平成25年度 地域ケアプラザ事業報告書

平成25年度
1
地域ケアプラザ事業報告書
施設名
横浜市屏風ヶ浦地域ケアプラザ
2
事業報告
今年度、地域ケアプラザの管理運営をどのように行なったのか、事業計画書を基に具
体的に記載してください。
地域の現状と課題ついて
【屏風ヶ浦地区】
地域包括支援センターでは個別相談ケースの対応を原則訪問とし、実態把握に努め
た。今期2年目となる中原地区からの相談に対応するため、民生児童委員、町内会と
連携し、中原自治会館にて出張相談会を開催した。
【汐見台地区】
民生委員児童委員協議会との定期的なカンファレンスを実施し実態・課題把握に努
めた。その結果、引続き当ケアプラザや地域包括支援センターの役割等の周知が充分
でないこともあり、地域交流活動部門とともに、主に独居高齢者、高齢者世帯を対象
としたサロン(さんぽ)を今年度も開催した。
施設の適正な管理について
ア 施設の維持管理について
各法定点検は確実に実施した。
運営法人の重要な理念のひとつであり、業務と同等に大切なものとして位置づけられ
てい る、「お 客 様を 取 り巻 くす べ ての 環境 を 適切 に整 え る」 こと を 全職 員が 意 識し 、
毎日30分の環境整備を実施した。所長は確実に実施されているか確認し、不適切な
部分については指示・対応をして改善を図るとともに、職員自らが施設の異常を早期
発見するよう勤めた。また、所長が不在であっても各職員が対応するよう指導した。
イ 効率的な運営への取組について
運営法人基本理念である環境整備項目の「ルールを守る」「いらないものを片付ける」
「物の置き場所を決める」を徹底的に行い、無駄のない運営、担当者が不在でも対応
できる運営に努めた。
また、消耗備品の管理には担当職員を配置して無駄を省くとともに、各部門の予算を
明らかにして運営に対する意識を高めた。
-1-
ウ 苦情受付体制について
受付担当者および解決担当者の施設内での掲示、情報ラウンジでの提案箱の設置は継
続して実施した。提案箱については設置箇所がわかりづらいとのご意見もあったた
め、年度初めの広報誌にて設置場所を写真入でお知らせした。
各職員は利用者と積極的にコミュニケーションを図り、地域交流事業では、年度末に
登録団体様との意見交換会(交流会)を実施し、表面化されないご意見やご要望を汲
み取るように心がけた。
また、各事業でアンケートを実施した。
エ 緊急時(防犯・防災・その他)の体制及び対応について
緊急連絡網はケアプラザ用、運営法人用とも適切に更新し、職員に配布・掲示した。
所長は不在時や休日でも携帯電話にて連絡を受けた。また常勤職員については「夜間
休日及び災害緊急時対応職員」としての位置づけを行い、緊急対応に備えた。
また、引続き緊急時の職員責任順位を決め、所長不在時でも他職員が責任を持って対
応できるようにした。
防災・避難訓練はケアプラザ来館者、デイサービス利用者にご協力いただき、9月・
3月に実施した。
オ 事故防止への取組について
「環境整備」項目のひとつである<安全>を実行するための「危険な場所をなくす」
「危険の表示を行う」を全職員が意識し、実行した。
通所介護事業ではリスク管理委員会を設置し送迎専任(ドライバー)職員も所属し
て、送迎時の見落としやすいヒヤリハットを抽出して、送迎時の事故防止に努めた。
また、提出されたヒヤリハット、事故報告について、内容と傾向の分析を行うととも
に、ケアプラザ部門、デイサービス部門で共有する必要のあるものについては、所長
判断でミーティング時に伝達し、各自の意識を高めた。
カ 個人情報保護の体制及び取組について
個人情報保護の重要性を意識するために、研修やチェックシートでの確認は全職員に
対して実施した。
FAX の送信や書類の送付時など、個人情報に関わる場合には、送信・送付前に内容を
2人以上の職員で確認し、誤送付の防止を行うことができた。また、個人情報保護の
ためのルールが守られているか所長をはじめ職員同士で日々確認をした。
キ 情報公開への取組について
ケアプラザおよび運営法人の事業報告、事業計画、収支状況は情報ラウンジやデイサ
ービスフロアで自由に閲覧できるようにした。
計画していた当ケアプラザ独自のホームページは、3 月末までに仮稼動を行い、4月
1日より開設することができた。
-2-
ク 環境等への配慮及び取組について
横浜市のゴミルート回収に参加し、横浜市ルールに則り分別・廃棄を行った。
職員や業者のゴミも持ち帰りは継続して実施し、ゴミの減量化に努めた。
また、消耗品等は省資源や再利用を意識して購入した。
夏・冬のエアコン稼動時期には適切な室温設定を心がけて利用者へも呼びかけを行
い、節電の目標を達成することができた。事務所窓にはグリーンカーテンを設置した。
-3-
介護保険事業
●
介護予防支援事業
≪職員体制≫
看護師1名
社会福祉士1名
主任ケアマネジャー1名
介護予防プランナー2名
≪目標≫
地域にお住いの高齢の方が、その地域で安心して、その方らしく暮らせるような支
援を行った。介護保険サービスだけに頼らないインフォーマルなサービスを組み込ん
だ地域に密着したケアプランの作成に努めることが出来た。
≪実費負担≫
●なし
≪その他(特徴的な取組、PR等)≫
担当している利用者に対する方針を、月に1回上記職員でカンファレンスを実施し
た。カンファレンスを実施することで、他職種の意見やそれぞれが持っている情報・
知識を共有することができ、よりよい支援・ケアプラン作成につながるよう努めた。
看護師で行っている体操教室の参加者の情報を担当ケアマネジャーと共有したり、地
域のサロンや団体を紹介したりするなど地域資源を活用した支援が行えた。
体操を継続して取り組みたいという高齢者の声も多く、対象者に合わせ、異なった強
度の体操教室を2つ、自主事業として通年で行った。これらの体操教室は介護認定を
持っている方でも参加できるようにし、介護保険サービスと併用して有効活用され
た。
≪利用者実績≫
【単位:人】
4月
5月
6月
7月
8月
9月
236
240
246
239
243
234
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
237
243
244
247
249
249
-4-
● 居宅介護支援事業
≪職員体制≫
常勤 2 名(1 名管理者兼務)
非常勤 2 名(専従 1 名・予防介護支援事業所との兼務 1 名)
≪目標≫
ニーズに合った個別支援の継続と連携の強化を目標に行った。
医療依存度の高い方や在宅生活が困難と考えられる方でも、その方が好きな場所で
好きなことを最大限続けていけることが出来るように地域の方や医療機関等と連
携を積極的に図っていきながら、ケアマネジメントを実施していった。
≪実費負担≫
●なし
≪その他(特徴的な取組、PR等)≫
●ケアプラザ内に設置されている居宅介護支援事業所であることを最大限に活か
し、地域包括支援センターとの連携をカンファレンス等を通じ密接に行ってい
くことで、地域の状況を把握していきながら、地域住民の方の支援に積極的に
取り組んでいった。
●毎月、法人内の勉強会や外部研修に参加していきながら、専門性の向上に努めて
いった。
≪利用者実績≫
【単位:人】
4月
5月
6月
7月
8月
9月
81
87
81
88
90
86
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
83
89
91
-5-
97
95
97
●
通所介護事業
≪提供するサービス内容≫
●「杖の代わりに」を事業理念とし、個別性と季節感を重視したアクティビティや
入浴において選択できるサービスを提供。
●機能訓練において日常の役に立つプログラムを策定し提案実施。
●月に一回、曜日を変えて提供される「レストラン・デイ」を継続して実施。
●認知症対応型通所介護においては、認知症をお持ちの方がおちついた時間を過ご
すことができるよう、少人数でのサービスを実施。
≪実費負担≫
● 1割負担分
(要介護1)
(要介護2)
(要介護3)
(要介護4)
(要介護5)
● 食費負担
728円
855円
988円
1,121円
1,253円
800円
≪事業実施日数≫
週
5
日
≪提供時間≫
9:30 ~ 16:30
≪職員体制≫
生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練指導員、歯科衛生士、
健康運動指導士
≪目標≫
・ ケアプラザ併設のデイサービスであることから、『地域の方から頼りにされる事
業所となる』ことを大きな目標とし、諸事ケアプラザとの連携を深める。
・ 機能訓練について、ご利用の方のニーズをしっかりと把握し、社会的なつながり
や家族とのコミュニケーションを増進するような内容を実施。
・ 引続き、災害時にご利用者の安全をどのようにして確保するかを検討。
≪その他(特徴的な取組、PR等)≫
・ ご利用くださる皆様の時間がケアプランに則った有意義なものとなるよう、個別
のプログラムを用意し、お過ごしいただいている。
・ 専属のインストラクターによる運動指導を行うとともに、より生活に役立つ成果
を確認できるよう、運動プログラムや成果の表示方法の工夫を行っている。
月に一度、レストラン形式のお食事を召し上がっていただく機会をつくり、楽し
みの時間を持っていただく。
≪利用者実績(延べ人数)≫
【単位:人】
4月
5月
6月
7月
8月
9月
110
102
103
106
107
110
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
110
115
110
111
105
106
-6-
【認知症対応型通所介護】
≪実費負担≫
● 1割負担分
(要介護1)
964円
(要介護2)
1,067円
(要介護3)
1,170円
(要介護4)
1,273円
(要介護5)
1,377円
● 食費負担
800円
≪事業実施日数≫
週
2
日
≪提供時間≫
10:00 ~ 16:00
14:00 ~ 20:00
≪職員体制≫
生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練指導員、歯科衛生士、
健康運動指導士
≪目標≫
・ ケアプラザ併設のデイサービスであることから、『地域の方から頼りにされる事
業所となる』ことを大きな目標とし、諸事ケアプラザとの連携を深める。
・ 同じ事業所内で行われている通所介護と同様の機能訓練メニューを用意し、実施
していただくことができる。
・ ご利用者が落ち着いた雰囲気で過ごすことができることによって、継続して利用
することができ、家族の介護負担軽減を図ることができる。
≪その他(特徴的な取組、PR等)≫
・ ご利用くださる皆様の時間がケアプランに則った有意義なものとなるよう、個別
のプログラムを用意し、お過ごしいただく。
・ 少人数のため、ご利用者と関われる時間が長く、ニーズをしっかりと把握し実行
することができている。
・
≪利用者実績(延べ人数)≫
【単位:人】
4月
5月
6月
7月
8月
9月
3
4
5
5
8
9
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
5
5
7
7
8
8
-7-
●
介護予防通所介護事業
≪提供するサービス内容≫
●「杖の代わりに」を事業理念とし、個別性と季節感を重視したアクティビティや
入浴において選択性のサービスを提供。
●機能訓練において日常の役に立つプログラムを策定。
●月に一回、曜日を変えて提供される「レストラン・デイ」を継続実施。日常とは
すこし違ったお食事の時間を楽しんでいただく。
≪実費負担≫
● 1割負担分
(要支援1)
(要支援2)
●食費負担
2,213円
4,432円
650円、150円(選択性)
≪事業実施日数≫
週
≪提供時間≫
10:00 ~ 13:10
13:10 ~ 16:15 (半角で入力
≪職員体制≫
2
日
例 9:00~15::00)
生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練指導員、歯科衛生士、
運動指導員、健康運動指導士
≪目標≫
・ ケアプラザ併設のデイサービスであることから、『地域の方から頼りにされる事
業所となる』ことを大きな目標とし、諸事ケアプラザとの連携を深める。
・ 機能訓練について、より個別の状態に応じたプログラムを作成し、日常生活に生
かせる成果を出す。
・ 引続き、災害時にご利用者の安全をどのようにして確保するか検討。
≪その他(特徴的な取組、PR等)≫
・ ご利用くださる皆様の時間がケアプランに則った有意義なものとなるよう、個別
のプログラムを用意し、お過ごしいただいている。
・ 専属のインストラクターによる運動指導を行うとともに、より生活に役立つ成果
を確認できるよう、運動プログラムや成果の表示方法の工夫を行っている。
・ 月に一度、レストラン形式のお食事を召し上がっていただく機会をつくり、楽し
みの時間を持っていただく。
≪利用者実績(契約者数)≫
【単位:人】
4月
5月
6月
7月
8月
9月
47
48
46
47
50
49
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
49
50
49
50
50
48
-8-
地域ケアプラザ
1
総合相談(高齢者・こども・障害分野への対応)
高齢者・障害者・子ども等が住み慣れた地域でその人らしい生活ができることを目指
して、自主事業や総合相談で得られたニーズに応じて、必要な情報提供等を地域活動
交流部門及び地域包括支援センターの連携、協働を通じて行った。非常勤職員を含め
た全 職員 が、「 総合 相 談」 を意 識 する 。そ の 中で 、ケ ア プラ ザだ け では 対応 で きな い
課題については、しかるべき専門機関につなぎ、解決に向けて連携した。
また、障害者(児)、子ども等を含めた家族支援を図れるように、区役所各課、いそご
地域活動ホームいぶきや磯子区生活支援センター等の関係機関と個別支援ケースに
おいても連携した。
2
地域活動交流部門・地域包括支援センターの連携
介護保険サービスに至らない高齢者に対し、地域活動交流部門が把握している貸室団
体の情報提供や自主事業の案内などを行い、高齢者のひきこもりの防止を行った。
地域活動交流部門が行っている障害者、障害児への自主事業に地域包括支援センター
職員が連携し、他機関の専門職者などへの情報提供も行い、障害者、障害児の参加者
を募った。また、他機関の専門職、大学生等をボランティアとして協力を得た。
課題解決までには至っていないが、高齢者居住数に対し、相談件数の少ない汐見台地
区を対象とした地域サロンを一昨年度から取り組んでいる。継続して、汐見台地区民
生委員、自治会役員等と連携して地域課題解決へ取り組んでいくとともに、地域ケア
プラザ、地域包括支援センターの機能の周知も図っている。
3
職員体制・育成
運営法人が計画・実施する必須研修のほか、常勤職員については各自が年間の実行計
画を立てることで目標を明確にし、自己の研鑽に必要な研修の受講希望等を事前に申
請するようにしている。これらの実行計画は所長と面談の上決定し、承認されている。
非常勤職員についても外部研修の受講を義務付け、各業務の必要性を勘案した上で承
認し、参加している。
4
地域福祉のネットワーク構築
地域活動交流コーディネーター、地域包括支援センター職員が、磯子区地域福祉保健
計画(スイッチON磯子Ⅱ)、屏風ヶ浦地区・汐見台地区民生委員児童委員協議会、汐
見台福祉実行委員会、森中学校防災拠点運営委員会、屏風ヶ浦地区・汐見台地区連合
町内会、磯子区自立支援協議会、森が丘福祉連絡会、グループホーム磯風の謡運営推
進会議、磯子区自立支援協議会へ出席し、地域福祉ネットワークの構築を図っている。
-9-
5
区行政との協働
屏風ヶ浦地区・汐見台地区、地域福祉保健計画の推進委員の一員として、区の地区別
担当者と連携を図り、各事業の支援を行い、第2期計画の推進に働きかけを行った。
屏風ヶ浦地区では、地区別委員会を年に3回開催し、事例紹介や意見交換の場を持つ
ことで、単位自治会の地域福祉保健計画の取り組みについての支援を行った。
汐見台地区においては、自治会連合会、福祉実行委員会とも協働し、事業の開催に向
けて参画し、支援を行った。
地域活動交流部門
1
福祉保健活動等に関する情報収集及び情報提供
屏風ヶ浦地区・汐見台地区の自治会長会議や民生委員・児童委員の会議に参加し、情
報収集や関係作りを行った。また、単位自治会の行事や各地域防災拠点訓練に参加し、
情報収集を図り、様々な活動を毎月発行する広報紙に掲載し、紹介することができた。
2
福祉保健活動団体等が活動する場の提供
貸室登録団体の施設利用の趣旨を理解した上で、福祉保健活動記録の提出と内容の徹
底を図り、団体が利用しやすい曜日や時間帯の情報を提供することが出来た。
また、館内に最新の貸室空き情報を掲示することで、キャンセルが出た場合等の空き
情報を利用団体に提供することが出来た。
3
自主企画事業
自主事業の企画書・報告書を作成することで、目標・目的・収支を明確にし、事業展
開を進めることが出来た。また、参加者による事業後のアンケートを振り返ることで、
今後の事業運営に活かすことが出来ている。高齢・養育事業では、自主事業の中で団
体への自主活動化へのアドバイスを行いながら、事業を展開することで 2 団体が自主
活動団体となった。
4
ボランティアの育成及びコーディネート
地域の介護施設やケアプラザのデイサービスや障害事業、スイッチ ON 推進事業のサ
ロンなどのボランティア活動として、個人や団体の登録ボランティアに多く関わって
いただき、ボランティア活動への啓発を行った。
ボランティア交流会を開催し、団体同士の交流を持つことで情報交換が出来た。
また、調理室を利用する団体同士の交流会を開催し、共同して調理室の清掃と意見交
換を行った。その際にケアプラザ事業(介護者のつどい)の昼食調理ボランティアの
年間担当を決めることが出来た。次年度も継続していく。
- 10 -
地域包括支援センター
1
総合相談・支援
総合相談
25年度総合相談件数は2,926件であり、内707件については自宅等への訪問
相談を行った。
地域包括支援センター職員の不在時でも、各ケアプラザ職員が相談を受け付けること
により、地域包括職員が迅速に相談ケースに対応できる体制を継続している。
総合相談を3職種によって対応するため、ケースの共通認識を確認するカンファレン
スを2週間に1回開催した。
地域包括支援ネットワークの構築
今年度は、主任ケアマネの交替によりネットワーク状況の把握に努め、既存にあるこ
れまでにできあがったネットワークを確認し連携に努めた。
①介護保険事業者[居宅(11ヶ所)、通所(デイ、リハ8ヶ所)]への訪問を実施。
②磯子区内の屏風ヶ浦担当エリアの総合病院[横浜市大(浦舟、福浦)、南部共済病院、
循環器呼吸器センター、磯子中央病院、県立汐見台病院等]等、個別訪問した。
③地域の自治会(屏風ヶ浦、汐見台地区)と民生委員(中原、汐見台)、学校への訪問
や連携を行った。
④地域ケア会議の開催に向けての包括内の知識の共有を図った。
実態把握
磯子 ABC や磯子区役所ホームページから、地域の統計資料を確認し、高齢者人口(単
身、高齢者世帯数など)の把握に努め、高齢者人口の割合と総合相談件数と比較して、
相談件数が少ない地域住民の実態について、民生委員、自治会などから情報収集を行
った。
また、不定期ではあるが、民生委員、町内会、自治会、老人会などが開催する茶話会、
昼食会などに参加し、個別相談やニーズを把握し、必要に応じた出前講座などを行っ
た。介護保険事業所や病院、学校にも訪問し連携に努めた。
2
権利擁護
権利擁護
平成25年度の成年後見制度、消費者保護の相談件数は352件であり、内139件
の訪問を実施した。成年後見制度の相談件数は、144件であり、内38件の訪問を
実施した。
権利擁護事業に関する研修へ参加し、法制度の理解を深め、弁護士、司法書士、行政
書士、区役所、区社協等と連携を図った。
また、講座等により成年後見制度・遺言・相続やエンディングノート講座、消費者被
害、振り込め詐欺などの普及啓発を行う他、個別ケースにおいては関係機関と協力し
て支援をしている。
- 11 -
高齢者虐待
平成25年度の高齢者虐待相談件数は105件であり、内11件の訪問を実施した。
地域包括支援センターの任意事業である「地域の介護者支援」を継続して実践し、精
神的に介護負担が大きく、虐待が発生しやすい介護者の支援を目的とした「介護者の
集い」を毎月1回(偶数月は木曜日、奇数月は土曜日)継続開催した。
また、虐待疑いの案件も含め、磯子区高齢担当 CW、PHN などと情報共有を行い、必要
に応じて個別カンファレンスを開催し、養護者支援、CM 支援等を行った。
認知症
地域包括支援センターの任意事業である「地域の介護者支援」を継続して実践し、精
神的に介護負担が大きく、虐待が発生しやすい介護者の支援を目的とした「介護者の
集い」を毎月1回(偶数月は木曜日、奇数月は土曜日)開催した。
また、区高齢担当、磯子区内社会福祉士連絡会共催による虐待防止講座を実施した。
屏風ヶ浦地区の小学校2校、中学校1校、地域住民向けに認知症サポーター養成講座
を計4回開催した。
3
介護予防マネジメント
二次予防対象者把握
二次予防事業対象者と思われる方には、個別に介護予防教室や自主企画のものに参加
してもらえるようにアプローチした。常に参加できる企画を提供していくことで、継
続的なフォローができている。
介護予防ケアマネジメント力
委託のケアマネジャーと密に連携を図るため、担当者会議には出来る限り日程調整し
参加するように努めた。また委託を依頼する場合は必ず初回に同行訪問し、ご本人・
家族の希望を伺いながら今後の方針などを共に検討する時間を設けた。
4
包括的・継続的ケアマネジメント支援
地域住民、関係機関等との連携推進支援
インフォーマルサービス等の情報整理を7月に実施。総合相談の内容に応じて提供し
ている。また、診療所の医師1名、担当地区の民生委員4名、エリアの居宅介護支援
事業所1ヶ所2名、地域包括支援センターの3名、区担当者(随時1名)でこれまでに
6回開催した。地域の民生委員との連携の為に、各地区民児協(各年2回)、昼食会+
講座(7回)、講座(3回)に参加した。
区主任ケアマネ合同事業の民生委員・ケアマネ連絡票の更新をして、前期に38地区
278名、後期273名の連絡票を更新した。
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医療・介護の連携推進支援
医療機関や介護保険事業所、地域の民生委員と連携に努めた。
(診療所医師1名、担当地区の民生委員4名、地区の居宅介護支援事業所1ヶ所2名
と連携。年間計6回)
エリア内の病院1件(県立汐見台病院)と、エリア外の病院7件(磯子中央病院、循
環器呼吸器センター、横浜市大病院、横浜市大附属病院、済生会南部病院、ふれあい
横浜ホスピタル、金沢病院)へ医療相談室等に個別に訪問し包括地域支援センターと
しての連携を図った。
ケアマネジャー支援
ケアマネネットの中で、定期巡回・随時対応サービスを利用する事例の報告を2回実
施、認知症のある方の事例報告及び検討会を4回実施した。
また、エリアのケアマネジャー同士の連携を第1回のケアマネネットの中で開催した。
介護予防事業
介護予防事業
地域包括支援センターの自主企画として行っている体操教室(プラチナ体操・すまい
る体操)は、地域の高齢者(自立~要介護まで)が自由に参加できるものとして継続
して実施している。ここでは、毎回地域包括支援センター看護師が入り、健康チェッ
クをしながら日々の状態を把握し、適切な健康や介護予防のアドバイスを行っている。
各町内会館などで行われている介護予防の取り組みについての把握がやや不足してい
たため、来年度は地域の介護予防の集まりなどに出向き、地域の活動を支援できるよ
う関わる必要がある。
5月より1コース10回の介護予防教室を開催。教室終了後自主活動を促す支援を行
い、12月3日付で元気づくりステーションの立ち上げに至った。
また、5月まで地域包括支援センターの自主企画として行っていた認知症予防教室(和
の会)は、自主化に向けたアプローチを行い、現在は自主化して活動を継続しながら
ボランティア機能をもったグループとして活動している。
その他
- 13 -