PDFでダウンロード

石川台3号館502号室
2015年度
メンバー
教授
准教授
研究員
大熊政明
坂本 啓
川口 卓志
補佐員
学生
【機械構造のダイナミクス】 構造の運動は大きく「剛体運
動」と「弾性運動」に分けることができるが,この2種のダイ
ナミクスについて,SDDLでは長年研究を行ってきている.
2008年には,新しい剛体特性の実験的同定法を開発した.
また,弾性運動についてはモード解析を重要なツールとし
て用い,各種研究を実施している.
【音響解析】 ロボット工学や福祉機器応用を目指す音響
方向定位,特性補償技術,騒音低減の研究を行っている
【宇宙システム】 近年,人工衛星の構造として,ロケット
の打ち上げ時には小さく畳んで,宇宙空間で大規模に広
がる展開構造物が増えている.SDDLでは特に薄膜や
ケーブルを用いた新しいタイプの展開宇宙構造物の解
析・実験・設計方法の提案,を行っている.宇宙機関の将
来プロジェクトに関わる技術開発を行うと共に,宇宙空間
での実験に向けた超小型人工衛星を開発している.
④↓
↓④
©JAXA
③ 複数の剛体部品が連結されている機械を,分解しない
で部品ごとの質量特性を一括同定する技術の開発.
④ 宇宙電波天文学に用いる大型アンテナ衛星の形状を
宇宙空間で補正するため,アクチュエータと構造の一
体化技術の開発.
⑤ 次世代ソーラーセイル衛星の実現に向けて,膜面構
造が宇宙空間で広がる挙動や展張状態を予測する.
⑥ 国際宇宙ステーションから小型衛星を放出して宇宙で
膜面展開実験を実施するための,機器・方法論の開発.
©JAXA
新たにSDDLメンバーとなった学部4年生には,次のよう
なスキルアップの機会を提供します.強制ではないですが,
ぜひ自主的に参加して欲しいと思います.
マイコンを使ったメカトロ開発コンテスト (新人対抗)
ものつくりセンターでの機械・電気工作講習の受講
9月にアメリカ・ネバダ州の砂漠で打ち上げる模擬人工
衛星CanSatの開発(機械宇宙学科の授業に参加)
←
模擬人工
衛星
CanSat
現在,以下の研究が進行している.学部生はこれらのプ
ロジェクトに参加し,研究技法を習得してもらいたい(他
テーマもあり,相談可).
② 大型風力発電機ブレードの振動監視技術,および稼働
率向上のための運用アルゴリズムの開発.
②→
©JAXA
各種 学習機会の提供
2015年度の研究テーマ候補
① 超高層建築物の地震による低周波振動をアクティブ
/パッシブに抑制する技術の開発.
©JAXA
⑤→
研究室の概要
私たち動設計学研究室(SDDL)では,機械構造のダイナ
ミクス・音響・宇宙システムを主なキーワードとして研究を
行っています.SDDLでは実験・計測データをもとに実際
の物理現象を数理モデル化していくアプローチをとること
で,創造的な問題解決を目指します.
石井温子 ・ 芹田具子
D1 1名・M2 6名・M1 6名・B4 ?名
(留学生:ジャマイカ・中国から1名ずつ)
↑ ネバダでのCanSat打上げ
おわりに
SDDLは基本的に学生の自主運営です.大学院の先
輩たちと協力しながら,より良い研究環境を自分たちで
作って下さい.(教員がお願いするのは週1回程度の研
究進捗報告と,午前10時~午後4時のコアタイム.)
研究および研究室活動全般の課題に対して,解決す
る計画を自主的に立てて実行できる人に対して,教員が
知識・経験(&資金)の面でサポートします.まだ経験の
少ない皆さんにとっては何事も簡単ではないと思います
が,それでもSDDLの学生はこれまで,企業・JAXAとの
共同研究の主体を担ったり,海外の学会で研究発表を立
派に実施しています.だから,やる気さえあればみんなも
きっとできるようになります! 自分もそういうことがして
みたい,と思う人はぜひ,SDDLを訪れてください!
研究室ホームページ http://www.mech.titech.ac.jp/~dosekkei/ も見てください.
更に詳しく話を聞きたい人は,准教授の坂本(hsakamoto [at] mech.titech.ac.jp)まで気軽に連絡を下さい.