DWS ロシア株式ファンド

ロシア株式レポート
DWS ロシア株式ファンド
追加型投信/海外/株式
2015年1月13日
DWS ロシア株式ファンドの足元の状況と今後の見通しについて
ロシアの通貨ルーブルが大幅下落したことが主要因となり、 DWS ロシア株式ファンド(以下「当ファンド」といいます。)の
基準価額が大きく下落したことを受け、その背景及び今後の見通しについて以下の通りご説明申し上げます。
【図表1】基準価額(1万口あたり)と騰落率
基準価額(1万口あたり)
騰落率(税引前分配金込)
1カ月前
3カ月前
(11月28日) (9月30日)
12月30日
4,625円
5,639円
5,835円
-18.0%
-20.7%
【当ファンドの状況について】
当ファンドの2014年12月30日時点の基準価額(1万口あたり)は4,625円となり、前月末比18.0%下落しました。当ファンドは
通貨ルーブルの大幅下落とロシアにおける株価の下落が主にファンド全体のパフォーマンスを大きく押し下げる要因となり
ました。ロシアへの投資は主に大型優良銘柄への投資を実践しているものの、エネルギー企業への割合が高く、原油価格
の下落も相まって大きく値を下げました。
【図表2】業種別構成比率(2014年12月30日時点)
※
※
エネルギー
28.5%
情報技術
8.4%
電気通信サービス
17.7%
金融
6.2%
生活必需品
12.9%
公益事業
2.3%
素材
11.8%
資本財・サービス
0.3%
各構成比率は、マザーファンドの純資産総額を100%とし、株式の内訳について表示しております。また、実質的に株式に価格が連動する債券も株
式に含めて計算しております(2014年12月30日時点の株式の比率は88.1%です)。
過去の運用実績は、将来の運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
市場を見てみると、ロシアの代表的株価指数のうち米ドル建てのRTS指数は2014年9月末~2014年12月末までの3カ月間
で約30%下落していますが、ルーブル建てのMICEX指数は約1.0%の下落にとどまっており、この期間、通貨ルーブルの影
響が大きかったことが分かります。
【ご参考】主要市場の騰落率
市場
指数
ロシア
ロシア
RTS指数(米ドル建て)
MICEX指数(現地通貨建て)
1ヵ月
3ヵ月
(2014年11月28日~2014年12月30日)
(2014年9月30日~2014年12月30日)
-18.8%
-8.9%
-29.6%
-1.0%
出所:Bloomberg等
【ご参考】為替市場の騰落率
ロシアルーブル/円
※
1ヵ月
3ヵ月
(2014年11月28日~2014年12月30日)
(2014年9月30日~2014年12月30日)
-14.6%
為替レートは三菱東京UFJ銀行発表のTTMを使用。
※
-26.6%
出所:Bloomberg等
データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
当資料は、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が作成した資料です。当資料記載の情報及び見通しは、作成時点のものであり、市
場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。データ等参考情報は信頼できる情報をもとに作成しておりますが、 ■レポートの作成・配信は
正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。当資料に記載の内容は将来の運用成果等を保証もしくは示唆するも
のではありません。投資信託は、株式、公社債等の値動きのある証券(外貨建資産には為替変動リスクもあります)に投資しますので、
基準価額は変動します。したがって、元本が保証されるものではありません。投資信託の運用による損益は、投資信託をご購入のお客 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
様に帰属します。投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本及び利息の保証はありません。投資信託は、預金または保険契約で
はないため、預金保険及び保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。登録金融機関を通じてご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象とはなりません。ご購入に際しては、販売会社より最新の投資信託説明書(交付目論見書)をお渡ししますの
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で、必ず内容をご確認の上、ご自身で判断して下さい。 D-150108-2 CS-150113-9
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追加型投信/海外/株式
2015年1月13日
【市況について】
ロシアでは、以下の様な要因により市場センチメントが悪化し、通貨ルーブルが大幅下落しています。
 ウクライナ問題を背景とした欧米諸国による経済制裁
 主要輸出品目である原油の価格下落を受けたロシア国内経済の先行きに対する不透明感の高まり
2013年後半以降のウクライナ情勢悪化を受け、ロシア株式市場及び通貨ルーブルは軟調な展開が続いていました。2014
年3月上旬にはウクライナに対し、ロシアが軍事介入を行ったことから、ロシア株式市場及び通貨ルーブルは大幅に下落し
ました。その後、欧米諸国はロシアに対する経済制裁を発動、段階的にその強化を行ったため、ロシアの経済を弱めること
につながりました。加えて、2014年10月以降、ロシアの主要輸出品目である原油の価格は急落しています。
その結果、ロシア経済に対する不透明感が高まり、通貨ルーブルは2014年9月末~2014年12月末までの3カ月間で約27%
下落しました(対円ベース)。
【図表3】ロシア・ルーブル(対円、対米ドル)の推移
(2007年1月1日~2015年1月7日、日次)
(年/月)
出所:Bloomberg
(米ドル/バレル)
160
140
120
100
ルーブル安
(円)
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
2015/1
ルーブル高
(ロシア・ルーブル)
20
25
30
35
40
45
50
55
60
65
米ドル/ロシア・ルーブル(左軸)
70
ロシア・ルーブル/円(右軸)
75
2007/1
2009/1
2011/1
2013/1
【図表4】WTI原油先物の推移
(2007年1月1日~2015年1月7日、日次)
80
60
40
20
2007/1
2009/1
2011/1
2013/1
2015/1
(年/月)
出所:Bloomberg
ロシア中央銀行は2014年に入り、主要政策金利を既に5回引き上げていましたが、2014年12月上旬に通貨ルーブルの下落
が加速したことから、2014年12月16日に臨時会合を開き、主要政策金利を従来の10.5%から17.0%に大幅に引き上げる対
応を行いました。また、当局が保有外貨を売却することで実質的な為替介入を行う等、政府・中央銀行による金融市場への
危機対応が功を奏し、通貨ルーブルは一時反発する場面も見られました。しかし、2014年11月のGDP(国内総生産)伸び率
が前年同月比0.5%減となったことや、2014年12月のHSBCロシア製造業PMI(購買担当者指数)が半年ぶりに50を下回った
こと等が嫌気され、通貨ルーブルは再び下落しています。
【図表5】ロシアの主要政策金利の推移
【図表6】ロシアのGDP成長率(前年同月比)の推移
(2014年1月1日~2015年1月7日、日次)
(%) (2007年1月~2014年11月、月次)
(%)
18
17
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
2014/1 2014/3
出所:Bloomberg
2014/5
2014/7
※
2014/9
2014/11
2015/1 (年/月)
12
10
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
-8
-10
-12
2007/1
2009/1
出所:WMロイター
2011/1
2013/1
(年/月)
データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
当資料は、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が作成した資料です。当資料記載の情報及び見通しは、作成時点のものであり、市
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2015年1月13日
【今後の見通しと運用方針】
前述のような市場環境の中、当ファンドは現金比率を高めました(現金比率は2014年11月28日時点:7.3%→2014年12月30
日時点:11.9%)。
ロシアについては市場の変動が引き続き大きいと考えており、現金比率を高めに維持し状況を注視したいと考えています。
また、原油価格の反発、ウクライナ情勢の改善状況等に注目しています。
【図表7】当社のロシアに対する見通し
足元の市場の見通し
ロシア
弱気
原油価格下落による
マクロ経済への影響
マイナス
ロシアについては、通貨ルーブルやロシア経済に影響を及ぼす原油価格、ロシアの金融政策・政治の動向を引き続き注視
する必要があると考えています。加えて、ウクライナにおける親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍との更なる武力衝突
の回避に向けた今後の取り組みも引き続き市場に大きな影響を及ぼすと見ています。
原油価格は2015年に入っても続落していますが、石油業界の中でも個別企業毎に見ると、配当政策や設備投資計画の見
直しといった経営努力が評価できる会社もあると考えています。ウクライナ問題に関しては、2014年12月に入り一部で進展
が見られています。ロシアはウクライナに対し約半年間停止していたロシア産ガスの供給を2014年12月上旬に再開しました。
また、親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍が停戦を発効させたことで、恒久的な停戦に向けた動きが出始めています。
足元、株価の割安感は高まっているとも言えることから、引き続き銘柄の選別が重要と考えています。
運用にあたっては、良好な業績が確認される企業の選別が重要になると考えています。引き続き質の高い事業を展開して
いる企業等を選別し投資にあたる方針です。
※
※
将来の市場環境の変動等により、上記運用方針が変更される場合があります。
データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
当資料は、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が作成した資料です。当資料記載の情報及び見通しは、作成時点のものであり、市
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のではありません。投資信託は、株式、公社債等の値動きのある証券(外貨建資産には為替変動リスクもあります)に投資しますので、
基準価額は変動します。したがって、元本が保証されるものではありません。投資信託の運用による損益は、投資信託をご購入のお客 ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
様に帰属します。投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本及び利息の保証はありません。投資信託は、預金または保険契約で
はないため、預金保険及び保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。登録金融機関を通じてご購入いただいた投資信託は、
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ホームページアドレス https://funds.deutscheawm.com/jp/
フリーダイヤル 0120-442-785
(受付時間:営業日の午前9時から午後5時まで)
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