2014年9月 シモタニ製ペレットストーブ 設置基準 当社のペレットストーブをご検討いただき、誠にありがとうござい ます。 この資料は当社のペレットストーブを安全に使用いただくために 必要な設置基準です。内容をよく確認し、本体や給排気筒の設置 位置を正しく選定してください。 ご不明な点ございましたら、弊社または代理店にご連絡ください。 有限会社シモタニ TEL:0576-52-3775 FAX:0576-52-4801 E-mail:[email protected] 暖房能力 暖房目安 オルコットが20畳、エマーソンが17畳です。 住宅の断熱性能や、設定する火力、使用す るペレットの品質などによります。 輻射熱 前面の扉と窓ガラスから遠赤外線の輻射熱 を出します。本体の前面は部屋の中心方向に 向けることをお勧めします。 温風 前面上部から温風を出します。温かい空気 は部屋の上部に滞留するので、吹き抜けがあ る場合は、シーリングファンを設置し空気を循 環させることをお勧めします。 温風の騒音値は、最大時が50dB、最小時 が40dBです。 オルコット 発熱量(入力) 燃料消費量 熱効率 暖房出力 暖房目安 木造 コンクリート 2,580 ~ 6,500kcal/h 10,800 ~27,000kJ/h エマーソン 2,150 ~ 5,500kcal/ h 9,000 ~ 23,040kJ/h 0.6g ~ 1.65kg/h 0.5 ~ 1.25kg/h 80% 80% 6.0kW 5.1kW 15畳まで 20畳まで 約12畳 約17畳 発熱量は木質ペレットの発熱量4,300kcal/kg(18,000kJ/kg)を基準に算出しています。 暖房目安はペレットクラブ ストーブ規格認証委員会の算出・表示方法に基づき、 使用ペレットはペレットクラブ燃料規格A1:4,300kcal(低位発熱量)、 畳数は「1,000×暖房出力(kW)/適室基準値(木造398、コンクリート298)」で算出しています。 2 本体の設置場所 ストーブのタイプ このペレットストーブは壁面に設置し、給排気筒により屋外から排気と給気するよう設計 されています。給排気筒の設置については6ページを参照してください。 本体の離隔距離 このペレットストーブは本体前面が高温になります。前方と上方は1,000mm以上の離隔 距離を設けてください。小さなお子様がいらっしゃる場合は、安全柵などの設置をお勧めし ます。 側面と背面、および床面は高温にはなりませんが、メンテナンス時の作業スペースのた め側面は600mm以上、背面は100mm以上の離隔距離を設けてください。 3 建築基準法の内装制限 ペレットストーブを設置する部屋が火気使用室となるかどうか、事前に確認してください。 火気使用室として判断される場合、内装制限の対象となります【令第128条の4第4項】。 季節的に使用することから内装制限の対象外と判断されることもあり、【昭和44年5月1日 住指発第149号】、各市町村で判断は異なります。 内装制限の対象となる場合、床以外の壁や天井を準不燃材で仕上げる必要があります 【令第129条第6項】が、下記の範囲(可燃物燃焼部分)の内装を特定不燃材で仕上げるこ とにより、それ以外の部分に木材や難燃材料を使用することができます【平成21年国土交 通省告示第225号】。 ①オルコットの場合 1,046 mm 995 mm 正 面 1,046 mm 995 mm 1,446 mm 側 面 958 mm ②エマーソンの場合 1,080 mm 947 mm 正 面 1,080 mm 947 mm 1,354 mm 4 側 面 897 mm 壁穴の大きさ 給排気筒を取り付ける壁にはコアなどで Φ 150mmの穴を開けます。 穴を開ける場所には筋交などを設けない でください。 壁と給排気筒の間の処理 壁穴にはΦ 150mmの保護部材を通します。 壁穴と給排気筒の間には不燃性の断熱材 を充填します。 コンセントボックス コンセントボックスは100Vのアース対応の ものを採用してください。 コンセントボックスはペレットストーブ本体 の背面にすると電源コードが隠れるので、 すっきりとした見せ方ができます。 床面の補強 燃料満タン時の重量はオルコットが100kg、 エマーソンが90kgです。フロアプレートを敷 くことにより重さは分散されますが、必要に 応じて床面の補強を行ってください。 床面の仕上げ 灰掃除の際に灰が床面に落ちることがあ ります。床を汚すことがありますので、オプ ションのフロアプレートなどを敷いたり、タイ ルやレンガ、大理石などで仕上げることを お勧めします。 5 給排気筒の設置場所 使用する給排気筒 当社指定以外の排気筒を使用して発生し た不具合は、保証の対象外となります。 給排気筒は弊社指定の給排気筒(直径 Φ 110mm、排気部直径Φ 75mm、ロック付) を使用してください。 給排気筒は立ち上げる 給排気筒を立ち上げないと、排気トップか らの火の粉による火災の危険があります。 また、強風により排気が給気されて不完全 燃焼になったり、停電時に排煙できず、排 気が室内に漏れなどの危険があります。 給排気筒は必ず約1.5m~2m立ち上げて ください。 給排気筒の横引・曲がり 給排気筒の横引部分や曲がり部分には 灰がたまりやすいので、灰掃除などメンテ ナンス性を考慮し、給排気筒の横引部分や 曲がり部分はできるだけ少なくしてください。 給排気筒の総延長は、直角に曲がる箇所 を1mと換算し、合計6mまでとしてください。 排気トップ シーズン中には排気トップに鳥が侵入し ないように防鳥トップを取り付けます。 オフシーズンには鳥や虫、湿気が入らな いように排気管キャップを取り付けます。 排気トップの位置はユーザーが排気管 キャップや防鳥トップを取り付けられる高さ にしてください。 6 排気トップからの煙 着火時には排気トップから白煙が出ます。 運転中には煙はほとんど出ませんが、木が 燃えるにおいがほのかにします。 近隣住宅との距離が近い場合は、事前に 了承をいただくなどの配慮をお願いします。 排気 排気トップの離隔距離 排気トップの近くに窓など開口部があると、 排気が風に押されて室内に入る恐れがあり ます。 排気トップから開口部までは上方600mm、 側方150mmの離隔をとってください。 給気 排気 排気してはいけない場所 シーズン中、強風が吹き付けるような場所 に排気すると、排気不良により不完全燃焼 となります。排気に煤が混じるため黒煙とな るため、風に押されて壁が黒く煤けます。 また、強風により給気と排気の両方が押 されると、排気が室内に漏れたり、最悪の 場合、燃料タンクに引火する「逆火」となる 場合があります。 シーズン中に強風が吹き付けるような場 所には、絶対に排気してはいけません。 強 風 給気 寒冷地の場合 北海道など寒冷地の場合、給気温度が低 いため給排気筒に結露が発生する可能性 があります。 最適な施工については代理店によく確認 してください。 7 給排気筒の灰掃除 灰掃除が必要です 使用するにつれ、本体の排気経路や給排 気筒には煤が付着します。灰掃除をしない まま使用し続けると、排気不良により不完 全燃焼になったり、最悪の場合火災などの 原因になります。 安全のため2年に1度は代理店や専門業 者による清掃メンテナンスを受けてください。 掃除ブラシ 屋外の作業スペース 給排気筒の灰掃除ができるように、屋外 側に作業スペースが必要です。 2階以上に設置する場合は、バルコニーな どの作業スペースが必要です。 ペレットの保管場所 湿気を避ける ペレット燃料は湿気を吸うと燃料づまりの 原因となる粉になりやいため、湿気のない 場所に保管してください。 保管スペース シーズン中に必要なペレットを保管できる スペースを設けてください。 標準的な10kgのペレット袋の場合、幅 400mm、奥行き550mm、高さ80mmです。 550 mm 80 mm ペレット袋 400 mm 8 使用されるお客様へのご確認 □使用できるペレット ペレットには形状や成分を規定した品質規格があります。当社のペレットストーブは、 ペレットクラブの燃料規格「A1」、または日本木質ペレット協会の品質規格「A」に相当す るペレットをご使用ください。 木質以外のものが原料に含まれたものを使用すると、故障や火災の原因となります。 絶対に使用しないでください。 □排気トップからは煙とにおいが出ます 運転中に煙が出ることはほとんどありませんが、着火時や燃焼不良、不完全燃焼時 には排気トップから煙が出ることがあります。通常、運転時には煙は出ませんが、木が 燃えるにがほのかおいがします。 近隣が近い場合、点火時間や設置前に了承をいただくなどの配慮をお願いします。 □使用前には燃焼ポットの灰掃除が必要です ペレットが燃える「燃焼ポット」の底に灰がたまっているとうまく着火しなかったり、煙が たくさん出ることがあります。使用後や使用前には燃焼ポットを確認し、灰がたまってい る場合は付属のハケで灰掃除が必要です。 □オフシーズンのメンテナンスが必要です 使用にともないペレットストーブ本体の排気経路や給排気筒には灰や煤が付着します。 安全にご使用いただくため、2年に1回は代理店や専門業者によるメンテナンスを受けて ください。 9
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