「夏涼しく冬暖かい家」を求めて - 鉄筋コンクリート造住宅(RC造)、木造

鉄筋コンクリート造
(RC)
2階建て
(地下)
/専用住宅
CASE STUDY
建
て 替 え る 前 の 家 は、
したりして、やむなく計画
って、そこから雨水が浸入
て、模型などもどんどんつ
「別の1社の攻勢がすごく
房に決まった。
材の入った壁にリフォーム
で、ガラス面を壊して断熱
し、冬は寒かった」
。そ こ
ですが、とにかく夏は暑い
てもかっこいい家だったの
た。施主Tさんいわく「と
総ガラス張りという家だっ
で、外壁6面のうち3面が
のなかに入れた。そして、
外断熱を知り、工房も検討
またま知人宅で工房のRC
勉強した。そんなとき、た
示場を徹底的に見てまわり
スメーカーや建築会社の展
とを視野に、Tさんはハウ
その木造を建て替えるこ
せられる場面がいくつもあ
は聞くもんだなあ、と思わ
した。やっぱりプロの意見
は、工房の設計士の存在で
で、結局決め手になったの
でもないと話しているなか
長い時間ああでもないこう
かっこいいわけです。でも、
く っ て き て、 こ れ が ま た
替えることにした。3社の
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コンペとなり、最終的に工
ったわけです」
築 年の木造をRCに建て
た。木造の外壁にヒビが入
ろに、3・ の大震災が来
しようと計画していたとこ
なるL字型木造2階建て
の見直しを迫られた。
キッチンにてT夫妻。
「普段はここにはほとんど入ったことがないけど」とご主人。
白い壁に CUCINAのシステムキッチンが映える。
有名建築家の手に
「夏涼しく冬暖かい家」を求めて、
RC外断熱へ建て替え。
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工房の仕事
2階 LDKのRCならではの広い空間。ダイニ
ングの白い棚の奥は 1階からの階段で、吹き
抜けから光が注ぐぎ込む。ご主人が腰をおろ
す螺旋階段は、屋上へ。
千葉県市川市 T様邸
設計+施工
1階から2階への階段。
吹き抜け光が差し込み、
1階まで明るい。
黒松が立つ街の景観に溶け込んだ外観。松は敷
地内にあっても市の所有物で、管理は地主が行
う、という風致地区ならではのルールもある。
指定されていて、建ぺい率
で、この周辺は風致地区に
並 み が 続 く。 そ ん な わ け
木が多く、雰囲気のある町
もなっている黒松の
辺には市川市の木に
イ式防水で RC 躯体自体
ト工法を用い、また、タケ
よりも下げるウェルポイン
けて、建設地の水位を周辺
は建設地の地下水を抜き続
きないわけではない。工房
い。それでも、技術的にで
いう家族構成。2人の息子
に高3と中3の息子さんと
たドライエリアから差し込
その地下室は、脇に設け
けれど確実な工法である。
重壁とした。手間はかかる
こを掘ってもすぐに崩れ
ともと海岸地帯であり、ど
塚遺跡の多いこの地区はも
ったのが地下水だった。貝
しかし、そこで問題にな
もほとんど使っていないの
バーグの蓄熱式電気暖房機
地下室用に設置したオルス
いたほど下がらないので、
が、地下室の温度が思って
い家で初めての冬を迎えた
い。風も抜けていく。新し
クローゼット
周
%、容積率 %と非常に
さんの個室も含めて要望に
む光のせいで、とても地下
を防水し、さらに地下は
沿った間取りを実現するた
厳しい条件がある。ご夫婦
めに、地下室を設けること
る 砂 質 土 で、地 下 2m で
だという。
室とは思えないほど明る
水も出てくる。だから周辺
にした。
には地下室の例はあまりな
吹き抜け
ダイニング
キッチン
クローゼット
玄関
洋室
洋室
〒332-0012 埼玉県川口市本町3-2-22
TEL 048-227-0500
WIC
80
バルコニー
www.h-kobo.co.jp
SIC
2
40
リビング
寝室
ドライ
エリア
WIC
納戸
ゲスト
ルーム
2F
1F
B1
千葉県市川市 T様邸
2013年9月竣工/鉄筋コンクリート造
2階建て
(地下)
/専用住宅
敷地面積=150.79㎡
(45.7坪)
建築面積=59.84㎡
(18.1坪)
床面積=地下階59.42
(18.0坪)
㎡
1階55.53㎡
(16.8坪)2階55.53㎡
(16.8坪)
延床面積=172.52㎡
(52.3坪)
設計施工=株式会社工房
砂地に湧く地下水を、
確実な工法でシャットアウト。
[右]地下のドライエリアと地下室。ここが地下であるこ
とを忘れる明るさ。
[左]エントランスと玄関。右下が地
下のドライエリアとなる。
リビングの床は無垢のクルミ材、壁面は大理石の飾り壁、
棚は CUCINAのシステムキッチンに合わせた注文家具と、
随所にTさんのこだわりが見える。
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