[ユネスコ協力組織] 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター(アイチャーム) International Centre for Water Hazard and Risk Management ICHARM under the auspices of UNESCO RRIモデルを用いた2011年チャオプラヤ川 氾濫シミュレーション結果 メコン川洪水頻発地 での現地調査 2011年タイ・バンコクの洪水 2013‐2014 GRIPS修了式(修士課程・博士課程) 500 設立の背景 自然災害 世界 400 水関連災害 アジア 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、水分野の科学技術の振興を 図るため、国際水文学計画(International Hydrological Programme: 300 IHP)の活動や、水に関するユネスコセンターの設立を進めてきました。 一方、世界における洪水、干ばつ及び暴風雨などの水関連災害の数 200 は、自然災害の約8割にのぼり、特に1980年以降の近年で見ると、自 然災害による影響人口のうち96%を水関連災害が占めているように、 100 近年の災害被害のほとんどが水関連災害によるものとなっていました。 0 我が国は、古くから水災害に悩まされながらも克服してきた歴史を持 ち、水災害に対する知識・経験、および高い技術も有しています。この ような知識・経験、技術により、IHPの活動や『世界水アセスメント計画 (WWAP)』を通じて、世界中で増え続け深刻化する水関連災害への対 応に関して、指導的役割を果たしてきました。さらに、第3回世界水 フォーラムの我が国での開催により、国際的リーダーシップを発揮しま した。 このため、水災害で多くの被害を受ける国に対して、日本で培われた 技術をその国の実情に応じて移転し、被害軽減に役立てることが求め られました。 水災害発生件数の推移(1980‐2013) その他 4% 暴風雨 13.9% 渇水 29.1% 洪水 52.9% 水関連災害が96%を占める 災害別影響人口の割合 (1980‐2013) (いずれのグラフもEM‐DATの データベースからICHARM作成) ICHARMの設立 以上のような背景のもと、水災害に関するユネスコセンターを我が国に設立する という提案に対し、2004年9月のIHP政府間理事会で各国及び国連機関から幅広い 支持を受け、2005年10月のユネスコ総会において承認されました。そして、水災 害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM:アイチャーム)は、ユネスコカテゴリーⅡ センター ※ として独立行政法人 土木研究所内に、2006年3月6日に設立されまし た。2013年7月23日には日本政府とユネスコ間でICHARMに関する協定が更新され ています。 ※カテゴリーIIセンター:ユネスコと協力してプログラムを実行する機関のこと。ユネスコか らは独立した組織であるが、ユネスコ総会でユネスコの協力機関として承認されています。 ICHARMセンター長 初 代:竹内邦良 山梨大学名誉教授(現:ICHARM顧問) 2006年3月~2014年9月 第2代:小池俊雄 東京大学教授 2014年10月~ 日本政府代表(左)、ユネスコ事務局長(中央)、 土木研究所理事長(右)の三者による調印 (2006年3月3日) ICHARM Governing Board(運営理事会)の開催 2013年7月23日に日本政府とユネスコ間で更新された、ICHARMに関する協定 に基づき、2014年2月25日に東京で「1st ICHARM Governing Board(第1回 ICHARM運営理事会)」を開催しました。 理事会では、活動報告「ICHARM Activity Report」を審査し、長期・中期プログ ラム「ICHARM Long‐term and Mid‐term Programme」及び具体的な活動計画 「ICHARM Work Plan」の審査・採択を行いました。 ICHARM開所式(2006年3月6日) 北側国土交通大臣(当時) による揮毫 第1回ICHARM運営理事会の開催 ICHARM棟 ICHARM の使命(Mission) (2014年2月25日修正) ICHARMの使命は、国際から、国家、地域レベルで水関 連災害・リスクマネジメントに携わる政府とあらゆる関係 者を支援するために、自然・社会現象の観測・分析、手 法・手段の開発、能力育成、知的ネットワーク、教訓・情 報の発信等を通じて、水関連災害・リスクマネジメントに おける世界的な拠点としての役割を果たすことである。 水関連災害として洪水災害、渇水災害、土砂災害、津 波・高潮災害、水質汚濁、雪氷災害を指す。 ここでいう世界的な拠点とは、i) 革新的な研究、ii) 効果 的な能力育成、iii) 効率的な情報ネットワークによって、 世界をリードする人材、優れた施設、知的財産を擁する 場を意味する。この3本柱によって、ICHARMは国家・地域 における現場実践の知的拠点、及び実社会での政策立 案における助言者としての役割を世界において果たす。 Mission Long‐term Programme (およそ10か年の目標) Mid‐term Programme (およそ5か年の目標) Work Plan (2か年の活動計画) ICHARM Programmeの構成 ICHARM 長期プログラム(Long-term Programme) (2014年2月25日策定) ( i ) 革新的な研究 水関連災害リスクマネジメントに関する質の高い研究成果と幅広い知識によって世界をリードし、水関連リスクマネジメントを 世界スケールで進める有力なパートナーとなりうるICHARMを作る。 1. 2. 3. 水関連ハザードに係わる観測・予測・分析を行うための手法を開発し、水関連災害リスクを評価に資する。 特定流域および全球レベルでの水関連災害に対するエクスポージャーと脆弱性を評価、分析、モニタリングする手法を、リスクマネジ メントの観点から開発する。 災害への備え、早期警報、ハード・ソフト対策の組み合わせ等、統合的かつ総合的な水及びリスク管理によって人類及び環境のレジ リエンスを向上させる実務的な政策メニューを提言する。 ( ii ) 効果的な能力育成 現場対応能力が水関連災害に対する確固たるマネジメントには不可欠であり、発展と先進的な知識の応用を重視した最新 の研修を通じて、ICHARMは質の高いブランドとなる水関連災害・リスクマネジメントの模範的な実務者の世界的ネットワーク を支援する。 4. 5. 国家から地域に至る、あらゆるレベルで災害・リスクマネジメントの計画・実践に実質的に従事し、確固たる理論的・工学的見地で課 題解決能力を有する実務者育成を支援する。 研究成果及び現地実践の両面で蓄積し、研修活動を通じて提供するノウハウによって水関連災害に対応し、問題解決に取り組む現 地専門家・機関のネットワークを構築する。 ( iii ) 効率的な情報ネットワーク ICHARMが有する広範な知的基盤と研究成果によって、世界レベルから地域レベルに至る水関連災害・リスクマネジメントを 導く強力で総合的なオピニオンを支えていく。 6. 7. 実務者のための「災害情報の総合ナレッジセンター」として、世界の大規模水災害に関する情報・経験を収集・解析・提供する。 水関連災害リスクマネジメントに関する技術の発信と影響力のある国際的ネットワークを構築・維持することを通じて防災主流化に取 り組む。 ICHARMでは他に、「ICHARM中期プログラム(Mid‐term Programme)」と「ICHARM Work Plan」も制定しています。 詳細はICHARMホームページをご覧ください。 ICHARM活動の3本柱 革新的な研究 -先端技術New Knowledge Result Communities Donors NGOs KDPA, KICT, K-Water SHI IWHR, IRTCES TC ICIMOD, BWDB, RID, DID, HTC, MRC UNESCO, WMO, ISDR, IAHS, IAHR, ICSU, UNESCO-IHE RCUWM TEHRAN, IWPC USGS, USBR, IWR MLIT, MEXT, NILIM, UNU, ADRC, FRICS, NARBO, IFNet, JWF, JICA, GRIPS, JAXA, DPRI, UY UCD HidroEX ADB, PAGASA UGM, TDMRC, BBWS Solo Practitioners Researchers Policymakers Data 効率的な 情報ネットワーク New research theme Knowledge 効果的な能力育成 New network 「現地での実践活動」の推進 革新的な研究 「革新的な研究」と「効果的な能力育成」を両輪 としながら、世界中に「効率的な情報ネットワー ク」を構築し、「現地での実践活動」を推進しま す。 -先端技術- 効率的な 情報ネットワーク 効果的な能力育成 現地での実践活動 研究協定締結先 Country Japan South Korea China Indonesia Lao PDR Iran U.S.A. Netherlands Russia Brazil Abbreviated name UY DPRI KDPA IRTCES TDMRC UGM MRC RCUWM‐TEHRAN IWPC IWR UNESCO‐IHE SHI HidroEX Organization name University of Yamanashi Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University Korea Disaster Prevention Association International Research and Training Center on Erosion and Sedimentation Tsunami & Disaster Mitigation Research Center Faculty of Engineering, Universitas GADJAH MADA Mekong River Commission Regional Centre on Urban Water Management The Iran water and power resources development company, Ministry of Energy Institute for Water Resources, US Army Corps of Engineers UNESCO‐IHE Institute for Water Education State Hydrological Institute HidroEX 革新的な研究 -先端技術- ICHARMが進める洪水解析システム 総合洪水解析システム(IFAS)の開発・普及 IFAS (Integrated Flood Analysis System) は、インターネットを通じ無償で入手可能で、ほぼ全世界をカバーしてい る地形や土地利用のグローバルデータを用いて、簡単に流出解析モデルが構築できるシステムです。IFAS だけで、 データの入手、モデルの構築、降雨流出解析、結果表示などの流出解析に必要な一連の作業を行うことができます。 また、Auto-IFAS と呼ぶ追加モジュールを組み合わせることで、衛星雨量のダウンロードや地上雨量の読み込み、 流出計算の実行、警報の発出などを自動的に行う機能を付加し、最小限の機能ながらもリアルタイムでの洪水予警 報システムの構築を行うことも可能です。このシステムでは、インターネットアクセスに制限がある地域でも、定期的に 指定時刻のデータを収集しながら逐次計算を行うことによって、ネットワークとパソコンに大きな負荷をかけずに、迅 速な流出計算と洪水予警報を可能とする工夫を行っています。 IFASの実行形式ファイルは、以下のICHARMサイトから無料で入手できます。 http://www.icharm.pwri.go.jp/research/ifas/ IFASによる計算の流れ 降雨流出氾濫モデル(RRI Model)の開発 ICHARMでは、低平地での大規模な氾濫を迅速に予測するた め の 手 法 と し て 、 降 雨 流 出 氾 濫 モ デ ル (Rainfall-RunoffInundation: RRI Model) という新たな数値モデルの開発に取り組 んでいます。このモデルは、流域に降った雨が河川に集まる現 象、洪水が河川を流下する現象、河川を流れる水が氾濫原に溢 れる現象を流域一体で予測するモデルです。 このモデルを用いれば、例えば気候変動の予測情報をもとに、 様々な地域・気候帯で、今後どのように洪水リスクが変化するか を分析できます。またIFASと同様に、衛星による地形、土地利用、 降水情報などを応用することにより、大まかにでも世界の大規模 洪水を準リアルタイムで推定できるようになります。 なお本技術は、土木学会論文賞(2013年)、第15回国土技術 開発賞優秀賞(2013年)を受賞するとともに、開発者に文部科学 大臣賞(若手科学者賞)(2013年)が贈られています。 RRIモデル概念図 洪水中の河川流量自動計測システム(aDcp)の開発 ICHARMでは、非接触型流速計(電波流速計)等の固定式流速計を用いた自動計測に、aDcp (acoustic Doppler current profiler:超音波ドップラー流向流速計)による精度管理を組み合わせ た、省人型・省コスト型でありながら高精度を確保できる次世代型の流量観測システムの開発と 普及への取り組みを進めています。本技術は、わが国の急流河川に見られる厳しい河川流況で も有効であることが現地実験により実証されています。また、洪水中の河床変動についても自動 計測を組み合わせて把握する手法の研究も行っています。 なお本技術は、第16回国土技術開発賞入賞(2014年)を受賞しました。 aDcpを用いた計測 革新的な研究 -先端技術- リスクアセスメントに関する研究 リスクアセスメントとは、起こり得るハザード、ハザードに対する脆弱性、および対策に関する一連の分析と評価を指しま す。(出典:UNISDR(2009) Terminology on Disaster Risk Reduction ) ICHARM では最新の水理水文モデル技術を用い、地域の実情を反映することを基本として、世界の水災害に関する現 状や途上国における防災ニーズを把握しながら、災害リスクの分析・評価に関する研究を行っており、これまでに「地域防 災力評価指標(FDPI)」の開発、水災害に関するリスク指標の開発、リスクマネジメント手法の標準化などに取り組んでいま す。 また、我が国が長年にわたって積み重ねた災害管理の知識や技術の移転を含めたリスクマネジメント計画の提案も 行っています。 文部科学省「創生プログラム」 ICHARM は2012年から5年間の文部科学省 『気候変動リスク情報創生プログラム」に参画し、 地球温暖化によって、洪水のみならず渇水を含 めた水災害リスクがどう変化し、どのような社会 影響が生じるかを、CMIP5 世代の気候予測デー タを活用しながら、リスクの不確実性を含めて全 球規模およびアジアの5河川流域で定量的に予 測するための手法の開発を行う研究を行ってい ます。 具体的には、インダス川(パキスタン)、チャオ プラヤ川(タイ)、ソロ川(インドネシア)、メコン川 (主にカンボジア)、パンパンガ川(フィリピン)を 対象流域として、不確実性を考慮した河川流域 スケールでのGCM予測値に基づく洪水・渇水ハ ザード予測の現地適用手法の開発、および洪 水・渇水リスクを評価するための基本技術の開 発を行っています。 パンパンガ川における RRIモデルによる氾濫解析結果 パンパンガ川における 農業被害計算例 効率的な情報ネットワーク 国際洪水イニシアチブ(IFI)の 事務局 国 際 洪 水 イ ニ シ ア チ ブ (International Flood Initiative: IFI)は UNESCO、世界気象機関、国連大学、 国連国際防災戦略などの国際機関 が世界の洪水管理推進のために協 力する枠組みです。研究、情報ネット ワーク、教育・研修、コミュニティーの 強化及び統合洪水管理などの技術 支援を主要分野としており、ICHARM は、IFIの事務局を担当しています。 アジア太平洋ナレッジハブ ICHARMは、2008年6月、アジア 太平洋水フォーラムの枠組みの下、 アジア太平洋地域の水の安全を 実現するために、付加価値の高い ノウハウや研究成果の現地適用を 行う「災害リスク軽減と洪水管理」 のナレッジハブ(Knowledge Hub) に任命されました。ナレッジハブの 活動の一環として、ICHARMは2009 年11月からアジア開発銀行の地 域技術協力プロジェクトを開始しま した。 台風委員会への貢献 台風委員会は、アジア太平洋地域 における台風の人的・物的被害を最 小化するための計画と履行の方策を 促進・調整するために、1968年に国 連アジア太平洋経済社会委員会 (ESCAP)と世界気象機関(WMO)のも とに組織されている政府間共同体で す。 ICHARMからは、上席研究員が水文 部会長を務めています。 活動内容 効果的な能力育成 教育・研修プログラム ICHARM では、各種教育・研修プログラム を通じて、個人の課題解決能力だけでな く、防災組織としての災害対応能力向上 に貢献しています。またそれぞれの研修 後には、帰国研修生のためにセミナーな どを開催してフォローアップを行い、彼ら が帰国後に抱えている課題を把握し、新 たな研修コースを設立しています。 10人以上 5-9人 1-4人 修士課程 過去の修了者と 2014‐2015コースの在籍者の合計 1. 短期研修(数週間):主に(独)国際協力機構(JICA) と連携し、数日から数週間程度の短期間に、水関連災 害リスクマネジメントに関する技術や知見の習得を目的として実施。2012年からは「IFASを活用した洪水対応 能力向上」研修等を実施。 2. 修士課程(1年間): JICA ・政策研究大学院大学(GRIPS)と連携し、主に途上国における洪水対策の行政 官を対象とした1 年間の修士課程「防災政策プログラム 水災害リスクマネジメントコース」を2007年から実施。 前半で各種講義や演習、現地視察を行い、後半で修士論文を作成。2014年9月までに計90名 が「防災修士」の学位を取得。2014年10月からは計13名が就学。 3. 博士課程 (3年間): 2010 年からGRIPSと連携し、3 年間の博士課程「防災学プログラム」を実施。計7名(ネ パール、バングラデシュ、グアテマラ、ベネズエラ)が就学中(2014年10月現在)。 4. フォローアップ活動:帰国後、研修生が取り組む活動の支援を目的にセミナーなどを実施。 ダッカでのフォローアップセミナー (2013.2) 博士課程第1期修了式(2013.9) 「現地での実践活動」の推進 アジア開発銀行(ADB)プロジェクト 2009年11月にアジア開発銀行 (ADB)との間で連携協定 を結び、2013年3月末まで水災害管理への投資の支援 (TA7276)を実施しました。土木研究所としても、連携協定 によるプロジェクトを実施した初のケースで、国際機関とし てのICHARMの新たな活動の幅を広げる大きな挑戦となり ました。 TA7276では、現地調査を踏まえ、洪水氾濫の状 況、観測の状況、背後地の生活状況、流域の開発状況な ど現地から把握できる情報を最大限取り入れて、洪水予 測、洪水リスク評価等を行いました。対策としても現地の 課題を把握しつつ、それぞれにあった解決手法を提案す るという、現場の実態に即した取組みを方針としました。 各国・地域での活動内容は以下のとおり5つです。 ①バングラディシュ;洪水予警報システム構築のための基本 方針作成 ②インドネシア;ソロ川での人工衛星を活用した洪水予測シ ステムの導入 ③カンボジア;メコン川洪水平原での洪水脆弱性評価手法 ④フィリピン;パンパンガ川、カガヤン川での衛星活用した流 出モデルを使った洪水管理トレーニング ⑤今後のアジア洪水リスク評価の指標プロトタイプ開発 UNESCOパキスタンプロジェクト 2010年7月下旬、パキスタン国北部地方で記録 的なモンスーンの豪雨により、過去80年間で最悪 の洪水が発生し、大きな被害が発生しました。 この洪水災害からの復興の一環として、2011年7 月からUNESCO運営による「パキスタンにおける洪 水予警報および管理能力の戦略的強化」プロジェ クトが開始されました。これは、3つのコンポーネン トか ら 構 成さ れる 包括的 な プ ロ ジェク トであり、 ICHARM はそのうち2つ(技術協力と能力開発)を担 当しました。技術協力としては、「Indus‐IFAS」の開 発、洪水ハザードマップの作成において支援しまし た。能力開発としては、PMD(パキスタン気象局)と SUPARCO(パキスタン宇宙大気研究機関)をはじめ としたパキスタン政府関係者へのICHARM修士課 程および短期ワークショップの参加機会を提供し、 彼らの知識向上を図るとともに、組織としての防災 対応能力向上を図りました。 引き続き、2014年7月か らはミャンマーにおいて ”Transformation of Urban Management (TA8456‐ MYA)”を開始しました。 ADBへの最終報告(2013.3.12) パキスタン気象局での IFASトレーニング(2013.8) 組織図 予算 (百万円) 独立行政法人 土木研究所 500 外部予算 450 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM) センター長 理事長 つくば中央研究所 寒地土木研究所 (CERI) 上席研究員(広報・研修担当) 水災害研究 グループ長 350 300 上席研究員(リスクマネジメント担当) 顧問 上席研究員(水理・水文担当) 研究・研修 指導監 構造物メンテナンス 研究センター (CAESAR) 土木研究所予算 400 250 200 150 上席研究員(特命事項担当) 100 50 (総数53名:2014年11月1日現在) 0 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 活動の経緯 3.6 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)設立、初代センター長として竹内邦良教授就任 9.14 ICHARM発足記念シンポジウム 2006 2007 10.4 修士課程「防災政策プログラム 水災害リスクマネジメントコース」開設(JICA, GRIPSと連携) 2008 6.2‐7.11 総合津波防災研修(UNISDRと連携) 2009 11.13 アジア開発銀行(ADB)共同プロジェクト”Capacity Development Technical Assistance (TA7276‐REG)”開始 2010 10 博士課程「防災学プログラム」開設(GRIPSと連携) 2011 9.27‐29 第5回洪水管理国際会議(ICFM5) 1 UNESCOパキスタンプロジェクト開始 6 文部科学省「気候変動リスク情報創生プログラム」開始 7.10‐8.7 「統合洪水解析システム(IFAS)を活用した洪水対応能力向上」研修(JICA)開始 2012 10.23 竹内センター長がIAHS(UNESCO, WMO共催)から『International Hydrology Prize (国際水文賞)』を受賞 2013 2014 アクセス 3.5‐6 国連『水と災害に関する特別ハイレベルセッション』サイドイベント開催 7.23 日本政府とUNESCO間でのICHARMに関する協定更新 2.25 第1回ICHARM運営理事会開催 7 ADB共同プロジェクト”Capacity Development Technical Assistance (TA8456‐MYA)”開始 9.30 国際シンポジウム開催(GRIPSと共催) 10.1 第2代センター長として小池俊雄教授(東京大学)就任 つくば市内位置図 土木研究所内位置図 独立行政法人 土木研究所(Public Works Research Institute (PWRI)) 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM) 〒305‐8516 茨城県つくば市南原1‐6 TEL 029‐879‐6809(代) FAX 029‐879‐6709 Email [email protected] URL: http://www.icharm.pwri.go.jp/ 2014.12.1 作成
© Copyright 2024 ExpyDoc