 定 天 然 記 念 物・ ヒ カ リ モ の
公開・活用に向けた取組み
備前町地内に生息する市指定天然記念物ヒカリモについて、適切な
保護・保存を図るとともに、新たな水戸の魅力として広く発信してい
くため、実態調査と観光資源としての活用策の検証を行っています。
ヒカリモの生態
ヒカリモは体長0・003㎜ほ
どの微小な藻類で、水面に集まり
光合成をしながら増殖します。こ
のとき、光を反射して水面に金粉
をまいたように黄金色に輝いて見
えることが名前の由来です。洞穴
内にできた水たまりや山かげの池
などの暗い場所のほか、水田や井
戸などでも確認されています。
ヒカリモの生息地は、福島県か
ら熊本県まで国内の広範囲にわた
りますが、報告事例が少なく、調
査研 究 も あ ま り 進 んでいま せ ん。
(少 年の森
市 内で は、千 波 公 園
北側斜面沿いの湧水)や 成就院池
公園の木道の下で、夏頃に観察で
きます。
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月に市の天然記念物に指定されま
した
(国 内 初の 発 見 地で あ る 千 葉
県富津市のヒカリモは、昭和3年
に国の天然記念物に指定されてい
ます)
。
市では、平成 ~ 年度にかけ
て、備前町の洞穴内の環境条件や
ヒカリモの発生状況について調査
を実施しました。
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ヒカリモの回復措置と
公開活用について
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備前町の洞穴は全部で4本あり
ますが、現在ヒカリモが見られる
のはそのうちの1本だけです。
そのため、市では、昨年7月に
学識経験者や市の関係機関による
「 水 戸 市 指 定 天 然 記 念 物 ヒ カ リモ
検証活用 事業 推 進委員 会」を設 立
し、専門家の助言のもと、ヒカリ
モの発生に必要な環境条件の調査
を行い、備前町のヒカリモを回復
させる手法を検討しています。
また、備前町の洞穴がJR常磐
線沿いにあり、立入禁止となって
いることから、市ホームページで
写 真 や 動画を 公開 しているほか、
備前町のヒカリモを市内の別な
場所に移し、新たな水戸の観光資
源として一般公開するため、これ
までの調査結果を検証し、適切な
移設先の検討を進めています。
2015. 3. 1 広報みと
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備前町の洞穴調査
備前町の崖下の洞穴内に生息す
るヒカリモは、定期的な発生に加
え、ヒカリモの生息地としては国
内屈指の規模として、昭和 年9
上…現在のヒカリモの様子
(平成26年撮影)
左上…水戸郷土かるた
左…顕微鏡観察による調査
下…備前町の洞穴の調査の様子
(☎306・8132)
問合せ/文化課
備前町のヒカリモの様子(平成14年撮影)