別紙4-1 消費者教育の担い手向けナビゲーション ○ 平成24年に制定された「消費者教育の推進に関する法律」では、消費者教育として、「消費者が主体的に消費者市民社会の形成に参画することの重要性について理解及 び関心を深めるための教育」が盛り込まれている。 ○ この「消費者教育の担い手向けナビゲーション」は、消費者教育の担い手である教育関係者、消費生活相談員、消費者団体、事業者・事業者団体等が、消費者市民社会に 関連した上述の消費者教育を実施していく際の手掛かりとなることを目指し、「ライフステージ別消費者市民育成ガイド~イメージマップ解説編」や「消費者市民育成プ ログラム(実践事例)」等に基づきつつ作成したものである。 ○ ナビゲーションのシステムとしては、自分の立場(あなたは?)、相手の立場(誰に?)を選択すると、それが消費者教育のイメージマップ(*1)のどこに当たるかがわか り、そして参考となる消費者教育事例にたどりつくというものである。 ■消費者教育事例は、「消費者市民社会の形成に参画」という観点でピックアップしたものである。テーマ名とともに、その特長・ポイントを示している。 ■実践を重視するという消費者教育の特徴を踏まえれば、様々な主体との連携が有意義であり、協力が考えられる主体について明記した。 ■保育所保育士、幼稚園教諭、小学校教諭等向けシートについては、学習指導要領等の記述を例示している。保育士及び教諭は、消費者教育の充実を図るため、 各教科等の指導計画の作成に当たり、本ナビゲーションをもとにイメージマップの記述を参照することが考えられる。なお、総合的な学習の時間など例示され ていない教科等において、当該教科等の特性を踏まえつつ、消費生活を題材とした学習活動に取り組むことも考えられる。 ■消費者教育の推進には、消費者教育の担い手の育成が重要であることから、消費生活相談員や啓発員による担い手の育成のためのナビゲーションも示した。 このナビゲーションは現時点では発展途上である。平成 27 年度には、地方消費者行政活性化交付金先駆的プログラム(*2)を利用してモデル事業を実施するなどにより充実 を図っていただきたい。 *1 消費者教育の体系イメージマップとは、消費者教育の内容について、多様な担い手が共通認識を作る材料となることを目指し、どのような時期に、どのような内容を身につけていくことが求められる のかを一覧できることを目指したもの(平成 25 年 1 月公表) *2 地方消費者行政活性化交付金先駆的プログラムとは、国全体の消費者行政を前に進めていくため、消費者を取り巻く様々な課題についての先駆的なテーマを国から提案し、地方自治体と問題意識を共 有して「現場」での実証・実験を行い、その成果の全国的な波及・展開につなげていくもの。 1 あなたは?⇒保育所保育士 誰に? ねらい 保育所保育指針 イメージマップとの 関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 <「保育所保育指針」における記述> 0歳~3歳 <幼児期> 【石川県かほく市】 視覚に訴える啓発事業 「健康」 <おおむね4歳> 仲間とのつながりが強くな る中で、けんかも増えてく る。その一方で、決まりの 大切さに気付き、守ろうと するようになる。 <おおむね 5 歳> 自分なりに考えて判断した り、批判する力が生まれ、 けんかを自分たちで解決し ようとするなど、お互いに 相手を許したり、異なる思 いや考えを認めたりといっ た社会生活に必要な基本的 な力を身に付けていく。 ⑦保育所における生活の仕方を知 おつかいや買い物に り、自分たちで生活の場を整えな 関心を持とう がら見通しを持って行動する。 「人間関係」 ⑧友達と一緒に活動する中で、 共通の目的を見いだし、協力し て物事をやり遂げようとする気 持ちを持つ。 ⑪友達と楽しく生活する中で決 まりの大切さに気付き、守ろう とする。 ⑫共同の遊具や用具を大切に し、みんなで使う。 ⑬高齢者を始め地域の人々など 自分の生活に関係の深いいろい ろな人に親しみを持つ。 内閣府発行の絵本「たいせつな おやくそく」を紙芝居に仕立 て、登場人物に扮した消費生活 推進員がお金や約束の大切さを 伝える 「待ち」の消費生活相談だけで なく、出前講座を積極的に実施 する等、消費者教育を「攻め」の 姿勢で市民向けの啓発事業にも 力を入れる 行政、消費生活セ ンター 身の回りの物を 大切にしよう 協力することの 大切さを知ろう <おおむね 6 歳> 様々な知識や経験を活かし、 創意工夫を重ね、遊びを発展 させる。思考力や認識力も高 まり、自然現象や社会幻想文 字などへの興味関心も深まっ ていく。 「環境」 ⑧身近なものを大切にする。 ⑫近隣の生活に興味や関心を持 ち、保育所内外の行事などに喜ん で参加する。 <幼児期(再掲)> おつかいや買い物に 関心を持とう 【東京都中央区】 焼きそばパーティーをしよう <保育の内容外活動> 身の回りの物を 保護者と連携して 大切にしよう ・野菜を育て収穫する喜びを味わ う。 ・近くのデパートでお金を払い、 焼きそばの材料を購入する。 ・お世話になっている小学校の先 生を招待する。 園庭で育て、収穫した野 菜「ピーマンやニンジ ン、キュウリなどを使 い、焼きそばやサラダを 作り、収穫の喜びを味わ う。 ― 協力することの 大切さを知ろう 2 あなたは?⇒幼稚園教諭 誰に? 幼稚園教育要領 イメージマップとの 関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 <幼児期> おつかいや買い物に 関心を持とう 幼 児 (満3~5才) 「人間関係」 (8)友達と楽しく活動する中 で、共通の目的を見いだし、工 夫したり、協力したりなどす る。 (11)友達と楽しく生活する中で きまりの大切さに気付き,守ろ うとする。 (12)共同の遊具や用具を大切に し、みんなで使う。 【石川県かほく市】 視覚に訴える啓発事業 身の回りの物を 大切にしよう 内閣府発行の絵本「たいせ つなおやくそく」を紙芝居 に仕立て、登場人物に扮し た消費生活推進員がお金や 約束の大切さを伝える ― - 協力することの 大切さを知ろう 【東京都中央区】 焼きそばパーティーをし よう 「環境」 (6)身近な物を大切にする。 (10)生活に関係の深い情報や施設 などに興味や関心をもつ。 <幼児期(再掲)> ・野菜を育て収穫する喜びを 味わう。 ・近くのデパートでお金を払 い、焼きそばの材料を購入 する。 ・お世話になっている小学校 の先生を招待する。 園庭で育て、収穫した 野菜「ピーマンやニン ジン、キュウリなどを 使い、焼きそばやサラ ダを作り、収穫の喜び を味わう。 - おつかいや買い物に 関心を持とう 身の回りの物を 保護者と連携して 大切にしよう ※上記の内容は、個別に行うものでは なく、幼児が環境にかかわって展開す る具体的な活動を通して総合的に指 協力することの 大切さを知ろう 導されるものであることに留意する こと。 3 あなたは?⇒小学校教諭(1、2年生担任) どこで? 学習指導要領 イメージマップと の関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 <小学生期> > 消費をめぐる物と金 銭の流れを考えよう 道徳 1,2 年道徳1(1)健康や安全に気を付け、物や金銭を 大切にし、身の回りを整え、わがままをしないで、 規則正しい生活をする。 1,2 年道徳4(1)約束やきまりを守り、みんなが使う 物を大切にする。 自分の生活と身近 な環境とのかかわ りに気づき、物の使 い方などを工夫し よう 【埼玉県】 エコチケット(環境通 貨)を使った循環型エ コ活動 生徒がエコ活動をするとチ ケットができ、校内で開催 するエコマーケットで利用 可能とする仕組の構築 エコチケットを利用したエ コマーケットの活動を通じ て、児童たちが主体的に行 動し、問題解決することを 通じて、消費者・事業者そ れぞれが環境保護において 果たすべき役割を理解す る。 ― 家族で環境問題に取 り組む仕組み ― 【静岡県】 身近な消費者問題に 目を向けよう <小学生期(再掲)> 消費をめぐる物と金銭 の流れを考えよう 保護者と連携して 消費生活の視点から地 球環境を考える環境教 育 子どもが家庭のエコリーダ ーとなり、光熱水量やごみ 排量の把握を継続的に行い 地域内での見える化によ り、これらの削減を習慣化 する 【北海道士別市】 学校消費者教育 モデル事業 「消費者教育模擬授業」実 施および「士別市消費者教 育支援プログラム」の提供 市オリジナル副読本「く らしのノート」を作成 し、小学生保護者全員に 配布して授業に活用 教育担当者(教員・P TA・教育委員会) 、 消費生活相談員 自分の生活と身近な 環境とのかかわりに 課外活動 (土曜教室等) 気づき、物の使い方 などを工夫しよう 身近な消費者問題に目 を向けよう 4 あなたは?⇒小学校教諭(3、4年生担任) どこで?(教科) 学習指導要領(抜粋) イメージマップと の関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 エコチケットを利用したエ コマーケットの活動を通じ て、児童たちが主体的に行 動し、問題解決することを 通じて、消費者・事業者そ れぞれが環境保護において 果たすべき役割を理解する ― <小学生期> 社会科 3、4 学年/社会(2)地域の人々の生産や販売について (中略)それらの仕事に携わっている人々の工夫を 考えるようにする。 3、4 学年/社会(3)地域の人々の生活にとって必要な 飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理について ~(中略)生活環境の維持と向上に役立っているこ とを考えるようにする。 【埼玉県】 消費をめぐる物と金 銭の流れを考えよう エコチケット(環境通 貨)を使った循環型エコ 活動 生徒がエコ活動をするとチ ケットができ、校内で開催 するエコマーケットで利用 可能とする仕組の構築 【千葉市】 自分の生活と身近 道徳 道徳 1{1}自分でできることは自分でやり、よく考 えて行動し、節度のある生活をする。 道徳 4{1}約束や社会のきまりを守り、公徳心をも つ。 な環境とのかかわ りに気づき、物の使 い方などを工夫し ゴミとすみよいくらし 焼却ごみ1/3にする方 法をグループで考え、 紹介しあう ごみ減量の方法を考えノー トに書き、グループごとに 紹介し、意見交換および学 習のまとめを行う。 自治体の課題に関して 小学生まで関心を持た せようとした取組 ― よう 「文字だけで考えや気 持ちを伝えよう」 身近な消費者問題に 目を向けよう 指定された課題について、 会話をせず、付箋に書いて 時系列で貼っていき、文字 のやり取りだけで自分の考 えや気持ちを伝えたり、相 手が何を伝えたいのか感じ 取る活動を行った。 ・文字だけで自分の考 えや気持ちを伝える難 しさ、疑似掲示板か ら、書き込んだことを みんなで共有できる便 利さ、見ている人がた くさんいることを知 る。 ― <小学生期> 【静岡県】 保護者と協力して 消費をめぐる物と金銭 消費生活の視点から地球 環境を考える環境教育 の流れを考えよう 子どもが家庭のエコリーダ ーとなり、光熱水量やごみ 排量の把握を継続的に行い 地域内での見える化によ り、これらの削減を習慣化 する 自分の生活と身近な 家族で環境問題に取 り組む仕組み ― 環境とのかかわりに 課外活動 (土曜教室等) 気づき、物の使い方な どを工夫しよう 身近な消費者問題に目 【北海道士別市】 学校消費者教育 モデル事業 「消費者教育模擬授業」実施およ び「士別市消費者教育支援プ ログラム」の提供 市オリジナル副読本「くら しのノート」を作成し、小 学生保護者全員に配布して 授業に活用 教育担当者(教員・PT A・教育委員会)、消費 生活相談員 を向けよう 5 あなたは?⇒小学校等教諭(5、6年生担任) どこで?(教科) 学習指導要領 イメージマップと の関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 <小学生期> 社会科 家庭科 5 学年/社会 (2)我が国の農業や水産業について,(中略)それらは 国民の食料を確保する重要な役割を果たしていること や自然環境と深いかかわりをもって営まれていること を考えるようにする。 5 学年/社会 (3)我が国の工業生産について、 (中略)それらは国民 生活を支える重要な役割を果たしていることを考える ようにする。 5 学年/社会 (4)我が国の情報産業や情報化した社会の様子につい て,(中略)情報化の進展は国民の生活に大きな影響を 及ぼしていることや情報の有効な活用が大切であるこ とを考えるようにする。 消費をめぐる物と金 銭の流れを考えよう 【千葉市】 じょうずに使おう 物や お金~買い物の仕方を考 えよう~ 自分の生活と身近な 環境とのかかわりに 気づき、物の使い方 などを工夫しよう 道徳 家庭 D (1)ア物や金銭の大切さに気付き、計画的な使え方を考 えること。イ身近な物の選び方、買い方を考え、適切に 購入できること。 家庭 D 買い物のポイントを事前に 考え、賞味期限、量、包 装、価格などからどの商品 を買うかを考える。 以下を学ぶ ・買い物をするときは、 事前に計画を立てるこ とが大事。 ・使う目的を考えて物を 買う。 - エコチケットを利用したエコ マーケットの活動を通じて、 児童たちが主体的に行動し、 問題解決することを通じて、 消費者・事業者それぞれが環 境保護において果たすべき役 割を理解する。 - 【埼玉県】 エコチケット (環境通貨)を使った 循環型エコ活動 生徒がエコ活動をするとチケ ットができ、校内で開催する エコマーケットで利用可能と する仕組の構築。 【静岡県】 身近な消費者問題 に目を向けよう 道徳 1(1)生活習慣の大切さを知り、自分の生活を見直 し、節度を守り節制に心掛ける。 <小学生(再掲)> 消費生活の視点から地球 環境を考える環境教育 子どもが家庭のエコリーダー となり、光熱水量やごみ排量 の把握を継続的に行い地域内 での見える化により、これら の削減を習慣化する。 【北海道士別市】 学校消費者教育 モデル事業 消費をめぐる物と金 「消費者教育模擬授業」実施およ び「士別市消費者教育支援プログ ラム」の提供 家族で環境問題に取り 組む仕組み - 市オリジナル副読本 「くらしのノート」を 作成し、小学生保護者 全員に配布して授業に 活用 教育担当者(教員・ PTA・教育委員 会) 、消費生活相談 員 銭の流れを考えよう 保護者と連携して 自分の生活と身近な 環境とのかかわりに 課外活動 (土曜教室等) 気づき、物の使い方な どを工夫しよう 身近な消費者問題に 目を向けよう 6 あなたは?⇒中学校等教職員 どこで? (教科等) 学習指導要領 イメージマップ との関係 消費者教育事例 特長・ポイント 協力が考えられる 主体体 <中学生期> 社会科: 公民的分野 (1)私たちと現代社会 イ 現代社会をとらえる見方や考え方 (2)私たちと経済 ア 市場の動きと経済 イ 国民の生活と政府の役割 消費者の行動が環境 や経済に与える影響 技術・家庭科: 家庭分野 D 身近な消費生活と環境 (1)家庭生活と消費について、次の事項を指導する。 ア 自分や家族の消費生活について関心をもち、消費者の基本的な権利 と責任について理解すること。 イ 販売方法の特徴について知り、生活に必要な物資・サービスの適切 な選択、購入及び活用ができること。 (2)家庭生活と環境について、次の事項を指導する。 ア 自分や家族の消費生活が環境に与える影響について考え、環境に配 慮した消費生活について工夫し、実践できること。 を考えよう 消費生活が環境に与 える影響を考え、環 境に配慮した生活を 技術・家庭科: 技術分野 D 情報に関する技術 (1)情報ネットワークと情報モラルについて、次の事項を指導する。 イ 情報通信ネットワークにおける基本的な情報利用の仕組みを知る こと。 ウ 著作権や発信した情報に対する責任を知り、情報モラルについて 考えること。 エ 情報に関する技術の適切な評価・活用について考えること。 実践しよう 【消費者教育フェスタ in 千葉】 商品の選択と購入 お年玉で買いたい商品につ いて広告、商品の違い、ア フターサービスなどを検討 する。 【全日本中学校技術・ 家庭科研究大会】 商品選択に 関する意思決定 失敗した買い物例とその理 由を話し合ったうえで、2 回目の買い物を体験させ る。 身近な消費者問題 ・関心を高めるため、事前の 調査から生徒の買いたい商品 を調べておく。 ・広告を活用し、どんなこと に気をつけるか気づかせる。 ・後悔や失敗の少ない買い物の 仕方を学ぶことに気付かせる。 ・1つの品目を取り上げて,生 徒の考えたことを意思決定の流 れに位置づけて,流れがあるこ とに気づかせる。 ・生徒の選んだ経緯が意思決定 の流れのどこに位置するか確認 する。 ・意思決定に沿った買い物をす ることで,適切な買い物ができ ることに気付かせる。 - - 及び社会課題の解 決や、公正な社会 道徳 4主として集団や社会とのかかわりに関すること。 (1) 法やきまりの意義を理解し、遵守するとともに、自他の権利を重ん じ義務を確実に果たして、社会の秩序と規律を高めるようにする。 (2)公徳心及び社会連帯の自覚を深め、よりよい社会の実現に努める。 (4)自己が属する様々な集団の意義について理解を深め、役割と責任を自 覚し集団生活の向上に努める。 の形成について考 えよう <中学生期(再掲)> 消費者の行動が環境や経済 に与える影響を考えよう 保護者と連携して 課外活動 (土曜教室等) 消費生活が環境に与える影 響を考え、環境に配慮した 生活を実践しよう 【消費者教育フェスタ in 千葉】 消費者の権利と責任を考え た消費者の在り方 消費者の声で改良された商 品を見て行動することの大 切さを確認し、課題をつか んだ後、個人の視点で一番 良い商品を選び、次に社会 の視点で商品のメリットデ メリットを判断する。 ・消費者が責任を果たすことで 社会や環境を変えていく力にな ることを知らせる。 ・商品を買うときに,個人の視 点だけでなく,社会や環境を意 識しいくことは消費者の責任で あり,それが良い社会につなが ることを伝える。 ・消費者の責任との関係で,こ れからどのような消費を心掛け たいか,自分の消費の在り方を 発表させる。 「ネットいじめ」 ・電子掲示板の適性を抑え 「不適切な書き込み」 る。 ビデオ教材等を見た後に、生 徒に考えさせる質問票を渡 し、回答させる。 ・思考力・判断力・表現力等 - - が育つよう、思考活動に必要 な知識を持たせる。 ・最適解を考えさせる。 身近な消費者問題及び社会 課題の解決や、公正な社会 の形成について考えよう 7 あなたは?⇒高等学校等教職員 どこで? (教科等) 公民 家庭 情報 学習指導要領 現代社会(2) 現代社会と人間としての在り方生き方 エ 現代の経済社会と経済活動の在り方 現代の経済社会の変容などに触れながら,市場経済の機能と限界,政府の役割と財政・租税,金 融について理解を深めさせ,経済成長や景気変動と国民福祉の向上の関連について考察させる。 また,雇用,労働問題,社会保障について理解を深めさせるとともに,個人や企業の経済活動に おける役割と責任について考察させる。 現代社会(3) 共に生きる社会を目指して 持続可能な社会の形成に参画するという観点から課題を探究する活動を通して,現代社会に対す る理解を深めさせるとともに,現代に生きる人間としての在り方生き方について考察を深めさせ る。 政治・経済(2)現代の経済 ア現代経済の仕組みと特質 経済活動の意義、国民経済における家計、企業、政府の役割、市場経済の機能と限界、物価の動 き、経済成長と景気変動、財政の仕組みと働き及び租税の意義と役割、金融の仕組みと働きにつ いて理解させ、現代経済の特質 について把握させ、経済活動の在り方と福祉の向上との関連を 考察させる。 イ 国民経済と国際経済 貿易の意義,為替相場や国際収支の仕組み,国際協調の必要性や国際経済機関の役割に ついて理解させ,グローバル化が進む国際経済の特質について把握させ,国際経済における日本 の役割について考察させる。 家庭基礎(2)生活の自立及び消費と環境 エ 消費生活と生涯を見通した経済の計画 消費生活の現状と課題や消費者の権利と責任について理解させ,適切な意思決定に基づいて行動で きるようにするとともに,生涯を見通した生活における経済の管理や計画について考えることがで きるようにする。 家庭総合(3) 生活における経済の計画と消費 ア 生活における経済の計画 生活と社会とのかかわりについて理解させ,生涯を見通した生活における経済の管理や計画の重要 性について認識させる。 計画の重要性について認識させる。 イ 消費行動と意思決定 消費行動における意思決定の過程とその重要性について理解させ,消費者として主体的に判断でき るようにする。 ウ 消費者の権利と責任 消費生活の現状と課題,消費者問題や消費者の自立と支援などについて理解させ,消費者としての 権利と責任を自覚して行動できるようにする。 生活デザイン(2)消費や環境に配慮したライフスタイルの確立 ア 消費生活と生涯を見通した経済の計画 消費生活の現状と課題や消費者の権利と責任について理解させ,適切な意思決定に基づいて行動で きるようにするとともに,生涯を見通した生活における経済の管理や計画について考えることがで きるようにする。 イメージマップ との関係 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する 主体 <高等学校> 生産・流通・消費・ 廃棄が環境、経済や 社会に与える影響を 考えよう 持続可能な社会を 目指して、ライフ スタイルを考えよ う 【御茶ノ水女子大学付属高等学校】 背景への眼差しを育てる消費 者教育「エシカル・ファッシ ョン」を事例として ・生徒が作成したファッショ ンカタログから実際に購入し たい服を選び、値段、人件費 等を考える。 ・エシカルファッションのロ ゴマークにて、その概念を考 える。 【埼玉県室大宮光陵高等学校】 消費が持つ影響力を理解 し、実際に行動を起こそう 「チョコレートから見える もの」 チョコレートトの原材料と生 産・消費について学んだのち、 児童労働の実態を DVD で実感、 フェアトレードについて理解す る(クイズや試食など) 身近な消費者問題 及び社会課題の解 決や、公正な社会 の形成に協働して 取り組むことの重 要性を理解しよう ・高校生にとって身近な食 品であるチョコレートを切 り口に学習を展開する流 れ。 ・児童労働の実態を DVD で 実感、フェアトレード商品 について理解する。 ・児童労働の現実を考え る。 ・自分たちでできることを 考え、実際に行動に移す。 - - 【NPO法人消費者センター沖縄】 テキスト「社会をつなぐあなた の消費」 テキストの作成およびそれを使った教 師説明会。都道府県内全高校生に配布 し。教師と相談員で授業を実施。 ・社会を形成する消費者市民と して、どうすればよりよい社会 が形成されるのかを考えるため のテキスト 【福井大学、福井県立高校】 市民性を育む教育と学力 「高齢社会と私」 ①高齢者の生活と文化を理解 する。 ②高齢社会と福祉についての 課題に気づく学習。 ③私たちの町の事例研究とし て個人グループによる調査 研究と提案発表。 第1 社会と情報 (3)情報社会の課題とモラル ア 情報化が社会に及ぼす影響と課題 情報化が社会に及ぼす影響を理解させると共に、望ましい情報社会のアリア k 他と情報技術を適切に 活用することの必要性を理解させる。 イ情報セキュリティの確保 ・消費行動が世界経済 に与える影響を考えさ せる。 ・自分が取れるエシカ ルな行動について考 察。 ・身近な生活の課題と 地域や社会の問題との つながりを実感し、社 会的解決への視野を広 げる学習 - NPO,在宅介 護センタ ー、福祉セ ンター、デ ィケアセン ター、自治 体 (調査先は介護福祉センターやデ イケアセンター・市役所の福祉課 など) 生産・流通・消費・廃棄が 環境、経済や社会に与える 影響を考えよう 保護者と連携して 持続可能な社会を目指し て、ライフスタイルを考え よう 【埼玉県】 不当表示広告調査 不当表示の事例についてのガイダ ンス後、週刊誌、新聞紙上掲載広 告、チラシ等を調査し、 「不当表 示」にあたる広告を自治体に報 告、自治体は事業者等へ指導 ・自治体の企画の調査を 大学生や高校生が実施。 参画意識が高まる。 - 身近な消費者問題及び社会 課題の解決や、公正な社会 の形成に協働して取り組む ことの重要性を理解しよう 8 <大学生編> あなたは?⇒大学・専門学校関係者(大学教職員、大学生協、大学生) どこで? (教科) あなたは? イメージマップとの関係 {特に若者} 消費者教育事例 特長・ポイント 連携する主体 【鳥取県】大学と消費 生活センターとの連携 による公開講座(くら しの経済・法律講座) ・15 回程度の公開講座 を実施。 ・ある程度の専 門知識を持った 県民の育成を目 指した取り組み 消費生活相談 員、NPO 法 人、弁護士 新入生ガイダンス 学生便覧・学生向け web サイト・メール 大 学 生 等 向 大学等教職員 シンポジウム・セミナー等の開催 保護者向け情報提供 生産・流通・消費・廃棄が環境、 経済、社会に与える影響を考える 習慣を身に着けよう 教養課程 け 【生活協同組合連合会大 学生協阪神事業連合会・ 兵庫県・ひょうご消費三 者会議】 『消費者市民社会』を 大学生が創造する ワークショップ 消費者市民社会に関する 講演のあと、グループを 作って消費者が自立し、 行動できるような社会に するにはどのようなこと が必要かを議論する。 専門課程 消費者 持続可能な社会を目指したライ フスタイルを探そう 一 般 向 け ・「フェアトレード」の定 義や仕組み、新潟県の取組 等のリーフレットを製作。 ・「食品ロス」について。 小中学生対象の手書きの紙 芝居を制作。 就職活動ガイダンス 大学、事業 者、消費者団 体、弁護士、 行政等より講 師を招聘 【新潟県長岡市】 「フェアトレード」の リーフレットおよび 「食品ロス」の紙芝居 教材の製作 公開講座 消費者市民社会 実現のために大 学生として何が できるか、どの ように行動して いくか、適切な 行動に結びつけ るための実践力 を身につける。 ・実際のフェアトレード 専門店に取材した内容を 盛り込んで制作。 ・給食の残飯がどのよう に影響を与えるか、残さ ず食べることの大切さを 伝える。 行政 (官学連 携事業) 新入生ガイダンス 【埼玉県】 大学生協等の 消費者団体 学生便覧・学生向け web サイト・メール配信 シンポジウム・セミナー等の開催 消費者問題その他の社会課題の解 決や、公正な社会の形成に向けた 行動の場を広げよう 不当表示広告調査 不当表示の事例についての ガイダンス後、週刊誌、新 聞紙上掲載広告、チラシ等 を調査し、「不当表示」に あたる広告を自治体に報 告、自治体は事業者等へ指 導 ・自治体の企画の調 査を大学生や高校生 が実施。参画意識が高 まる。 - 保護者向け情報提供 大学生 (サークル運営者・ ボランティア) ボランティア活動・サークル・学園祭など 9 あなたは?⇒消費生活相談員・消費者団体 イメージマップとの関係 あなたは? どこで? 保育園・幼稚園 学 小学校等 中学校等 消費者教育事例 (小学生期) 消費をめぐる物と金銭の流れを考えよう 自分の生活と身近な環境とのかかわりに気づき、物の使い方などを工夫 しよう 身近な消費者問題に目を向けよう 校 高等学校等 大学・専門学校等 (中学生期) 消費者の行動が環境に与える影響を考えよう 消費者生活が環境に与える影響を考え、環境に配慮した生活を実践しよ う 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成について考 えよう 【NPO法人消費者センター沖縄】 テキスト「社会をつなぐあ なたの消費」の作成・講座 の実施 【倉敷】消費生活学級連絡協 議会による啓発活動 学習・研修会、手作り石鹸など の実習、マイバックや地産地 消などの普及啓発活動等を企 画し、積極的に自主活動に取 り組む 【 (公社)日本消費生活アドバイ ザー・コンサルタント協会】 わたしたちの暮らしはすべて 世界につながっている~商品 の一生を知ろう~ 消費生活センター 消費生活相談員 連携する主体 社会をつくる消費者市 民、自立した消費者の 育成 行政・大学教授・消費 生活相談員・高校教 員・事業者(新聞社) 昭和49年に小学校区を 単位に設置された消費生 活学校で組織 - ① 倫理・社会・経済・環境面を 考慮して商品選択を行なう消費者 市民としての能力と、消費者とし て適切な意思決定に基づいて行動 できる力を身につける。 ② 商品を提供する企業が持続可 能な消費に関わる情報提供が必要 であることを伝える - (高校生期) 地 公民館 高齢者のサークル 清算・流通・消費・廃棄が環境、経済や社会に与える影響を考えよう 持続可能な社会を目指して、ライフスタイルを考えよう 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成に協働して 取り組むことの重要性を理解しよう 域 消費生活展、 観光フェスタ 地域住民の集まる行事 (体育大会・盆踊り) 職 消費者団体等 特長・ポイント (成人期<特に若者>) 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響を考える習慣を 身に着けよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを探そう 消費者問題その他の社会課題の解決や、公正な社会の形成に向けた行動 の場を広げよう 【消費者教育 NPO 法人お金の 学校くまもと】 生活困窮者支援のためのライ フスキルアップ研修会 生活者(生活困窮者)の 視点に立った相談体制の 構築と問題解決に向けた 支援の在り方を考える 【NPO 法人消費生活相 談員の会さが】 障がい者の暮らしを守るため のネットワーク構築事業 専門知識や技術を共有しなが ら、軽度の知的障害がある本 人や家族、支援者を対象にし たお金に関する講座を実施す る。 【多重債務者問題からみた 社会福祉のあり方研究会 (おたふくけん】 軽度の知的障害者のための 金銭管理支援プログラムの 実践 専門知識や技術を共有しなが ら、軽度の知的障害がある本 人や家族、支援者を対象にし たお金に関する講座を実施す る。 - 障がい者福祉関 係機関 障害者就業・ 生活支援センター (成人一般) 新入社員研修 域 セミナー・講演会 教育関係者 新たな担 い手 見守り役 (福祉関係者、商店街、コンビ 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響に配慮して行動 しよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを実践しよう 地域や職場で協働して消費者問題その他の社会課題を解決し、公正な社 会をつくろう (特に高齢者) 消費者の行動が環境、経済、社会に与える影響に配慮することの大切さ を伝え合おう 持続可能な社会に役立つライフスタイルについて伝え合おう 支えあいながら協働して消費者問題その他の社会的課題を解決し、公正 な社会を作ろう ニ、スーパー・宅配業者) 【北海道】 ボランテイア (大学生、成人、高齢者) 学校教員に対する消費生 活センターでの研修 大学教育学部の中学・高等学校 家庭科教員免許取得のため必須 項目に、消費生活センターでの 簡易実験、施設の見学等を盛り 込む。 大学 10 あなたは?⇒事業者・事業者団体 あなたは? どこで? イメージマップとの関係 消費者教育 実践事例 特長・ポイント 連携する主体 社会をつくる消費者市 民、自立した消費者の 育成 行政・大学教授・消費 生活相談員・高校教 員・事業者(新聞社) ・自治体内にある企業と 自治体で協議会を設置 ・企業規模・業種・企業 理念・社会貢献活動 (CSR)方針に基づいた消 費者教育を行えるように 情報・意見交換 ・企業が出前講座を開 催。出前講座開催に当た っては、自治体内担当部 署が連絡・調整を行う。 ・自治体内企業 ・自治体内の担当 部署(企業担当総 務課、教育委員 会、保育課など) 保育園・幼稚園 (小学生期) 学 小学校等 中学校等 消費をめぐる物と金銭の流れを考えよう 自分の生活と身近な環境とのかかわりに気づき、物の使い方などを工夫 しよう 身近な消費者問題に目を向けよう 校 高等学校等 大学・専門学校等 (中学生期) 消費者の行動が環境に与える影響を考えよう 消費者生活が環境に与える影響を考え、環境に配慮した生活を実践しよ う 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成について考 えよう 消費生活センター (高校生期) 公民館 高齢者のサークル 消費生活展、 (成人期<特に若者>) 地 域 事業者・ 事業者団体 【NPO法人消費者センター沖縄】 清算・流通・消費・廃棄が環境、経済や社会に与える影響を考えよう 持続可能な社会を目指して、ライフスタイルを考えよう 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成に協働して 取り組むことの重要性を理解しよう 観光フェスタ 地域住民の集まる行事 (体育大会・盆踊り) 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響を考える習慣を 身に着けよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを探そう 消費者問題その他の社会課題の解決や、公正な社会の形成に向けた行動 の場を広げよう テキスト「社会をつなぐあ なたの消費」の作成・講座 の実施 【品川区】 企業の社会貢献活動 (CSR)と連携した 「消費者教室」 (例)製造業によるエスカレ ーター・エレベーターの乗 り方教室情報・通信業によ る情報モラル出前授業・卸 売業による環境教育出前授 業 (成人一般) 職 域 新入社員研修 セミナー・講演会 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響に配慮して行動 しよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを実践しよう 地域や職場で協働して消費者問題その他の社会課題を解決し、公正な社 会をつくろう (特に高齢者) 消費者の行動が環境、経済、社会に与える影響に配慮することの大切さ を伝え合おう 持続可能な社会に役立つライフスタイルについて伝え合おう 支えあいながら協働して消費者問題その他の社会的課題を解決し、公正 な社会を作ろう 11 あなたは?⇒保護者 どこで? イメージマップとの関係 消費者教育 実践事例 特長・ポイント 連携する主体 (小学生期) 消費をめぐる物と金銭の流れを考えよう 自分の生活と身近な環境とのかかわりに気づき、物の使い方などを工夫 しよう 身近な消費者問題に目を向けよう 家庭 (中学生期) 【兵庫県】 消費者の行動が環境に与える影響を考えよう 消費者生活が環境に与える影響を考え、環境に配慮した生活を実践しよ う 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成について考 えよう 親子向けの講座「ひょ うご暮らしの親子塾」 子どもをインターネッ ト被害から守るための 学習やエコな暮らし方 にかかる学習等、親子 向け講座の開設 ・県民の消費者問題に 対する関心を高め、自 ら理解・選択・行動で きる力である「消費者 力」の向上を図る ・ゲームなどをしなが ら、より手軽に消費者 問題や環境問題等を学 べる 生活協同組合 コープ こうべ (高校生期) 清算・流通・消費・廃棄が環境、経済や社会に与える影響を考えよう 持続可能な社会を目指して、ライフスタイルを考えよう 身近な消費者問題及び社会課題の解決や、公正な社会の形成に協働して 取り組むことの重要性を理解しよう (成人期<特に若者>) 【静岡県】 消費生活の視点から地球 環境を考える環境教育 子どもが家庭のエコリーダ ーとなり、光熱水量やごみ 排量の把握を継続的に行い 地域内での見える化によ り、これらの削減を習慣化 する 家族で環境問題に取 り組む仕組み ― 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響を考える習慣を 身に着けよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを探そう 消費者問題その他の社会課題の解決や、公正な社会の形成に向けた行動 の場を広げよう (成人一般) 生産・流通・消費・廃棄が環境、経済、社会に与える影響に配慮して行動 しよう 持続可能な社会を目指したライフスタイルを実践しよう 地域や職場で協働して消費者問題その他の社会課題を解決し、公正な社 会をつくろう (特に高齢者) 消費者の行動が環境、経済、社会に与える影響に配慮することの大切さ を伝え合おう 持続可能な社会に役立つライフスタイルについて伝え合おう 支えあいながら協働して消費者問題その他の社会的課題を解決し、公正 な社会を作ろう 12
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