学科パンフレット

東海大学
Department of
Chemistry
化学科
School of Science
学 科 案 内
湘南
Department of Chemistry
School of Science
東海大学 理 学部
東 海 大 学 は 4 つ の力を育 成します。
「明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材」に
育つよう、全 学を挙げて取り組んでいます。
自ら考える力
常に未来を見据え自らが
取り組むべき課題を探求する力
多様な人々の力を
結集する力
成し遂げ力
困難かつ大きな課題に
勇気をもって挑戦する力
集い力
挑み力
失敗や挫折を乗り越えて
目標を実現していく力
入学センター入学課
〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
Tel:0463-58-6422(受験生用) Fax:0463-50 -2186
◎本案内は、
特に記載がない限り2014 年 4月現在の内容を掲載しています。
2014.4 SC35
2015
Department of
Chemistry
学 び の ス ケ ジュー ル
School of Science
化学科での 4 年間
「学び」
のタイムスケジュール
School of Science
科
東海大学 東海大学では建学の精神に基づき、
が育成 「自ら考え、集い、挑み、成し遂げる」
これら4つの力を
する
●●●●
力
身につけ、
時代に即応できる人材を育成します。
知識を応用する力、問題を解決する力、
社会で協調して生きる力を備えた人材を育成します。
▶学んだ化学の知識を、物事に対する
観察や洞察へ応用する力
▶化学を通して問題を発見し、解決する力
▶自らの意見をまとめ、相手の意見を聞き、
社会で協調して生きる力
分子や 物 質 、
環境 、
生 命のこと 、
学
もっと知りたい。
化
Department of
Chemistry
卒業単位
124単位
1
年次
第1
セメスター
第2
セメスター
2
年次
アドミッションポリシー
現代文明論
現代教養科目
12単位
現代文明論
1
現代文明論 2
文理共通科目
体育科目
第3
英語コミュニケーション科目
8単位
英語リーディング&
ライティング 1
英語リーディング&
ライティング 2
第4
セメスター
主専攻科目
(選択科目)
18単位
自己形成科目
42単位
基礎化学
英語リスニング&
スピーキング 1
英語リスニング&
スピーキング 2
セメスター
主専攻科目
(必修科目)
44単位
入門ゼミナール
1
基礎化学 2
物理学概論
化学基礎数学
微積分、
化学実験
化学基礎英語
分析化学、
無機化学、
物理化学、
有機化学、
分析化学実験、
無機化学実験
科学論 A・B、
化学結合論、
化学史…
化学科では、本学科の教育目標「『知識を応用する力』、
『問題を解決する力』、
『 社会で協調して生きる力』
を備えた
人材を養成する」に共鳴し、
自ら学ぶ意欲をもった人を求め
3
ます。
年次
第5
セメスター
有機化学実験
物理化学実験
第6
セメスター
・化学科の特色・
1
2
3
創造力がつく
実践力がつく
教育力に自信
講義や実験を通じて
深い知識が身につきます
社会で役立つ能力が
養われます
きめ細かい指導が
受けられます
大学で化学を学ぼうと思っている皆さん。化学は好きだけど、迷っているあなた。東海大学理学部化学科は、
充実した
教科課程
(カリキュラム)
と最新の教育設備を整え、
皆さんを待っています。そこには、
かけがえのない人との出会いもきっ
4
年次
キャリアアップ
ゼミナール 1・2、
地球環境化学、
高分子化学、
有機反応論…
あなたが目指す
進 路 や 興 味・関
心に応じて、
「化
学の専門応用科
目」
「 他 学 部・他
学科の科目」な
どから、
自由に科
目を選ぶことが
できます。4年間
の学修計画を
しっかりと立 て
て臨むことが大
切です。
第7
セメスター
卒業研究
卒業研究
第8
1
2
セメスター
卒 ・ 業・ 後 ・ の ・進 ・路
大学院進学、教員、公務員、製造業、販売業、商社、情報処理業、サービス業、通信業
など
とあることでしょう!!
近年、日本人のノーベル化学賞の受賞が相次いでいます。日本の化学研究の水準は、世界でもトップレベルなのです。
東海大学理学部化学科では、
化学を学びたい人、
化学が好きな人、
化学に挑戦してみたい人を
大歓迎します。オープンキャンパスや建学祭
(学園祭)を利用して、ぜひ大学キャンパスをのぞい
てみてください。きっとそこには、あなたの心を動かすものがあります!
02
■ 化 学 科
化学科主任
藤尾 克彦
■ 授業内容や時間割をはじめ、化学科に関するさらに詳細な情報は、ホームページでご覧になれます。
■
URL
http://www.sc.u-tokai.ac.jp
Department of C hemistry ■ 03
Department of
Chemistry
学 び の フィ ー ル ド
School of Science
4 年間で獲得できる「基礎力」と「応用力」
開講されている科目一覧
化学科では、
「自ら問題点を発見し、問題を解決する」能力が身につくことを目標にしています。
化学科で4年間学ぶと、
「基礎力」
と
「応用力」
を得ることができます。
【基礎力】
【応用力】
4
年次
第 7セメスター
第 8セメスター
第7セメスター(4年次)から、大学生活の集大成、
「卒業研
究」に着手します。皆さんは研究室で、一人ひとりがテーマ
をもって研究に取り組みます。研究室は17号館4階∼6階に
あります。卒業研究を通じて多くの学生が「自ら問題点を発
見し、問題を解決する」能力を身につけ、社会にはばたいて
いきます。
卒 業 研究
3
種 類
■ 現代文明論
■ 大学生活の集大成 !
第 5セメスター
年次 第 6セメスター
●卒業研究(物理化学)
化学科では、あらゆる方面から、
またさまざまな角度から化学を学んでいけるよう、
化学科独自の科目を
数多く開講しています。
セメスターが上がっていくごとに、基礎から応用へ発展し、幅広くそして
より深く学んでいけるようさまざまな科目が開講されています。
■ 基礎から応用へ !
4
■ 文理共通科目
■ 体育科目
■ 英語
コミュニケーション
科目
2
第 3セメスター
年次 第 4セメスター
■ 専門基礎化学を学ぶ !
第3セメスター
(2年次)
から、いよいよ専門基礎化学を学ぶ
ことになります。化学科では、
「分析化学」
「無機化学」
「物理化
学」
「有機化学」の4つの分野を、
講義と実験で学びます。これら
は必修科目です。実験は複数の教員が指導するほか、技術員、
大学院生のT.A.
(ティーチング・アシスタント)
もサポートします。
専門 基 礎化 学
1
分析化学
無機化学
物理化学
第 1セメスター
年次 第 2セメスター
■ 化学の基礎と教養科目を学ぶ !
第1、第2セメスター(1年次)はまず、化学の基礎をしっかりと
学びます。
「基礎化学 1」
「基礎化学2」は、高校の化学と大学の
化学を結ぶ科目です。
「化学実験」では、実験を通して実験操作、
ノートの作り方、
レポートの書き方を学びます。また専門以外の
広い視野を持つことも大切です。物理学や数学のほかに、
「現代
文明論」や文理共通科目、体育科目、英語コミュニケーション科
目も学びます。
基 礎 化学
04
■ 化 学 科
1
2
有機化学
必修
選択
必修
現代文明論2
必修
生命と環境
選択
文化と自然
選択
構造と変化
選択
アイデンティティと共生
選択
知識とコミュニケーション
選択
テクノロジーと社会
選択
健康・フィットネス理論実習
必修
生涯スポーツ理論実習
必修
英語リスニング&スピーキング1
必修
英語リーディング&ライティング1
英語リスニング&スピーキング2
必修
必修
必修
単位数
2
2
種 類
■ 主専攻科目
(必修科目)
2
2
2
2
2
2
1
1
2
2
2
2
■ 主専攻科目
(選択科目)
授 業 科 目 名
必修
微積分
必修
物理学概論
必修
化学実験(コンピュータ活用を含む)
必修
物理化学
必修
分析化学
必修
無機化学
必修
有機化学
必修
物理化学実験
必修
分析化学実験
必修
無機化学実験
必修
有機化学実験
必修
卒業研究1
必修
卒業研究2
必修
化学基礎1
選択
化学基礎2
選択
化学基礎数学 選択
化学基礎英語 選択
基礎化学1
選択
選択
e- 科学A
e- 科学B
e- 科学C
科学論A
科学論B
科学論C
専門基礎化学
分析化学
試料中の化学成分の種類や量を調べる方法や
目的物質の分離方法を研究する分野です。高校化
学では「物質の分離と精製」
「 酸と塩基」
「 酸化還
元」の内容です。
無機化学
元素、
単体及び無機化合物の構造・性質・反応を
研究する分野です。高校化学では「非金属元素と
周期表」
「金属元素」
の内容です。
物理化学
物理学の考え方を使って物質の構造・性質・反応
を研究する分野です。高校化学では「化学反応と
熱」
「物質の構造」
「反応速度と平衡」
の内容です。
有機化学
有機化合物(炭素化合物)
の構造・合成・性質を
研究する分野です。高校化学では
「脂肪族炭化水
素」
「酸素を含む脂肪族化合物」
「芳香族化合物」
の
内容です。
選択
選択
選択
選択
選択
選択
環境分析学
選択
化学熱力学
選択
化学結合論
選択
配位化学
選択
地球化学
選択
有機反応論
選択
高分子化学
選択
線形代数
選択
化学史
選択
地球環境化学
選択
構造解析学
選択
情報機器とネットワーク
選択
情報化学
選択
キャリアアップゼミナール1
選択
キャリアアップゼミナール2
●専門科目の授業風景
●ゼミナール
必修
選択
入門ゼミナール
基礎化学2
3
2年次
現代文明論1
英語リーディング&ライティング2
第 5セメスター( 3 年次)になると、専門基礎をベースにさ
まざまな応用化学の世界に入っていきます。例えば「情報化
学」
「生化学」
「環境分析学」など時代の先端を行く分野、
「高
分子化学」
「有機新素材」
「ニューセラミックス」など新規物質
の創製にかかわる応用化学を学ぶことができます。また、温
故知新、化学の歴史をひもとく
「化学史」も開講されます。基
礎から応用へ−化学の世界が大きく広がります。
専 門 応用 化 学
授 業 科 目 名
選択
情報機器の操作
選択
理科教育法1
選択
理科教育法2
選択
理科教材論
選択
地学概論
選択
生物学概論
選択
地学実験(コンピュータ活用を含む)
選択
生物学実験(コンピュータ活用を含む)
選択
物理学実験(コンピュータ活用を含む)
選択
量子化学 選択
コロイド化学 選択
ニューセラミックス 選択
生化学 選択
有機新素材 選択
生命有機化学 選択
品質管理概論 選択
単位数
2
4
4
2
4
4
4
4
2
2
2
2
4
4
1
1
2
2
4
4
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
2
4
4
4
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
2
2
2
4
2
2
2
2
2
2
Department of C hemistry ■ 05
Department of
Chemistry
主な専門科目
School of Science
無機化学
必 修 科 目
化学実験(コンピュータ活用を含む)
2単位
実験の基礎を学ぶ
1年次生が受ける実験科目です。実験の
4単位
有機化学実験
2単位
原子構造や結晶構造を知る
有機反応を実験で学ぶ
原子の構造と周期表との関連性、化合物
基礎的な有機反応が官能基を手がかり
の結合様式や結晶構造と反応性を学ぶ科
として進行することを、
実験を通して学びま
目です。新しい無機化合物を作り出すこと
す。
反応装置の組み方、生成物の取り出し方
法、物質量の測定方法、最新の装置を用い
も学べます。
た有機化合物の構造解析方法についても
有機化学
4単位
学びます。
物理化学の分野
選 択 科 目
化学結合論
分析化学の分野
4単位
物質の結合を理論的に学ぶ
化学 のすべての科目の
基礎として
基礎化学 1・2
環境分析学
2単位
環境問題を化学の目で考える
化学物質は原子がいろいろな化学結合を
環境実態の把握や評価、
近年の環境問題
して構成されています。
その結合を理論的に
などと人間社会との関わりなどについて学
理解することを目的に学ぶことができます。
びます。
各4単位
基本操作、実験ノートやレポートの書き方、
物質化学の基礎を学ぶ
実験の進め方、
ディスカッションの仕方を学
有機化合物について、
それぞれの性質や
ぶことができます。
特徴、反応や合成法について学ぶ科目です。
理論を理解するための実験
化学の基礎的な知識・考え方
・応用の仕方
化学変化とは何かを知る
品質管理の考え方を理解する
有機化学は生命化学や材料化学など、
すべ
質量、体積、圧力、電位差、時間などの基
などを身につけ、
高校の化学から大学の化学
物質が反応などによって変化するとき、物
学生諸君が社会に出て困らないように品
ての物質化学の基礎となります。
礎的な量を測定し、物質の物理的な性質を
への橋渡しをします。第1セメスターと第 2
質のエネルギーは変化します。化学熱力学
質管理の考え方、
ものの見方、
行動の仕方、
求める実験を行います。測定とデータの解
セメスターで受講することを勧めています。
はこのエネルギーの変化と物質の変化の関
改善の手法など実践での経験を学びます。
物理化学
4単位
化学の基本理論を学ぶ
化学の基本となる理論を主に学ぶ分野
分析化学実験
2単位
です。
化学をより発展させるための基本的
分析方法や原理を知る
概念や原理・法則を身につけることができ
いろいろな物質を分析する方法や原理を
ます。
学びます。
実験を通して原理を理解するとと
もに、実験での現象の観察や結果を考察す
分析化学
4単位
物理化学実験
2単位
4単位
析を通して理論をより深く理解することや
係を学ぶ科目です。化学変化の現象をどの
活用する能力を養います。
ように考えるかを熱力学を通して学びます。
卒業研究 1・2
化学史
各4単位
問題発見解決型教育の集大成
2単位
過去の化学を知り 研究心を養う
過去の偉大な発見を通して研究する心を
量子化学
養うと同時に、広い視野を持ち多くのことを
極微の世界をのぞく
学生が教員の研究室に所属し、
一人ひと
考え、
社会的な視点で鋭いアンテナを広げる
フロンティア軌道と呼ばれる電子の軌道
ポートにまとめる方法についても学びます。
り独自の研究テーマをもって1年間研究に
ことの重要性を学びます。
の位置関係法則に習熟することを目標と
取り組みます。
化学科の問題発見解決型教
物質を構成する成分を分析することや、
育の集大成となる科目で、授業以外の時間
無機化学実験
2単位
を使って研究を満喫できます。
品質管理概論
2単位
4単位
ることにより結論の導き方、実験結果をレ
物質の成分・構造などを分析
物質中の成分の量や比率を明らかにする
化学熱力学
化学の基礎を理解する
し、極微の世界の力学法則を学びます。
コロイド化学
2単位
ことを学ぶ科目です。化学を活用するため
実験の基礎を身につける
に不可欠な科目です。
代表的な無機物質の合成法や合成物の
微粒子の表面で起こる現象を知る
化学的性質、物質の評価法などについて学
コロイドと呼ばれる微粒子の表面は普通
びます。実験を通して反応を理解するとと
の固体の表面とは違って、特有の状態を示
もに実験器具の取り扱い方、実験データの
します。この微粒子が液体中に存在したと
処理の仕方についても学びます。
き、微粒子表面と液体の境
(界面)
で起こる
現象を学びます。
●化学実験
(コンピュータ活用を含む)
06
■ 化 学 科
●分析化学実験
●卒業研究
(有機化学)
Department of C hemistry ■ 07
主な専門科目
無機化学の分野
地球化学
有機化学の分野
2単位
有機反応論
情報化学の分野
情報機器の操作
4単位
コミュニケーションの分野
2単位
キャリアアップゼミナール1・2
各2単位
鉱物を通じて 地球環境を知る
反応のメカニズムを理解する
パソコンを使いこなす
鉱物ができた原因やその生成、ある鉱物
有機反応を系統的に分類し、反応のメカ
パソコンを一人一台ずつ使いながら、
初
コミュニケーションスキルを身につける
自分の考えや意見をきちんと相手に伝
から別の鉱物への変化、環境が与える生物
ニズムを電子論的に理解し、なぜ反応が進
歩的なコンピュータの操作を学び、情報処
え、相手の考えや意見を聞いて理解し、
話し
への影響などさまざまな自然科学的な現
行するか考えていきます。
理の基礎を身につけます。
合うことを学びます。大学から社会に出て
象について学びます。
行くにあたって必要なコミュニケーション能
構造解析学
配位化学
4単位
化学反応の進行を見つめる
2単位
有機新素材
2単位
情報機器とネットワーク
2単位
スペクトルを解析する
新素材の分子設計を学ぶ
ネットワークを活用する
NMR 、IR 、MS 、UV などいろいろなス
現在身近で使われている素材、
また将来
パソコンを一人一台ずつ使いながら、
ネ
化学反応の平衡論と速度論の両面から
ペクトルを解析することにより、目に見え
脚光を浴びるであろう新素材について、さ
ットワークの使い方、情報収集の仕方、情
錯体の生成、配位子置換、異性体、錯体の
ない分子の立体構造を明らかにする手法
らには目的の機能を効率的に発現させるた
報提供の仕方を学びます。
反応性について学びます。
を学びます。
めの分子設計について学びます。
情報化学
ニューセラミックス
2単位
生化学
2単位
生命有機化学
2単位
2単位
化学分野の情報を探る
新しい素材について知る
生体分子の構造を知る
化学の目で生命現象を見つめる
化学の分野におけるコンピュータを用い
半導体材料、
ガラス、機能性セラミックス
生体分子の構造の理解、エネルギー生産
生命活動や生命現象を探るための有機
た情報検索や情報処理の方法を学び、活用
などニューセラミックスについての製造の
と代謝の理解、遺伝情報の発現と伝達の
反応を理解し、生命の神秘さを化学を通し
できることを目標とします。信頼できる情
原理と工業プロセス、材料特性と応用分野
理解の 3 つをテーマにして、生命活動につ
て学びます。
報源とは何かを学びます。
について学びます。
いて生化学的な知見から学びます。
2単位
高分子化学
●コンピュータ室での授業風景
4単位
化学物質を通して 地球環境を考える
ポリマーについて学ぶ
環境中の物質の構造、性質、生成、変化
合成ポリマーを中心にポリマーの有する
を対象として、自然や生態系及び人の健康
特異的な性質、機能と重合反応について学
を守ることを目的とする実践的な事項を学
びます。
!
目 指 せ ノーベ ル 賞 !・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
びます。
に従って1901年に始まった世界的な賞です。物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、
文学賞、平和賞、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済
学賞)の6 部門からなり、それぞれが世界的な権威を持っています。特に自然科学
部門のノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の 3 部門における受賞は科学
分野における最大級の栄誉であると考えられています。日本人の受賞は物理学賞
7 名、化学賞 7 名、生理学・医学賞 2 名、文学賞 2 名、平和賞 1 名の計 19 名。2013
年現在、日本はアジア地域で最も多くの受賞者を輩出しています。
●無機化学実験(メッキの実験)
08
■ 化 学 科
●卒業研究
(細胞培養)
●卒業研究
(分析化学)
School of Science
ノーベル賞はダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言
Department of
Chemistry
地球環境化学
力を身につけるため、
プレゼンテーションや
ディベートを行います。
Department of C hemistry ■ 09
教 員 紹 介
D ATA
物理化学
分析化学
私たちが物理化学の分野を担当しています !
石川 滋
教授
3人
准教 授・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
4人
助教・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
1人
私たちが分析化学の分野を担当しています !
小玉 修嗣
私たちが無機化学の分野を担当しています !
大場 武
教授
教授
> T.Ohba
勝又 哲裕
准教授
> T.Katsumata
●水産学博士
●理学博士
●博士
(工学)
コンピュータを用いて
化学反応や物質の
性質について研究しています。
身近にある有用・有害
化合物の分析方法について
研究しています。
化学的な手法により
火山を研究しています。
機能性無機材料の
開発に取り組んでいます。
藤尾 克彦
三上 一行
関根 嘉香
冨田 恒之
教授
准教授
教授
講師
> K.Tomita
> Y.Sekine
> I.Mikami
●博士
(理学)
●博士
(地球環境科学)
●博士
(理学)
●博士
(理学)
界面活性剤の溶液中や
界面における性質について
研究しています。
環境汚染物の除去について
研究しています。
人と地球を健康に!
空気汚染のメカニズムを
解明しています。
光や電気で機能する
セラミックスの合成について
研究しています。
伊藤 建
小松 真治
准教授
> T. Ito
講師
> M.Komatsu
●博士
(工学)
●博士
(工学)
クラスター分子を用いた
ハイブリッド材料の合成と
性質について研究しています。
電気化学反応の
分析的応用を行っています。
荒井 堅太
有機化学
私たちが有機化学の分野を担当しています !
野 二郎
教授
> J.Takano
●博士
(理学)
極小
(マイクロ)
容器内での
タンパク質の反応特性について
研究しています。
Department of
Chemistry
School of Science
教授
●博士
(理学)
多環芳香族化合物の
合成と反応機構について
研究しています。
渡邊 幹夫
岩岡 道夫
> M.Iwaoka
●理学博士
助教
> K.Arai
教授
> M.Watanabe
タンパク質の変性
(形の変化)
について
研究しています。
北原 滝男
准教授
> T.Kitahara
●理学博士
立体選択的有機化合物や
分子認識化合物の
合成を行っています。
環境中の微量有機化合物の
分析について
研究しています。
石原 良美
小口 真一
教授
> Y.Ishihara
■ 化 学 科
講師・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
●博士
(工学)
> K.Fujio
10
9人
無機化学
> S.Kodama
> S.Ishikawa
教授・
・
・
・
・
・
・
講師
> S.Koguchi
●博士
(理学)
●博士
(理学)
環境汚染物質の毒性と
生分解の可能性について
研究しています。
有機合成化学、
特にイオン液体を用いた
研究を行っています。
Department of C hemistry ■ 11
Department of
Chemistry
キ ャン パ ス ラ イ フ
School of Science
東海大学では、皆さんの学生生活をより豊かなものにするために、
資格取得や就職を支援する窓口を設け、学生一人ひとりにきめ細か
なサポートを行っています。
また、
皆さんの4 年間が充実したものとなるよう、図書館やフィットネ
スセンターなどの高校までとはスケールの異なる大きな施設を整え
ています。
大学生活をサポート
大学の施設を利用しよう
先 輩からのメッセージ
重成 有 さん
1993年度 大学院理学研究科 化学専攻修了(1991年度 理学部 化学科卒業) ■ 株式会社 IHI エアロスペース 勤務
化学科を卒業し、現在は宇宙開発、ロケット、航空機エンジンの開発に従事しています。そこ
東海大学には皆さんの学習をサポートする
ではさまざまな分野の専門家たちが集まって研究・開発を進めますが、化学は無くてはならな
るかな ? 授業についていけるかな ? 下宿生活
教育施設がたくさんあります。図書館はキャ
は大丈夫かな? など、
いろいろな不安がある
ンパス内に4カ所あり、自由に閲覧できます。
い重要な学問の一つだと改めて感じています。東海大学理学部化学科では個性豊かな先生
ものです。化学科では、そんな皆さんの不安
和書、洋書、学術雑誌、AV 資料など蔵書は
をなくすように
「入門ゼミナール」
という授業
豊富。
予習、復習、
レポート執筆に欠かせない
を開講し、皆さんが大学生活をスムーズにス
空間です。またパソコンは自由に使え、電子メ
入学してまもなくは、気の合う友達ができ
タートできるようにサポートします。また、4
ールやインターネットも自由です。さらにフィ
月には、新入生研修会を1 泊 2 日で行いま
ットネスセンターもあり、午後 5時以降は、年
す。この研修会では、先生や友達と親交を深
間使用料 500 円で利用できます。
めることができます。さらに在学中は、指導
教員が学修上の問題、将来のことについて、
いつでも相談に乗ってくれます!
就職活動を支援します
東海大学は就職活動を強力にサポートし
資格獲得へチャレンジ
ます ! 求人情報の公開はもちろんのこと、就
方が興味深く奥深い化学の世界に導いてくれます。皆さんも化学にハマってみてはいかがで
しょうか。化学の力は未来を変えることができると私は信じています。
貞野 純一 さん
2002年度 理学部 化学科卒業 ■ 横須賀市上下水道局 技術部水運用課 有馬水質担当
の仕事の中で無くてはならないものになっています。
また、実験や卒業研究などを通じ、多く
の友人を得ることもできました。ともに悩み、
考えた過程から得られたものは、かけがえのな
いものになりました。
化学科では将来に大切なものがたくさん得られます。
ぜひ、化学科で将来の基礎を築いて
化学科では、皆さんの資格取得を応援し
学内合同企業説明会など、社会へのアクセ
スを大胆かつスピーディーに応援します。化
中学校または高等学校の
「理科」
の教員免
学科への求人は多く、即戦力を求める企業
許状を取得できますが、教員になるためには
から高い評価を得ています。最近では大学
さらに採用試験にパスしなければなりませ
院への進学率が高く、高度で先端的な分野
ん。そこで教員志望者には
「教員試験講座」
の研究者を目指す学生も増えています。
を開講し、がっちりサポートします。そのほか、
学 科 独自に、危険物取扱者、公害防止管理
ください。
鈴木 麻希 さん
大学院総合理工学研究科 総合理工学専攻
2年次(2012年度 大学院理学研究科 化学専攻修了/ 2010 年度 理学部 化学科卒業) 在学 生
現在、博士課程に在籍しています。大学入学当時は成績も悪く、大学院進学という目標が
者、放射線取扱主任者、
情報処理技術者など
遠く感じたこともありました。ですが、化学科は基礎から応用まで幅広く学べる学科なので、
の国家資格の受験講座も開講します。
学部生の間に変わることができました。時には投げ出したくなることもありますが、そんな時
研究室で充実した日々を!
大学生活最後の 1年間
(4 年次)
は、研究室
卒業 生
現在、水道水の水質検査を行っています。大学時代は何気なくやっていた勉強や実験が、今
職ガイダンスや企業の採用担当者を招いた
ています ! 教職科目を修得して卒業すると、
卒業 生
に支えてくれる先生方や仲間にも出会うことができました。
皆さんも目標を諦めることなく、自分に正直に努力してください。大学生活が始まったら
積極的になんでも挑戦してください。充実した、掛け替えのない大学生活になりますように。
(いわゆるゼミ)
に所属します。この1年間は、
皆さんの人生においてかけがえのないもの
になるでしょう。研究室は、先生、大学院生そ
して6 ∼7名の 4 年次生で構成され、研究室
単位で活動します。研究、学会発表、論文投
稿のほかに、研究室での旅行、バーベキュー
大会、飲み会などで盛り上がります。中には、
研究室に住みつく
(?)
学生もいます。
Campus Life
12
■ 化 学 科
飯田 結香莉 さん
理学部 化学科
3年次
在学 生
東海大学では専門的な知識だけでなく、他学部他学科の授業を副専攻として学ぶことが
できます。私は心理学を副専攻として履修し、自らの視野を広げ将来に繋げていくために、積
極的に学んでいます。大学での生活は講義や実験、
レポートと忙しい毎日ですが、多くの友人
とともに充実したキャンパスライフを送ることができます。大学生活はわずか 4 年間しかあり
ません。大学時代に自分が興味を持ったことや、趣味、知識の幅を広げることは、卒業後の進
路を考える際に大いに役に立ちます。皆さんも学生生活を充実したものにしてください。
Department of C hemistry ■ 13
Department of
Chemistry
卒 業 後 の 進 路 ・ 取 得 で き る 資 格
School of Science
化学科の卒業生の進路
取得できる資格及び特典
化 学科を卒業 後は、ビジネスの世界 に 羽 ばたく人、公 務員として 行 政 に 携わる人、
必要な科目を履修すれば
得られる資格
教員として教 育に従事する人、大 学 院 に進 学 する人などさまざまです。
社 会 のリーダーとして 活 躍することができます。
教員の資格
ぜ ひとも化 学科で、
「化学を学んで良かった!」と実 感してください。
産 業 別就 職先
・2 0 1 2 年 度・
大学院進学
専門学校他進学
製造業
20.9%
4.5%
14.9%
その他
サービス業
6.0%
10.4%
運輸業
教員
1.5%
7.4%
産業別 就職先
・2 0 1 1 年 度・
場から、
毒性の高い化学薬品を取り扱うために必要と
36.0%
なる資格で、
本学科を卒業すれば資格を得ることがで
でに教職に必要な所定の科目
(教科に関する
きます。
科目、教職に関する科目〈教育原理、生徒指
資格の利用には、勤め先等(取り扱う施設)
から行
導論、教育心理学、教育実習等〉
)を修得す
政窓口に申請する必要があります。
製造業
16.0%
教員
飲食店・宿泊業
2.0%
6.0%
専門学校
他進学
情報
通信業
2.0%
6.0 %
その他
情報通信業
学校教育・
その他の
教育等
6.0 %
6.0%
卸売・小売業
金融・保険業
6.0%
公務員
3.0%
6.0%
2.0%
飲食店・宿泊業
公務員
研究機関
4.5%
6.0%
2.0%
れば、下記の教科についての教員免許状を
◆中学校教諭一種免許状・
・
・
・
・ 教科:理科
◆高等学校教諭一種免許状・
・
・ 教科:理科
司書・司書教諭の資格
司書・司書教諭の資格を取得するために
必要な基礎知識と技術を学びます。司書と
は図書館業務に従事する専門的職員のこと
金融・保険業
教員
情報通信業
社会福祉
電気・ガス・熱供給・水道業
卸売・小売業
飲食店・宿泊業
サービス業
運輸業
不動産業
その他
School of Science
科を卒業後、
水質検査もしくは水道水の理化学的また
は細菌学的検査の実務に1年以上従事した経験をも
つ者は、
申請することにより資格を得ることができます。
卒業すれば受験資格が
得られる資格
も調査研究活動に活用できます。また、司書
4.0%
教諭とは、学校図書館の教育・専門的職務に
学校教育・
その他の教育等
従事する教員をいい、教職課程を履修し、本
火災やその他の災害の原因物質となりうる引火性
学科所定の科目を修得すれば取得できます。
または発火性の物品を、一定量以上貯蔵または取り
研究機関
専門学校他進学
公務員
大学院進学
※各産業の比率は小数点第2位を四捨五入して算出しています。
Department of Chemistry
るために水質検査を行うことができる資格です。本学
サービス業
4.0%
学校教育・その他の教育等
建築物の飲料水が水質基準を満たしているか調べ
ですが、学んだことは企業に就職した場合に
学芸員の資格
学芸員資格のための基礎知識と技術を学
製造業
水質検査実施者
取得することができます。
4.0%
2.0%
社会福祉
塗料、
染料、
農薬などの毒物劇物の製造業、
輸入業、
販売業などにおいて、
保健衛生上及び危険防止の立
校の教員免許状を取得するための教育プロ
2.0%
7.4%
1.5%
教職課程は、学科・専攻・課程に設置され、
特定の免許教科について中学校及び高等学
グラムです。本学科を卒業した者で、卒業ま
社会
福祉
不動産業
毒物劇物取扱責任者
大学院進学
電気・ガス・熱供給・水道業
卸売・
小売業
卒業後に申請すれば
得られる資格
びます。学芸員とは、
博物館(美術館、
資料館、
水族館など)
において、
資料の収集・保管・展示
甲種危険物取扱者
扱い作業等をするために必要となる資格で、本学科
を卒業または専門科目15単位を修得することにより
受験資格を得ることができます。
作業環境測定士
及び調査研究などを担う専門職員のことで
労働作業者の作業環境に存在する有害物質を調
す。化学科の専門課程を受講しながら、学芸
査するため、調査計画・試料採取・分析を行い、労働作
員課程で必要な学芸員の科目を修得するこ
業者の健康を守る資格で、本学科を卒業し労働衛生
とにより、
学芸員の資格証書が授与されます。
の実務経験を1 年以上有すれば、受験資格を得るこ
とができます。
建築物環境衛生管理技術者
ビルや学校などの建築物の環境衛生(空調や飲料
水の水質など)の維持管理を行うために必要な資格
です。本学科を卒業後1年以上労働衛生の実務に従
事することにより、受験資格を得ることができます。
14
■ 化 学 科
Department of C hemistry ■ 15