当日配布資料(4.78MB)

半導体・
を用いた
半導体・MEMSを
近接覚・
近接覚・触覚コンボセンサ
触覚コンボセンサ
新潟大学
工学部
助教
機械システム
機械システム工学科
システム工学科
寒川 雅之
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開発の
開発の背景
介護ロボット等のヒューマンサポートロボット
=安全性・作業性を保証するためには器用な触覚機能が必要
要求される性能
• 垂直力・剪断力が同時に検出可能(多軸化)
• 高密度に配置可能(高密度化)
• 信号処理回路により信号の前処理が可能(集積化)
ロボット
• 対象物の近接検知(複合化)
触覚センサ
触覚センサ
ロボットの腕や肩に実装して
障害物の接触状態を検知する。
ロボットハンドの指や掌に実装して
最適な把持状態を実現する。
2
接触力検知原理
マイクロカンチレバー(片持ち梁)構造
マイクロ
カンチレバー
1 mm
エラストマ
Si基板
垂直力
• ナノ薄膜中
ナノ薄膜中の
薄膜中の応力制御により
応力制御により
傾斜した
カンチレバー構造
傾斜したMEMSカンチレバー
した
カンチレバー構造
→垂直・水平方向どちらにも変形可能
=垂直力と剪断力の同時検知
→超小型構造=高密度に配置可能
• NiCrナノ
ナノ薄膜
ナノ薄膜ひずみゲージ
薄膜ひずみゲージによる
ひずみゲージによる検知
による検知
→低コスト、低温プロセス
→高い温度安定性(低抵抗温度係数)
剪断力
エラストマ(弾性樹脂
エラストマ 弾性樹脂)に
弾性樹脂 に検知部を
検知部を埋め込
んだ構造
んだ構造
• 柔らかい皮膚を模したセンサ
• 高耐久性、感度コントロール可能
3
近接検知原理
1 mm
マイクロ
カンチレバー
半導体Si中の光導電効果
光導電効果によるイン
光導電効果
ピーダンス(抵抗、静電容量)変化
→反射光により物体の近接を検知
エラストマ
カンチレバー
Rg
配線
Si基板
Cw
Ci
Ci
Cd
空乏層
対象物
Cd
Si
Rs
等価回路
直流
高周波
Ci
エラストマ
光
+
Si
–
光生成キャリアによる
Siインピーダンス変化
近接検知
Cd
Rg
Cw
カンチレバー変形による
ひずみゲージ抵抗変化
接触力検知
Si3N4
Rs
Cd
Ci
測定周波数により
接触力と近接を
分離して計測
一つのセンサで
複合的検知
4
競合する
競合する触覚
する触覚センサ
触覚センサ技術
センサ技術との
技術との比較
との比較
感圧導電抵抗方式,静電容量方式 (実用段階)
薄型のシート状の高密度圧力センサ
原理的に剪断力の計測は難しい
MEMS方式 (研究段階)
隔膜構造 (デルフト大・イリノイ大・サンタナ大)
多軸化・高密度化・集積化が可能
プロセスが本提案の4倍となり複雑
Si片持ち梁構造 (本技術)
多軸化・高密度化・集積化・埋め込みが可能
作製プロセス、構造がシンプル
近接覚との複合検知
PPS社 TactArray
隔膜構造
片持ち梁構造
本件の片持ち梁方式は構造が単純かつ頑強で3次元的計測が可能
5
試作センサ
試作センサ
~ 1 mm
試作センサチップ
5 mm
5 mm
マイクロカンチレバー
• Siウェハーを表面MEMSプロセスにより加工
• 1素子の大きさ: ~1 mm
• 配線も含めたチップの大きさ: 5 mm□、厚み: ~2 mm
→ロボットの指先等にも配置可能
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接触力の
接触力の計測
垂直⼒に対する抵抗変化
剪断⼒に対する抵抗変化
Fx
Fy
• 印加⼒に対し線形な抵抗変化
• 印加⼒の方向に依存した抵抗変化
⇒3つのカンチレバーの出力から3軸ベクトル力が得られる
7
近接・
近接・触覚検知
触覚
接触時: 直流抵抗が線形に変化
近接覚
近接時: 高周波インピーダンスが変化
8
想定される
想定される用途
される用途
• ロボットハンドやマニピュレーションにおける接触検知、把
持力制御
– 接触前に近接状況を検知することで、より器用な取扱が可能
• 物体の質感(テクスチャー)計測
– 多軸接触力により凹凸、摩擦、硬さ等、光により表面の明るさ
を計測→視覚を含むマルチモーダルな質感
• 皮膚と環境(ベッド、装着用具等)の接触状況モニタリング
– 近接計測=装着具合、浮き等の検知、接触力計測=皮膚への
ストレス
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想定される
想定される用途
される用途
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開発状況と
開発状況と実用化に
実用化に向けた課題
けた課題
• 開発状況
– 垂直力: ~1 N (分解能: 40 mN)
– 剪断力: ~0.2 N (分解能: 20 mN)
– 近接: ~5 cm
– 耐久性: 2000回以上
エラストマの弾性
で調整可能
• 課題
– 計測用システムの構築・集積化、実装方法
– 環境光・温度への対策
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企業への
企業への期待
への期待
• 増幅回路や計測用回路との集積化、およびセ
ンサの実装技術に期待
– フリップチップ実装
– パッケージング
• 本技術を有効に活用した応用共同研究
– 人体と機械装置の接触状態の計測
– マルチモーダル質感評価(布、肌等の触り心地
の評価)
– 新規入力デバイス
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本技術に
本技術に関する知的財産権
する知的財産権
•
•
•
•
発明の名称 :MEMSセンサ
出願番号 :特願2013-223626
出願人
:新潟大学、立命館大学
発明者
:寒川雅之、奥山雅則、野間
春生
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お問い合わせ先
わせ先
新潟大学 産学地域連携推進機構
TEL 025-262-7554
FAX 025-262-7513
e-mail [email protected]
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