日銀RT(フェーズ1および2)に関する計画書 - 業務上の事務連絡

資料4
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
日銀RT(フェーズ1および2)に関する計画書
Ⅰ.日銀RT(フェーズ1)
1.目的
日銀RT(フェーズ1)では、全面稼動開始後の入出力機能を自由に確認
できる時間帯(フリーアクセス時間帯)に、全国銀行内国為替制度に加盟す
る日銀ネット利用金融機関(以下「日銀ネット利用金融機関」という。)は、
全銀システムを通じて大口内為取引電文を送受信し、自行における取引・決
済に利用する新日銀ネットの機能を確認する。
2.日程および確認内容
全銀システムと接続する日銀RT(フェーズ1)の日程および確認内容は
以下のとおりである。
日程
試験日
確認内容
平成 27 年 5 月 10 日(日)注1 大口内為取引電文を送受信し、機能
<フェーズ 1 第 1 回>
確認を行う。
平成 27 年 5 月 31 日(日)注1 大口内為取引電文を送受信し、機能
<フェーズ 1 第 2 回>
確認を行う。
予備日
注1
平成 27 年 6 月 28 日(日)
予備日の使用有無は日銀において
判断する。
当該日程は全銀RTでも試験実施日としており、全銀RTにおける確認観点も存在する。
3.実施環境
日銀RT(フェーズ1)における全銀ネット側の実施環境は以下のとおり
とする。
実施環境
日銀ネット
加盟銀行
・新日銀ネットと接続。
・原則、全ての日銀ネット利用金融機関が参加。
・試験参加行は各行の接続形態(CPU接続または日銀ネ
ット端末)に応じて新日銀ネットに接続。
・新日銀ネットにおける大口内為取引業務について確認を
行うため、試験参加行は両系の中継コンピュータおよび
自行システムを試験用に設定して、全銀システムに接続。
1
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
全銀センター
・東京・大阪両センターの商用機を試験用に設定し使用。
4.実施体制
日銀RT(フェーズ1)は、全銀ネットおよび日銀ネット利用金融機関が参
加する。このうち、日銀ネット利用金融機関は、全銀システムを通じて大口内
為取引電文を送受信する。
全銀ネットは、日銀RT(フェーズ1)を実施する環境を整備し、開発委託
先(株式会社 NTT データ)が環境整備を支援する。
日銀RT(フェーズ1)の実施体制と分担は下表のとおりである。
組織・機関
作業分担
1
2
3
日本銀行
試験参加行
(日銀ネット利用金
融機関)
全銀ネット
金融庁
検討部会委員銀行
4
5
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
6
7
8
1
1
試験体制の整備
試験の実施方法、試験環境の方針策定
試験の実施、管理
(1)新日銀ネットの運用
(2)試験の進行管理
試験の実施、管理
試験結果の確認・判定
試験参加行における試験体制の確立、整備
試験電文および試験データの作成
試験実施
自行システムの故障時対応
試験結果の確認と日本銀行および全銀ネットへの報告
試験項目の策定、試験シナリオの策定
試験実施要領、実施手順書の作成
試験の実施、管理
(1)全銀システムの運用
(2)試験の進行管理
(3)試験結果の取りまとめ
(4)リスト類の管理、保存
全銀システムの故障時対応
試験結果の確認・判定
全銀ネット会合(検討部会)への試験結果等の報告
金融庁、日本銀行への試験結果等の報告
試験参加行、NTT データとの連絡、調整
(1)各種故障発生時の調整
(2)諸通知等送付・報告受付の管理・保存
全銀ネットから試験結果等の報告を受ける
全銀ネットから試験結果等の報告を受ける
2
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
組織・機関
1
2
3
NTT データ
4
5
6
7
作業分担
試験実施要領、実施手順書の作成支援
試験環境の準備
全銀システムの運転、保守、管理
(1)システム運転開始・運転停止
(2)試験環境の管理
(3)全銀ネットの運用支援
試験電文または試験データの作成
全銀システムの監視
全銀システムの故障時対応
試験結果の確認と全銀ネットへの報告
5.開始・完了基準
(1) 全銀ネットにおける日銀RT(フェーズ1)の開始基準
日本銀行において日銀RT(フェーズ1)の日程および実施手順書等が公表
されていること。
(2) 全銀ネットにおける日銀RT(フェーズ1)の完了基準
日本銀行において日銀RT(フェーズ1)を完了する旨が公表されているこ
と。
6.日銀RT(フェーズ1)の結果
試験参加行は試験の実施結果について、所定の様式(総合運転試験実施要領
で規定)により実施状況を報告する。
全銀ネットは、試験の実施状況について、開発委託先、金融庁、日本銀行、
検討部会委員銀行および試験参加行へ報告・連絡する。
3
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
Ⅱ.日銀RT(フェーズ2)
1.目的
日銀RT(フェーズ2)では、新日銀ネット全面稼動開始後の市場慣行等に
沿って、取引・決済自体が円滑に行われることを確認する。このうち、後記「Ⅲ.
2.」に示した日程では、全銀ネットが策定するシナリオにもとづき、日銀ネ
ット利用金融機関は、全銀システムを通じて大口内為取引電文を送受信し、自
行における取引・決済に係る事務手続き、運用体制等を確認する。
2.日程および確認内容
全銀システムと接続する日銀RT(フェーズ2)の日程および確認内容は以
下のとおりである。なお、いずれの試験日においても、日銀ネット利用金融機
関は、予め当該日に係る大口内国為替取引のデータを取得・保存したうえで、
テストデータを準備する必要がある。
日程
試験日
予備日
確認内容
全銀システムを通じて大口内為取引
平成 27 年 7 月 12 日(日)注1 電文を送受信し、通常日(平成 27 年
<フェーズ 2 第 1 回>
3 月 18 日)における大口内為取引を
再現し、運用確認を行う。
平成 27 年 8 月 16 日(日)
<フェーズ 2 第 3 回>
国債決済取引の事務量集中日(平成
27 年 3 月 20 日)における大口内為
取引を再現し、運用確認を行う。
平成 27 年 8 月 30 日(日)
<フェーズ 2 第 4 回>
大口内為取引の事務量集中日(平成
27 年 3 月 31 日)のデータをもとに、
システム運用日付が平成 27 年 3 月
18 日の環境下で運用確認を行う。
平成 27 年 8 月 23 日(日)
平成 27 年 9 月 13 日(日)
予備日の使用有無は日銀において判
断する。
注1 当該日程は全銀RTでも試験実施日としており、全銀RTにおける確認観点も存在する。
3.実施環境
日銀RT(フェーズ2)における全銀ネット側の実施環境は以下のとおり
とする。
4
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
実施環境
日銀ネット
加盟銀行
全銀センター
・新日銀ネットと接続。
・原則、全ての日銀ネット利用金融機関が参加。
・試験参加行は各行の接続形態(CPU接続または日銀ネ
ット端末)に応じて新日銀ネットに接続。
・新日銀ネットにおける大口内為取引業務について確認を
行うため、試験参加行は両系の中継コンピュータおよび
自行システムを試験用に設定して、全銀システムに接続。
・東京・大阪両センターの商用機を試験用に設定し使用
4.実施体制
日銀RT(フェーズ2)は、全銀ネットおよび日銀ネット利用金融機関が参
加する。このうち、日銀ネット利用金融機関は、全銀ネットが策定するシナリ
オにもとづき、全銀システムを通じて大口内為取引電文を送受信する。
全銀ネットは、日銀RT(フェーズ2)を実施する環境を整備し、開発委託
先が環境整備を支援する。
日銀RT(フェーズ2)の実施体制と分担は下表のとおりである。
組織・機関
作業分担
1
2
3
日本銀行
試験参加行
(日銀ネット利用金
融機関)
4
5
1
2
3
4
5
試験体制の整備
試験の実施方法、試験環境の方針策定
試験の実施、管理
(1) 新日銀ネットの運用
(2) 試験の進行管理
試験の実施、管理
試験結果の確認・判定
試験参加行における試験体制の確立、整備
試験電文および試験データの作成
試験実施
自行システムの故障時対応
試験結果の確認と日本銀行および全銀ネットへの報告
5
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
組織・機関
1
2
3
全銀ネット
金融庁
検討部会委員銀行
4
5
6
7
8
1
1
1
2
3
NTT データ
4
5
6
7
作業分担
試験項目の策定、試験シナリオの策定
試験実施要領、実施手順書の作成
試験の実施、管理
(1)全銀システムの運用
(2)試験の進行管理
(3)試験結果の取りまとめ
(4)リスト類の管理、保存
全銀システムの故障時対応
試験結果の確認・判定
全銀ネット会合(検討部会)への試験結果等の報告
金融庁、日本銀行への試験結果等の報告
試験参加行、NTT データとの連絡、調整
(1)各種故障発生時の調整
(2)諸通知等送付・報告受付の管理・保存
全銀ネットから試験結果等の報告を受ける
全銀ネットから試験結果等の報告を受ける
試験実施要領、実施手順書の作成支援
試験環境の準備
全銀システムの運転、保守、管理
(1)システム運転開始・運転停止
(2)試験環境の管理
(3)全銀ネットの運用支援
試験電文または試験データの作成
全銀システムの監視
全銀システムの故障時対応
試験結果の確認と全銀ネットへの報告
5.開始・完了基準
(1) 全銀ネットにおける日銀RT(フェーズ2)の開始基準
日本銀行において日銀RT(フェーズ2)の日程および実施手順書等が公表
されていること。
(2) 全銀ネットにおける日銀RT(フェーズ2)の完了基準
日本銀行において日銀RT(フェーズ2)を完了する旨が公表されているこ
と。
6.日銀RT(フェーズ2)の結果
試験参加行は試験の実施結果について、所定の様式(総合運転試験実施要
領で規定)により実施状況を報告する。
全銀ネットは、試験の実施状況について、開発委託先、金融庁、日本銀行、
検討部会委員銀行および試験参加行へ報告・連絡する。
6
全国銀行資金決済ネットワーク作成資料
7.日銀RT(フェーズ2)における異例時の取扱い
(1) 試験が開始できない場合
試験日までに前記「5.(1)」に定める日銀RT(フェーズ2)の開始基準
を充足できない場合、日本銀行において日銀RT(フェーズ2)を開始する
ことができないことから、全銀ネットは日本銀行における決定に沿って対応
を検討する。
(2) 予備日を使用する場合
日本銀行から、試験を予定どおり実施したものの、試験項目を当該日程で確
認できない等により、日本銀行において予備日を使用する等の連絡があった場
合には、全銀ネットにおいても当該日程に参加し対応する。
(3) 予備日以降に試験項目を確認できない場合の取扱い
日本銀行から、予備日を使用しても試験項目の確認ができない、または予
備日に試験(再試験含む)を実施できず試験項目の確認ができない等の連絡
があった場合は、全銀ネットは日本銀行における決定に沿って改めて試験日
程を確保する等の対応を検討する。
以
7
上