『2015年度(平成27年度)新入会員募集』に関する参考資料 平成27年度主要スタッフ 高岸 祐幸(ASport理事長) 草野 猟位(松林少年SCなどのスタッフとして10年の指導歴) 堤 成彦/フィジカル・メディカル担当(東久留米総合高校コーチ兼任)ワイズアスリート所属 松田 ラン/ゴールキーパー担当(山梨学院高校在籍時に全国優勝。神奈川大学サッカー部・関東1部でプレー) 立石 泰崇(四国リーグ・FC今治在籍時に天皇杯全国大会に2年連続出場し、Jクラブとの対戦実績をもつ) 三輪 洋介(産業能率大学サッカー部在籍時に、神奈川県1部リーグでプレー) 浅見 和哉(亜細亜大学サッカー部在籍時に、関東2部リーグ昇降格を経験) 伊東 拓弥(山梨学院高校在籍時に全国優勝。平成25年度社会人東京都選抜候補) 辻 知弥 (トップチーム選手兼任) 『あきる野FC』 カテゴリー表 カテゴリー名称 年代 関東リーグを目指します。クラブの看板を背負います。 【トップ】 Top 19才以上 サッカーの魅力は大人になって広い年齢幅で構成するチームにありま す。ベテラン、中堅、若手の融合こそサッカーの醍醐味です。 平成23年度より活動し、現在は東京都2部まで昇格しました。 高校卒業後、上昇志向ではなく、サッカーを楽しみたい育成年代OBの 【セカンド】 Second 19才以上 ためのチームです。あきる野市リーグ、総合スポーツ祭、西多摩広域行 政圏大会へ出場しています。 ここから再び真剣勝負の舞台を求めてトップへ昇格する選手もいます。 平成27年4月設立決定。トップチームへの選手輩出、日常活動のサポ 【ユース】 Youth 高校生 ートを実現するため。そしてあきる野FCスタイルを高校生になっても 踏襲したいメンバーのために設立。17才からが勝負です。 中学生の効果的なレベルアップのためにも不可欠です。 平成12年4月設立。小学生同様、体格差が大会結果に大きく影響する 【ジュニアユース】 Jr.Youth 中学生 年代ですが、高校生以降の未来のために“プレーの質”を追求していま す。そして自己分析能力と自己決断能力を高める基礎を作る年代と位置 づけています。身体的成長期を終えたときに勝負できる選手の育成! サッカーの専門性だけでなく、全身の身体操作能力向上を重視して投げ 【ジュニア】 Junior 小学生 る動作、マット運動なども積極的に取り入れています。 大人の言いなりではなく、スポーツはプレーする本人が主体性を持つも のであることを、しっかりと体験できるように演出します。 【キッズ】 Kids 体調不良や保護者の都合など、様々な理由により、休まず参加し続け 年中〜小1 ることが困難な年代であることを考慮し、チーム活動は行わず、1回 の参加費300円の入門コースとして開催しています。 《サッカーが上達しやすい環境とは何か》 このテーマを外国人や諸先輩との交流の中で追求してきました。 施設面の充実よりも指導者の創意工夫の方が勝ります。そして指導者の工夫だけでは刺激が足りず、日常的に上の 年代(サッカーの先輩たち)と接する機会がある方がより効率的に上達します。 つまり、下記のような優先順位で環境を整えることを大きなヴィジョンとし、クラブの整備を続けてきました。 ①日常的に上下年代が交流できる ②指導者が創意工夫しやすい在籍人数 ③天然芝グランド トップチームでプレーする選手ができるだけ高いステージへ昇格することが、育成年代のレベルアップに直結しま す。そのため、トップチームは関東リーグを目指します。 ※Jリーグを目指すには莫大な費用がかかるため非現実的です 在籍人数は大きく影響します。11名が先発し、最大5名程度が交代出場する種目ですから、学年ごとにチームを 作る中学生なら学年人数18名前後が適正。高校生は2学年でレギュラー争いできる体格になるため、各学年10名 前後とし、2学年で20名前後(3学年で総数24〜36名程度)が理想です。 サッカー先進国は、すでに上記の設定を常識としています。日本ではJクラブと一部のクラブチームだけが実現し ている程度で、まだまだ遅れています。Jクラブだけでなく、街クラブも理想的な環境作りを目指すべきだと考え、 妥協せずに目指し続けています。 このようなクラブが、東京の西の果て“あきる野市”にあってもいいと思います。そしてあきる野市には、それを 実現できる可能性があるはずです。 最後に、最近の日本では人工芝グランドが“良い環境”とされつつありますが、育成年代にとっては理想ではあり ません。多少荒れていても天然芝の方が育成に適しています。そのため、秋留台公園を年に数回利用(使用料が高い ため日常的な利用は不可能)していますし、市民運動広場の天然芝化を目指します。 《在籍人数について》 〜 プレーヤーズファースト(Player’s First)の実現を最優先に 〜 あきる野FCジュニアユースは、以前は学年毎に30名以上が在籍していました。 現在は、地域に他クラブチームが増えたことによって、たくさんの中学生を預かる必要がなくなった、と判断して 中学生年代のサッカーチームの理想人数・18名前後(16〜20名・最大22名)という人数制限を3年前からさ せていただきました。 適正人数より多くなると、どんなに指導者が努力しても下記のような現象が発生します。 ①効果的なトレーニングができなくなります。 ②各自の試合出場時間を十分に確保できなくなります。 ③ベンチの人数が増え、試合出場の可能性を感じなくなる選手が多発します。 ④準備や片付けをさぼるグループが発生します。 ⑤本質的なマナー指導が行き届かず、グランドだけで良い子の振りをするグループが発生します。 ⑥チームワークが不可欠な種目で、チームワークを保つことが困難になります。 このようにプレーの諸問題だけでなく人格形成にも悪影響が発生してしまいます。人は環境に流される性質をもっ ており、指導者の努力だけでは解決しないものであることを、過去の経験から学び、方針転換を決断した次第です。 未来あるプレーヤーたちの育成期間を有意義なものにするため、在籍人数にこだわって活動していきます。 (多過ぎるより、少な過ぎる方がマシです。育成年代で“飼い殺し”のような行為はしたくありません) 現状、運営面を優先して人数確保するクラブチームが日本では常識となっていますが、“日本の常識”ではなく、 “サッカー先進国の常識”が正しい、という結論に達したため、このような方針にしました。 そうしなければ、いつまでも日本はサッカー後進国(スポーツ後進国)であり続けてしまいます。 《縦の人間関係を構築》 〜 各学年の適正人数は、上下年代との交流が可能になり、好循環を生む 〜 中学生同士の活動を主としながらも、高校生との合同トレーニングによる厳しい環境での経験、小学生との混成ゲ ームによる戦術理解の向上とリーダーシップの構築、トップチームの観戦・交流によるサッカーの奥深さを知る機会 創出、といった活動をしていきます。 “大人=指導者”という関係だけではなく、 “大人=同じサッカー仲間”という関係が、下の年代のレベルアップ を加速させます。兄弟で、弟が兄との距離を置かずに同じレベルになろうとする心理と同じです。この心理を利用で きれば、レベルアップを効果的に促すことができます。サッカー先進国は、それを知っているからこそクラブに全カ テゴリーを揃えて好循環を生み出しています。 《総合型クラブである利点》 〜 他種目から学び、サッカーに生かす 〜 毎年、柔道を2〜3回、ハンドボールを1〜2回、ラグビーを1回、というペースで他種目を導入しています。 柔道から礼儀の本質を知り、1対1の駆け引きを深め、受け身でケガを防ぐ動作を学びます。ハンドボールでは投 げる動作が下手なサッカー少年の弱点克服によって全身のコーディネーションを整えます。それと同時に、サッカー と戦術が似ているスポーツであることで兄弟種目であることを感じてもらいます。ラグビーでは鬼ごっこの要素から 身体能力を高め、さらには接触プレーのコツもつかんでもらいます。 日本のスポーツは、年代ごとの壁、種目ごとの壁があります。しかし本来のスポーツは、言葉の壁、人種の壁、年 齢の壁など、あらゆる壁を取り除く“コミュニケーション手段”です。選手にスポーツの原点を感じさせる意味も込 めて、総合型クラブにしています。 “スポーツで上下関係を学ぶ”という日本のこれまでの常識は、スポーツの精神とは相反する哲学であり、すべて の壁を取り除く空間であるべきです。そういう空間でも、年齢に関係なく正しいマナー(振る舞い)を身につけてい くことができます。 当クラブの選考基準に、下記のような要素は関係ありません。 ★背が高い ★キック力がある ★足が速い ★トレセン選考実績がある ★所属チームでレギュラー 心身の成長速度は各自バラバラであり、早熟な成長をする6年生が、その時点では高い評価を得やすいものです。 当クラブは、今すぐチームを勝たせてくれる早熟な選手を求めてはいません。 サッカーという種目に対する適正があり、将来的な成長の可能性を感じさせてくれるプレーヤーを仲間として迎え 入れ、彼らのプレーを磨くことで、個人の成長とチームの成長の相乗効果を発揮したいと願っています。 17才になれば、たいていの日本人男子は急激な成長期を終えます。そこからが本当の勝負です。早く成長して優 位にプレーしていた選手たちは、そこで大きな壁にぶつかります。 事実、トレセン実績ゼロで当クラブを卒業し、高校1年生で東京都選抜や山梨県選抜に選ばれて国体に出場した選 手が6名います。その6名やそれ以外の選手も含め、関東大学リーグでのプレー経験を積んだ選手、今もそこで出場 している選手がいます。つまり、小学生年代でのトレセン実績は、16才以降には影響しないわけです。 ※アマチュアレベルの実績は広報目的では公表していません。 複数ある選考基準の中で、いくつかを紹介させていただきます。参考にしてください。 ☆足の速い選手は、足の速さに“頼る”のではなく、 “生かす”駆け引きができるか。 スピードを抑えたプレーをしっかりできるか。 ※現時点で足の遅い選手も、いつか普通のスピードを有する。そして賢いプレーで対応してくる。 このときに駆け引きを磨くことをサボってきた選手は通用しなくなる。 ☆4号ボールを力任せで蹴るのではなく、コンパクトなスイングで正確なキックを目指しているか。 ※4号ボールは力任せでもある程度は跳ぶ。5号ボールになるとそうはいかない。 そして上のレベルでは、正確性が優先される。16才以上になれば誰でも50m 程度は飛ばせる筋力がつく。 ☆身長が高くても、それに頼っていなければ伸びシロあり。 例えばゴールキーパー。少年用ゴールでは160cm 以上あれば守りやすいもの。 しかし中学生以降は、サイズがあっても優位にはなれない。ゴールキーパーが好きか。地道な基礎の追求が苦に ならないか。ミスの原因を自己分析できる知性を持てるか。これらがあれば“伸びシロ”を有している。 ☆“今の自分”に満足していないこと。 もっと上達したい、という願望を持っているか。速さや強さで解決して“どや顔”をしているような性格には伸び シロを感じない。上達に対する欲、自分の上達を信じる意識、上達のためのアドバイスは素直に積極的に試す。 そういう心理を持っていなければ、14才以降の成長は見込めない。 ☆プレーの質は高い、あるいは素晴らしい長所を持っているが、現時点では身長、速さで勝負に勝てていない選手。 まだ自己主張ができないために影に隠れている選手。 精神的な成長が伴ってくると、こういう選手が頭角を表すことになる。 “今の自分”に満足していない典型。 身体能力が高く、賢さが足りない選手は14〜16才までで限界を迎えます。 賢さを養えれば将来性が高まり、後から身体能力が伴えば、高いレベルを目指すことができる。
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