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「リニアホールICの特長と応用(4)」
EQ950Lの使い方と注意点
EQ-950Lの使い方(通常動作時)
(Top View)
1
5
VDD
1 2 3 4 5
No.
ピン名
1
DIO
2
VDD
3
VSS
4
OUT
5
SCLK
パッケージ外観・ピンアサイン
GND
Vout
0.1µF
必要に応じて出力にLPF
を付加してください。
推奨接続回路
※ 1, 5番端子(プログラム用)は使用時はGNDに直接プルダウン
設計上の注意点(1)
 EQ-950Lはレシオメトリック出力(出力がVDDに比例)
⇒ 出力をADCで取り込む場合、EQ-950Lの電源電圧と
ADCのリファレンス電圧を共通とすることで
リファレンス電圧の変動によるA/D誤差を低減できる
○
×
GND
VDD
ADC
EQ-950L
GND
GND
・・・ ADCのリファレンス電圧が
変動した場合、A/D誤差発生
VREF
AIN
VREF
OUT
AIN
EQ-950L
OUT
VDD
ADC
GND
・・・ ADCのリファレンス電圧と同じ割合で
EQ-950Lの出力も変動するため、
A/D変換後の値は変動しない
設計上の注意点(2)
 HQホール素子の特性上、入力磁場の上限は±145mT
… これ以上の領域では直線性が0.5%F.S.より悪化する
(壊れるわけではない)
1000
900
直線性保証
範囲外
HQ出力 [mV]
800
700
600
500
400
300
200
HQ出力
HQ理想出力直線
100
0
0
100
200
300
磁束密度 [mT]
400
HQホール素子(定電圧駆動) 磁場-電圧特性
500
設計上の注意点(3)
 位置検出、狭角検出を行う場合の注意点
・磁石には温度特性が存在 ⇒ マージン設計必要
・外乱磁場(地磁気など)、磁性体部品の影響に注意
⇒ 磁石の磁場強化や磁気シールドの対策も
・磁石と素子が接触しない分のクリアランスは設ける
⇒ 接触すると素子の特性変動の可能性あり
EQ-950Lの使い方(プログラム時)
 弊社販売のプログラミングキット EQD-950Lを使用
EEPROM
I/F
EQD-950L
USB2.0
main board
EQ-950L
Windows 7©
又は Windows XP©
EQD-950L メインボード外観
EQD-950Lの調整ソフトウェア
(1) 感度、オフセットの
設定
(2) 感度、オフセットの
微調整
(1) 感度(13段階)、オフセット(3段階)の設定と、
(2) 感度(±25%)、オフセット(±300mV)の微調整が可能
※ 感度、オフセットの設定のみを行った場合、若干設定値からずれる
可能性があります。精度が必要な場合は、必ず微調整まで行ってください。
EQD-950Lの調整ソフトウェア
(1) 調整用の磁場を
二種類入力
(2) 各々の磁場における
出力を測定
自動的に設定値への微調整を行うモードも搭載
(任意の感度への調整も可能)
EQD-950Lの調整ソフトウェア
最大磁場と最小磁場の出力から、最適な調整値を自動的に
算出して調整するモードを搭載 ⇒ 磁束密度の計算が不要!
※ 入力条件によっては、調整不可能の結果となる場合もあります。
EQ-950Lのプログラムに関する注意
 EQ-950Lでは、感度については微調整の機能を使用することで
15~130mV/mTの範囲の任意の値に調整することが可能ですが、
オフセットについては0~5Vの範囲で調整できない区間が存在します。
 磁気感度の調整には永久磁石やコイルなど、磁場発生装置が必要と
なります。
 EQ-950LとEQD-950Lとの接続にはキット付属のケーブルの使用を
推奨いたします。お客様側でケーブルを用意する場合、ケーブル長は
1m以内として下さい。
次回は、
「半導体磁気抵抗素子の特長と応用」