Masao Horiba Awards 堀場雅夫賞 ご案内 2014 堀場雅 夫 賞 募 集に当たって 内容、 性質、 挙動が不明の物質を解明することは、 科学者や技術者にとって 大変重要なことであります。課題を解決するには高度の科学、技術を駆使 した分析機器が必要となります。 ところが、 その重要性と技術的な難しさにも かかわらず、 一般社会は勿論のこと、 学界においてもその存在感は大きなもの ではありませんでした。当賞が、一見地味にも見える分析の分野で、基本を 確立すべく努力されている学究の徒に少しでも勇気を与えてくれることを願い、 皆様からの応募をお待ちしております。 2014 堀場雅夫賞 趣意書 Masao Horiba Awards 堀場雅夫賞は、2003年、堀場製作所創立50周年を記念し、計測技術研究に従事する若手研究者を 対象として創設されました。本賞は、画期的な分析・計測技術の創生が期待される研究開発に従事 する国内外の研究者・技術者を支援し、科学技術における計測技術の地位をより一層高めることに 貢献しようというものです。毎年、分析・計測技術の中でも堀場製作所が育んできた原理や要素技術を 中心に対象分野を定め、その成果や今後の発展性を世界にアピールすべきユニークな研究・開発に スポットを当てています。 第 1 1回にあたる2 0 1 4 堀 場 雅 夫 賞の募 集テーマは、 「ガス計 測 」です。私たちの身の回りにある 物質は、通常、固体・液体・気体のいずれかの形をとっています。 このうち最も視認されにくいのは、 気体、すなわちガスとして存在する物質かもしれません。 ガス状物質のほとんどは無色透明で視認 できず、触って感触を確かめることも困難なため、 ともすればその存在を忘れがちです。 しかしながら、 人間は空気を呼吸することで生命を維持し、風力発電や酸素による燃焼反応からエネルギーを生み 出し、気流からの浮力によってジェット機を飛ばしています。その他、 ガスの性質を利用する人間活動 を数え上げればきりがなく、空気やガスは想像以上に有用な資源であるといえるでしょう。 さらに、天然 ガス田のような例外を除き、 ガスには国や個人による所有権がないのが普通です。 ガスは、 まさに、地球 規模での共有物なのです。 目に見えない重要資源であるガスの実態を把握するためには、 「計測」が欠かせません。典型的な 例は、大気中に含まれる汚染物質です。地表活動に影響する対流圏の厚さは約10km、地球の直径の わずか0.1%にも満たない「地球の薄皮」です。その汚染状況を把握して対策を立て、制御していく ことは、 ガス計測の技術があってはじめて可能になります。 また、工業プロセスや生体から排出されてくる ガスについても、計測技術が大きな意味を持ちます。環境負荷の小さい工業プロセスの確立や呼気 ガス分析を通じた各種の診断など、見えないものから有用な情報を引き出す上でも、 ガス計測は 重要な役割を果たしています。 2014堀場雅夫賞では、 自然環境に存在するガス、産業的なプロセスで発生するガス、および、生体内 あるいは生体から排出されるガスを対象に、革新的な計測技術やそれに結びつく研究を募集いたし ます。 ガス計測に関わる基礎研究に従事され、将来の分析・計測技術発展の担い手となられる方の 積極的な応募を期待しています。 2014堀場雅夫賞実行委員長 株式会社 堀場製作所 取締役 開発本部長 応募要領 ● 趣旨 国 内 外の大 学または公 的な試 験 研 究 機 関において、分 析・計 測およびその応 用に関する科 学 技 術 分 野で顕 著な業 績を挙げ つつある研 究 者・技 術 者を奨 励 表 彰 するものです。独 創 的な研 究 開 発に意 欲 的に取り組んでいる国 内 外の研 究 者・技 術 者の 応募を歓迎します。 ● 対象技術分野 2 0 1 4 堀 場 雅 夫 賞は、ガスの化 学 的・物 理 的な状 態( 組 成、流 量、温 度、圧 力など)の計 測に関 する以 下の研 究を募 集します 。 1. ガス計 測 技 術の新 規 開 発 、 または既 存のガス計 測 技 術の高 度 化( 高 速 化・高 精 度 化 )に関 するもの 2. ガスのin-situ計測に関する技術、 またはガス計測の高度化につながる前処理技術に関するもの 3. ガス計測に応用できる検出器やコンポーネント、あるいは機能性材料などの要素技術に関するもの なお、計 測 対 象とするのは、自然 環 境に存 在 するガス、産 業 的なプロセスで発 生 するガス、および 、生 体 内あるいは生 体 から 排出されるガスとします。 これらの 分 野 のガス計 測にイノベーションをもたらす 研 究 、あるいはこれらの 分 野に新しい 価 値を提 供できる次 世 代 のガス 計 測 技 術を募 集します 。 ● 応募者資格 大学、公的試験研究機関に所属し、上記分野の研究・開発に従事し、以下のいずれかに該当する研究者・技術者。 ・上記対象分野において、学術上、技術上の優れた発見、発明を成すことが期待されること ・上記対象分野において、学術上、技術上の重要な課題の解決が期待できること ● 表彰内容 2 0 1 4 年 1 0月1 7日 ( 金 )に京 都 大 学 芝 蘭 会 館において挙 行する授 賞 式にて、本 賞の授 与ならびに副 賞の贈 呈を執り行います。 副 賞としては、初 年 度に1 件 当たり5 0 万 円、 さらに受 賞 翌 年と翌々年にそれぞれ同 額を授 与します 。なお、本 賞および 副 賞の 受賞は、授 賞 式に出席し、応 募 研 究を公 表できること、かつ上 記の応 募資格を有していることを条件とします。 ● 応募 下記のものを堀場雅夫賞事務局まで提出してください。 1)応募用紙:本 賞ホームページ h t t p : / / w w w . m h - a w a r d . o r g / よりダウンロードして頂くか、堀 場 雅 夫 賞 事 務 局 へ ご請 求ください。所 定 事 項を記 入のうえ( 英 語 記 入 ページも必 須 )、原 本およびコピー7 部を提 出してくだ さい。 2)推 薦 書:推薦人により、推薦理由が記述された、原本およびコピー7部を提出してください。なお、本推薦書の提出を もって、所属機関による応募の承認とみなします。推薦人は応募者の上長とします。 3)関連論文:当該研究開発に関連する論文(可能な限り英文のもの) を最大3報、別刷を計8部提出してください。 ● 応募期間 2014年4月1日 (火)∼5月23日 (金) ( 事務局必着) ● 選考方法 審査委員会にて、応 募 書 類を基に、応 募 者の実 績のみならず将来性と応募研究における応募者の果たしている役割を重視した 審議の上、受 賞 者を決 定します。 2014堀場雅夫賞 審査委員会( 敬 称 略、順不同) 名誉審査委員長 堀 場 雅 夫( 株 式 会 社 堀 場製作所 最高顧問) 審査委員長 堀 場 厚( 株 式 会 社 堀 場製作所 代表取締役会長兼社長) 副審査委員長 指 宿 堯 嗣( 一 般 社 団 法 人 産業環境管理協会 技術顧問) 海 外 審 査 委員 C l a i re F . G ma c h( l E ugene Higgins Pr of es s or of Elect r ical Engineer ing, V i c e D e a n , S c h o o l o f Engineer ing and A pplied Science, Pr incet on Unive rsity) 審 査 委員 出口 祥 啓( 徳 島 大 学 大 学院 ソシオテクノサイエンス研究部 教授) 戸 野 倉 賢 一( 東 京 大 学大学院 新領域創成科学研究科 教授) 三 浦 則 雄(九州大学 産学連携センター プロジェクト部門 教授) 治田 和 彦( 株 式 会 社 堀 場製作所 開発本部 アプリケーション開発センター 部長) 渋 谷 享司( 株 式 会 社 堀場製作所 開発本部 先行開発センター) ● 選考結果の通知 審査 結 果は、応 募 者に2 0 1 4 年 7月末までにお知らせします。 ● 授賞式 および受賞記念セミナー 授 賞 式 および 受 賞 記 念セミナーを、2 0 1 4 年 1 0 月1 7日( 金 )に京 都 大 学 芝 蘭 会 館で実 施します 。あわせて受 賞 記 念 パーティーも開 催します 。 ● 受賞内容の公開 受 賞 研 究 の 内 容 は 、本 賞 ホ ー ム ペ ー ジ および 弊 社 の 技 術 情 報 誌 ( HORI BA T e c h n i c a l R e p o rts)に掲 載します。 ● 応募用紙の送付先 堀場雅夫賞 事務局 〒601- 8510 京都 市 南 区 吉 祥 院 宮 の 東 町 2番 地 株 式 会 社 堀 場 製 作 所 内 堀場雅夫賞 事務局 TEL:075-313- 8 1 2 1 (代 ) F AX:0 7 5 -3 2 5 -5 1 9 2 E-mail : inf o@ mh-a wa rd . o rg UR L : h t t p : / / w w w . mh- aw ar d. or g/
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