週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています。 毎週木曜日午後発行 NY原油価格反発後反落 発行日 : 2015/2/5 2月4日のNY原油3月限は、▲4.60ドル安の48.45ドル。前日までの高騰に対する行きすぎ感の強まりや、米エネルギー 情報局(EIA)統計での予想上回る原油在庫増加などから、大幅に売り込まれる格好となった。3月限は、夜間取引では 52.56ドルへと持ち直したのが精一杯で、その後は下げに転じると、立会い開始後は下げ幅を拡大。米石油生産者による製油 所のストライキが4日目に突入するも、過去4営業日で19%も高騰した流れに対する行きすぎ感の強まりや、米石油協会 (API)統計での原油在庫増加などが嫌気された。米東部時間午前10時30分に発表されたEIA統計で原油在庫が予想以上に 大幅増加し、受渡場所となるオクラホマ州クッシング原油在庫は昨年1月24日の週以来の高水準となり、石油製品在庫が予想 外に増加したことに反応。ほぼ一本調子で下値を切り下げると、終盤には一時、47.95ドルまで急落した。 石油製品は急反落。EIA統計での予想外の在庫増加や需要急減などに対する失望感が広がり、大幅に切り下がった。 ブレント原油期近3月限は急反落。序盤に58ドル台を回復も、その後は米市場同様の理由から下げに転じることとなり、一 時、53.50ドルまで大幅に下落した。 イランのザンギャネ石油相は4日、イラン国営テレビとのインタビューで、今年上期は石油供給が需要を日量200万バレル 上回る見通しで、需給バランスの悪さと政治が価格下落の要因との見方を示した。海外主要通信社が伝えた。 シティグループのアナリストらは4日、電子メールで送付したリポートで、米石油掘削リグ稼動数が40%減少する可能性が あるものの、2015年の米主要シェール生産地域の原油生産は日量70万~90万バレル増加する可能性があるとの見方を示し た。 国際原油価格が落ち込むなか、世界原油生産の約6%を占めるアラブ首長国連邦(UAE)は7カ月連続して原油輸出価格を 引き下げ、2009年以来の低水準となった。 アブダビ国営石油会社が電子メールで送付した声明によると、代表的な油種であるマーバン原油の1月の公式販売価格をバ レル当たり46.40ドルと前月比23%引き下げたとのこと。 国営カタール通信(QNA)によると、同国はカタール・マリーン原油の1月の原油公式販売価格をバレル当たり43.25ド ルと前月の58.25ドルから引き下げたとのこと。 ・イラン石油相、今年上期は日量200万バレルの供給過剰へ ・UAE、1月の原油公式販売価格は6年ぶりの低水準 ・カタール、1月の原油公式販売価格を値引き ・API、原油在庫は前週比610万バレル増加・ガソリン在庫は前週比200万バレル増加・留出油在庫は前週比27万8000バ レル増加 ・EIA、原油生産は日量917万7000バレル、前週比0.4%減・原油生産は週ベースで1982年8月以来の高水準 ・原油輸入は日量738万7000バレル、前週比0.5%減・石油精製は日量1554万4000バレル、前週比1.9%増 ・製油所稼働率は89.9%、前週比1.9%上昇・クッシング原油在庫は昨年1月24日の週以来の高水準 ・ガソリン需要は日量844万2000バレル、前週比6.4%減・留出油需要は日量368万4000バレル、前週比19.3%減。 (日本先物情報ネットワーク) TOPICs 米国の石油状況 by EIA 15年1月30日まで 米国の在庫 米国の石油在庫 2014年11月7日 2014年11月14日 2014年11月21日 2014年11月28日 2014年12月5日 2014年12月12日 2014年12月19日 2014年12月26日 2015年1月2日 2015年1月9日 2015年1月16日 2015年1月23日 2015年1月30日 千バレル 在庫量(千バレル) 前週比(千バレル) 原油在庫 ガソリン在庫 留出油在庫 1,069,436 1,072,044 1,073,990 1,070,300 1,071,752 1,070,905 1,078,172 1,076,418 1,073,354 1,078,741 1,088,811 1,097,684 1,104,017 203,565 204,599 206,424 208,567 216,764 222,014 226,097 229,048 237,163 240,334 240,922 238,335 240,670 116,850 114,794 113,146 116,174 121,751 121,544 123,847 125,721 136,926 139,851 136,579 132,687 134,475 米国における原油の在庫量 1,150,000 千バレル 2005年 2006年 原油 ガソリン 留出油 前年同月比(%) 原油 ▲1,736 +1,805 ▲2,803 ▲0.2% +2,608 +1,034 ▲2,056 +1,946 +1,825 ▲1,648 ▲3,690 +2,143 +3,028 +1,452 +8,197 +5,577 ▲847 +5,250 ▲207 +7,267 +4,083 +2,303 ▲1,754 +2,951 +1,874 ▲3,064 +8,115 +11,205 +5,387 +3,171 +2,925 +0.2% +0.2% ▲0.3% +0.1% ▲0.1% +0.7% ▲0.2% ▲0.3% +588 ▲3,272 250,000 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 150,000 EIA +2.7% +4.8% ▲0.2% +1.9% +1.5% +8.9% +2.1% 千バレル 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2009年 出所: ▲2.3% ▲1.8% ▲1.4% 米国におけるガソリンの在庫量 2008年 950,000 留出油 +0.9% +0.5% +0.9% +1.0% +3.9% +2.4% +1.8% +1.3% +3.5% +1.3% +0.2% +0.5% ▲2.3% +0.9% +8,873 ▲2,587 ▲3,892 +0.8% ▲1.1% ▲2.8% +6,333 +2,335 +1,788 +0.6% +1.0% +1.3% +10,070 2007年 1,050,000 過去5年比(%) ガソリン 出所: 原油 ▲0.1% ▲0.3% ▲0.5% ▲0.2% ▲0.3% ▲0.2% ▲0.9% ▲0.7% ▲0.4% ▲0.9% ▲1.9% ▲2.7% ▲3.3% ガソリン ▲1.6% ▲0.8% ▲1.3% ▲1.8% ▲0.1% +1.4% +2.2% +2.8% +5.2% +4.8% +4.5% +2.5% +2.9% 留出油 ▲9.1% ▲10.0% ▲11.0% ▲9.8% ▲7.4% ▲7.4% ▲6.4% ▲7.2% ▲4.9% ▲3.6% ▲4.6% ▲5.9% ▲4.6% 米国における留出油の在庫量 200,000 100,000 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 までの週 EIA 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 出所: EIA 米国の原油在庫は4週連続で大幅に増加している。1月30日の週は+633万バレル増、前年比+0.6%増であるが、過去5 年平均比ででは3.3%減である。 ガソリン在庫は+233万バレル増で前年同月比+1.0%増、過去5年平均比+2.9%増である。 留出油在庫は+178万バレル増で前年同月比+1.3%増だが、、過去5年平均比では▲4.6%少ない水準にある。 米国の原油生産量 米国産原油の生産量 日量千バレル 1月第1週 1月第2週 1月第3週 1月第4週 1月第5週 日量千バレル 10,000 2011年 5,598 5,575 5,205 5,321 5,568 2012年 5,844 5,726 5,722 5,720 5,763 2013年 7,002 7,041 6,989 6,993 6,997 2014年 8,145 8,159 8,052 8,044 8,044 2015年 9,132 9,192 9,186 9,213 9,177 2005年 米国の原油生産量 2006年 2007年 8,000 2008年 7,000 2009年 6,000 2010年 5,000 2011年 4,000 2012年 3,000 2013年 1月第1週 1月第3週 2月第1週 2月第3週 3月第1週 3月第3週 4月第1週 4月第3週 4月第5週 5月第2週 5月第4週 6月第2週 6月第4週 7月第2週 7月第4週 8月第1週 8月第3週 9月第1週 9月第3週 9月第5週 10月第2週 10月第4週 11月第2週 11月第4週 12月第2週 12月第4週 9,000 2014年 2015年 出所 EIA 前週比 +588 +60 ▲6 +27 ▲36 前年比 +987 +1,033 +1,134 +1,169 +1,133 前年比% +12.1% +12.7% +14.1% +14.5% +14.1% 過去5年平 均 7,140 7,065 7,054 7,108 7,116 過去5年平均 比 +1,992 +2,127 +2,132 +2,105 +2,061 米国の原油生産量は1月30日までの週は日 量917万バレルで前週からは3万6千バレル減 少したが、前年比では+14.1%であり、過去 5年平均比では+206万バレル増で、原油価 格下落の影響が出ているとはまだ判断できな い。 米国の原油輸入量 米国の原油輸入量 日量千バレル 2011年 2012年 8,895 8,999 9,385 9,014 8,909 1月第1週 1月第2週 1月第3週 1月第4週 1月第5週 9,907 8,265 8,853 8,880 8,413 2013年 2014年 8,342 8,030 7,730 8,068 7,569 7,961 6,889 7,544 8,048 6,887 2010 年 11000 10000 2011 年 9000 2012 年 8000 2013 年 7000 2014 年 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 6000 過去5年平均 6,856 7,492 7,218 7,422 7,387 8,392 7,935 8,146 8,286 7,833 前週比 前年同月比 日量千バレル % ▲542 +636 ▲274 +204 ▲35 ▲7.3% ▲1,105 +603 ▲326 ▲626 +500 +9.3% ▲3.7% +2.8% ▲0.5% 2015 年 79.9 81.3 78.4 78.5 77.7 88.0 86.4 83.0 81.8 84.5 85.6 83.7 82.2 81.8 82.8 +8.8% ▲4.3% ▲7.8% +7.3% ▲1,536 ▲18.3% ▲443 ▲5.6% ▲928 ▲11.4% ▲864 ▲10.4% ▲446 ▲5.7% 1月30日の週の米国の石油精製設備稼働率は89.9%と前週の88.0%から+ 1.9%上昇し、2週連続の上昇となった。 89.1 87.9 83.6 85.0 84.2 92.3 90.0 86.5 88.2 86.1 米国の石油精製設備稼働率 100.0 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 前週比 84.6 85.2 83.3 82.5 83.5 ▲13.9% 米国の石油精製設備稼働率 石油精製設備稼働率 % % 日量千バレル 左のグラフを見ると、昨年は別として過去の輸入量よりも少ないことが見て 取れる。 % 1月第1週 1月第2週 1月第3週 1月第4週 1月第5週 過去5年比 % 日量千バレル 米国の原油輸入量は、1月30日までの週は前週比▲3万5千バレル減の日量 738万バレルであった。前年比は+50万バレル多い水準で、過去5年平均比で は▲44万バレル、▲5.7%少ない水準であった。 米国の原油輸入量 12000 2015年 前年比 過去 5年 平均 201 4年 過去5年平 過去5年平 均 均比 93.9 ▲0.5 +1.6 +6.9 +8.0% 91.0 ▲2.9 +1.0 +4.0 +4.6% 85.5 ▲5.5 ▲1.0 ▲1.5 ▲1.7% 88.0 +2.5 ▲0.2 +1.0 +1.2% 89.9 +1.9 +3.8 +2.9 +3.4% 90.0 201 2年 201 3年 80.0 201 5年 米国の石油出荷量 1月第1週 2月第1週 3月第1週 4月第1週 4月第5週 5月第4週 6月第4週 7月第4週 8月第3週 9月第3週 10月第2週 11月第2週 12月第2週 70.0 1月30日の週の石油製品出荷量は、前週比で石油製品が▲187万バレル、ガソリン は▲58万バレル、留出油▲88万バレル減であった。これは北米に寒波が襲っているこ とと関係があるかもしれない。前年同月比ではそれぞれ▲2.5%、▲0.1%、▲6.5% であったが、過去5年平均比では+0.9%、+0.3%、▲0.7%でありほぼ平年並みと考 えて良いと思われる。 出所:EIA 石油製品出荷量 までの週 11月7日 11月14日 11月21日 11月28日 12月5日 12月12日 12月19日 12月26日 1月2日 1月9日 1月16日 1月23日 1月30日 出荷量(日量千バレル) 石油製品 19,844 19,702 20,480 19,831 19,454 20,465 21,037 19,939 19,344 19,224 20,204 20,508 18,635 ガソリン 9,005 9,194 9,254 9,425 8,549 9,373 9,518 9,614 8,809 8,875 8,851 9,022 8,442 留出油 3,967 3,794 4,120 3,574 3,466 4,240 4,304 4,235 2,865 3,943 4,524 4,567 3,684 前週比(千バレル) 石油製品 ガソリン 留出油 前年同月比(%) 石油製品 ガソリン 留出油 +487 ▲2.2% ▲0.3% +4.7% +189 ▲173 ▲3.6% +3.0% ▲12.4% +237 ▲157 ▲142 +778 +60 +326 +4.3% +3.9% +2.4% +171 ▲546 ▲0.7% +6.2% +0.7% ▲377 ▲876 ▲108 +4.9% +2.4% +4.9% ▲649 +1,011 +824 +572 +145 +774 ▲2.5% +4.0% +3.7% +64 +2.7% +3.7% +3.2% +96 ▲69 +4.9% +8.1% +27.8% ▲595 ▲805 ▲1,370 +6.2% +6.5% ▲5.2% ▲120 +66 +1,078 +1.9% +10.6% +5.9% ▲1,098 +581 +6.6% +9.8% +19.7% +43 +2.3% +5.1% +1.0% ▲1,873 ▲580 ▲883 ▲2.5% ▲0.1% ▲6.5% +980 ▲24 +304 +171 過去5年比(%) 石油製品 +0.8% +1.5% +6.9% +4.5% +2.1% +1.4% +6.3% +3.2% +5.5% +4.1% +6.6% +8.9% +0.9% ガソリン +0.9% +3.2% +4.7% +6.9% ▲1.1% +3.6% +4.7% +6.9% +4.7% +5.9% +5.5% +6.6% +0.3% 留出油 ▲3.0% ▲6.0% +8.3% ▲2.1% ▲3.1% +2.3% +7.4% +15.6% ▲14.1% +9.6% +22.5% +17.6% ▲0.7% 2005年 米国石油製品出荷量 2006年 25,000 日量千バレ ル 10,000 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 米国のガソリン出荷量 2007年 2008年 2009年 9,000 2010年 20,000 2011年 2012年 8,000 2013年 2014年 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 出所: 7,000 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 2015年 15,000 EIA 出所: EIA 米国のガソリン留出油出荷量 日量千バレ ル 5,000 4,000 3,000 2,000 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 日量千バレ ル 出所: 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 EIA 石油製品輸出量 米国の石油製品輸出量 9月5日 9月12日 9月19日 9月26日 10月3日 10月10日 10月17日 10月24日 10月31日 11月7日 11月14日 11月21日 11月28日 12月5日 12月12日 12月19日 12月26日 1月2日 1月9日 1月16日 1月23日 1月30日 前週比 千バレル 千バレル 3,336 3,336 3,336 3,336 3,336 3,554 3,554 3,554 3,607 3,607 3,607 3,607 3,404 3,404 3,404 3,404 3,371 3,371 3,371 3,371 3,590 3,590 TOPICs % 前年同月比 千バレル ▲176 ▲5.0% +146 +146 +146 +146 ▲36 +218 +6.5% +182 +182 +182 +53 +1.5% +235 +284 +284 +284 ▲203 ▲5.6% +81 +18 +18 +18 ▲33 ▲1.0% ▲15 ▲212 ▲212 ▲212 +219 +6.5% +7 ▲71 過去5年比 % 千バレル % +4.6% +4.6% +4.6% +4.6% +403 +403 +378 +367 +321 +485 +419 +453 +493 +505 +501 +466 +314 +298 +301 +301 +246 +387 +387 +382 +528 +512 +13.7% +13.7% +12.8% +12.4% +10.7% +15.8% +13.4% +14.6% +15.8% +16.3% +16.1% +14.8% +10.1% +9.6% +9.7% +9.7% +7.9% +13.0% +13.0% +12.8% +17.2% +16.6% ▲1.1% +5.4% +5.4% +5.4% +7.0% +8.5% +8.5% +8.5% +2.4% +0.5% +0.5% +0.5% ▲0.4% ▲5.9% ▲5.9% ▲5.9% +0.2% ▲1.9% 米国からの石油製品輸出量は12月末から少し減少傾 向にあるが、過去5年比では+16.6%と日量+51万 バレル増となっている。 米国の石油製品輸出量 4,000 過去5年平均 3,000 2012年 2013年 2,000 2014年 2015年 1,000 1月第1週 1月第4週 2月第3週 3月第2週 4月第1週 4月第4週 5月第2週 6月第1週 6月第4週 7月第3週 8月第1週 8月第4週 9月第3週 10月第1週 10月第4週 11月第3週 12月第2週 12月第5週 までの週 までの週 米国48州の原油生産は石油稼働リグ数が減少して減産傾向 1月26日 by EIA 2014年の第4四半期における原油価格の急激な値下がりは1月も継続した。米国の石油掘削事業はこの影響を受けてお り、米国48州の陸上石油掘削リグ数は10月31日~1月23日までの間に▲16%減少した。 これまでに起こったことで将来を予測するのは難しくなっており、価格の動向が不透明で、それは先物やオプションの価 格にそれが反映されている。EIAが作成した最新の短期エネルギー見通しは1月13日に発行さえたものだが、2015年12月 の価格予測95%の範囲内で確率的に高いのは下限が28ドル/バレルで上限が112ドル/バレルとなっている。ブレント原 油は2015年平均で58ドル、2016年は75ドルとなっており、WATIは年平均でブレント価格よりも3ドル~4ドル安い 水準と見られている。(つづく) この価格の動向が現実となれば、石油リグ稼働数は1月~10月までの間に▲24%減少するとEIAは見ている。しかし、 48州の石油生産量は、リグ数の減少以上に少なくなるだろう。掘削の効率性が落ち、また既存の石油リグの生産量が減少す る。更に石油リグの稼働開始時期の生産量とリグを閉鎖する時期の生産量は異なる。 2008年~09年の金融危機が発生し原油価格が下落したとき、North Dakotaのの石油稼働リグ数が減少したが、生産率 は大きく下落しなかった。2008年7月の原油価格が147ドルを付けてピークに達した時Banken -Three Forksの油田の 生産は石油掘削リグの数は増加しリグ毎の稼働が完成するための活動も活発になった。また、価格がピークに達する前は、 石油リグが完全に稼働するまでの日数は約70日であったが、価格がピークを過ぎると130日に長くなっている。この日数の 増加により完全稼働前のリグの数が増加している。今回の石油価格下落前に完全稼働をしていなかったリグ数は少ない。 2011年以来Bakken油田での掘削活動はより活発になっているが、リグが完全稼働するまでの時間は再び長くなっており、 約120日となって安定している。この日数は最短だったときの二倍の長さである。 2012年~16年にかけての48州の石油掘削リグ数 と生産量 切削リグ 日量百万バレル Bakken-Three Forks石油油田のリグが完全稼働 になるまでの日数 リグ数 2013年以前の石油リグか TOPICs までの週 11月4日 11月11日 11月18日 11月25日 12月2日 12月9日 12月16日 12月23日 12月30日 1月6日 1月13日 1月20日 1月27日 前週比 ファンドの建玉 取組高 by CFTC 買い残 売り残 ネット買い残 増減 価格 2,373,870枚 412,129枚 127,289枚 284,840枚 +2,434枚 $77.2 2,390,808枚 410,381枚 121,197枚 289,184枚 +4,344枚 $77.9 2,074,609枚 400,309枚 124,096枚 276,213枚 ▲12,971枚 $74.6 2,052,379枚 397,158枚 127,148枚 270,010枚 ▲6,203枚 $74.1 2,211,505枚 402,027枚 110,670枚 291,357枚 +21,347枚 $66.9 2,285,895枚 406,353枚 111,005枚 295,348枚 +3,991枚 $63.8 2,267,373枚 440,503枚 120,910枚 319,593枚 +24,245枚 $55.9 2,285,073枚 424,304枚 103,967枚 320,337枚 +744枚 $57.1 2,343,842枚 429,543枚 117,841枚 311,702枚 ▲8,635枚 $54.1 2,500,091枚 453,041枚 138,137枚 314,904枚 +3,202枚 $47.9 2,687,656枚 492,779枚 166,645枚 326,134枚 +11,230枚 $45.9 2,497,521枚 486,621枚 161,979枚 324,642枚 ▲1,492枚 $46.4 2,610,239枚 502,295枚 178,114枚 324,181枚 ▲461枚 +112,718枚 +15,674枚 +16,135枚 $46.2 ▲$0.2 1月27日までの週のファンドのネット買い残は32万4181枚と2週連続で減少しているが、売り残は17万8114枚と前 週より更に増加している。17万8千枚の売り残は2010年9月7日以来4年5カ月ぶりのことである。 NY原油に対するファンドの建玉 (ネット買い残と価格の相関係数0.85) $120 600,000枚 $110 500,000枚 $100 400,000枚 $90 $80 300,000枚 ネッ ト買 い残 買い 残 売り 残 NY原油に対するファンドの建玉 (ネット買い残と価格の相関係数0.85) 200,000枚 $110.0 150,000枚 100,000枚 $60 100,000枚 $40 $80.0 50,000枚 $60.0 $50.0 0枚 $40.0 1月4日 9月4日 11月4日 7月4日 5月4日 3月4日 1月4日 9月4日 11月4日 7月4日 5月4日 3月4日 1月4日 9月4日 11月4日 価格 $70.0 $50 0枚 売り 残 $100.0 $90.0 価格 $70 200,000枚 $120.0 今後の予想 米国の原油在庫は4週連続で増加している。北米が寒波に見舞われて石油製品出荷量が落ち込んでいるため、石油精製設備 稼働率が1月中旬に大きく落ち込んだため原油投入量が減少したためだと思われる。しかし、石油精製設備稼働率は上昇して おり、また石油製品出荷量も例年並みに留まっている。一方原油価格値下がりの影響はまだ米国石油生産にはそれほど影響が 出ていないようである。稼働リグ数は▲16%減少しているが、稼働率の向上等により生産量はそれほど減っていない。一方 ファンドの建玉は売り残が急増しており、5年ぶりの多さとなっている。買いも増えているので、ネット買い残は横ばいと なっている。これは近い将来売り残の買戻しがあることを示唆している。つまり、一昨日原油価格は急騰し、昨日その分下落 しているが、再び大きな上昇があることが予想できる。 掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示 したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加 工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情などの影響により、その価値を増大または減少するこ ともあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した 場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。 以上の点をご了承の上、ご利用ください。 発行元 : 株式会社コモディティー インテリジェンス4東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692 メールアドレス: [email protected]
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